ガスの供給が停止した災害時には、火を使わない料理が重宝します。キャンプや車中泊などのアウトドアにおいても、火を使わずに調理できれば火起こしの手間がかかりません。忙しい日々を送る方にも、火を使わない料理は手軽さと安全性を提供してくれます。
そこで今回は、火を使わない料理のレシピをメイン・おかず・おつまみに分けて紹介します。火を使わない料理を作る上で必要になる道具も掲載しているので、火を使わない美味しい料理を作れるようになりたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
【メイン】火を使わない定番料理レシピ3選

「火加減が難しくて料理が苦手…」「時短でサクッと作れる料理が知りたい」という方は多いのではないでしょうか。ここでは、メインとなる火を使わない定番料理を紹介します。ほったらかしで加熱できるので、食中毒になる心配もありません。
- 豚肉とザーサイの蒸し物
- カルボナーラ風うどん
- ハニーバーベキューソースのグリルチキン
それぞれのレシピについて、詳しく見ていきましょう。
豚肉とザーサイの蒸し物

出典:桃屋
ジューシーな豚肉にザーサイの塩みと風味がアクセントになります。お好みでキノコやチンゲン菜などと絡めても美味しい味になるので、おすすめです。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
豚肩ロース肉 | 150g |
味付ザーサイ | 50g |
長ねぎ | 1/2本 |
酒 | 大さじ1 |
片栗粉 | 大さじ1/2 |
ごま油 | 大さじ1 |
■作り方
- にんにくをスライスし、ニラは5cm幅に切る
- 豚肉とキャベツを食べやすい大きさに切る
- ボールに材料を全て入れ、よくもんでおく
- 器に豚肉をひろげながら盛り付ける
- ラップをして電子レンジ(600W)で4分間加熱したら完成!
カルボナーラ風うどん

出典:クックパッド
レンチンで火を使わず簡単に作れるカルボナーラ風うどん。生クリームの代わりにマヨネーズを使っているので、生クリームを常備していない家庭でも問題ありません。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
茹でうどん | 2袋 |
卵 | 2個 |
ベーコンスライス | 1パック |
バター | 10~20g |
マヨネーズ | 10~20g |
粉チーズ | 大さじ1~2 |
塩 | 適量 |
ブラックペッパー | 適量 |
■作り方
- お皿に乗せた茹でうどんに、塩・コショウをかけ、ベーコンを乗せる
- ラップをかけてレンジ500Wで約2~3分温める
- 卵を入れてよく混ぜ、バターを乗せて再度500Wで約20~30秒温める
- よく混ぜて、塩、ブラックペッパー、マヨネーズで味を調え、お好みで粉チーズをかけたら完成!
ハニーバーベキューソースのグリルチキン

レンジとトースターで手軽に作れるハニーバーベキューソースのグリルチキン。ハニーバーベキューソースが絡んだ香ばしくてジューシーな鶏肉は、やみつきになります。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
鶏肉手羽元 | 250g |
真塩 | ひとつまみ |
コショウ | 少々 |
レモン | 適量 |
イタリアンパセリ | 適量 |
★はちみつ | 大さじ1/2 |
★トマトケチャップ | 大さじ3/2 |
★中濃ソース | 大さじ1 |
■作り方
- 鶏肉手羽元にフォークで数ヶ所刺して穴を開け、真塩とこしょうをふる
- 鶏肉を容器に入れ、ラップをかけたら電子レンジで4分、裏返して3分ほど加熱する
- 鶏肉の肉汁をきり、★を加えて全体的に絡める
- トースターの天板にアルミホイルを敷き、鶏肉を並べて10分ほど焼く
- 表面に焼き色がついたら、お好みでレモンとイタリアンパセリを添えて完成!
【おかず】火を使わない人気料理レシピ3選

普段の料理で、おかずを作るのが面倒に感じる方は多いのではないでしょうか。メインの料理に添えるおかずは、栄養バランスを整える重要な役割を果たします。おかずに最適な火を使わずに作れる料理は、以下のとおりです。
- キムチとチーズのポテトサラダ
- なすと卵のキムチマヨ和え
- もやしとたらこの炊き込みご飯
それぞれのおかずレシピについて、詳しく見ていきましょう。
キムチとチーズのポテトサラダ

出典:キューピー
見た目がおしゃれなキムチとチーズのポテトサラダ。旨辛いキムチとクリーミーなチーズは、ポテトサラダとの相性が抜群です。食事の一品に加えたくなること間違いありません。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
じゃがいも(小) | 2個 |
プロセスチーズ | 3個 |
キムチ | 20g |
韓国のり | 1枚 |
塩 | 少々 |
コショウ | 少々 |
マヨネーズ | 大さじ4 |
■作り方
- じゃがいもを洗った後、乾いたクッキングペーパーで包む
- じゃがいもをラップでふんわり包んで、レンジ(600W)で約4分加熱する
- 皮をむいてボウルに入れ、熱いうちに粗くつぶす
- プロセスチーズを1cmの角切りにし、キムチを細かく刻む
- ボウルにキムチとマヨネーズを入れて混ぜ合わせる
- じゃがいもとプロセスチーズを加えて、塩・こしょうで味を調える
- 器に盛りつけ、ちぎった韓国のりを散らしたら完成!
なすと卵のキムチマヨ和え

キムチのマイルドな辛味がなすに合う「なすと卵のキムチマヨ和え」。なすは、ラップに包んだまま加熱と冷却をすることで、鮮やかな色に仕上がります。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
なす | 2本 |
大葉 | 2枚 |
★鶏卵 | 1個 |
★マヨネーズ | 小さじ1 |
●きざみ白菜キムチ | 30g |
●マヨネーズ | 大さじ1 |
●万能つゆ | 小さじ1 |
■作り方
- なすのヘタを取り除き、竹串で皮に数ヶ所穴を開ける
- なすを1本ずつラップに包み、電子レンジで3分加熱し、ラップごと冷水で冷やす
- なすの粗熱がとれたら一口大に切り、大葉は5mm角に切る
- 容器に★を混ぜ合わせ、電子レンジで40秒加熱する
- ボウルに●を混ぜ合わせ、水気をきったなすと★を加えて和える
- 器に盛り付けて、大葉を散らしたら完成!
もやしとたらこの炊き込みご飯

出典:カゴメ株式会社
面倒な下準備は不要で、炊飯器に入れるだけで簡単に出来上がる一品。米の芯を残さないために、米と大豆もやしは混ぜずにそのまま炊き上げるのがポイントです。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
大豆もやし | 200g |
米 | 1合 |
水 | 180ml |
明太子パスタソース(レトルト) | 1袋 |
塩昆布 | 5g |
■作り方
- 大豆もやしを洗い、ざるで水気をよく切る
- 炊飯器に洗った米と分量の水を入れたら、20〜30分置いておく
- 炊飯器に明太子パスタソース、大豆もやし、塩昆布の順にのせて炊く
- 炊きあがったら全体をよく混ぜて完成!
【おつまみ】子供も喜ぶ!火を使わない料理3選

おつまみとお酒を味わっている瞬間は、1日の疲れを浄化してくれる貴重な時間です。火を使わずに子供も喜ぶ美味しいおつまみが作りたい方におすすめの料理を紹介します。
- 長ねぎの鶏ごぼうみそ和え
- ほたてとサーモンのカルパッチョ
- 冷汁
それぞれのおつまみレシピについて、詳しく見ていきましょう。
長ねぎの鶏ごぼうみそ和え

出典: 桃屋
長ねぎと合わせるだけの簡単おつまみ。シャキシャキの長ねぎと香ばしい鶏ごぼうみそがよく絡み、お酒が進むことは間違いありません。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
長ねぎ | 1/2本 |
鶏ごぼうみそ | 大さじ1/2 |
■作り方
- 長ねぎを縦半分に切り、斜め薄切りにする
- 長ネギを10分間水にさらして、キッチンペーパーで水気をふき取る
- 長ねぎと鶏ごぼうみそを和えたら完成!
ほたてとサーモンのカルパッチョ

魚介の旨みとレモンの酸味がワインにぴったりなおつまみ。彩り豊かなので、食卓に並べるだけでおしゃれな雰囲気を演出できます。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
ほたて | 80g |
スモークサーモン(スライス) | 60g |
国産レモン | 1/2個 |
真塩 | ひとつまみ |
ルッコラ | 適量 |
玉ねぎ | 適量 |
オリーブオイル | 小さじ1 |
■作り方
- ほたてとスモークサーモンを解凍する
- レモンを厚さ3mmの半月切りにする
- ほたてを3等分に切り、真塩をふる
- 器にほたて、スモークサーモン、レモンの順で並べる
- 好みでルッコラと玉ねぎを乗せ、オリーブオイルを回しかけたら完成!
冷汁

出典:桃屋
宮崎の郷土料理「冷汁」は、ビールにぴったりなおつまみ。魚介の旨味が凝縮された白だしのさっぱりとした味と、きゅうりの歯ごたえがポイントです。
■材料(2人前)
食材 | 分量 |
木綿豆腐 | 1/2丁 |
白だし | 大さじ2 |
味噌 | 大さじ2 |
水 | 400ml |
きゅうり | 1本 |
塩 | 小さじ1/2 |
大葉 | 5枚 |
みょうが | 2個 |
すりごま | 大さじ1 |
ごはん | 2膳分 |
■作り方
- 豆腐をキッチンペーパーで包み、電子レンジ600Wで1分30秒加熱したら冷ます
- きゅうりを薄い輪切りにして塩でもんだら、水で洗ってよくしぼる
- ボウルに味噌と白だしを入れてよく混ぜ合わせたら、水でのばす
- 手で崩した豆腐、きゅうり、千切りにした大葉、薄い輪切りにしたみょうが、すりごまを加えて混ぜ合わせ、冷蔵庫で冷やす
- 器にご飯を盛り、冷えた4を上からかけたら完成!
火を使わない料理に欠かせない3つの調理家電

火を使わない料理には、電気で加熱できる以下の調理家電が必要です。難しい温度調節は不要で、ボタンだけの簡単操作かつ時短で美味しい料理が完成します。
- 電子レンジ
- 炊飯器
- オーブントースター
それぞれの調理家電について、詳しく見ていきましょう。
電子レンジ
温める・焼く・蒸す・揚げるに対応できる万能調理家電が、電子レンジです。庫内にマイクロ波を照射し、食材の分子が振動する時に起こる摩擦熱で加熱します。赤外線センサーや温度センサー、蒸気センサーなどを搭載し、庫内の食材を最適な状態で調理します。
電子レンジの選び方は、火を使わずにどんな料理がしたいかによって異なります。調理方法別に選ぶべき電子レンジの種類は、以下のとおりです。
- 【温める】単機能の電子レンジ
- 【焼く】オーブンレンジ
- 【蒸す】スチームオーブンレンジ
- 【揚げる】オーブンレンジ(ノンフライ調理機能搭載)
炊飯器
火を使わず米を炊くのに欠かせない調理家電が、炊飯器です。米と分量の水をセットするだけで、簡単に美味しいご飯が炊けます。炊飯器の中に米と食材を一緒に入れれば、炊き込みごはんとして一品料理にもなります。火を使わない炊飯器の種類は、以下のとおりです。
炊飯器の種類 | 特徴 |
マイコン炊飯器 | ・釜の底面にあるヒーターで釜全体を温める・機能がシンプルで、安価な価格帯が多い・3合以上を炊くと、ムラが生じやすい |
IH炊飯器 | ・電磁誘導加熱で釜を発熱させて炊飯する・ムラがなく、米一粒一粒をふっくらと炊ける・多種多様な機能が搭載されている |
オーブントースター
火を使わない焼き料理に欠かせないのが、オーブントースターです。庫内に設置されたヒーターが赤外線を放射することで、食品を加熱します。オーブントースターの主なタイプと特徴は、以下のとおりです。
オーブントースターの種類 | 特徴 |
単機能タイプ | 時間を調節して食品を焼く |
温度調節タイプ | 時間と温度を調節して食品を焼く |
火力切替タイプ | 時間と調理物ごとの火力を調節して食品を焼く |
屋外で火を使わず簡単調理!ポータブル電源とは

火を使わずに調理家電で食品を加熱するには、電気供給源が必要です。災害によってガスが止まっている状況では、コンセントも使えない恐れがあります。アウトドアにおいても、電源サイトを利用しない限りは、電気が使えません。
そこでおすすめのアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントが使えない状況でも電化製品に給電できる機器を指します。災害時やアウトドアにポータブル電源があれば、火を使わない料理を手軽に作れます。
ポータブル冷蔵庫を稼働すれば、火を使わない料理に必要な食材の長期保存も可能です。レシピを調べるためのスマホは、常にフル充電にしておけるでしょう。
調理家電への給電に必要な性能|おすすめの製品
アウトドアや災害時に火を使わない料理を作るには、調理家電に給電できるだけの定格出力を備えたポータブル電源が必要です。定格出力(W)とは、装置が安定して出力できる最大の電力量を指します。
例えば、炊飯器(150W)と電子レンジ(500W)、冷蔵庫(60W)を同時に動かすには、最低でも710Wの定格出力が必要です。アウトドアでの使用を想定する場合には、自由に持ち運びできる携帯性も重視しなければなりません。
本サイトを運営するEcoFlowが販売するポータブル電源「RIVER 2 Pro」は、定格出力800Wを備え、重量わずか7.8gの軽量コンパクト設計を誇ります。
「RIVER 2 Pro」の主な特徴は、以下のとおりです。
- 768Whの容量をわずか70分で満充電できる
- X-Boostモードをオンにすれば、最大1000WのAC出力が可能になる
- LFPバッテリー搭載により、10年以上も災害時やアウトドアで活躍する
- 高い安全基準をクリアし、TUV認証を取得している
- バッテリー管理システム(BMS)搭載により、バッテリー異常を保護する
- アウトドアでソーラーパネルを使えば、最短4.5時間で満充電できる
- 停電時もEPS機能搭載により、30ミリ秒以下でバッテリー供給に切り替わる
本体には4つのAC出力ポートが備わっているので、電子レンジや炊飯器、冷蔵庫などの調理家電を同時に使用できます。火を使わない料理を手軽に作りたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

火を使わない料理に関するよくある質問

最後に、火を使わない料理に関するよくある質問を紹介します。
- 火を使った方が料理は美味しく作れる?
- 一人暮らしにぴったりな火を使わない料理は?
- アウトドアで火を使わない料理を作る方法は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
火を使った方が料理は美味しく作れる?
火を使った方が料理は美味しくなるという根拠はありません。火は目で見て強さが分かるので、直感的な料理に向いているのが特徴です。火の強さだけでなく、調理器具と火の距離によっても、食品への火加減を調節できます。
一方の電気を使った加熱調理は、温度や時間を自由にコントロールできるのが魅力です。常に料理の様子を伺う必要がなく、安全かつ効率的に料理が完成します。
一人暮らしにぴったりな火を使わない料理は?
一人暮らしで火を使った料理を億劫に感じる方は、多いのではないでしょうか。一人暮らしにおすすめの火を使わない料理とレシピを紹介します。
火を使わない料理 | 材料(一人前) | レシピ |
キャベツと鶏肉のレンジ蒸し | ・鶏もも肉150g・キャベツ100g・鰹節2g☆めんつゆ大さじ1☆しょうが小さじ¼☆水60cc | 1.キャベツを一口大に切る2.鶏肉を食べやすい大きさに切る3.容器に1、2、鰹節半量を入れる4.600Wのレンジで5分加熱する5.混ぜて再びレンジで2分加熱する6.器に盛り、残りの鰹節をちらす |
かぼちゃの煮物 | ・かぼちゃ80g・醤油小さじ3/2・砂糖小さじ2・酒小さじ2・みりん小さじ1・水小さじ4 | 1.かぼちゃを一口大に切る2.容器に皮を下にして並べる3.残りの材料を別容器で混ぜる4.2の上に3をかける5.落し蓋をしてレンジで5分加熱 |
アウトドアで火を使わない料理を作る方法は?
キャンプやグランピング、車中泊などのアウトドアで火を使わない料理を作るには、ポータブル電源と調理家電が必要です。ポータブル電源は高出力・大容量を備えており、自宅のコンセントと同じAC出力に対応しているため、屋外でも調理家電に給電できます。
まとめ

本記事では、火を使わない料理のレシピを紹介してきました。
火を使わずに加熱調理を行うには、電子レンジや炊飯器、オーブントースターなどの調理家電が欠かせません。アウトドアや災害時には、ガスが使えないだけでなく、電気も使えない恐れがあるので、どこでも家電を動かせるポータブル電源が必要不可欠です。
火を使わずに調理家電で加熱調理を行うと、安全性を確保できるだけでなく、時間や火力を調節してボタンを押すだけで簡単に料理が完成します。食品への火の通り具合を逐一確認しながら調理する必要もないので、効率的な調理が可能です。
本サイトを運営するEcoFlowでは、携帯性に優れたポータブル電源を販売しています。どこでも気軽に火を使わない料理が作りたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。