キャンピングカーといえば、高価な車を想像する方も多いのではないでしょうか。初期費用や維持費を抑えて、気軽にキャンパーの夢を叶えられる車が、軽自動車のキャンピングカーです。軽キャンには、ボディタイプ・内装・外装の異なる多種多様な車種が存在します。
そこで本記事では、キャンピングカー(軽自動車)のメリット・デメリットについて、紹介します。軽キャンの選び方や、おすすめの軽キャブコン・軽バンコンも掲載しているので、念願のキャンピングカーデビューしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。
軽自動車がベースのキャンピングカーとは

軽キャンピングカー(軽キャン)とは、軽自動車をベースとしたキャンピングカーです。通常のキャンピングカーよりもコンパクトで機動性に優れているので、普段使いにも向いています。内装は、キャンピングカーならではの快適な空間を実現しているのが特徴です。
キャンプに限らず、車中泊や車中避難でも大活躍する車と言えるでしょう。キャンピングカーに憧れはあるけれど、カスタマイズ・運転の難易度や費用面に抵抗がある方は、ぜひ軽自動車のキャンピングカーを検討してみてください。
軽キャンが人気の理由とは?メリット3選

通常のキャンピングカーよりも手軽さに長けている軽自動車のキャンピングカーは、加速度的に人気を博しています。軽キャンの主なメリットは、以下のとおりです。
- コンパクトで扱いやすい
- 車体価格・維持費が安い
- カスタマイズがしやすい
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
コンパクトで扱いやすい
コンパクトな軽自動車をベースにしているので、扱いやすく、運転が苦手な方にもぴったりです。秘境巡りや登山、濁流釣りなど、狭い道や曲がりくねった道も快適に運転できます。
小回りが利く上に見た目が他の乗用車と変わらないので、普段使いにも最適です。一般的なキャンピングカーのように駐車スペースも幅を取りません。走行中に気になるお店があれば、気軽に立ち寄れます。
車体価格・維持費が安い
軽キャンの最大のメリットと言えるのが、価格の安さです。車にかかる車体価格や自動車税、保険料、車検、ガソリン代、高速料金の全てが、通常のキャンピングカーよりも安くなります。キャンピングカーにかかる価格相場を、軽自動車と普通車で比べてみましょう。
キャンピングカー(普通車) | キャンピングカー(軽自動車) | |
車体価格 | 400~1,000万円 | 200~400万円 |
自動車税 | 25,000円 | 10,800円 |
保険料 | 24,190円 | 24,010円 |
車検 | 88,000円 | 66,000円 |
ガソリン代 | 108,300円 | 86,600円 |
高速料金※ | 8,830円 | 7,140円 |
※東京都(銀座)~大阪府(吹田)の区間で算出
カスタマイズがしやすい
軽自動車のキャンピングカーは、通常のキャンピングカーと比べて自分好みにカスタマイズしやすい点も魅力です。軽キャンを取り扱う自動車メーカーは、ベッドマットやサイドキャビネットなど、オプションパーツを豊富に取り揃えています。
また、コンパクトな内装なので、DIY初心者でもカスタマイズのハードルは低くなります。自作キャンピングカーに憧れを持っている方には、ぴったりな選択肢と言えるでしょう。
キャンピングカー(軽自動車)のデメリット3選

扱いやすさと費用面が魅力の軽キャンピングカーですが、動力性能や居住空間、積載量では普通車のキャンピングカーよりも劣ります。軽キャンのデメリットは、以下のとおりです。
- パワー不足を感じる
- 居住スペースが狭い
- 積載量が少ない
それぞれのデメリットについて、詳しく見ていきましょう。
パワー不足を感じる
軽自動車は、エンジンの排気量が660㏄以下しかないので、普通車よりもパワー不足を感じます。荷物を多く積んでいる場合は、特に顕著です。高速道路や上り坂を運転する際には、アクセルを強く踏み込まなければなりません。
普通車に比べて疲れが溜まりやすくなるため、長距離運転には不向きです。ただし、ターボエンジンを搭載した軽キャンピングカーであれば、パワー不足を比較的感じずに済みます。
居住スペースが狭い
室内空間はボディサイズに比例するため、軽キャンピングカーの居住スペースは比較的狭く感じるでしょう。軽自動車のボディサイズは、全長3.4m・全幅1.48m・全高2.0m以下と規定されています。荷物の量が多くなると居住スペースをさらに圧迫するため、大人数や連泊での旅には向いていません。
積載量が少ない
普通車のキャンピングカーと比べて積載量が少ない点も、大きなデメリットです。限られた収納スペースでは、大型のキャンプギアや多くの荷物を積むのが難しく、長期の旅や大人数での利用には不向きです。
たとえ、多くの荷物を載せられたとしても、荷物が就寝スペースにまで達している場合には、窮屈さを感じて長時間滞在するのは苦痛になります。
キャンピングカー(軽自動車)の選び方

一口に軽自動車のキャンピングカーといっても、様々な車両タイプや仕様があります。使用人数や用途に合った車種を選ばなければ、後悔する結果にもなりかねません。軽自動車のキャンピングカーを選ぶ際のポイントは、以下のとおりです。
- 車両タイプ(キャブコン・バンコン)
- 車内空間の広さ
- 内装・外装のおしゃれさ
それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
車両タイプ(キャブコン・バンコン)
軽キャンピングカーの車両タイプには、軽トラックの荷台に居住スペースを載せた「キャブコン」と、軽バンやワゴンの内装のみを改造した「バンコン」の2種類があります。キャブコンとバンコンの主な特徴は、以下のとおりです。
キャブコン | ・居住空間を軽自動車規格のギリギリまで拡張できる・4人で使用できるモデルが多く販売されている・バンコクよりも値段が高い |
バンコン | ・リーズナブルな価格で購入できる・外観が通常の車両と変わらず、普段使いしやすい・選べるベースとなる車両の種類が多い・居住空間や荷室が狭く、1~2人での使用に向いている |
車内空間の広さ
乗車人数に合った車内空間の広さを誇る軽キャンピングカーを選びましょう。車中泊をするのであれば、特に人数分の就寝スペースを確保できるかが重要です。
4人乗りの軽キャンピングカーであっても、座席をフルフラットにすると4人も足を伸ばせない恐れがあるので、注意してください。電気装備や水回りを充実させるためには、さらにスペースを確保しなければなりません。
内装・外装のおしゃれさ
せっかくキャンピングカーを購入するのであれば、内装・外装のおしゃれさにもこだわりたいのではないでしょうか。メーカーから車を仕入れ、キャンピングカーとして加工・販売するビルダーによっても内装・外装は異なります。
完全に自分好みのデザインにしたい場合は、メーカーから車を仕入れて、DIYで自作する方法もおすすめです。ビルダーから購入するよりも大幅に費用を抑えられます。
おすすめのキャンピングカー(軽自動車)5選

軽キャンピングカーは、普通車のキャンピングカーよりも安いとはいっても、ビルダー経由で最低200万円前後はかかります。決して安い買い物ではないので、車種は慎重に選ばなければなりません。おすすめの軽キャンピングカーは、以下のとおりです。
- 軽キャブコン|AZ-MAX K-ai
- 軽キャブコン|AMAHO II
- 軽キャブコン|Happy1+
- 軽バンコン|N-VAN COMPO
- 軽バンコン|N BOX+ キャンパー Neo
それぞれの車種について、詳しく見ていきましょう。
軽キャブコン|AZ-MAX K-ai

出典:オートショップアズマ
ルーフを上げて室内高1700mmになる広々とした軽キャンピングカー。ベンチタイプを選んだ場合は、キッチンに対面してゆったりと座れます。シート床の広々とした収納スペースには、サブバッテリーや走行充電器を収納できます。
一方の対面タイプは、テーブルを4人で囲める仕様です。各タイプ共通の仕様として、ミニシンクや折り畳みテーブルが付いたスリムなキッチンを完備しています。
軽キャブコン|AMAHO II

出典:AMAHO Ⅱ
ルーフトップのフロアが2000×1200mmと広めに設計してある軽キャンピングカー。天井には、明るさを調節できるLEDライトも設置されています。リアゲートは大きく開放するので、大型のキャンプギアを収納する場合も積み込みが楽々です。
シンクユニットやカウンタートップはコンパクトに設計されているため、車内空間を広々と使用できます。木の香りが漂うウッド調の内装は、アウトドアの雰囲気を盛り上げてくれるでしょう。
軽キャブコン|Happy1+

スタイリッシュで可愛いデザインが特徴の軽キャンピングカー。内装はシンプルな色合いで統一され、男女共に人気を博しています。
カラーバリエーションは、ホワイトやアイスグリーン、シャンパンゴールドなど7色のベースカラーとオリジナルカラーです。テーブルのカラーも黒と白から選択できます。
軽バンコン|N-VAN COMPO

出典:N-VAN コンポ
N-VANがベースの室内高1800mm以上を誇る軽キャンピングカー。3タイプのインテリア「Style-one」「Style-two」「Cabin」を取り揃えています。
厚さのあるクッション性の高いベッドマットを導入しているので、夜は快適な眠りにつけることでしょう。リアゲート網戸やダブルシンク、テーブル、清水タンク、電子レンジ、マルチバックなどの設備も充実しています。
軽バンコン|N BOX+ キャンパー Neo

エアベッドを使用して4人の就寝が実現する軽キャンピングカー。2024年2月から販売されている最新車種です。ポップアップルーフは手動で上下でき、大人二人が眠れます。
ベッドボードを跳ねあげると、立って着替えることも可能です。エアヒーターやサブバッテリー42Ah、CTEK走行充電システム、DC室内ソケット、LED室内照明、全窓プライバシーカーテンの6点セットを搭載しています。
軽キャンの電気供給源「ポータブル電源」とは

軽自動車のキャンピングカーに搭載する電気供給源には、持ち運び自由なポータブル電源がおすすめです。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を溜め込み、コンセントがない場所でも電化製品に給電できる機器を指します。
ポータブル電源を軽キャンピングカーに搭載するメリットは、以下のとおりです。
- 電子レンジや電気ケトルを使い、車内でも簡単に調理が行える
- エンジンを切った状態で冷暖房機器が使用できる
- LEDライトで夜の暗闇を照らせる
- ポータブル冷蔵庫に食品や飲み物を冷蔵保存しておける
- ナビ代わりになるスマホを常にフル充電にしておける
サブバッテリーとは異なり、ポータブル電源は持ち運びができるので、キャンプ場や釣り場、登山など、旅行先にも持ち出して電化製品が使えます。ソーラーパネルと併用すれば、充電切れになる心配はありません。
キャンピングカーに必要な性能|おすすめの製品
軽自動車のキャンピングカーに搭載するポータブル電源は、高出力のタイプがおすすめです。軽キャンで長距離の旅に出る場合は、消費電力の高い電子レンジやポータブル冷蔵庫、電気ヒーターなどを使う機会が多くなります。
例えば、電子レンジ(900W)、炊飯器(350W)、電気ヒーター(600W)、液晶テレビ(120W)を車内で同時に使うには1,970Wが必要です。また、軽キャンの限られたスペースを圧迫しないためには、コンパクトな設計も求められます。
EcoFlowは、最大2,000Wの出力と軽量コンパクトな設計を誇るポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。製品の特徴は、以下のとおりです。
- ソーラーパネルから70分、800W走行充電器から1.3時間で満充電できる
- LFPバッテリーを採用し、10年以上も軽キャンライフで活躍する
- BMS管理システムを搭載し、爆発や火災から安全を確保する
- 就寝時に600W以下の冷暖房機器を稼働しても、動作音を30dbに抑えられる
- 重量12.5kg未満の軽量コンパクト設計により、荷台の容量を圧迫しない
13個の多彩な出力ポートを搭載しているので、複数台の家電を同時に使用し、自宅のような快適な生活環境が作れます。車内や旅先での電力を確保したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

軽自動車のキャンピングカーに関するよくある質問

最後に、軽自動車のキャンピングカーに関するよくある質問を紹介します。
- 軽自動車のキャンピングカーが向いている人の特徴は?
- 軽キャンピングカーはレンタルできる?
- キャンピングカー(軽自動車)の値段はどれくらい?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
軽自動車のキャンピングカーが向いている人の特徴は?
普通車のキャンピングカーに比べて、圧倒的に安く購入できる軽自動車のキャンピングカー。サイズがコンパクトなので、小回りが良く、扱いやすい点も魅力です。軽自動車のキャンピングカーが向いている人の特徴を見ていきましょう。
- 低コストでキャンピングカーデビューしたい人
- ソロキャンプやデュオキャンプを楽しみたい人
- リモートワークのスペースを確保したい人
軽自動車のキャンピングカーは、車内空間や荷室空間が比較的狭いので、3人以上のキャンプには向いていません。少人数で安くキャンピングカーデビューしたい方に最適です。
軽キャンピングカーはレンタルできる?
「軽キャンピングカーを購入してみたいけど、まずは試乗したい」「キャンプに行く頻度が少ないため、維持費がもったいない」という方には、レンタルがおすすめです。
全国には、軽キャンピングカーのレンタルサービスを行っている店が数多く存在します。キャンプギアのレンタルも実施している店舗を選べば、持ち物は一切必要ありません。
キャンピングカー(軽自動車)の値段はどれくらい?
軽キャンピングカーの市場相場は、200〜400万円ほどです。軽バンコンよりもシェルを載せた軽キャブコンの方が高額になる傾向にあります。
また、軽キャンの維持費(自動車税、車検代、保険料、ガソリン代、駐車料金など)は、普通車のキャンピングカーよりも安価なので、コストを抑えたい方にぴったりです。
まとめ

本記事では、軽自動車のキャンピングカーについて解説してきました。
軽自動車をベースにしているので、普通車のキャンピングカーよりも小回りが利き、本体価格や維持費が安く済みます。一方で、エンジンの排気量は660㏄以下しかないので、高速道路や上り坂の運転時にはパワー不足を感じるでしょう。
軽キャンピングカーには、バンコンとキャブコンの2種類があります。4人でも利用できる広々とした居住空間が欲しい方にはキャブコン、できるだけ費用を抑えて普段使いもしたい方にはバンコンがおすすめです。
EcoFlowでは、軽量コンパクト設計で持ち運びやすいポータブル電源を販売しています。車内や旅先で電気をフル稼働させたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。