夜間や早朝の厳しい寒さ対策として、小型ストーブが冬キャンプで大活躍します。小型ストーブは持ち運びやすく、省スペースで設置できる利点があります。
ただし、燃料タイプによって特性が異なるため、使用環境に合ったモデルを選ぶことが大切です。キャンプスタイルや出かける地域の気候、滞在期間などを考慮して最適な機種を選択してください。
本記事では、冬キャンプで活躍する小型ストーブの選び方やおすすめの製品について解説します。小型ストーブの導入を検討している方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
冬キャンプでは小型ストーブが大活躍!

冬のキャンプでは、持ち運びやすく荷物の負担が少ない小型ストーブが大活躍します。暖房効果も高めでありながら、収納時はコンパクトになる設計の製品が特に魅力的です。限られた装備や小さめのテントを使う場合でも、小型ストーブを選べば扱いやすいでしょう。
ただし、小型ストーブは燃料タイプによって特性が異なるため、使用環境に合ったモデルを見極める必要があります。
例えば、石油式やガス式、電気式、薪式のストーブは、それぞれ給油・ガスボンベ交換・電源確保・薪の追加など、メンテナンス内容が大きく変わる点に留意しなければいけません。
最終的には、キャンプスタイルや出かける地域の気候、滞在期間などを検討して最適な機種を選ぶことが快適さにつながります。
冬キャンプで活躍する小型ストーブの選び方

使用条件に合ったストーブを選定することで、キャンプの寒さ対策がスムーズになります。ここでは、小型ストーブの選び方を7つのポイントに分けて解説します。
- 種類
- 大きさ・重量
- 燃焼時間
- 着火方法
- 安全機能
- デザイン
- コストパフォーマンス
安全面や使い勝手など、さまざまな要素を総合的に検討しながら、ベストなモデルを探してみてください。
ポイント1.種類
ストーブの燃料は石油、ガス、電気、薪など複数に分かれています。それぞれの特徴は以下の通りです。
タイプ | メリット | デメリット |
石油式 | ・燃焼効率が高い ・強い暖房効果が期待できる | ・灯油の保管が必要 ・ニオイ対策が必要 |
ガス式 | ・カセットボンベを差し込むだけで手軽に使える ・温度調整がしやすい | ・暖められる範囲が狭い |
電気式 | ・火を使わないため安全性が高い | ・AC電源やポータブル電源の確保が必要 |
薪式 | ・独特の雰囲気がある ・高い熱量が魅力 | ・設置スペースの確保が必要 ・煙突の取り扱いに注意 |
各タイプには、それぞれ固有のメリットとデメリットがあります。使用環境や個人のニーズに合わせて、最適なタイプのストーブを選ぶことが重要です。
ポイント2.大きさ・重量
小型ストーブといっても、実際にはさまざまなサイズがあります。車での移動がメインなら、ある程度の大きさや重さでも問題ないかもしれませんが、徒歩やバイクでのキャンプでは数キロの差が大きく感じられます。
運搬時にはほかのキャンプ道具との兼ね合いも考え、収納スペースと重量の両面から負担を軽減できるようなモデルを選ぶとスムーズです。狭いテントに設置する場合は、周囲との距離を確保できるサイズかどうかも確認しましょう。
ポイント3.燃焼時間
ストーブを使う際には、夜通し稼働させることを想定する方も多いでしょう。石油ストーブやガスストーブの場合は、タンクやボンベの容量が持続時間に直結します。どれくらいの消費量で、何時間程度使えるのかをあらかじめ確認しておく必要があります。
一方で電気ストーブなら、使用する電源の容量を把握しておくことが大切です。連泊する場合は、電力の追加供給や燃料の補給方法も計画に入れておけば、寒さ対策が途切れるリスクを減らせます。
ポイント4.着火方法
冬場のキャンプ地は気温が低く、湿度も高い場合があるため、ストーブの着火がしづらくなることがあります。電子点火や自動着火装置を備えたモデルなら、寒冷地でも点火トラブルを起こしにくいでしょう。
ガス式の場合は着火装置が壊れたときのために、ライターなどの予備を用意しておくと安心です。電子点火方式であっても、電池切れを防ぐためにスペアの電池を準備しておくことが望ましいと言えます。
ポイント5.安全機能
屋外とはいえ、転倒などのアクシデントが起きた場合に備え、安全機能のチェックは欠かせません。例えば、以下のような安全機能が搭載されていることがあります。
- 転倒時自動オフ機能
- 自動消火タイマー機能
- 給油時自動消火機能
- 過熱検知機能
これらの機能が備わっていれば、重大な事故を防ぎやすくなります。また、テント内でストーブを使用する場合は、一酸化炭素中毒や引火のリスクも忘れてはいけません。
小さな子どもやペットがいる場合は特に、一酸化炭素中毒や引火を起こしにくい電気ストーブの利用が推奨されます。
ポイント6.デザイン
キャンプ道具は実用面だけでなく、見た目の趣も大切です。個性的なカラーやレトロ調のフォルムを選べば、サイト全体の雰囲気を盛り上げることができます。
ただし、凝ったデザインを優先すると、収納しにくかったり扱いにくかったりするケースも考えられます。あくまで自分のキャンプスタイルに合った形状とコンセプトを重視しつつ、デザイン面も検討してみてください。
ポイント7.コストパフォーマンス
小型ストーブの購入時は、本体価格だけでなく燃料費やメンテナンスにかかるコストも含めて考慮する必要があります。灯油代やガスボンベの購入費、電源を使用する場合の電気料金など、トータルで見たときのコストに違いが発生します。
さらに、長期間使うことを視野に入れるなら、耐久性の高さも意識したいところです。多少高価でも故障しにくく燃料効率の良い製品を選べば、最終的に出費を抑えられるケースもあります。
冬キャンプで活躍するおすすめの小型ストーブ10選
ここからは、冬キャンプで活躍する小型ストーブを厳選して10種類紹介します。各モデルが持つ特徴や利点を押さえながら、自分のキャンプスタイルに合うものを選んでみてください。
1.石油ストーブ|トヨトミ 対流形 石油ストーブ

画像引用元:Amazon
対流式のコンパクトデザインが特徴の石油ストーブです。灯油を効率よく燃焼する仕組みを採用しており、360度方向へ熱を放出しやすいため、広い空間をまんべんなく暖められます。
また、炎がガラスを通して七色に映るデザインが特徴で、その独特な空気感でキャンプの雰囲気を盛り上げてくれます。木造なら7畳、鉄筋なら9畳まで対応しています。
2.石油ストーブ|コロナ ポータブル石油ストーブ(対流型)

画像引用元:楽天
木造から鉄筋造りの空間まで、幅広く対応しやすい対流式の石油ストーブです。タンク容量が3.8Lと多く、長時間の燃焼を想定する方にはうれしい仕様です。
キャンプで持ち運ぶ際は、別売りのカバーを使ってストーブ本体を保護できるため、移動中の傷や衝撃を軽減しやすいのも特徴の1つ。点火にはライターが必要なため、着火用の道具は忘れずに用意しておきましょう。
3.石油ストーブ|スノーピーク グローストーブ

画像引用元:Amazon
円筒型のボディで、側面から360度に向けてじんわりと熱を拡散する石油ストーブです。鉄板を赤熱させて遠赤外線を生み出し、限られた容量でも効率良く暖をとれる設計が特徴となっています。
着火レバーを回すだけの簡単操作で点火でき、耐震自動消火装置もあるため、揺れや衝撃に対してもしっかり安全対策が施されている点が強みです。ロゴが目立つデザインながら、シンプルでスタイリッシュな外観が人気の理由の1つとなっています。
4.ガスストーブ|イワタニ カセットガスストーブ マル暖

画像引用元:Amazon
カセットボンベをセットするだけで使える、手軽なガス式ストーブです。屋内・屋外両方に対応しているため、キャンプサイトでの使用だけでなく、部屋やバルコニーでの暖房としても利用できます。
天板がフラットでお湯を沸かすことも可能で、飲み物の温度をすぐ上げたいときに重宝します。燃料交換はボンベの差し替えだけで済み、手も汚れにくいため、キャンプ初心者にも取り入れやすいガスストーブと言えるでしょう。
5.ガスストーブ|ロゴス LOGOS × SENGOKU ALADDIN

画像引用元:Amazon
人気ブランド同士のコラボから生まれたガス式ストーブで、デザイン面でも注目を集める商品です。ガラス窓を通して炎を楽しめる構造が特徴であり、風情ある雰囲気をキャンプサイトに取り入れたい方にぴったりです。
燃料にはカセットガスを使用するため、ボンベの交換はシンプルで取り扱いやすいのも嬉しいポイント。弱運転でも広範囲を暖められることから、燃費面を重視したい方にも向いています。
6.ガスストーブ|イワタニ フォアウィンズ OUTDOOR HEATER

画像引用元:Amazon
屋外に特化した機能を搭載しており、寒冷地でもある程度安定した火力を保ちやすいガスストーブです。直結型のカセットボンベ方式で、本体にカバーが少ない分、収納時にはコンパクトな状態にできます。
取っ手付きで持ち運びが楽に行え、球状のバーナーが正面方向へ効率良く熱を届けてくれます。気温が低い環境でもガス圧を一定に保ちやすい点が魅力です。
7.電気ストーブ|山善 遠赤外線 電気ストーブ

画像引用元:Amazon
赤外線による熱伝導を活用し、比較的早く暖かさを体感しやすいモデルです。その日の状況に合わせて弱中強の3段階から運転を切り替えることができ、操作も簡単なので初心者キャンパーでも安心です。
スチーム式加湿機能も搭載しており、乾燥が気になる冬キャンプで重宝します。転倒オフスイッチや空焚き防止機能など、安全機能も充実しています。荷物に多少の余裕があれば持参しておきたい電気ストーブです。
8.電気ストーブ|アイリスオーヤマ 電気ストーブ

画像引用元:Amazon
シンプルな構造で、電源をつないですぐに使える利便性が特徴です。コンパクトかつ軽量なので、テント内でも設置しやすく、持ち運びの際も負担になりません。
デザイン性にもこだわりを感じられ、アウトドア活動時のインテリアとしても機能します。キャンプサイトに馴染むレトロ調や落ち着いたカラーリングを選べるのも嬉しいポイントです。
9.薪ストーブ|ウィンナーウェル ノマドビュー

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ステンレス304を素材に使用し、軽量かつ腐食に強い仕上がりになっている薪ストーブです。組み立て式の煙突を備えており、キャンプでの設置・撤収がスムーズに行いやすい構造が強みです。
サイドや扉部分にガラス窓が付いているため、燃焼の様子を確認しながら優雅な雰囲気を味わえます。調理スペースや熱源としての実用性も高く、独特の焚き火感覚を楽しみたい方におすすめの薪ストーブです。
10.薪ストーブ|ホンマ製作所 ステンレスストーブコンロセット

画像引用元:Amazon
ステンレス素材を活かしたコンパクトな薪ストーブで、高さ約1.8mの煙突が付属しています。コンパクトな設計ながら40cmの薪を使用できるため、ある程度長さのある薪を用意しても対応可能です。
3面に炎が見えるガラス窓付きで、炎を眺めながらじんわりと暖まる体験を行えます。地面から煙突を高く伸ばせば、煙がこもりにくく、周囲への煙被害を最小限に抑えられるでしょう。
ポータブル電源があれば電源確保が快適に!

キャンプ場で電気ストーブを使う場合、最大のハードルはやはり電源の問題です。ACサイトを予約する方法もありますが、自由な場所で過ごすためにはポータブル電源の用意が推奨されます。
ポータブル電源があれば冷暖房器具に限らず、照明や調理家電なども併用でき、キャンプの快適度が大きく向上します。
なかでも「EcoFlow RIVER 2 Pro」は、業界最速レベルの充電速度を実現しており、約70分で満充電が完了します。また、高耐久LFPバッテリーを搭載しているため、長期間の使用でも劣化を起こしにくく、長く愛用することが可能です。
大容量ながら携帯性にも配慮されており、車のトランクや助手席に収まりやすいサイズ設計になっています。柔軟な電源環境を構築できれば、冬キャンプの寒さ対策を電気の面からもしっかり行えるでしょう。

まとめ
本記事では、冬キャンプで活躍する小型ストーブの選び方やおすすめの製品について解説しました。
小型ストーブを選ぶ際は、燃料の種類や大きさ・重量、燃焼時間、着火方法、安全機能、デザイン、コストパフォーマンスなど、さまざまな要素を総合的に検討することが重要です。
石油式やガス式、電気式、薪式など、燃料タイプによって特性が異なるため、自分のキャンプスタイルに合った製品を選ぶようにしましょう。
電気ストーブを使用する場合は、大容量のポータブル電源を用意すれば、電源の確保がより快適になります。冬キャンプを暖かく過ごすために、EcoFlowが販売するポータブル電源の導入をぜひ検討してみてください。