一言でキャンプ料理と言っても、その種類は多岐にわたります。難易度の高いものから、手軽にサクッと作れるものまであります。
本記事では、「簡単に作れる」に焦点を当てて、おすすめのレシピをジャンル別に合計15通り紹介します。最後までご覧になれば、自分好みのキャンプ料理を見つけることができるでしょう。
キャンプ料理を美味しく作る5つのコツ
キャンプ料理を美味しく作るためには、大きく分けて以下5つのコツがあります。それぞれのポイントを押さえることで、初心者でも簡単に美味しいキャンプ料理を作れるはずです。
- 事前にメニューを考えておく
- あらかじめ食材を仕込んでおく
- 既製品をうまく活用する
- 調味料を小分けにしておく
- 難しすぎる料理は避ける
それぞれのコツを1つずつ解説します。
コツ1.事前にメニューを考えておく
キャンプ料理を作る際は、事前にメニューを考えておきましょう。事前にメニューを考えておけば、当日の調理を手際よく進められます。
また、現地で食材が手に入らない場合もあるため、あらかじめメニューを決めて食材を用意しておけば、「材料が足りない」という悲しいトラブルを回避できます。
コツ2.あらかじめ食材を仕込んでおく
2つ目のコツは、あらかじめ食材を仕込んでおくことです。キャンプ場で食材を一から仕込むのもキャンプの醍醐味ですが、それだと当日の調理の手間が増えてしまうため、美味しい料理を完成させるまでのハードルが高くなってしまいます。
あらかじめ食材を仕込み、準備を進めておけば、失敗するリスクを大幅に軽減できるでしょう。特にキャンプ料理に慣れていない方は、事前に食材を仕込んで調理時間を短縮すれば、余裕を持って取り組めるはずです。
コツ3.既製品をうまく活用する
既製品をうまく活用するのもコツの1つです。「できればフレッシュの食材を活用したい」という思いもありますが、それだと荷物や調理の負担が増してしまいます。
缶詰やレトルトなどの既製品を上手く活用すれば、劇的に調理の手間を削減できます。「既製品だと美味しくならないのでは?」と心配する方もいますが、販売されている既製品は完成度が高く、その上使い勝手も優れているため、既製品を使ったからといって味が大幅に落ちることはありません。
コツ4.調味料を小分けにしておく
調味料を小分けにしておくことも大切です。当日必要になる調味料を小分けにしておけば、キャンプ場でスムーズに調理できるほか、荷物の負担を軽減できるという利点もあります。
キャンプに持っていく荷物は何かと負担になりやすいので、調味料を小分けにしてスパイスボックスを作っておくことをおすすめします。「唐辛子が足りない」「砂糖を忘れてしまった」というトラブルも防げるはずです。
コツ5.難しすぎる料理は避ける
5つ目のコツは、難しすぎる料理を避けることです。「キャンプで料理を作るのだから豪華にしないと!」と張り切ってしまうと、失敗のリスクを高めてしまいます。なぜなら、キャンプ場で作る料理は普段とは勝手がまったく違うためです。
簡単でも美味しく、見栄えの良い料理はたくさんあるため、まずは比較的簡単な料理からチャレンジしましょう。
【おかず】キャンプ料理のおすすめ簡単レシピ
キャンプ料理を美味しく作るコツがわかったところで、キャンプ料理のおすすめ簡単レシピをジャンル別に紹介します。まずは「おかず」のレシピを4つ紹介します。
フライパン1つで作れるローストビーフ
ローストビーフと聞くとハードルが高いように思えますが、実はフライパン1つで簡単に作れてしまいます。大切なのは前日の仕込みで、しっかり準備をしておけば、当日は切って盛り付けるだけです。
【材料】
- ローストビーフ用の赤身牛肉:300g
- 玉ねぎ:1/2個
- パプリカ:1/2個
- 塩コショウ:適量
- 好みのマリネ液
【作り方】
- 常温に戻した牛肉に塩コショウを振り、フライパンで焼き色をつける
- 牛肉を取り出してアルミホイルで包む
- フライパンに水を1/3まで入れ、肉を戻して火にかける
- 蓋をして弱火で10分ほど蒸し焼きにする
- その間に玉ねぎとパプリカを炒める
- 好みのマリネ液を作り、冷めたローストビーフと薄切りの玉ねぎとパプリカを入れる
- 冷蔵庫で一晩寝かす
キャベツとサーモンのスチームロースト
魚介と野菜を手軽に摂取したい方には「キャベツとサーモンのスチームロースト」がおすすめです。事前準備が特に必要なく、簡単に調理できるため初心者に向いています。見た目が華やかなのもポイント。
【材料】
- サーモンの切り身(さく):1枚
- キャベツ:1/6個
- オリーブオイル:少々
- 白ワイン:大さじ1
- 塩コショウ:適量
【作り方】
- 一口大に切ったサーモン、ざく切りのキャベツに塩コショウを振る
- 鍋にオイルを引いてキャベツ、サーモンの順に入れる
- 白ワインを回し入れて蓋をして、約15分ほど中火で蒸し焼きにする
寒い時期におすすめの煮込みハンバーグ
グツグツと煮込む熱々のハンバーグは、寒い時期におすすめのレシピです。ハンバーグとソースは既製品のものを使用します。既製品の材料を使うことで、仕込む手間を削減できます。
【材料】
- 既製品のハンバーグ:1個
- 既製品のナポリタンソース:1袋
- しめじ:1/2袋
【作り方】
- 材料をすべて鍋に入れて弱火でじっくり煮込む
- 中まで火が通ったら、好みでチーズやパセリを振って完成
シーフードを大量に使うブイヤベース
ダッチオーブンで簡単に作れるブイヤベースを紹介します。ダッチオーブンを使って調理することで、旨味をギュッと閉じ込めることができます。米を入れてリゾットにするなど、アレンジも可能です。
【材料】
- 処理された有頭エビ:2尾
- 白身魚:1切
- イカ:1杯
- アサリ:5個
- 玉ねぎ:1/2個
- ニンニク:1片
- オリーブオイル:大さじ1
- トマトペースト:大さじ1
- 白ワイン:50cc
- 塩コショウ:適量
【作り方】
- 玉ねぎをみじん切りにする
- ダッチオーブンにオイルを引いてニンニクを炒め、玉ねぎを加える
- しっかり火が通ったらシーフードと白ワイン、水500cc、トマトペーストを入れる
- 蓋をして5分ほどしたら塩コショウで味を整えて完成
【おつまみ】キャンプ料理のおすすめ簡単レシピ
続いて、「おつまみ」のおすすめ簡単レシピを紹介します。お酒好きの方は、ぜひ以下のレシピを試してみてください。
エビの本格アヒージョ
キャンプ料理としては定番のエビのアヒージョ。難しそうなレシピに思えますが、実は比較的簡単なので、初心者の方でも楽々作れます。見栄えもよく酒が進む一品、ぜひ一度作ってみてください。
【材料】
- 処理されたエビ:8尾
- マッシュルーム:1個
- ニンニク:1片
- オリーブオイル:100cc
- 塩コショウ:適量
【作り方】
- スキレットなどの小鍋にオイルを入れ、みじん切りにしたニンニクを入れる
- ニンニクにある程度火が通ったらエビとマッシュルームを入れる
- 塩コショウで味全体を整え、火が通ればお好みでパセリを振って完成
イカとホタテのバターしょうゆ焼き
続いて、時短レシピとしては最高の一品「イカとホタテのバターしょうゆ焼き」を紹介します。材料を切って炒めるだけの超簡単レシピでありながらも、しっかりと美味しく酒のつまみになります。魚介好きの人はぜひ試してみてほしいです。
【材料】
- イカ:2杯
- ベビーホタテ:50g
- キャベツ:1/6個
- バター:小さじ2
- しょうゆ:小さじ2
- サラダ油:適量
- 塩コショウ:適量
【作り方】
- 一口大にカットしたイカとホタテをフライパンに乗せ、火が通るまでしっかり炒める
- キャベツを入れてしんなりするまで炒める
- 塩コショウとしょうゆ、バターで味を整えれば完成
生ハムとルッコラの簡単サラダ
おしゃれなカフェなどでよく提供される「生ハムとルッコラのサラダ」。キャンプ料理にサラダが一品あるだけで、おしゃれな雰囲気を演出してくれます。
ルッコラに栄養素がたっぷり含まれている点も魅力的。お好みでバルサミコ酢をかけると、味の変化が楽しめます。
【材料】
- ルッコラ:80g
- 生ハム:4枚
- トマト:1個
- オリーブオイル:適量
- 塩コショウ:適量
【作り方】
- ルッコラと生ハムを一口大にちぎり、トマトを食べやすい大きさにカットする
- 小さめのボールに材料をすべて入れて、スプーンでよく混ぜる
- お皿に盛り付けて完成
【ご飯系】キャンプ料理のおすすめ簡単レシピ
「ガッツリとご飯系を食べたい」という方のために、「ご飯系」の簡単レシピを3つ紹介します。手軽に作れるレシピばかりなので、ぜひ試してみてほしいです。
豚バラのスタミナ丼
ボリューム満点のやみつきレシピ「豚バラのスタミナ丼」。手軽に作れて超美味しいという最高のキャンプ料理です。にんにくスライスを乗せる、卵を添える、七味をかけるなど、好みに応じてアレンジを効かせることもできます。
【材料】
- 豚バラ肉:200g
- 長ネギ:1/2本
- 酒:大さじ2
- サラダ油:大さじ1
- ほんだし:小さじ1
- ニンニクのすりおろし:少々
- しょうゆ:大さじ1
- ご飯:2杯分
【作り方】
- 豚バラ肉を食べやすい大きさに切り、長ネギは斜めの薄切りにする
- フライパンに油を引き、豚バラと長ネギを入れてしんなりするまで炒める
- 酒、ほんだし、ニンニク、しょうゆを入れてよく絡める
- 器にご飯をよそい、出来上がった(3)を盛って完成
サバ缶を使ったサバカレー
濃厚で味わい深いカレーを作りたい場合は、「サバ缶を使ったサバカレー」がおすすめです。サバ缶とゴロゴロに切った野菜を合わせることで、短時間で本格的なサバカレーが完成します。キャンプ場でのカレー作りに適切です。
【材料】
- サバ水煮缶:1缶
- 人参:1/3本
- じゃがいも:1個
- 玉ねぎ:1/2個
- 水:2カップ
- カレールウ:40g
- ご飯:2杯分
- サラダ油:適量
【作り方】
- 野菜を一口大に切り、サバ缶の汁気をよく切ってほぐす
- 鍋に油を入れて熱し、各野菜を入れて炒める
- よく炒めたら水を入れて10分煮る
- 弱火にしてカレールウとサバを入れてひと煮立ちさせる
- お皿にご飯をよそい、(4)をかけて完成
温泉卵を乗せたスパム丼
超手軽に丼が食べられるレシピ「スパム丼」を紹介します。このレシピでは、スパム・アボカド・温泉卵の3つがメイン。スパムを焼いて各材料を丼の上に乗せ、タレをかけるだけの簡単レシピです。料理初心者の方でも安心して作れます。
【材料】
- スパム:40g
- アボカド:1/2個
- 温泉卵:1個
- ご飯:1杯分
- 焼肉のタレ:適量
- マヨネーズ:適量
- サラダ油:適量
【作り方】
- スパムを六等分に切り、アボカドは放物線状に切る
- 油をひいたフライパンを温め、焼き目がつくまでスパムを焼く
- 器にご飯をよそい、(2)、アボカド、温泉卵の順に乗せる
- 焼肉のタレとマヨネーズをかけて完成
【麺系】キャンプ料理のおすすめ簡単レシピ
次に、キャンプ場でツルッと食べられる「麺系」のおすすめレシピを紹介します。麺系はメインにもシメにもなるため、覚えておくと非常に便利です。
メスティンで作る本格ナポリタン
メスティン1つで簡単に作れる本格ナポリタンを紹介します。昔ながらの定番ナポリタンですが、大自然の中で食べると格段に美味しく感じます。特別な食材を使わない点も好評です。
【材料】
- パスタ:100g
- ソーセージ:2本
- ピーマン:1個
- 玉ねぎ:1/4個
- 水:300ml
- バター:少々
- 塩コショウ:適量
- ケチャップ:大さじ4
【作り方】
- ソーセージを適度な大きさにカットし、ピーマンと玉ねぎをスライスする
- メスティンにバターと(1)を入れて弱火にかける
- ある程度火が通ったら水を加え、煮立ったらパスタを入れて茹でる
- 茹で上がったら水を飛ばして塩コショウ、ケチャップを加えて混ぜれば完成
鍋1つで完成するスープパスタ
鍋1つで楽にパスタを作りたいなら、具だくさんのスープパスタをおすすめします。材料が多いため難しいと思われがちですが、通常のパスタと作り方はそこまで変わりません。材料を合わせるだけなので、意外と簡単に作れます。
【材料】
- パスタ:100g
- ベーコン:30g
- 玉ねぎ:1/4個
- しめじ:1掴み
- アスパラ:1本
- ニンニクチューブ:少々
- オリーブオイル:適量
- コンソメキューブ:1個
- スライスチーズ:1枚
- 水:150ml
- 牛乳:200ml
- 塩コショウ:適量
【作り方】
- 玉ねぎとアスパラを食べやすい大きさにカットする
- 鍋にオリーブオイルを入れて、玉ねぎ、アスパラ、しめじ、ベーコンを炒める
- しんなりしたら水とコンソメを入れて沸騰させる
- パスタを半分に折って入れて、柔らかくなったら牛乳を入れる
- 塩コショウで味を整え、スライスチーズを乗せて軽く混ぜれば完成
シメの簡単鶏塩ラーメン
お酒を飲んだ後には、さっぱりとしたシメのラーメンが食べたくなりますよね。インスタント麺を使うことで、キャンプ場でも簡単にラーメンを作ることができます。お好みで、もやし、メンマ、チャーシューなどを入れましょう。
【材料】
- インスタントラーメン:1食分
- 水:1000ml
- 長ネギ:1/2本
【作り方】
- 長ネギを小口切りに切る
- 鍋にお湯を沸かして麺を茹でる
- 器にスープの素を入れて鍋の茹で汁を注ぐ
- 器に麺を入れて長ネギを散らせば完成
【デザート系】キャンプ料理のおすすめ簡単レシピ
最後に、キャンプ場で作る「デザート系」の簡単レシピを2つ紹介します。「最後はやっぱり甘いデザート」という方は、ぜひ以下のレシピをご参考ください。
バーベキューに最適の焼きマシュマロ
火を起こせるバーナーなどがあれば、サクッと作れる焼きマシュマロを作ってみてください。竹串の代わりにポッキーを使うことで、とろけるような甘みを味わえます。特に子供に喜ばれるレシピなので、子連れの方はぜひ真似してみてほしいです。
【材料】
- マシュマロ:1袋
- ポッキー:1箱
【作り方】
- ポッキーをバーナーで軽く炙る
- ポッキーに2個ほどマシュマロを刺して、バーナーで焼き目をつければ完成
材料を合わせるだけのフルーツヨーグルト
材料を混ぜるだけで完成する超お手軽フルーツヨーグルトを紹介します。ゼリーとヨーグルト、色とりどりのフルーツを混ぜることで、見た目・味・食感どれもハイクオリティになります。子供と一緒にワイワイ作っても良いかもしれません。
【材料】
- ヨーグルト:200g
- フルーツカップゼリー:1個
- いちご:2粒
- キウイ:1/4個
- オレンジ:1/4個
- ミント:適量
【作り方】
- 器にヨーグルトとゼリーを入れ、カットしたフルーツを乗せる
- 軽くクラッシュして全体をよく混ぜる
- ミントを上に乗せて完成
まとめ
本記事では、初心者でも簡単に作れるキャンプ料理のおすすめレシピを15通り紹介しました。
キャンプ場で作って食べる料理は、その場の雰囲気が合わさることで、いつもとは少し違うように感じられます。簡易的に作ったとしても、十分に美味しく感じられるはずです。
ぜひ本記事で紹介したレシピを参考にし、キャンプ料理を全力で楽しんでみてください。なお、電力を必要とする調理器具を使用する場合、電力を供給するためのポータブル電源が必要です。
ポータブル電源にはさまざまな製品がありますが、EcoFlowの製品「DELTA 2 Max 」であれば、キャンプなどのアウトドアに向いています。これからキャンプをする予定の方は、ぜひ以下の製品を確認してみてください。