キャンプでおいしいトーストを作るには、「ロースター」という調理器具がおすすめです。直火を利用してパンを焼き上げるロースターは、電気を使わずにガスや炭火で手軽に調理できます。
ロースターは軽量でコンパクトな設計のものが多く、持ち運びに適している点が特徴です。パン以外にもお餅やソーセージなど、さまざまな食材を焼くことができ、アウトドアでの料理の幅を広げてくれます。
本記事では、ロースターの魅力や使い方、おすすめのレシピ、商品について解説します。キャンプでおいしいトーストを作りたい方は、ぜひ参考にしてください。
キャンプでトーストはどうやって作る?

キャンプでトーストを作る際におすすめなのが、「ロースター」という調理器具です。ロースターとは、直火を利用してパンをこんがり焼き上げるための金網状の器具のことです。
家庭用のトースターのように電気を使わなくても、ガスや炭火などで手軽にトーストを調理できます。ロースターの多くは、頑丈な金属製のメッシュやプレートが取り付けられており、遠赤外線効果を生かしてパンに程よい焦げ目をつけやすい構造になっています。
パンを乗せるだけで焼き目が均一につきやすく、表面はカリッと、中はふんわりとした食感を実現しやすいのです。焚き火やバーナーなど、アウトドア特有の熱源を活用してパンを焼く体験は、キャンプならではの楽しみと言えるでしょう。
キャンプでのトーストを快適にするロースターの魅力

アウトドア環境に特化した設計のロースターを使えば、家庭用トースターと近い仕上がりを屋外で楽しめます。ここでは、ロースターの魅力を3つ解説します。
- ふっくらと焼き上がる
- 軽量で持ち運びやすい
- 幅広いメニューに対応できる
以下、各魅力について詳しく見ていきましょう。
魅力1.ふっくらと焼き上がる
ロースターを使ったトースト作りでは、直火の遠赤外線効果によってパンの内部まで熱が行き渡りやすくなります。その結果、外側はカリッとなり、なかはふんわりとした食感に仕上がります。
網目に均一に熱が伝わるため、パン全体に程よい焼き色が付き、部分的に焦げすぎるのを防ぐことが可能です。市販の食パンだけでなく、手作りの生地や厚切りのパンでも、同じようにふっくらと焼き上がります。
魅力2.軽量で持ち運びやすい
キャンプ道具は荷物がかさばりやすいため、コンパクト性と軽量性は非常に重要です。ロースターの多くは折りたたみ式の設計になっている場合が多く、使用しないときは薄い円盤状やフラットな形状にできるため、バックパックやキャンプ用品の隙間に収めやすいでしょう。
耐久性に優れた素材を使っているモデルも少なくありませんが、金属のメッシュ構造を採用しているため、意外と軽いことが特徴です。鉄やステンレスを使っていても、重量が極端に増える心配はさほどありません。
魅力3.幅広いメニューに対応できる
ロースターは食パンだけにとどまらず、さまざまな食材を焼き上げることに向いています。例えば、以下のような食材に対応しています。
- パン
- お餅
- 魚介類
- ソーセージ
- 野菜
これらの食材を網目の上で直火にかけられるため、バーベキュー感覚で楽しめるでしょう。調理時間の短縮にもつながるため、忙しい朝食やサクッと済ませたいランチにも便利です。
パンにとらわれない使い方をすれば、調理器具としての汎用性が高く、キャンプでの料理レパートリーを広げられます。
キャンプでのロースターの使い方

火力の調節と焼き加減をこまめに確認することが、おいしいトースト作りのカギとなります。ここでは、焚き火を利用する方法とカセットコンロを活用する方法の2つに分けて紹介します。
焚き火で作る場合
焚き火を利用するなら、まずは安定した火力を確保できるように薪を組み、ほどよい燃焼状態を作り出すことが大切です。火が強すぎると、一気に焦げ目がつきすぎる恐れがあるため、下火や熾火(おきび)ができたタイミングを狙って焼き始めるのがポイントです。
また、ロースターを設置する高さも重要です。火元から近すぎると急激に熱が伝わって焦げやすく、遠すぎると焼くまでに時間がかかってしまいます。
焚き火台や設置用のスタンドがあれば、火力に応じて高さを調節し、理想的な温度を探ってみてください。
カセットコンロで作る場合
カセットコンロを使う場合、火力をつまみで直接調節できるため、焚き火よりも安定性が高いと言えます。ただし、アウトドア環境では風が吹き込むと火が揺れやすいので、風よけを適切に配置するか、風防付きのコンロを選ぶことが望ましいでしょう。
ロースターを五徳の上に乗せるときは、ぐらつきがないか確認してから加熱を始めます。火力は弱めから中火程度にし、パンに適度な熱が届くように調節してください。
パンを置く位置や枚数によって焼きムラが出ることもあるため、均等に火が回っているか小まめにチェックするのがコツです。
ロースターで作れるおすすめのレシピ

ロースターを活用すれば、シンプルなトーストから工夫を凝らしたメニューまで、さまざまな料理が楽しめます。ここでは、5つのレシピを順番に紹介します。
レシピ1.バタートースト
定番ながら奥深いのが、たっぷりのバターを塗ったバタートーストです。ロースターで焼き上げると、外はカリッと香ばしくなり、なかはふんわりとした柔らかさに仕上がります。
蜂蜜やメープルシロップをかけると甘みが引き立ち、シンプルな味付けでありながら満足感の高い一品に仕上がります。火力が強いと焦げ目がつきすぎて苦みが出るため、じっくりと火を通してバターの香りを堪能するのがおすすめです。
レシピ2.BLTサンド
ベーコン(B)、レタス(L)、トマト(T)を挟むBLTサンドも、キャンプで大活躍する定番の組み合わせです。まずはロースターでベーコンをこんがり焼いてからパンに挟むと、香ばしさが格段にアップします。
また、パン自体を軽く焼いておけば、具材との食感の違いが際立ち、BLTサンドの魅力がより向上します。ソースはマヨネーズや粒マスタードなどでアレンジが可能です。
レシピ3.ソーセージエッグサンド
朝食メニューとして定番の卵とソーセージを組み合わせたサンドイッチは、多くの方に好まれるボリュームのある一品です。ロースターを使えばソーセージを軽く焦がすことができ、スモーキーな香りがアクセントになります。
目玉焼きを作る場合は、別のフライパンを用意するか、バーナーが2口あるなら同時進行で調理しましょう。パンは程よく焼いてカリッとさせつつ、卵とソーセージの旨みを閉じ込めるように挟むのがポイントです。
レシピ4.フィッシュサンド
鮮度の良い魚が手に入るキャンプ場なら、ロースターで魚を焼いてサンドイッチに仕上げる贅沢なスタイルも楽しめます。好みの魚を選んでこんがりと焼き、タルタルソースやレタスと一緒に挟むと絶品です。
特にサーモンは脂がのっていて味わい深く、キャンプならではの豪快な食事感を演出できます。レモン汁やハーブを添えると風味がさらに広がります。
レシピ5.お餅
パン以外にも、ロースターでお餅を焼くと外はパリッ、なかはモチッとしたおいしさを楽しめます。焦げ目がつきやすいので、焦がさないように火加減を見ながらじっくり焼き上げるのがコツです。
醤油を塗って海苔で巻いた磯辺焼きや、砂糖と醤油を混ぜた甘辛ダレで味付けするなど、バリエーションが豊富です。きな粉やあんこを用意すれば、おやつや軽食としても活躍するでしょう。
キャンプでの使用に向いているロースター5選
ロースターにもさまざまな種類があり、選ぶ製品によって機能や使い勝手、焼き上がりの傾向が異なります。ここでは、キャンプでの使用に適した5つのロースターを紹介します。
ユニフレーム ミニロースター

画像引用元:ユニフレーム
小型ながらしっかりした構造を持ち、取り外しが可能な上網と下網を用途に合わせて使い分けられる点が特徴です。クッカーに収納できるほどコンパクトな設計なので、荷物を少なくまとめたい方に向いています。
乾き物を中心に、弱火でじっくり加熱する調理に適したアイテムです。メッシュ部に余分な汁が付かないように注意すれば、長く快適に利用できます。
重量も約135gと非常に軽量なので、ソロキャンプや徒歩での移動が多い方にとって頼もしい味方となるでしょう。
ユニフレーム fanマルチロースター

画像引用元:ユニフレーム
炎を赤外線の熱に変換する構造を採用し、パンをムラなく焼き上げやすい製品です。山型にセットするとトースト向きの形状になり、フラット型に組み替えればお餅や魚なども焼きやすくなります。
収納時は約20×13×1.9cmのフラット形状で、しっかりしたステンレス鋼の枠組みながらコンパクトさを兼ね備えています。下部の特殊耐熱鋼メッシュが、火力の分散と遠赤外線効果を生み出す仕組みです。
安定した火力を確保できるバーナーやコンロと組み合わせると、スムーズにおいしい焼き目をつけることができます。
キャプテンスタッグ キャンピングトースター

画像引用元:Amazon
円形の本体にスタンドが付いたデザインで、食パンを乗せるだけで簡単にトーストを作れる人気のアイテムです。組み立てもシンプルな工程で済み、収納時は外径約22×高さ約1.5cmと薄くたたむことができます。
素材は錫めっきやニッケルめっきを用いており、軽量かつリーズナブルな価格帯で手に取りやすい点が魅力です。家族や友人とのグループキャンプでも活躍し、アウトドア初心者でも扱いやすいでしょう。
ダイソー キャンピングトースター

画像引用元:ダイソー
ダイソーのキャンピングトースターは、リーズナブルな価格ながら、食パン2枚からサイズによっては4枚まで焼ける実用性を備えた商品です。材質にはステンレス鋼が使われており、比較的しっかりとした作りになっているため、思ったよりも耐久性があります。
重さは約284.6gで、バックパックの片隅や車のトランクなどに収納しやすい大きさです。コストパフォーマンスに優れ、初めてロースターを試す方でも気軽に購入できる点がポイントです。
丸十金網 セラミック焼網 小

画像引用元:尾粂
1947年創業の金網加工メーカーが手掛けるセラミック金網で、遠赤外線効果を活かしてコンロの火でも炭火に近い仕上がりを目指せる製品です。小サイズは食パン1枚がちょうど乗るくらいの寸法で、ソロキャンプや少人数での使用に適しています。
セラミックプレートを下にして加熱すると、外側は香ばしくなかはほどよくしっとりと焼き上がります。家庭のガスコンロはもちろん、キャンプ用のバーナーとも相性が良いでしょう。
ポータブル電源があればキャンプ飯がより快適に!

画像引用元:EcoFlow
ロースターを使って直火でパンを焼くのも魅力的ですが、ポータブル電源を活用できればさらに調理の幅が広がります。例えば、電動のミキサーやホットプレートなどを持ち込みたい場合、安定した電源があるだけで格段に快適さが増すでしょう。
加えて、照明や冷蔵設備と併用すれば夜間でも明るい環境を保ちやすく、食材の保管もスムーズになります。単にトーストだけでなく、ドリップコーヒー用のお湯を電気ケトルで沸かしたり、オーブントースターを動かして焼き菓子を作ったりという楽しみ方も可能です。
ポータブル電源「EcoFlow RIVER 2 Pro」は、電源を必要とするキャンプにおいて強力なパートナーとなります。ACコンセントからわずか70分で満充電できるスピードは、出発前の短時間で充電を済ませたい方にも便利です。
また、リン酸鉄リチウムイオン電池を採用しているため、繰り返し充放電を行ってもバッテリーの劣化が起こりにくく、長く安定的に使えます。

まとめ
本記事では、キャンプでおいしいトーストを作るのに適したロースターの魅力や使い方、おすすめのレシピ、商品について解説しました。
ロースターは直火の遠赤外線効果でパンを均一に焼き上げ、外はカリッと、なかはふんわりとした食感に仕上げられます。軽量でコンパクトな設計のものが多く、持ち運びにも便利です。
また、パンだけでなく、お餅やソーセージなど幅広い食材に対応できるため、アウトドアでの料理の可能性を広げてくれるでしょう。
さらにポータブル電源を用意すれば、キャンプ飯の準備がより快適になります。ポータブル電源「EcoFlow RIVER 2 Pro」は軽量で持ち運びやすく、キャンプや車中泊などアウトドアでの利用に適しています。