防災キャンプとは?具体的なやり方5選や災害時に役立つキャンプ用品も紹介

災害時に役立つ知識やスキルの習得にぴったりな防災キャンプ。不便・不自由な環境で、友達や家族と楽しみながら生活すれば、災害を乗り越える力が身につくでしょう。防災キャンプは、地域主催のイベントに参加せずとも、自宅の庭で簡単に行えます。

そこで本記事では、防災キャンプのメリットや具体的なやり方について解説します。防災グッズにもなるキャンプ用品や、防災キャンプで守るべきルールも掲載しているので、避難生活を疑似体験したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

災害を疑似体験「防災キャンプ」とは

防災 キャンプ

防災キャンプとは、災害時の避難場所に指定される小学校や公園、キャンプ場などに泊まって防災知識が学べる疑似体験です。通常のアウトドアキャンプと異なり、電気・ガス・水道などのライフラインが使えない状況を想定し、限られた資源の中で生活します。

あえて不便・不自由な環境に身を置き、楽しみながら生活することによって、災害を乗り越えるための知恵や術が身につきます。家族や友人を誘って、ぜひ防災キャンプに挑戦してみてください。

防災キャンプに参加するメリット3選

防災 キャンプ

これまでの人生で大規模な災害に遭った経験がなければ、いざという時に何が必要になるのか想像するのは難しいでしょう。防災キャンプでは、緊急時の状況を疑似体験できます。防災キャンプに参加するメリットは、以下のとおりです。

  • メリット1|生きた防災知識が身につく
  • メリット2|地域住民との絆が深まる
  • メリット3|必要な物資を備蓄できるようになる

それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。

メリット1|生きた防災知識が身につく

防災キャンプでは、実際に体験しなければ分からない生きた知識が身につきます。テントを張る、火を起こす、非常食を調理するなど、実際に自分の手を動かしてみて初めて分かる気付きがあるでしょう。失敗を繰り返せば、創意工夫する力も養えます。

メリット2|地域住民との絆が深まる

防災キャンプでは、参加者同士の助け合いが必要不可欠です。不自由な環境で地域住民と協力しながら生活を共にしていれば、自然と絆が深まるでしょう。

仲間と情報共有しながら生活すると、学びもより一層深まります。防災キャンプで育まれた相互共助のつながりは、実際に被災した際にも役立つこと間違いありません。

メリット3|必要な物資を備蓄できるようになる

電気・水・ガスがない環境に身を置くと、何が必要で何が必要でないのかが明確に分かります。防災キャンプで得た知識を家に持ち帰れば、必要な物資をスムーズに備蓄できるようになるでしょう。無駄な備蓄品を減らし、コストの削減にも大きく役立ちます。

防災キャンプを行う方法とは

防災 キャンプ

防災キャンプは、特別な準備がなくても簡単に実践できます。地域の住民たちと本格的なサバイバル生活がしたいのか、家族や友人とだけで体験してみたいのかによっても、実践方法は異なるでしょう。防災キャンプを行う方法は、以下のとおりです。

  • 地域のイベントに参加する
  • 自宅やキャンプ場で実践する

それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。

地域のイベントに参加する

本格的に防災キャンプをやってみたい方は、地域の自治体や民間団体が開催しているイベントに参加しましょう。誰でもホームページから簡単に応募できます。

プランは全て用意されているので、一通りの知識をまんべんなく学べます。手ぶらで参加できるので、キャンプ初心者でも問題ありません。

自宅やキャンプ場で実践する

自分たちだけで手軽に防災キャンプがしてみたい方は、自宅やキャンプ場で実践しましょう。地域のイベントで行うプランを参考に、防災キャンプのスケジュールを立てます。

必要な道具を持っていない方は、レンタル用品が揃ったキャンプ場を選ぶと安心です。時間や他人を気にせず、学びたい内容にフォーカスできる点がメリットと言えるでしょう。

初心者必見!防災キャンプのやり方5選

防災 キャンプ

それでは、防災キャンプで実際に何をやるのかについて紹介します。住宅が被害に巻き込まれ、電気・ガス・水道が使えない、もしくはわずかにしか使えない状況を想定します。防災キャンプの主なやり方は、以下のとおりです。

  • テントの設営体験
  • 火起こし体験
  • 炊き出し訓練
  • ロープワーク
  • ランタンだけの生活

それぞれのやり方について、詳しく見ていきましょう。

テントの設営体験

まずは、テントを設営して、居住スペースを確保します。テントにはドームテントやワンポールテント、シェルターテントなど様々な種類があります。

数種類の設営方法を実践しておけば、災害時にはスムーズにテントを張れるようになるのでおすすめです。普段からキャンプに慣れていないと、ペグの打ち方やポールの立て方は難しく感じるでしょう。

火起こし体験

続いて、食事を作るための火起こし体験を行います。キャンプをした経験が少ない方は、普段何気なく使っているガスの便利さを再認識するのではないでしょうか。

焚き火台やマッチ、火打石、薪などを使って、何もない状態から火を起こします。火の暖かさや安心感、そして危険を肌で感じられれば、災害時に正しく火を扱えるでしょう。

炊き出し訓練

参加者で協力し合いながら炊き出し訓練を行います。被災した人数が多い場合を想定して、数十人分の量を作りましょう。人数が増減しても柔軟に対応できるよう工夫が必要です。

非常食として備蓄しているアルファ米や缶詰を使って調理を行えば、必要な手順や分量を確認できます。また、使い捨て食器やラップを活用し、災害時に洗い物を減らす工夫も大切です。役割分担して一緒に訓練を行えば、参加者同士の絆も育まれるでしょう。

ロープワーク

テントの設営や荷物の固定だけでなく、災害時の救助にも役立つロープワーク。ロープは扱い方が難しいので、見よう見まねでやろうとするとかえって危険な目に遭いかねません。

ロープワークで習得すべき結び方は、以下のとおりです。

ロープワークで活躍する結び方特徴
巻き結びものを縛ったり、巻いたりする時に使う
もやい結び簡易的な命綱として使う
まき結び動かないものに対して結びつける時に使う

ランタンだけの生活

日常生活では当たり前にある電気を制限し、夜はランタンだけの生活を送ってみましょう。突然の停電に見舞われたら、どれだけ不便な生活を送ることになるのかが実感できます。

懐中電灯もあれば、LEDランタンと光り方を比較してみましょう。LEDランタンは辺り全体を照らせるので、テントや部屋を照らす照明になります。一方の懐中電灯は、手元で細かい作業をする際に必要なアイテムです。

防災グッズにもなるキャンプ用品8選

防災 キャンプ

普段キャンプで使っているキャンプ用品の中には、災害時に防災グッズとして役立つものも含まれています。防災グッズは、軽量で持ち運びやすいタイプでなければなりません。防災グッズにもなるキャンプ用品は、以下のとおりです。

  • ポータブル電源
  • ポータブル冷蔵庫
  • バーナー
  • ランタン
  • 簡易トイレ
  • バックパック
  • シュラフ
  • 救急セット

それぞれのキャンプ用品について、詳しく見ていきましょう。

ポータブル電源

キャンプ場で電化製品の使用を可能にするポータブル電源は、災害時も大活躍します。ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を蓄え、コンセントが使えない場所でも電化製品に給電できる機器のことです。

災害による停電生活でポータブル電源が活躍する場面を紹介します。

  • エアコンや扇風機などの冷暖房機器で快適な気温を維持できる
  • 電子レンジや電気ケトルなどの調理家電を使い、簡単に調理が行える
  • 冷蔵庫に給電して、食品や飲み物を冷蔵保存できる
  • LEDランタンを点灯し、夜の暗闇を照らせる
  • 情報収集源になる防災ラジオを稼働できる
  • 家族との連絡手段になスマホを、常にフル充電にしておける

災害による停電は3日以上も続く恐れがあるため、ポータブル電源が欠かせません。

ポータブル冷蔵庫

冷却機能を備えたポータブル冷蔵庫は、停電生活中の食中毒予防に役立つアイテムです。特にバッテリーで稼働できるタイプであれば、冷蔵庫の食材や飲み物を移し替えて、長時間冷たさを維持できます。車中避難を行う場合も、食料を備蓄する上で冷蔵庫は必須です。

EcoFlowは、ハイパワーな120Wのコンプレッサーが内蔵された「EcoFlow GLACIER ポータブル冷蔵庫」を販売しています。

製品の主な特徴は、以下のとおりです。

  • 約12分で18個の氷が作れる
  • 2つの貯蔵スペースで冷蔵庫・冷凍庫を同時に使える
  • 1℃単位で-25℃から10℃までの温度設定ができる
  • わずか15分程で30℃から0℃まで急速冷凍できる
  • 容量298Whのバッテリーパックを装着すると、最大40時間稼働する
  • バッテリーパックからスマホやUSB家電に充電できる
  • 大容量38Lを備え、330ml缶を60本収納できる
  • キャスターとハンドル付きで持ち運びやすい

エコモードに設定すると消費電力を1日わずか0.18kWhに抑えられるので、停電が長期化しても安心して食品を冷却し続けられます。災害時に役立つ持ち運び自由な冷蔵庫を常備したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

EcoFlow GLACIER
ハイパワーな120Wのコンプレッサーが内蔵され、約12分で18個の氷を作ることができます。GLACIERがあれば、キンキンに冷えた飲み物やかき氷などが暑い季節のアウトドアシーンでも手軽に楽しめるようになります。

バーナー

コンパクトなシングルバーナーは、瞬時にお湯を沸かしたい時や屋外での簡単な調理に役立ちます。防災リュックに入れてもかさばりにくく、持ち運びの邪魔になりません。小さいサイズとは裏腹に火力は強めなので、炊飯や炒め料理にぴったりです。

ランタン

火を使わないLEDランタンは、室内でも使用できる安全な照明器具です。連続点灯時間が長いので、夜の停電時に活躍すること間違いありません。明るさの調整が可能なタイプを選べば、電力を節約しながら長時間明かりを確保できます。

簡易トイレ

災害によって断水し、トイレが使えない状況でも用を足せるアイテムが、簡易トイレです。屋外でも簡易的なトイレを組み立てて、簡単に用を足せます。大容量で販売されている商品が多く、在宅避難の備えに最適なアイテムと言えるでしょう。

バックパック

避難指示が出た際に防災グッズを収納するリュックとして、バックパックが役立ちます。ポケットが複数個付いているタイプを選べば、緊急時に必要なものをすぐに取り出せます。容量が大きすぎると、避難の邪魔になる恐れがあるので、注意してください。

シュラフ

精神的なストレスがかかる災害時には、普段よりも眠りづらくなります。季節に対応したシュラフがあれば、体をすっぽりと包んで快適な睡眠をサポートしてくれるでしょう。封筒型は広げるとひざ掛けや毛布にもなるので、日中帯も活躍します。

救急セット

災害時の怪我や病気を応急処置するためには、救急セットが必要です。災害時は、医療機関ですぐに診療を受けられるとは限りません。絆創膏や消毒液、包帯、ガーゼ、常備薬などのアイテムをひとまとめにしておきましょう。

防災対策におすすめのポータブル電源

防災 キャンプ

防災対策として揃えるポータブル電源は、高出力なタイプがおすすめです。停電時も普段通りの生活を送るためには、消費電力の高い電化製品を同時に動かさなければなりません。

例えば、電子レンジ(900W)、炊飯器(350W)、エアコン(500W)、冷蔵庫(150W)を同時に動かすには、最低でも1,900Wの出力が必要です。

EcoFlowは、最大2,000Wの高出力を実現するポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。「DELTA 3 Plus」の特徴は、以下のとおりです。

  • ACコンセントから56分、ソーラーパネルから70分で満充電できる
  • 約12.5kgの軽量コンパクト設計により、自由に持ち運べる
  • UPS機能を搭載し、停電時は10ms以内に電気供給源を切り替える
  • StormGuard機能により、警報を検知したら自動で優先的に充電される
  • LFPバッテリーを採用し、10年以上も災害対策として活躍する
  • BMS管理システムを搭載し、バッテリー異常を防ぐ
  • 600W以下の動作では、稼働音を30dbに抑えられる

容量は1,024Whから5kWhまで拡張できるので、大家族の非常用電源としても役立ちます。13個の出力ポートを搭載し、複数台の電化製品を同時に動かせます。家庭の防災対策を万全にしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

EcoFlow DELTA 3 Plus
DELTA 3 Plusは、1024Whの大容量に加えて、EcoFlowのX-Stream充電テクノロジーと1,500WのAC入力を使用すると、40分で80%、56分で100%充電できます。業界トップクラスのポータブル電源で、あらゆるシーンで最速の充電速度を実現させます。

防災キャンプに関するよくある質問

防災 キャンプ

最後に、防災キャンプに関するよくある質問を紹介します。

  • 防災訓練と防災キャンプの違いは?
  • 防災キャンプで守るべきルールとは?
  • 小学生を対象とした防災キャンプのプログラムは?

それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。

防災訓練と防災キャンプの違いは?

防災訓練と防災キャンプの明確な違いは、宿泊の有無です。防災訓練は、災害時に備えた実践的な対応スキルを学び、緊急時に必要な行動を習得することを目的としています。

一方の防災キャンプは、災害時に役立つ知識やスキルを不便な環境に宿泊しながら学ぶイベントです。地域住民とのつながりを強める役割も持ちます。

防災キャンプで守るべきルールとは?

防災キャンプでは、なるべく電気や水道は使わずに過ごしましょう。災害時には、電気や水道が使えない生活を余儀なくされる恐れがあります。

焚き火を作って明かりにし、ポータブル電源から給電した家電で生活してみてください。簡易浄水器を使えば、川の水も飲料水になります。

小学生を対象とした防災キャンプのプログラムは?

防災キャンプは、全国各地の自治体や民間団体が開催しています。実際に小学生を対象とした防災キャンプのプログラムは、以下のとおりです(※1)。

  • 吹き出し体験
  • 防災グッズ作り
  • 就寝体験
  • 朝ごはん分配体験
  • ロープワーク
  • AED体験
  • 非常食クッキング

※1参考:宝塚市公式ホームページ「やってみよう!防災キャンプ」

まとめ

防災 キャンプ

本記事では、防災キャンプのメリットややり方について解説してきました。

防災キャンプとは、避難所になる小学校や公園、キャンプ場などに宿泊して、楽しみながら防災知識を学べる体験です。あえて電気・ガス・水道が使えない不自由な環境に身をおけば、思わぬ気付きを得られるかもしれません。

防災キャンプで養われた生きた知識やスキルは、実際の災害時に大活躍します。本当に必要なものと必要でないものの区別がつくようになるので、防災グッズの備蓄にも生かせるでしょう。地域住民とつながりを構築するのも、防災キャンプの目的です。

EcoFlowでは、大規模な停電時に自宅の家電をフル稼働できるポータブル電源を販売しています。災害時の停電対策を万全にしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

防災用に便利な小型かつ軽量設計を実現する「DELTA 3 Plus」

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