キャンプに飲料水や食料品を持ち込む人は、保冷バッグが必要です。
ただし、保冷バッグは選び方や使い方によって保冷力が変わってくるからこそ、まずは正しい用法用量について知っておくのはいかがでしょうか。
この記事では、キャンプで使用する保冷バッグとは、選び方、使い方、保冷力を長持ちさせる方法、おすすめの保冷バッグ3選、よくある質問をわかりやすく解説します。
キャンプの保冷バッグについて知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
キャンプで使用する保冷バッグとは

キャンプで使用する保冷バッグは、飲料水や食料品を一定期間保冷するためのバッグです。
野外で行うアウトドアの場合、食べ物や飲み物をそのままにしておくと傷む可能性があり、炎天下など過酷な環境に置いておくと腐ることがあります。
保冷バッグは、こうした腐敗を防ぐためのギアといえるでしょう。
似たようなものとしてはクーラーボックスがありますが、厳密には別物です。両者の主な相違点については次のような点があります。
- クーラーボックス:ハードタイプが主流/チェアやテーブルとして代用できる
- 保冷バッグ:ソフトタイプが中心/折り畳んだ形で運搬や収納ができる
以上のようにクーラーボックスは比較的硬めで、椅子や机として代用できるのに対し、保冷バッグは比較的柔らかめで、持ち運びが楽な形状となっています。
一見するとどちらも似ていますが、状況によってクーラーボックスが適している場面と保冷バッグが向いている場面があるため、用途ごとに使い分けると良いのではないでしょうか。
なお、アウトドアのクーラーボックス活用術については以下の記事でも解説しているため、あわせてご覧いただけると幸いです。
キャンプに必要な保冷バッグの選び方

キャンプに必要な保冷バッグは、選び方を知っておくと安心です。ここでは、キャンプに必要な保冷バッグの選び方について詳しく解説します。
携帯性で選ぶ
キャンプの保冷バッグは、携帯性を重視してお選びください。
一般的にキャンプの保冷バッグはどれも携帯性に優れていますが、メーカーによっては取っ手が持ちやすく工夫されていたり、ショルダーベルト付きで肩にかけられるように設計されていたりします。
本体自体が折り畳めるものだと自動車やバイクの隙間に入れて持ち運ぶことも可能なため、全体的な携帯性を見て判断するのが望ましいです。
サイズで選ぶ
本体のサイズも、キャンプの保冷バッグ選びでは見逃せません。
保冷バッグのサイズは収納できる容量に直結するため、グループでキャンプする人ほどたくさんの飲食物を入れられる大きめサイズのものを選びましょう。
対して、ソロキャンプがメインの人はコンパクトな小さめサイズのものをお選びください。
保冷力で選ぶ
キャンプの保冷バッグは、保冷力も重視して選びましょう。
基本的に保冷力は、保冷バッグのステータスそのものです。この保冷力が優れているかどうかで現地での快適性が変わってくるため、本体自体の保冷力を見て選ぶことを推奨します。
保冷力のあるものほど食品の腐敗を抑えられるため、宿泊を伴うキャンプをよくする人は実際の保冷力を見て選んでみてはいかがでしょうか。
キャンプでの保冷バッグの使い方

キャンプでの保冷バッグは、使い方についても知っておくと安心です。ここでは、キャンプでの保冷バッグの使い方について詳しく解説します。
上下に氷や保冷剤を隙間なく敷き詰める
キャンプの保冷バッグは、上下に氷や保冷剤を隙間なく敷き詰めるのが望ましいです。
冷気は上よりも下に溜まりやすいため、ただ下に氷や保冷剤を敷くだけでは十分に冷えません。逆に上に氷や保冷剤を置くことで、効率的に飲食物を冷やせるでしょう。
万全を期すなら、収納物の隙間や側面にも入れておくことを推奨します。
バーベキューの食材やペットボトル飲料は凍らせる
バーベキューの食材やペットボトル飲料は凍らせておくと、保冷力がアップします。
あらかじめ凍らせておくことで氷や保冷剤の代わりになるのはもちろん、一緒に詰め込むことでさらに保冷力がアップし、腐敗を防ぐことが可能です。
無理に圧力や衝撃を与えないように運搬する
保冷バッグは硬い素材で作られているものもありますが、柔らかい素材で作られているものが多いため、無理に圧力や衝撃を与えないように運搬してください。
何度もぶつけると、収納しているものが破損する恐れがあります。
最悪の場合は飲料水の缶や食料品の袋が破裂し、中身が保冷バッグ内に漏れ出して他の食品を汚す恐れがあるため、十分に注意が必要です。
少なくとも、荷物の運搬で落とさないようにするなど丁寧に運ぶことを意識しましょう。
保冷力を長持ちさせる方法

キャンプの保冷バッグは、工夫次第で保冷力を長持ちさせることが可能です。ここでは、保冷力を長持ちさせる方法について詳しく解説します。
地面に直接置くのを控える
キャンプの保冷バッグは、地面に直接置くのを控えるようにしてください。
日差しが当たっている地面には熱が溜まっていることがあるため、不用意に置くと保冷力が奪われます。日差しが当たっていなくても、地面に直接置くのは避けるべきです。
どこかに置いておく場合は、マットやラグを敷いてから置きましょう。
食べ物と飲み物を分ける
保冷力を長持ちさせるためには、食べ物と飲み物を分けて収納すると良いです。
適切に分けて収納することで、開閉時の無駄な時間を削減できます。
飲料水と食料品をごちゃ混ぜにして収納すると取り出すものを選んでいる間に冷気が逃げるため、保冷バッグAには食べ物、保冷バッグBには飲み物という具合に分けておくと良いでしょう。
各保冷バッグ内の配置に関しても、ある程度把握しておいてください。
直射日光を避ける
保冷力を長持ちさせるには、直射日光を避けることも欠かせません。
太陽光が当たり続けると保冷バッグ内に熱が溜まり、せっかく詰め込んでおいた氷や保冷剤が溶けやすくなります。長時間直射日光に当てていると腐ることもあるため、要注意です。
季節によってはタープ内やテント内にも熱がこもりやすいため、日陰に置くことを忘れないようにしましょう。
頻繁に開閉しない
保冷バッグは頻繁に開閉すると冷気が逃げるため、開閉する回数は最小限に抑えます。
開閉の回数と逃げる冷気の量は比例するからこそ、取り出したいものを決めて一気に取り出すようにすると良いのではないでしょうか。
当然ながら、開けっ放しにしないよう注意が必要です。
キャンプにおすすめの保冷バッグ3選
キャンプの保冷バッグは、アウトドアショップはもちろん各メーカーからも販売されていてどれも高性能だからこそ、迷ってしまいやすいです。
ここでは、キャンプにおすすめの保冷バッグ3選について詳しく解説します。
コストコ サスティナブル ジュート クーラーバッグ 60L・45L

出典:COSTCO
コストコ サスティナブル ジュート クーラーバッグ 60L・45Lは、サステナビリティ素材のジュートで作られていて、見た目もおしゃれな保冷バッグです。
立体的な構造で飲料水や食料品を縦・横どちらでも収納できるため、倒せないものや斜めにできないものでも楽に持ち運べます。
アウトドアブランドではなくコストコで販売されているものとなっているため、日常生活でも利用できるものを求めている人ほど重宝する商品といえるでしょう。
モンベル クーラーバッグ 25L

モンベル クーラーバッグ 25Lは、断熱材にEVAとエアクッションを採用していることで、安定した保冷力を持っている保冷バッグです。
耐久性と防水性にも優れた素材で、幅広い場面で重宝するため、アウトドアの定番ギアとして持っておきたい人におすすめできます。
キャプテンスタッグ ブランシュ トートクーラーバッグ 10L

出典:CAPTAIN STAG
キャプテンスタッグ ブランシュ トートクーラーバッグ 10Lは、折り畳み式となっており、使用しない間はコンパクトに収納できる保冷バッグです。
保冷力に定評があるだけでなく、見た目もおしゃれなため、アウトドアで使用するギアにこだわりがある人におすすめできます。
ポータブル電源やポータブル冷蔵庫での保冷も可能

ポータブル電源やポータブル冷蔵庫での保冷も可能です。満タンまで充電したポータブル電源とポータブル冷蔵庫があれば、安定して飲食物を保冷できます。
- ポータブル電源:持ち運べる蓄電池でスマホの充電や電気製品への給電が可能
- ポータブル冷蔵庫:持ち運べる冷蔵庫で飲料水や食料品を安定して保冷可能
以上のポータブル電源とポータブル冷蔵庫を組み合わせれば、長期滞在を前提としたキャンプにも十分に対応できるでしょう。
なお、EcoFlowではポータブル電源としてEcoFlow DELTA 3 Plus、ポータブル冷蔵庫としてEcoFlow GLACIER Classicを販売しています。
どちらも導入すれば、キャンプの快適性は格段にアップします。
むしろ、ポータブル電源とポータブル冷蔵庫があれば保冷バッグすら不要なため、常に飲料水や食料品を冷やしておきたい場合は両方持ち込んでみてはいかがでしょうか。
当社の製品はアウトドアでの使用を前提としているため、安全性や耐久性も十分です。商品の情報については、以下のリンクからご覧いただけます。


キャンプの保冷バッグのよくある質問

キャンプに保冷バッグを持っていく場合、よくある質問について知っておくと安心です。ここでは、キャンプの保冷バッグのよくある質問について詳しく解説します。
入れてはいけないものはある?
菌が繁殖しやすいもの、熱で傷みやすいものは入れてはなりません。
生鮮食品など生ものを入れる場合は、すぐに使用するのを前提とすべきです。時間が経過すればするほど保冷力は失われていくため、腐りやすいものは入れない方が安心といえます。
どうしても入れる場合は、氷や保冷剤を十分に入れてください。
その他、冷やす必要のないものは入れないようにしましょう。
お菓子など冷やす必要のないものを入れる人もいますが、冷やさなくていいものを冷やす必要のあるものと一緒に入れると保冷バッグ内に熱がこもります。
結果的に生鮮食品が腐る原因となるため、無駄なものは入れないようにしてください。
手入れはどうする?
アルコールスプレーや除菌シートで拭き取り、陰干しするのが良いです。
丸洗いできるものはぬるま湯で手洗いし、十分に乾燥させます。
湿気が残ったまま放置するとカビが発生しやすくなるため、使用後は必ず一度洗い、十分に乾かしてからまた使用するようにしましょう。
まとめ
キャンプで使用する保冷バッグとは、選び方、使い方、保冷力を長持ちさせる方法、おすすめの保冷バッグ3選、よくある質問を解説しました。
キャンプに飲食物を持ち込む場合、保冷バッグを持参すると良いです。
保冷バッグがあれば、一定時間までは傷みやすい食べ物や飲み物を冷やしておけます。
なお、まだ保冷バッグをお持ちでない人は、当記事で解説した選び方や使い方を参考にしながらマイ保冷バッグを購入してみてはいかがでしょうか。
より保冷力が必要な人は、EcoFlowで販売しているポータブル電源EcoFlow DELTA 3 Plusやポータブル冷蔵庫EcoFlow GLACIER Classicを持っていくのもありです。
ポータブル電源とポータブル冷蔵庫があれば、保冷バッグがなくても十分に保冷できます。
むしろ、電気の力で常に安定した冷気を生み出すことが可能なため、ロングステイする場合は持ち運びできる蓄電池と冷蔵庫を持っていきましょう。
当社で販売している商品については、公式ホームページをご覧ください。