キャンプでパンを焼きたいと考えているものの、どのような道具が必要なのかわからない人もいらっしゃるのではないでしょうか。
主に、キャンプでは木の棒をはじめシェラカップやスキレット、ダッチオーブンやフライパン、メスティンなどでパンを焼くことが可能です。
この記事では、キャンプでパンを焼く道具、失敗しない焼き方、楽にする方法、手作りする場合の注意点、よくある質問をわかりやすく解説します。
キャンプでパンを焼く道具について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
キャンプでパンを焼く道具

キャンプでパンを焼く道具としては、木の棒、シェラカップ、スキレット、ダッチオーブン、フライパン、メスティンなどが定番です。
ここでは、キャンプでパンを焼く道具について詳しく解説します。
木の棒
キャンプでパンを焼く場合、特別な道具ではなく木の棒で対応可能です。
アルミホイルを巻いた木の棒を、パン生地で覆って火で炙れば美味しく焼けます。
アウトドア初心者にとっては若干大変ですが、アルミホイルを巻いた木の棒にパン生地を巻いて焼くだけで作れるため、慣れれば簡単に作れます。
難しそうな場合は、市販のパンを持参して焚き火などで温めるだけでも十分です。
シェラカップ
シェラカップは、ステンレスやチタンなどの金属製の手付きカップのことで、直火に対応しているものであれば失敗せずにパンを焼けます。
パン生地をシェラカップに入れて火を通すだけと、比較的楽です。
蓋付きのものであれば蒸すことも可能なため、蒸しパンを作るのにも重宝するでしょう。
スキレット
スキレットは、熱伝導率に優れている鋳鉄製の手鍋のことで、蓋に炭を置くことで全体に熱が伝わることからパンを焼くのにも重宝する道具です。
下火は鍋底に火を当てないように遠火にし、蓋の上に炭を置きすぎないようにするとさらに美味しく焼けます。
炭を山盛りにすると表面だけが焦げて中身が生焼けになる可能性があるため、じっくりと全体的に熱が通るようにすると良いでしょう。
ダッチオーブン
ダッチオーブンは、オーブン調理全般に使用できる鍋のことで、蓋に炭を置くことで本物のオーブンのような使い方ができる道具です。
炭の量によって火力を微調整すれば、より美味しく焼けます。
キャンプの万能ギアとされるダッチオーブンは、他の料理にも使用できるなど幅広い用途で使用できるため、一つ持参しておくと良いのではないでしょうか。
フライパン
一般的なフライパンでも、パンをひっくり返しながら火を通せば、うまく焼けます。
食パンでフレンチトーストを調理する場合は、むしろフライパンの方が上手に作れるため、他の調理器具と一緒に持参するのが良いです。
フライパンは揚げる・炒める・煮る・蒸す・焼くといった料理の基本的な調理方法全般に対応できるため、キャンプギアの一つとして持っておくのはいかがでしょうか。
メスティン
メスティンは、炊飯で使用するアルミ製の飯盒のことで、パン作りにも使用できます。
四角いお弁当箱のような形状ではあるもののフライパン同様の調理方法に対応できる他、コンパクトで持ち運びやすいため、荷物になりにくいのが良い点です。
熱伝導率も良く、炊飯やパン作りだけでなくスープ料理や麺料理でも重宝するでしょう。
アルミ製以外にもステンレス製やチタン製があってキャンプ全般の調理に対応できるため、ぜひ一つ持参しておきましょう。
なお、キャンプに必要な調理道具とその役割については以下の記事でまとめて解説しているため、気になる人はぜひ参考にしてみてください。
→キャンプに必要な調理器具とその役割|アウトドア料理が楽しくなるアイテム一覧
キャンプのパンの失敗しない焼き方

キャンプでパンを焼く場合、失敗しない焼き方を知っておくと安心です。
ここでは、キャンプのパンの失敗しない焼き方について詳しく解説します。
材料を正確に計量する
キャンプでパンを焼く場合、材料を正確に計量することが失敗しないための第一歩です。
適当に目分量で材料を入れただけでは、美味しいパン生地は作れません。
パン生地は繊細で、分量を間違うとうまく発酵できなかったり上手に膨らまなかったりするため、材料は正確に測ることが求められます。
人肌に温めた牛乳と卵を混ぜる
材料をボウルに入れたら、人肌の温度まで温めた牛乳と卵を混ぜます。
人肌に温めておくことで牛乳と卵が生地に混ざりやすくなるため、現地まではクーラーボックスや冷蔵庫に入れて保管し、調理の際に取り出して温めておくとスムーズです。
常温に戻したバターを入れてこねる
牛乳と卵を入れたら、常温にまで戻したバターを入れてこねます。
常温に戻しておくことで生地がまとまりやすくなるため、クーラーボックスや冷蔵庫には入れず、調理時にそのまま入れられるようにしておくのが理想です。
完成した生地は十分に発酵させる
生地が完成したら一つに丸め、十分に発酵させてください。
発酵が不十分だと膨らまなくなるため、約2倍に膨らむまで40分ほど一次発酵させます。発酵させる場合は、ラップをふんわりと被せるのがコツです。
40分後、中央に指で穴を開け、穴が塞がらなければ一次発酵完了となります。
キャンプのパン作りではいかに発酵させられるかがポイントとなるため、以下の点も参考にしましょう。
- 夏など気温が高い場合:直射日光だと温度が上がりすぎるため、日陰で発酵させる
- 冬など気温が低い場合:調理器具を熱し、ぬるま湯くらいの温度になったらパン生地を入れ、日向で発酵させる
以上のように、季節や天候に合わせて発酵させることで美味しいパン生地となるかどうかが決まるため、いかに環境に合わせて発酵させられるかが大事です。
生地を分けて休ませる
発酵させたら、生地を分けて休ませます。
いわゆるベンチタイム(ねかし)と呼ばれる時間を設けることで、より美味しい生地になるため、パン生地を1個当たり60g前後に丸めたら15分程度置くのがコツです。
生地を休ませることで中間発酵が進み、パン屋さんで販売されているような本格的なパンが作れるでしょう。
ガス抜きして丸める
ベンチタイムの後は、ガス抜きして丸めます。
発酵が進むとパン生地内に微量のガスが溜まるため、一度生地を潰してガスを抜いてから再び丸く成形するのがポイントです。
再度発酵させて待つ
再度発酵させ、今度は40〜50分ほど待機します。
これらの二次発酵を行って生地がそれぞれ2倍に膨らんだら、生地作りは完了です。
熾火(おきび)を活用する
完成したパン生地を焼く場合、熾火を活用すると良いでしょう。
熾火とは、炭や薪が炎を出さずに芯だけが赤くなっている状態のことで、うまく活用することで安定的かつ継続的に熱を伝えられます。
燃えている状態の炭や薪だと火加減が難しいですが、熾火だと比較的調節が簡単なため、パンを焼く場合は熾火を活用すると安心です。
キャンプでのパン作りを楽にする方法

キャンプでのパン作りを楽にするためには、自宅での工夫が鍵です。
ここでは、キャンプでのパン作りを楽にする方法について詳しく解説します。
あらかじめ材料を自宅で測ってから持参する
あらかじめ材料を自宅で測ってから持参すれば、現地でのパン作りが楽になります。
キャンプに計量カップなどを持ち込むのは大変なため、ぴったり使い切れる分量の材料を持っていくなど、工夫次第で楽に作ることが可能です。
事前に自宅で作っておいた生地を持参する
事前に自宅で作っておいた生地を持参すれば、発酵の待ち時間を短縮できます。
一次発酵を終えた段階で小分けにして冷凍し、現地で二次発酵させるなど、面倒な工程を省けるように工夫しておくと楽です。
ジップロックなどの密閉袋に入れてこねる
現地でパン生地を作る場合、ジップロックなどの密閉袋に入れてこねると良いでしょう。
袋越しにこねれば、手が汚れるのを防げます。パンに使用する生地は粘度があって手にこびりつきやすいため、袋越しにこねた方が後々楽です。
キャンプのように使用できる水が限られている環境では手を洗う水も節約したいため、炊事場があるキャンプ場以外ではジップロックを活用しましょう。
キャンプでパンを手作りする場合の注意点

キャンプでパンを手作りする場合、衛生面や火元に十分気を付けたいです。
ここでは、キャンプでパンを手作りする場合の注意点について詳しく解説します。
衛生面に気を付ける
キャンプでのパン作りに限らず、現地で何か調理する場合は衛生面に気を付けたいです。
パンは生地を直接手でこねるため、雑菌が付着しやすくなります。
手を十分に洗えない環境で直接手でパン生地をこねるとなるとばい菌が混入して食中毒になる可能性もあるからこそ、衛生面には十分にご注意ください。
火元に気を付ける
キャンプでパンを作る場合、火元にも気を付けなければいけません。
直火を使用する場合は、目を離した隙に他のものに引火する可能性があるため、作業中は目を離さないようにします。調理している場を離れる場合は、一度火を消すと安心です。
一度火を消して再び火をつけるのが面倒な場合は、同行者に見ててもらいましょう。
キャンプのパン作りのよくある質問
キャンプで初めてパンを作るなら、よくある質問を知っておくと安心です。ここでは、キャンプのパン作りのよくある質問について詳しく解説します。
調理器具の他に必要なものはある?
キャンプのパン作りには木の棒、シェラカップ、スキレット、ダッチオーブン、フライパン、メスティンなどが必要と説明しましたが、他にも調理に役立つものがあります。
例えば、ポータブルエアコン&冷蔵庫やポータブル電源があると何かと便利です。
- ポータブルエアコン&冷蔵庫:食材の腐敗防止・調理中の体温調節が可能
- ポータブル電源:スマホの充電・電気製品への給電が可能
どちらも充電満タンにしておくことで電源のないところでも使用できるため、パン作りに限らずキャンプ全般に持参すると安心ではないでしょうか。
EcoFlowではポータブルエアコン&冷蔵庫としてEcoFlow GLACIER Classic、ポータブル電源としてEcoFlow DELTA 3 Plusを販売しているため、気になる人は一度公式ホームページをご覧ください。

両方とも軽量かつ小型でアウトドアに持ち込みやすく、邪魔になることはありません。
静音設計で他のキャンパーに迷惑をかけることもないため、安心してお持ち込みできます。まずは以下のリンクから商品情報をご覧いただけると幸いです。


発酵なしでも作れる?
キャンプでのパンは、発酵なしでも作ることが可能です。
パン生地のレシピによっては発酵させなくても作れるものがいくつか掲載されているため、手間を省けそうなものをいくつかピックアップしておくと時短になります。
まとめ
キャンプでパンを焼く道具、失敗しない焼き方、楽にする方法、手作りする場合の注意点、よくある質問を解説しました。
キャンプでパンを作る場合、専用の道具がないと焼けないと思い込みやすいですが、シェラカップ、スキレット、ダッチオーブン、フライパン、メスティンなどがあれば焼けます。
方法によっては、アルミホイルを巻いた木の棒でも焼くことが可能です。
なお、より快適にキャンプでパンを焼きたい場合は、EcoFlowがラインナップしているポータブルエアコン&冷蔵庫とポータブル電源を持参しましょう。
当社のEcoFlow DELTA 3 Plusがあれば電源の取れないところでもスマホを充電したり、電気製品に給電したりできるため、アウトドア初心者でも安心です。
また、EcoFlow GLACIER Classicがあれば材料の腐敗や熱中症などの体調不良を防止できるため、併せて持ち込むとより安心できます。
どちらも耐久テストをクリアしており、多少の圧力や衝撃に耐えられるようになっているため、頻繁にアウトドアする人は1台ずつ持っておいて損はありません。
気になる人は、一度当社の公式ホームページをご覧ください。