バーベキューを美味しく楽しむためには、野菜の切り方がとても重要です。
適切なカットをすることで、野菜本来の食感や旨味を引き出すだけでなく、種類ごとに火の通りやすさが異なるため、正しく切ると準備や調理が楽になります。
この記事では、バーベキューで食べる野菜の切り方の基本、野菜別のおすすめの切り方や調理を快適にする便利アイテムなどを詳しく紹介します。
バーベキューで食べる野菜の切り方の基本

バーベキューの定番といえば串焼きですが、串焼きをもっと美味しく仕上げるには野菜の切り方が重要です。ここでは、切り方の基本について詳しく解説します。
厚みを揃えて均一に火を通す
串焼き用の野菜は厚みを揃えることが重要です。
例えば、ナスやズッキーニは1cmほどの輪切りや斜め切りに、パプリカや玉ねぎは同じくらいの大きさに揃えてカットします。
厚みにばらつきがあると、一部だけが焦げてしまったり逆に芯が冷たくなったりするため、すべての具材を同じ厚さに切り揃えることが大切です。
均一な厚みで串に刺すことで火の通りが良くなり、お肉や他の具材ともバランスよく焼き上げられるため、カットの際は意識してみましょう。
食べやすいサイズに切る
バーベキューの野菜は、一口で食べられるサイズに揃えることが重要です。
大きすぎると焼いてる途中で崩れたり、食べる際に手間取る原因になります。余計な包丁を使わずに、そのままつまめるサイズにする工夫が必要です。
例えば、パプリカやピーマンは3〜4cm角に、大きめのきのこ類や玉ねぎは厚めのスライスやくし型にカットすると焼きやすくなります。
焼きあげたときの食感や見た目にもこだわり、盛り付けた際にカラフルで華やかになるよう複数種類を組み合わせるのもおすすめです。
火の通りやすさを考慮する
野菜ごとに火の通りやすさは異なるため、それぞれの特徴を考慮したカットが重要です。
例えば、じゃがいもやニンジンのような硬い野菜は下茹でや電子レンジで軽く加熱してから串に刺すと、中までしっかり火が通ります。
一方、ミニトマトやピーマンのような水分が多い野菜はそのまま焼いても問題ありません。一つの串に硬い野菜と柔らかい野菜を混ぜる場合は、サイズを合わせましょう。
火の通りやすさを考えて種類ごとに串を分けると、焼きムラを防ぐことができます。
下処理で水分を適度に拭き取る
焼き上げる際の仕上がりを良くするには、野菜の表面の余分な水分をキッチンペーパーなどで拭き取る下処理が大切です。
水分が多いと、焼き途中で水分が出てべちゃついたり、表面に焦げ目がつきにくくなってしまいます。
また、オリーブオイルを軽く塗っておくと水分の蒸発を防ぎながら旨味を閉じ込め、艶やかで美味しくなります。
ほんのひと手間で、プロのような仕上がりと満足感が得られるでしょう。
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【バーベキュー】野菜別のおすすめの切り方

バーベキューで野菜を美味しく焼き上げるためには、野菜ごとに適した切り方と下ごしらえが欠かせません。
ここでは、バーベキューで食べられる主な野菜別の切り方について解説します。
ピーマン
バーベキューにおける野菜の主役ともいえるピーマン。バーベキューのピーマンは、以下の切り方のポイントを押さえることが重要です。
- 縦半分にカットしてヘタと種をしっかり取り除く
- 厚さを1.5〜1.8倍程度にする
- 串焼きの場合は縦半分か1/4サイズがおすすめ
ピーマンの肉厚な部分は直火で焼くことで甘みが増し、苦味も和らぎます。
まとめて串に刺す場合は、水気を拭き取りオリーブオイルを塗っておくと焦げにくくなり、皮が破裂するトラブルも防ぎやすくなります。
玉ねぎ
バーベキューの玉ねぎは、輪切りかくし形切りが最適です。
まずは上下を切り落としてから皮をむき、1〜2cm幅の輪切りにします。串焼きの場合、バラバラにならないよう竹串や爪楊枝を刺してから切るのがおすすめです。
また、玉ねぎは火を通すことで自然な甘みが増すため、やや厚めに切りましょう。細かくしすぎると崩れてしまうため注意してください。
切った後は水分を拭き取り、オリーブオイルを塗ることで表面が香ばしく焼き上がります。
ナス
ナスは、1cm程度の輪切りまたは斜め切りがおすすめです。
輪切りにすることで串に刺した際の見た目がよく、しっかりとした食感も楽しめます。縦半分に切る方法もありますが、いずれも厚さは必ず揃えてください。
切った後は塩を軽くふり水分を抜き、キッチンペーパーで拭き取るとジューシーな仕上がりになります。
そのまま焼いても美味しいですが、オリーブオイルを塗ることで旨みと風味が一層アップ。網焼きでも崩れにくく、彩りを鮮やかにしてくれます。
ズッキーニ
ズッキーニは、1cm幅の輪切りまたは斜め切りがおすすめです。
バーベキューの串に使う場合は、輪切りをそのまま並べると見た目にもインパクトがあり、焼きムラも少なくなります。
ズッキーニはやや水分が多い野菜のため、焼く前にキッチンペーパーで水分を拭き取り、オリーブオイルを塗るのがポイントです。
直火で焼くとかすかな甘みが際立ち、色味も鮮やかさを保ちます。やや厚めに切ると中までしっとり仕上がり、崩れにくくなります。
とうもろこし
とうもろこしは、輪切りまたは縦割りがおすすめです。
1〜2cm幅の輪切りは串に刺した時も固定でき、食べやすいサイズとなります。火の通りを良くするため、事前に茹でるか電子レンジ加熱をしておくとベストです。
縦割りで切ると見た目も豪快で、輪切りとは違う食感の違いを楽しめます。焼く前にオリーブオイルやバターを塗り、素材の味を際立たせましょう。
キャベツ
キャベツはざく切りにするのがおすすめです。
葉を何枚か重ねて4〜5cm幅にカットすると、焼き網の上でも散らばりにくくなります。串に刺す場合は何枚か重ねると、焼き上がりも香ばしさと食感が楽しめます。
切ってから水分をよく拭き取り、好みでオリーブオイルやガーリックパウダーなどを加えて食べてみてください。最高のおつまみの一品に早変わりします。
しいたけ
しいたけは石づきを切り落とし、傘の部分に十字の切り込みを入れるのが基本です。
大きいものは1/2や1/4にカットし、切り込みを入れることで火の通りが良くなり、味がしみやすくなります。
串焼きの場合は、切り込みを上にして刺すと見た目も華やかで、他の野菜との組み合わせも楽しめます。
しいたけ特有の香りと旨味が炭火でしっかり引き立ち、シンプルながら印象的な仕上がりになります。
かぼちゃ
かぼちゃは、薄めのくし形切りや半月切りがおすすめです。
1cm以下の厚さに揃えてカットし、下茹でや電子レンジであらかじめ加熱しておくと中まで火が通りやすいです。
硬い皮ごと使うと焼き網で崩れにくくなり、加熱前にオリーブオイルを塗ったり塩を軽くふることで甘みを感じられる仕上がりになります。
にんじん
にんじんは、薄めの輪切りかスティック状にカットするのがおすすめです。
厚みがあると火が通りにくいため、3〜5mm程度の厚さにしましょう。事前に皮をむき、電子レンジで軽く加熱しておくと、焼く時間を短縮できます。
火を通すことで甘味が引き立つため、塩・コショウ・オリーブオイルのシンプルな味付けでも素材の美味しさが活きます。
じゃがいも
じゃがいもは皮をよく洗い、1cm程度の輪切りまたはくし形切りがおすすめです。
輪切りはそのまま串に刺しやすく、くし形切りなら見た目もボリュームがあり食べごたえが増します。火が通りにくいため、電子レンジで加熱しておきましょう。
カットしたあとは変色防止のため水にさらし、焼く直前にオリーブオイルをさっと塗ると香ばしさが引き立ちます。
バーベキューの野菜調理を快適にする便利アイテム

バーベキュー野菜を快適に調理するためには、専用ツールやグッズがあると便利です。ここでは、特におすすめの便利アイテムについて詳しく解説します。
カッティングボード
カッティングボードは、バーベキューでの野菜の下ごしらえに欠かせません。
屋外で使う場合は、軽量で耐久性の高いプラスチック製や抗菌仕様のものが人気です。折りたたみ式やコンパクトに収納できるタイプを選べば、持ち運びも不便がありません。
また、肉や魚と共用せず野菜専用にすることで衛生面も安心です。
切った野菜が滑りづらい設計や、汁受けがあるものだと、ぬかるみなど屋外特有の環境でも安心してカット作業が行えます。
食材用密閉バッグ
食材用の密閉バッグは、野菜の下ごしらえや保存、持ち運びに非常に便利です。
事前に切った野菜を小分けにして詰めれば、現地での調理や食材管理が効率的になります。ジッパー付きのタイプは汁漏れもしづらいため、下味付けにも活用できます。
さらに、未使用や残った野菜を再度持ち帰る際にも衛生的で便利です。荷物の整理にも役立つため、少なくとも複数枚は用意しておきましょう。
ポータブル電源

ポータブル電源は、バーベキューをより快適にしてくれる便利アイテムです。
屋外でハンドブレンダーや電動包丁、LEDランタンなど電子機器を使用できるため、多彩な調理や夜間の明かり確保に役立ちます。
EcoFlowで販売している『DELTA 3 Plus』や『DELTA 3 1500』は、大容量バッテリーと高出力が魅力的なポータブル電源です。
アウトドア調理家電の同時使用や、複数回のスマホ・タブレット充電もまとめてカバー。静音設計で高速充電のため、快適なバーベキューの時間をサポートします。
シンプルな操作でアウトドア初心者でも気軽に導入できるため、少しでも興味がある方はぜひ購入を検討してみてください。


バーベキューの野菜の切り方に関するよくある質問

最後に、バーベキューの野菜の切り方に関するよくある質問をまとめて解説します。
野菜はいつ切って持っていく?
野菜は、バーベキュー当日もしくは調理直前にカットするのが理想です。ただし、前日に切る場合でもポイントを押さえておけば問題ありません。
例えば、切り口が変色しやすいもの(ナスやキャベツ、イモ類)は、前日に塩水や酢水にさらしてから、キッチンペーパーで包み保存袋に入れて冷蔵庫で保管します。
バーベキュー前日にカットする場合は、乾燥や酸化による変色対策として、ラップや密閉袋の使用が推奨されます。
野菜の下ごしらえは必要?
野菜の種類に応じた下ごしらえは非常に重要です。
例えば、かぼちゃやじゃがいも、にんじんなど火が通りにくい野菜は、あらかじめ電子レンジや茹でて加熱しておくと、現地での調理がスムーズになります。
また、ナスやズッキーニは切ったあとアク抜きや水分除去をしておき、キャベツや玉ねぎは使う直前にカットすることで鮮度と食感を保つことができます。
下ごしらえをしっかり行うことで、焼き時間の短縮や味の向上につながります。
バラバラになりやすい野菜の対策は?
玉ねぎやキャベツなどバラバラになりやすい野菜は、工夫次第で扱いやすくなります。
玉ねぎは輪切りにして爪楊枝や串を刺してからカットする、キャベツは大きめにカットして重ねたり、芯を少し残しておくとバラけにくいです。
野菜の切り方で味や食感は変わる?
切り方で味や食感は大きく変わります。
例えば、野菜の繊維を断つ切り方(輪切りや乱切り)は柔らかく火が通りやすくなり、甘みが引き立ちやすくなります。
一方、繊維に沿って切ると歯ごたえが残りシャキッとした食感になります。また、均一な厚みに切ることでムラなく火が通るほか、見た目も美しく仕上がります。
同じ野菜でも味や食感に違いが出るため、最適な切り方を選ぶことが大切です。
まとめ
バーベキューで野菜を美味しく楽しむには、火の通りやすさや見た目、食感を意識した切り方を意識することが重要です。
同じ野菜でも厚みや大きさを揃えることで焼きムラを防ぎ、食材本来の旨味や彩りをより引き出せます。
バーベキューでは肉や海鮮類が人気ですが、野菜も欠かせません。今年の夏は、野菜の切り方を意識したバーベキューで最高の思い出を作りましょう。
さらに、最近はアウトドアで電動調理家電や照明機器を使えるポータブル電源も人気です。少しでも興味がある方は、以下の商品ページより詳細をご確認ください。