冬の車中泊に欠かせない寒さ対策7選!100均で揃う防寒グッズや注意点も紹介

一面に広がる銀世界を眺めたり、澄んだ空気の中で鍋料理を味わったりと、魅力が詰まった冬の車中泊。その一方で、車内の快適さを保つためには、寒さ対策が欠かせません。準備不足で出発してしまうと、楽しいはずの車中泊が苦い思い出になるでしょう。

そこで本記事では、冬の車中泊に欠かせない寒さ対策について解説します。おすすめの寒さ対策グッズや、冬の車中泊で注意すべきポイントも掲載しているので、寒さを凌いで快適な車の旅を実現したい方は、ぜひ最後までご覧ください。

冬の車中泊は寒さ対策が重要

車 中泊 寒さ 対策

冬の車中泊を快適に楽しむためには、万全な寒さ対策が欠かせません。冬の車内は、エンジンを停止すると急激に温度が低下し、外気温に近づきます。

JAFが2月の長野県で行った調査では、23時に車内温度25℃でエンジンを切ると、朝7時には外気温-13.2℃に対して車内温度が-7℃まで下がりました(※1)。寒さ対策を行わなければ、夜は寒さで眠れないだけでなく、低体温症や凍傷のリスクが高まります。

※1参考:JAF「厳冬期の自動車の室内はどのくらい温度が低くなりますか?」

車内が寒い原因「窓から侵入する冷気」

冬の車内が寒い主な原因は、窓の隙間から冷気が侵入してくるためです。窓ガラス自体も断熱性が低く、冷たさが車内に伝わりやすい構造になっています。

そのため、車内で暖房を稼働したとしても、なかなか暖まりません。車内の寒さを食い止めるために、まず最初に行うべき寒さ対策は、窓ガラスの断熱です。窓ガラスからの冷気さえ防げれば、その他の寒さ対策も大きな効果が得られるでしょう。

冬の車中泊に欠かせない7つの寒さ対策

車 中泊 寒さ 対策

車中泊では、長時間車内に留まる機会が多くなります。エンジンを停止すると暖房は使用できないので、寒さ対策を疎かにしていると急速に車内は冷えていくでしょう。冬の車中泊に欠かせない寒さ対策は、以下のとおりです。

  • 対策1|窓を塞いで外気を遮断する
  • 対策2|足元の空間を埋める
  • 対策3|床に厚手のマットを敷く
  • 対策4|風の通り道に駐車しない
  • 対策5|体が温まる食事を摂る
  • 対策6|服装はレイヤリングを活用する
  • 対策7|首・手首・足首を冷やさない

それぞれの寒さ対策について、詳しく見ていきましょう。

対策1|窓を塞いで外気を遮断する

寒さ対策の効果を最大限発揮するためには、まず最初に窓を塞いで外気を遮断する必要があります。シェードや銀マット、断熱シートなどを使って、窓ガラスの内側を覆いましょう。

窓の上部に突っ張り棒でレールを作り、カーテンを通せば、二段階で寒さ対策が行えます。どれも100円ショップで手に入るアイテムばかりなので、ぜひ実践してみてください。

対策2|足元の空間を埋める

ミニバンやワンボックスなどのスライドドアがある車は、足元のステップ部分からも冷気が侵入してくるので注意しなければなりません。ビニール袋に着てきたアウターを入れて、ステップ部分を埋めれば、簡単に寒さ対策が行えます。

足元の空間が完全に埋まるよう、ビニール袋に入れる中身の量は調節しましょう。ただし、車から降りるたびに外す必要があるので、ビニール袋の数は最小限にした方が便利です。

対策3|床に厚手のマットを敷く

車内の底冷えを防ぐために、床には厚手のマットを敷きましょう。通常の車には断熱材を挟んだ層がないため、下からの冷気を受けやすくなります。冬の車中泊には、キャンプで使用するようなインフレーターマットやエアマットがおすすめです。

マットの種類特徴
インフレーターマット・バルブを開くと自動で空気が入る・ウレタンフォーム素材と空気で程よい弾力性を生み出す
エアマット・電動や手動で空気を入れる・軽量でコンパクトなため、収納スペースを圧迫しない

マットにはシートの凹凸をなくす効果もあるので、厚めのマットを選ぶことで、寒さ対策と同時に睡眠の質向上にもつながります。

対策4|風の通り道に駐車しない

車内の寒さ対策ばかりに目が行きがちですが、冷気の侵入源である外の環境にも気を配りましょう。夜間に停泊する場所は、風の通り道ではない建物の側が最適です。

冷たい風が吹く場所に駐車していると、車内温度も下がりやすくなります。建物の側に停めておけば、建物が壁となって冷たい風を遮ってくれるので、寒さ対策として効果的です。

対策5|体が温まる食事を摂る

冷えた体を内側から温めるために、毎回の食事では温かい料理を心がけましょう。冬に旬を迎えるにんじんやれんこん、ごぼう、ほうれん草などには、体を温める効果があります。

冬野菜を積極的に取り入れた鍋料理やスープ料理は、冬の寒さ対策におすすめです。食事以外の時間にも、温かいコーヒーや紅茶、ココアなどで温まりましょう。

対策6|服装はレイヤリングを活用する

冬の車内で着用する服装は、車中泊の快適性を大きく左右します。車内で着用する服装には、登山で採用されるレイヤリング(重ね着)の考え方を取り入れましょう。服装を以下の3層に分けて重ね着することによって、環境に応じた温度調節が容易になります。

レイヤー(層)役割
ベースレイヤー汗を素早く吸収・拡散して、汗冷えを防ぐ
ミドルレイヤー保温性を確保しながら、汗をスムーズに通過させる
アウターレイヤー雨・風・雪による冷えから体を守る

対策7|首・手首・足首を冷やさない

首・手首・足首の3つの首には、血流の多い太い血管が皮膚の近くを通っているので、冷やさないための工夫が欠かせません。首はネックウォーマー、手首は手袋、足首には靴下を着用すれば、簡単に寒さ対策が行えます。

首・手首・足首を温めると、温かい血液が全身を巡り、体中がぽかぽかになります。素肌を露出していると急速に冷えていく部位なので、運転中も忘れずに保護しましょう。

冬の車中泊で活躍する寒さ対策グッズ6選

車 中泊 寒さ 対策

車内温度が氷点下近くまで下がる冬の車中泊では、寒さ対策グッズの活用が欠かせません。普段のドライブやアウトドアでも役立つアイテムを使い、車内の寒さ対策を万全にできます。冬の車中泊で活躍する寒さ対策グッズは、以下のとおりです。

  • 断熱シェード
  • シートヒーター
  • 毛布
  • 冬用の寝袋
  • ポータブルエアコン
  • ポータブル電源

それぞれの寒さ対策グッズについて、詳しく見ていきましょう。

断熱シェード

窓ガラスからの冷気を防ぐためには、断熱シェードが役立ちます。断熱シェードとは、フロントガラスやサイドガラスに取り付けて車内温度の低下を防げるアイテムです。

窓ガラスに吸盤を押し付けるだけで簡単に設置できます。車種ごとに専用のシェードを販売しているメーカーもあるので、公式サイトをチェックしてみてください。車種専用のシェードであれば、窓に隙間なくフィットし、冷気の侵入を防げます。

シートヒーター

スイッチ一つでシートを温められるアイテムが、シートヒーターです。寒さが厳しい冬の車中泊では、暖房を起動してもなかなか車内が温まりません。シートヒーターは暖房よりも早く温まるので、寒さのストレスを最小限に抑えられます。

シートヒーターを選ぶ際は、以下のポイントを押さえておきましょう。

  • 温度調節機能が搭載している
  • 自動電源オフ機能が搭載している
  • シート座面の上から被せられる

段階的に温度を自由に調節できれば、低温火傷を防げます。万が一、電源を消し忘れた時のために、自動で電源が切れる機能が付いていると安心です。冬の車中泊で長旅する場合は、汚れても簡単に着脱できるタイプを選びましょう。

毛布

車内に毛布を常備しておけば、寒くなった時に身を包んで手軽に温かさを得られます。毛布は体に掛けるだけでなく、シートや車内の床に敷くことで、冷気の侵入も防げます。

特にフリース素材は保温性が高く、肌触りも良いのでおすすめです。寒冷地に車中泊する場合は、電熱線に電気を通して温める電気毛布が活躍します。

冬用の寝袋

車中泊の就寝時に、寝袋と布団のどちらを選ぶか迷われている方も多いのではないでしょうか。寒さ対策を万全にしたいのであれば、キャンプや登山で使用する冬用の寝袋がおすすめです。布団は隙間から冷気が侵入してくる上にかさばるので、収納スペースを圧迫します。

冬の車中泊で使用する寝袋は、快適使用温度が駐車する場所の気温よりも低いタイプを選びましょう。ファスナーで温度調節できるので、寝袋にオーバースペックはありません。

ポータブルエアコン

ポータブルエアコンを使用すれば、暖房に頼らずいつでも車内を温められます。停車してエンジンを切っている状態では、車内の暖房が使えません。アイドリング状態で暖房を長時間使用した場合には、バッテリー上がりのリスクも高まります。

EcoFlowは、5㎥以下の空間温度を約5分で10℃上げる「EcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコン」を販売しています。製品の特徴は、以下のとおりです。

  • 工事不要で、電源を入れたらすぐに暖房効果を発揮する
  • 動作音44dBの静音設計により、車内での就寝時も使用できる
  • 省エネモードでは最長8時間稼働できる
  • 着脱式バッテリーを取り付けると、場所を選ばず使用できる

車内に持ち運び自由なエアコンを常備したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

シガーソケットから手軽に充電できる「EcoFlow WAVE 2 ポータブルエアコン」

ポータブル電源

暖房機器を駆使して車内を自宅のように快適な空間にできるアイテムが、ポータブル電源です。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、コンセントがない車内でも電化製品を動かせる機器を指します。

ポータブル電源があれば、ポータブルエアコンや電気ストーブ、電気毛布などの暖房機器を使い、手軽に快適な気温を維持できます。電気ケトルや電子レンジを使えば、車内で加熱調理も可能です。車中泊の寒さ対策を万全にしたい方にとっては必需品と言えます。

冬の車内に常備したいおすすめのポータブル電源

車 中泊 寒さ 対策

冬の車中泊で使用するポータブル電源は、消費電力の高い暖房機器を稼働できるだけの定格出力が必要です。定格出力とは、装置が安定して供給できる最大の電力を指します。

例えば、ポータブルエアコン(600W )、電気ストーブ(800W)、電気毛布(55W)を同時に動かすには、1455W以上の定格出力が必要です。暖房機器以外の家電も使用する場合には、さらに多くの出力を備えている必要があります。

EcoFlowは、最大2,000Wの出力を誇るポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。「DELTA 3 Plus」の主な特徴は、以下のとおりです。

  • コンセントから56分、走行充電器から1.3時間で満充電できる
  • LFPバッテリーを採用し、10年以上の長寿命を誇る
  • BMS管理システムを搭載し、熱暴走による事故を防ぐ
  • 600W以下の稼働で動作音30dbに抑えられる
  • 重量12.5kg未満でコンパクト設計により、車外にも気軽に持ち出せる

13個の多彩な出力ポートを搭載しているので、寒さ対策や調理、娯楽などあらゆる用途の家電を同時に動かせます。電気を持ち運んで快適な車中泊を実現したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

ソーラーパネルや走行充電器から業界最速の充電速度を誇る「DELTA 3 Plus」

【100均】車中泊の寒さ対策グッズ3選

車 中泊 寒さ 対策

冬の車中泊を快適に過ごしたいからといって、高価な寒さ対策グッズを揃える必要はありません。これから紹介する100均グッズを活用すれば、コストを抑えて寒さ対策が行えます。

  • 使い捨てカイロ
  • アルミ保温シート
  • 湯たんぽ

それぞれの寒さ対策グッズについて、詳しく見ていきましょう。

使い捨てカイロ

車 中泊 寒さ 対策

出典:ダイソーネットストア通販【公式】「貼るカイロ(6個)」

100均でも購入可能な使い捨てカイロは、冷えた箇所を直接温められる便利なアイテムです。貼るタイプのカイロは、腰やお腹、背中など、体の中心部に貼ると効率的に体を温められます。太い血管が通る手首や足首、首などには貼らないタイプを当てましょう。

アルミ保温シート

車 中泊 寒さ 対策

出典:ダイソーネットストア通販【公式】「アルミ保温シート」

窓からの冷気を防ぐために活躍する100均グッズが、アルミ保温シートです。アルミシートには、内部にできた空気の層が熱の伝達を遅らせる効果があります。窓枠の型に切り取ってフロントガラスやサイドガラスに貼れば、費用をかけずに自作断熱シェードの完成です。

湯たんぽ

車 中泊 寒さ 対策

出典:LIMO「セリア ソフト湯たんぽ」

車中泊の就寝時に、寝袋の中に100均の湯たんぽを入れておけば、足元がぽかぽかで気持ちよく眠りにつけます。エアコンのように空気を乾燥させないので、身体にも優しい寒さ対策グッズです。電気ポットや電気ケトルで沸かしたお湯を入れると、暖房効果を発揮します。

車中泊の寒さ対策で注意すべきポイント

車 中泊 寒さ 対策

最後に、車中泊の寒さ対策で注意すべきポイントについて解説します。

  • 暖房をつけたまま眠らない
  • 車内に長時間滞在しない
  • 車内の結露対策も同時に行う

それぞれの注意点について、詳しく見ていきましょう。

暖房をつけたまま眠らない

冬の車中泊では、つい暖房をつけたまま眠りたくなりますが、絶対に避けてください。車内の暖房を稼働するには、エンジンをつけっぱなしにしなければなりません。

アイドリング状態で長時間暖房を稼働していると、バッテリー上がりを起こし、エンジンがかからなくなる恐れがあります。また、寝ている間にマフラーが雪で覆われると、排気ガスが車内に入り込み、一酸化炭素中毒で死亡するケースもあるのです。

車内に長時間滞在しない

車中泊では長時間車内に滞在せず、こまめに外に出て体を動かしましょう。長時間狭い場所に同じ体勢でいると、エコノミー症候群に陥るリスクがあります。

エコノミー症候群とは、血行不良によって血栓が血管の中を流れ、肺動脈に詰まる病気です。エコノミー症候群を予防するには、車内で足がのばせる環境作りも欠かせません。

車内の結露対策も同時に行う

冬の車中泊では、寒さ対策と同時に結露対策も必要です。寒さ対策によって車内温度が上がると、外気温との差から結露が発生します。フロントガラスに付着した水滴で視界が悪くなれば、大事故にもつながりかねません。

車内で寒さ対策を行う際には、ヒーターも同時に稼働し、暖かい乾燥した空気を送り込んで車内の湿気を除去しましょう。また、エアコン稼働時に外気導入を作動すれば、外気を取り入れてスムーズに結露を解消できます。

まとめ

車 中泊 寒さ 対策

本記事では、車中泊に欠かせない寒さ対策について解説してきました。

冬の車内が冷え込む大きな原因は、窓から侵入する冷気です。冷気の侵入を防ぐためには、まず最初にシェードや断熱シートなどで窓ガラスの内側を覆いましょう。足元のステップ部分からも冷気は侵入するので、アウターで埋め尽くすと効果的です。

服装にはレイヤリングを活用し、首・手首・足首の保護も忘れないでください。車内で快適に眠るには、冬用の寝袋と厚めのマットが必要です。

EcoFlowでは、暖房機器を使った寒さ対策が可能になる高出力のポータブル電源を販売しています。電気の力で冬の車中泊を快適に過ごしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。

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