ポータブル電源は走行充電を行える？具体的な方法や注意点を詳しく解説

シガーソケットを使用すれば、自動車が走行中でもポータブル電源を充電できます。走行によってメインバッテリー、もしくはサブバッテリーに貯まった電力を供給する仕組みです。

太陽が出ていない状況でも、シガーソケットを使えば手軽に充電できるため便利です。しかし、充電完了までに時間がかかる、ポータブル電源が故障する可能性があるなど、いくつかの注意点があります。

そこで今回は、ポータブル電源を走行中に充電する方法、充電時の注意点、おすすめ製品を解説します。最後までご覧になれば、ポータブル電源の走行充電について深く理解でき、その上でご自身に適した製品を見つけられるはずです。

走行中にポータブル電源を充電する方法

走行中にポータブル電源を充電する場合、基本的にシガーソケットを用いて充電します。そもそも自動車は、エンジンが始動すると発電機も回転を始め、電力を発電し始めます。

発電された電力はメインバッテリー、もしくはサブバッテリーに蓄電され、シガーソケットから充電する場合、このメインバッテリー・サブバッテリーに貯まった電力を供給する仕組みです。

シガーソケットを用いれば、夜間や雨天などで太陽光発電を行えない状況でも、走行中に充電できます。ただし、最大120Wでしか充電できないため、ほかの充電方法に比べて充電効率が著しく落ちるのが難点です。

ポータブル電源やソーラーパネルの製品によっても異なりますが、太陽光発電に比べて2倍以上の時間がかかります。また、自動車にメインバッテリーしか積んでいない場合、エンジン停止中は充電することができません。

とはいえ、シガーソケットを用いた充電方法は便利なことに変わりはないため、走行充電を可能な限り有効活用しましょう。

ポータブル電源の走行中の充電スピード

ポータブル電源を走行充電する場合、充電完了までに10時間前後かかるのが基本です。ポータブル電源の容量別の充電スピードは、以下の一覧表をご確認ください。

製品ごとの充電完了時間の通り、シガーソケットを用いた充電方法は完了までに時間がかかります。そのため、走行充電はあくまで補助的な充電方法として活用するのをおすすめします。

充電スピードは配線の長さで変化する

そこまで大きく変わるわけではありませんが、シガーソケットでの充電スピードは、配線の長さによっても変化します。延長ケーブルを使って配線が長くなっている場合、普段よりも充電完了までに時間がかかってしまいます。

逆に配線の長さを短くすれば充電スピードが早くなるため、早めに充電を完了させたい場合は、シガーソケットに直接接続して充電しましょう。

ポータブル電源を走行充電する際の注意点

シガーソケットを使えばポータブル電源を走行充電できて便利ですが、充電時には注意点が一部存在します。安全に走行充電するためにも、以下5つの注意点を確認しましょう。

1. 室内が高温になる環境では充電しない
2. 充電時にコードを曲げない
3. 分配ソケットの複数接続を避ける
4. 車内にポータブル電源を放置しない
5. アイドリングストップ機能を使わない

それぞれの注意点を1つずつ解説します。

注意点1．室内が高温になる環境では充電しない

1つ目の注意点は、室内が高温になる環境では充電しないことです。室内が高温の環境で充電すると、ポータブル電源のバッテリーを劣化させる可能性があるためです。

そもそもポータブル電源を充電すると、本体や充電器が熱くなる場合があります。真夏日などの炎天下では車内が高温になることが多く、その高温環境で長時間の充電を行うと、熱がこもるためポータブル電源の故障の原因となります。

バッテリーが劣化し、発火や爆発が起こる可能性もあるので、冷房をかけて車内の温度を調整した上で充電しましょう。

注意点2．充電時にコードを曲げない

充電する際はコードを曲げないようにしましょう。コードを折ったり束ねたりした状態で充電を行うと、発熱や発火、故障などの原因になります。

コードを結束バンド等で束ねて持ち運ぶ方が多いですが、そのままの状態で充電してしまうと、コード同士が密着しているため熱が逃げづらく、コードの温度が上昇して発火する恐れがあるのです。また、電源プラグの差し込みが不十分でも、同様に故障の原因になるため注意が必要です。

注意点3．分配ソケットの複数接続を避ける

分配ソケットの複数接続にも気をつけましょう。分配ソケットにポータブル電源とほかの電気機器をつないで複数利用した場合、それぞれの負担が大きくなり、発火や異常過熱などが起こる可能性があります。

また、分配ソケットでの複数接続を長時間行うと、車両ヒューズ切れや破損といったトラブルの原因にもなるため注意が必要です。

注意点4．車内にポータブル電源を放置しない

4つ目の注意点は、車内にポータブル電源を放置しないことです。ポータブル電源に搭載されているバッテリーは、基本的に高温の環境に強くありません。高温環境でポータブル電源を長時間放置すると、熱がこもってバッテリーの劣化を招いてしまいます。

特に真夏日は車内温度が高くなりやすく、日によっては50度を超えることもあるため危険です。直射日光が当たる場所も避けるよう意識しましょう。

注意点5．アイドリングストップ機能を使わない

信号待ちなどで車が停車した場合、エンジンを自動的に停止する機能が搭載されています。この際、自動車の電圧は急激に低下し、解除後は電圧が急激に上昇するので、走行充電をしていると製品によっては保護機能が作動する場合があります。

アイドリングストップのたびに出力が停止すると、ポータブル電源の充電完了までに時間がかかるほか、バッテリーに負担がかかる可能性もあるため、できればアイドリングストップ機能をオフにしてから充電を開始しましょう。

走行充電におすすめのポータブル電源4選

ここまで、ポータブル電源の走行充電について解説しましたが、一言でポータブル電源と言ってもその種類は多岐にわたります。ご自身に適したポータブル電源を見つけるためにも、本サイトがおすすめする以下4つのポータブル電源をご確認ください。

1. RIVER 2
2. DELTA2
3. DELTA Max1600/2000
4. DELTA Pro

それぞれの製品を1つずつ解説します。

RIVER 2

「RIVER 2」は、10月25日に発売されたばかりのポータブル電源です。非常にコンパクトで軽量なので、持ち運ぶ際に負担になりづらいのが特徴です。

EcoFlow史上最速の充電性能を誇っており、ACコンセントなら約60分、シガーソケットなら約3時間で充電が完了します。この充電スピードは業界平均より5倍速く、従来のRIVERシリーズより38%高速になっています。

さらに、バッテリーにリン酸鉄リチウムイオン電池を採用したことから、業界平均より6倍長い3000+回の長寿命を実現。毎日使用しても、約10年間は使い続けることができます。「コンパクトで長寿命なポータブル電源を探している」という方におすすめです。

DELTA2

「DELTA2」は、EcoFlow史上累計販売台数No.1モデルを3年ぶりにリニューアルした製品です。ブランド創業5年のテクノロジーとノウハウが集約されています。

基本スペックが高く、家電製品の90%以上を稼働させることが可能。普段使いやアウトドア、緊急時のバックアップなど、さまざまなシーンで活躍します。

シガーソケット充電では約11時間、AC充電では約80分、ソーラーパネル充電だと約3〜6時間で充電が完了します。また、電池にはリン酸鉄リチウムイオン電池が採用されているため、安全性が高く、サイクル寿命が長いという点も本製品の魅力です。

DELTA Max1600/2000

大容量バッテリーのポータブル電源を希望する方は、「DELTA Max1600/2000」がおすすめです。本製品は、購入時に1,612Whと2,016Whの2つから容量を選択できます。

また、購入後に外付けのエクストラバッテリーを取り付ければ、最大5,644Wh〜6,048Whまでバッテリー容量を拡張可能です。使用人数や用途に合わせて、容量を自由にカスタマイズできます。

なお、シガーソケット充電の場合、充電完了までに約16.8〜21時間かかるため、早めに充電を完了させたいなら、ほかの充電方法と組み合わせて効率的に充電しましょう。

DELTA Pro

「DELTA Pro」は、ポータブル性を兼ね備えた家庭用蓄電池です。ポータブル電源の容量、パワー、充電速度で業界をリードし続けてきたEcoFlowが、「もうこれは敵わない」と周りが口を揃えるほど、圧倒的な性能で開発に成功した製品です。

バッテリー容量は10,800Whまでカスタマイズ可能で、これは停電時に必要な家庭の電力の約6日分に相当するとされています。また、圧巻の高出力を兼ね備えていることから、電気製品99.9%に電力を供給可能です。

なお、本製品を有効的に活用すれば、電力会社との契約を断つオフグリッドの実現を目指せます。「環境に優しい生活を送りたい」という方は、ぜひ一度購入をご検討ください。

まとめ

本記事では、ポータブル電源を走行中に充電する方法、充電時の注意点、おすすめ製品を解説しました。

自動車が走行中でも、シガーソケットを用いればポータブル電源を手軽に充電できます。天候や時間に関係なく、移動中に充電できるため便利です。ただし、充電時にはいくつかの注意点があるため、走行充電を利用する際は本記事の内容をご参照ください。

なお、本サイトを運営するEcoFlowは、多種多様なポータブル電源を販売しております。ポータブル電源の購入を検討している方は、以下の製品をぜひ一度ご確認ください。