巨大な台風が発生すると、大雨や強風の影響によって窓ガラスが損壊することも珍しくありません。状況によっては、飛来物によって完全に割れてしまうこともあるでしょう。
ゆえに、台風に備えて窓ガラス対策を打つことが重要です。
一方で、どのような対策を行うのかベストなのかわからない人もいるでしょう。
この記事では、台風の窓ガラス対策10選、窓ガラスが割れる確率、窓ガラスに関する被害、よくある質問をわかりやすく解説します。
台風の窓ガラス対策10選
スーパー台風といった猛烈な台風が発生した場合、窓ガラス対策が必須です。
ここでは、台風の窓ガラス対策10選について詳しく解説します。
窓付近にあるものを移動させる
まずは、窓付近にあるものを移動させるのが良いでしょう。
自宅の窓付近には植木鉢や観葉植物を置いていたり、雑貨や書籍を置いていたりする人がいるため、台風に備えて片付けておくことを推奨します。
台風で窓ガラスが割れると付近に置いているものにガラス片が混入する恐れがある他、障害物があることで飛散防止フィルムや養生テープを貼る作業の邪魔になる可能性があります。
そのため、窓付近にあるものは適宜移動させておきましょう。
なお、窓の外にあるもので飛ばされそうなものも片付けておくのが望ましいです。庭木は剪定し、折れた枝葉が隣家を傷つけてしまわないようにしておくことも重要です。
窓周りの隙間に新聞紙を詰める
次に、窓周りの隙間に新聞紙を詰めましょう。
新しい住宅は窓から雨風が侵入してくることは稀ですが、古い住宅はパッキンの劣化によって水が入ってくる場合もあるため、新聞紙を詰めておくのが効果的とされています。
新聞が用意できない場合は、恒久的な対策として気密性のあるサッシに取り替えるのも有効です。
窓に飛散防止フィルムを貼る
窓に飛散防止フィルムを貼ることも、台風の窓ガラス対策となります。
飛散防止フィルムとは、窓ガラスが割れた際にガラス片が飛び散るのを防ぐためのフィルムで、ガラスの破片による二次被害を軽減するための道具です。
あくまでもガラス片を飛び散らせないようにするためのもので、窓ガラス自体を割れにくくするものではありませんが、二次被害を抑えたい人は貼っておいて損はありません。
窓に防風ネットを貼る
台風の窓対策としては、窓に防風ネットを貼るのも良いでしょう。
防風ネットとは、雨風の影響を軽減するために設置されるネットのことです。学校のグラウンドや農家の畑で見かけるものも防風ネットの一種とされています。
本来、防風ネットは道具の飛散や農作物の倒伏を防ぐためのものですが、窓を雨風から守る目的で使用しても問題ありません。むしろ、風圧を抑え込むのに良いでしょう。
窓に養生テープを貼る
窓に養生テープを貼ることでも、窓ガラスを台風から守ることにつながります。
養生テープとは、壁や床を保護するために一時的に貼るテープで、工事現場や引っ越し作業などで使用される道具の一つです。
すでに暴風域に達している場合、緊急処置としてテープを貼ることで、仮に窓ガラスが割れても被害を最小限に抑えられます。飛散防止フィルムや防風ネットと組み合わせると、より安心です。
窓の開閉を極力控える
台風が襲来している場合、窓の開閉は極力控えるようにしましょう。
窓を開閉した瞬間に風が吹くと、開け閉めできなくなったり外れたりする恐れがあります。
場合によっては、内圧差によって窓ガラスが割れる可能性もあるため、むやみな開け閉めは避けた方が良いです。
原則は施錠し、台風が完全に消滅するのを待ちましょう。
窓を雨戸やシャッターでガードする
台風の窓ガラス対策では、窓を雨戸やシャッターでガードすることも欠かせません。
雨戸やシャッターを閉めておくだけで、窓ガラスの保護につながります。窓ガラスを台風から守る方法としては、雨戸やシャッターの活用が効果的です。
仮に飛来物が窓ガラスに当たりそうな状況でも、雨戸やシャッターが防護壁のような役割を果たしてくれます。もちろん、雨風の侵入も防げて安心です。
窓をカーテンやブラインドで覆う
窓をカーテンやブラインドで覆うのも、台風の窓ガラス対策の一つです。
急な災害で台風の上陸に備えられない場合、カーテンやブラインドを閉めるだけでもガラス片の飛散を防ぐことにつながります。
窓ガラス自体の保護にはなりませんが、仮に割れても怪我のリスクを軽減できる点では、試してみる価値があるでしょう。
窓をガムテープとダンボールで補強する
窓をガムテープとダンボールで補強するのも、台風の窓ガラス対策の一つとなります。
台風の接近に備え、ガムテープとダンボールで窓ガラスを挟むように補強すれば、突風によってガラスが割れるリスクを軽減可能です。
簡易的ではありますが、窓ガラスの耐久性を向上させられるため、ぜひ試してみましょう。
窓を防災ガラスに取り替える
台風が到来してからでは手遅れですが、窓を防災ガラスに取り替えるのも有効な手段の一つとされています。
防災ガラスとは、2枚の板ガラスの間に特殊な中間膜を挟んだ窓ガラスです。
強化ガラスよりも強度に優れ、仮に割れても破片が散乱しないよう設計されていることから、最近では住宅設計時に組み込まれる場合も珍しくありません。
耐貫通性にも優れているため、飛来物でガラスが割れるのを防ぎたい人に良いでしょう。
台風で窓ガラスが割れる確率
台風で窓ガラスが割れる確率は、状況次第です。
ここでは、台風で窓ガラスが割れる確率について詳しく解説します。
雨風の強弱や飛来物の有無によって変わる
台風で窓ガラスが割れる確率は、雨風の強弱や飛来物の有無によって変わります。
例えば、雨風が非常に強力な台風の場合、風圧によってガラスが割れることはそう珍しいことではありません。また、飛来物がガラスに直撃することで割れる可能性もゼロではないでしょう。
熱割れといって、温度変化による収縮・膨張を繰り返すことでも割れる恐れがあるため、天候の急変にも注意が必要です。
例外として経年劣化で割れることがある
窓ガラスは経年劣化で割れることもあるため、注意が必要です。ガラスは比較的劣化しにくい素材ではありますが、年数を経たものは徐々に強度を失い、最終的には自然に割れます。
台風がその引き金となることもあるため、築数十年経過した物件は頃合いを見て窓ガラスを交換しておくのが良いでしょう。
台風の窓ガラスに関する被害
台風の窓ガラスに関する被害としては、雨水による水漏れ被害、飛来物や風圧による窓ガラスの破損、窓ガラスの破損による二次被害などが主です。
ここでは、台風の窓ガラスに関する被害について詳しく解説します。
雨水による水漏れ被害
台風では、雨水による水漏れ被害が発生します。
窓ガラスの破損に限らず、窓サッシから大量の雨水が流れ込むことによって窓全体の老朽化が進行しやすくなるため、対策が必要です。
水漏れに関しては、コーキングで隙間を埋めたりブルーシートで全体を覆ったり、防水テープを貼ったりすることである程度防げるため、必要に応じて対策を講じましょう。
雨水が溢れないよう、排水設備の清掃を行っておくこともおすすめします。
なお、以下の記事では大雨・豪雨・台風ではどのような災害が起こるのかについて詳しく解説しているため、あわせてお読みいただけると幸いです。
⇒大雨・豪雨・台風ではどのような災害が起こる？災害時に推奨される行動と対策
飛来物や風圧による窓ガラスの破損
台風では、飛来物や風圧による窓ガラスの破損も発生します。
隣家から飛んできたものが当たったり、風の力で割れたりすることがあるため、飛散防止フィルムや養生テープを貼って対策を講じるのが良いでしょう。
一方、飛散防止フィルムや養生テープは窓ガラス自体を強化できるわけではないため、雨戸やシャッター、カーテンやブラインド、ガムテープやダンボールと組み合わせて耐久性を向上させるとより安心です。
窓ガラスは、大きいものの方が小さいものより中央部に圧力がかかって割れやすくなるため、防災ガラスへの交換も検討しましょう。
窓ガラスの破損による二次被害
窓ガラスの破損による二次被害にも、注意が必要となります。
仮に台風で窓ガラスが割れると、割れた破片で手足を怪我することがあります。停電中に移動して怪我をすることもあるため、停電対策も同時に行っておきたいところです。
台風による停電に対しては、ポータブル電源といった非常用電源があると良いでしょう。
ポータブル電源は軽量かつ小型に設計された蓄電池で、一定の電力を蓄えておける設備です。台風の到来に合わせて充電しておけば、仮に停電しても普段と変わらず生活できます。
Ecoflowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusのように、高出力かつ大容量のモデルであれば、2〜3日の停電にも耐えられるでしょう。
日本は仮に停電しても1〜2日で復旧することが大半であるため、ポータブル電源を備えてさえおけば過度に恐れる必要はありません。
まずは、公式ホームページから商品情報をご覧いただけると幸いです。
台風の窓ガラスのよくある質問
台風の窓ガラスについては、よくある質問にも目を通しておくと安心です。
ここでは、台風の窓ガラスのよくある質問について詳しく解説します。
台風の窓ガラス対策は自力でできる？
自力でできなくはないですが、専門業者に任せるのが安心です。
DIYや日曜大工を普段からやっている人であれば、窓ガラスの補強にも対応できる可能性がありますが、素人が急に思い立ってやると不慮の事故につながる恐れがあります。
そのため、原則は専門業者に依頼するようにしましょう。
台風で窓ガラスが破損した箇所は保険でカバーできる？
破損した箇所は、保険でカバーできる場合とできない場合があります。
加入している保険ごとに補償範囲が変わるため、台風の被害に対してどれほど対応してくれるのかについては一度見直しておく必要があるでしょう。
住宅の損害に関しては火災保険、車の損害に関しては自動車保険への加入を別途で考えるのも良いです。
台風の窓ガラスの補強に利用できる助成金や補助金はある？
補強に利用できる助成金や補助金は、原則ありません。
一方で、一部の住宅に限り、窓の断熱性がアップすることで助成や補助の対象となるものもあるため、どのような制度があるかについては事前に確認しておくと安心です。
例えば、先進的窓リノベ2025事業では断熱ガラスへの交換を行うことで金銭面のサポートを受けられます。
まとめ
台風の窓ガラス対策10選、窓ガラスが割れる確率、窓ガラスに関する被害、よくある質問を解説しました。
台風では、窓ガラスが割れることがあるため、対策を打つことが重要です。
台風の窓ガラス対策には様々な方法があり、どれが正解でどれが不正解とはいえません。一方、窓ガラスが割れても被害が拡大しないよう対策を行えば、二次被害を抑えることにつながるでしょう。
なお、台風では停電といった別の二次災害が発生することもあるため、万全を期すならポータブル電源といった非常用電源も備えておくとより安心できます。Ecoflowのポータブル電源があれば、仮に停電してもデバイスを充電したり、電気製品に給電したりできます。
製品によっては荒天警報機能が備えられているものもあるため、使い方次第では防災だけでなくアウトドアにも用いられるでしょう。
Ecoflowでは、EcoFlow DELTA 3 Plusなどの高性能ポータブル電源を販売しているため、まだお持ちでない人はぜひ購入をご検討いただけると幸いです。