台風は、何万人〜何十万人という被害者を出すことのある災害です。
現に、世界で発生した台風のなかには、複数の死者・行方不明者を出したものや住宅への被害をもたらした世界一やばい台風とされるものも珍しくありません。
この記事では、世界一やばい台風がもたらす被害、世界一やばい台風ランキング(海外・国内)、台風への備えとしてできること、よくある質問をわかりやすく解説します。
世界一やばい台風がもたらす被害

世界一やばい台風は、インフラ・家屋・人間・農作物に被害をもたらすのが一般的です。状況によっては二次被害にも発展することがあり、警戒を怠れません。
ここでは、世界一やばい台風がもたらす被害について詳しく解説します。
インフラへの被害
世界一やばい台風とされる規模のものだと、インフラへの被害は免れません。
大雨や強風だけでなく高潮や暴風雨を伴う台風ともなると、送電線や電柱が倒れ、インターネットや電話が通じにくくなるといった通信障害が発生します。また、交通機関が麻痺することもあります。
日本は生活を支えるインフラが整備されており、台風だけで壊滅的なダメージを受けることは稀ですが、状況によっては一時的な機能停止も珍しくありません。
世界一やばい台風と呼ばれる規模のものであれば、より被害は顕著です。停電による被害も出やすいなど、十分な警戒が必要です。
ガス・水道・電気といったライフラインの途絶にも注意しましょう。
家屋への被害
台風は、家屋への被害ももたらします。
大雨や強風により、何十万〜何百万という住宅への被害が出ることも珍しくありません。
状況によっては家屋の全壊や半壊も発生するため、十分な警戒が必要です。
人間への被害
台風は、人間への被害ももたらします。
高潮や暴風雨により、何千〜何万という死者数・行方不明者数が出ることもないとは限りません。台風の勢力によっては、数十万人単位で負傷者を出すこともあるでしょう。
状況によっては精神的・肉体的なストレスから体調不良を引き起こすこともあるため、十分な予防対策を打っておきたいところです。
農作物への被害
台風の被害で見逃せないのが、農作物への被害です。
雨風による稲穂の倒伏や果物の落下といったことが起こる他、冠水による野菜の流出といったことも起こる恐れがあります。状況によってはハウスの倒壊など、設備がダメージを受ける可能性もあります。
農作物の品質にも影響し、出荷できなくなるといった経済的損失も起こり得るでしょう。
上記のように田んぼや畑への被害を防ぐのは難しいですが、果樹棚や支柱を補強したり、浸水に備えたり、防風ネットを設置したりといった方法で対応可能です。
二次被害
台風に関しては、間接的にもたらされる二次被害についても注意が必要です。
代表的なところでは、洪水や土砂災害に警戒が求められます。
河川のある地域では台風によって増水することで水が溢れ、洪水へと発展することが珍しくありません。また、山間の地域ではがけ崩れや地すべりといった土砂災害に巻き込まれることもあるでしょう。
台風の大きさや強さによって二次被害がどこまで拡大するかは変わりますが、発電所が停止して停電することもあります。
ゆえに、台風以外の被害についても考慮しておきましょう。
なお、以下の記事では台風の大きさや強さ、ヘクトパスカルという単位について解説しているため、興味がある方はあわせてお読みいただけると幸いです。
⇒台風の「大きさ」と「強さ」の基準|影響や被害について詳しく解説
⇒台風のヘクトパスカルとは?大きさや強さの判断基準や備えとなる防災方法を解説
世界一やばい台風ランキング(海外)

ここからは、世界一やばい台風ランキング(海外)について詳しく解説します。
まずは、総合的な被害で見る台風ランキングを以下の表で紹介します。
順位 | 台風名(被災地):発生年 | 推定死者数・行方不明者数 | |
1位 | ボーラ・サイクロン(インド・バングラデシュ):1970年 | 約30~50万人 | |
2位 | コリンガ・サイクロン(インド):1839年 | 約30万人 | |
3位 | ハイフォン台風(フィリピン・ベトナム):1881年 | 約30万人 | |
4位 | カルカッタ・サイクロン(インド):1737年 | 約30万人 | |
5位 | ニーナ台風(中国):1975年 | 約22万9,000人 |
世界ではインドやバングラデシュ、フィリピンやベトナムといった東南アジアから西アジアの地域にかけて猛烈な台風が発生しており、その被害も甚大です。
以上の台風は、どれも日本とは比較にならないほどの単位で被害者が出ているのが特徴で、災害が甚大な被害をもたらした背景には、高潮や暴風雨が関係しているとされています。
洪水などの水害も、死者数・行方不明者数を拡大させた原因の一つといえるでしょう。
- インフラの未整備
- 人口密度の過剰
- 避難体制の不備
また、該当地域はインフラが未整備だったり、人口密度が過剰だったり、避難体制が不備だったりと被害が拡大する要因がいくつかありました。
結果的に、推定何十万人という死者・行方不明者を出したといえるわけです。
特に、発展途上国とされる国では、一度の災害で何十万人規模の被害が出やすいです。
世界一やばい台風ランキング(国内)

世界を見渡しても、日本は台風が上陸・接近しやすい国とされるため、注意が必要です。
ここでは、世界一やばい台風ランキング(国内)について詳しく解説します。
死者数・行方不明者数で見る台風ランキング
まずは、死者数・行方不明者数で見る台風ランキングを見ていきましょう。
順位 | 台風名(被災地):発生年 | 死者数 | 行方不明者数 |
1位 | 伊勢湾台風(愛知県・三重県):1959年 | 4,697人 | 401人 |
2位 | 枕崎台風(東北~九州):1945年 | 2,473人 | 1,283人 |
3位 | 室戸台風(関西):1934年 | 2,702人 | 334人 |
4位 | カスリーン台風(東北~関東):1947年 | 1,077人 | 853人 |
5位 | 洞爺丸台風(北海道):1954年 | 1,361人 | 400人 |
死者数・行方不明者で見ると、伊勢湾台風が国内で最も被害が甚大だった台風とされます。
伊勢湾台風は愛知県・三重県を襲った台風で、死者・行方不明者の数を合わせると5,000人を超えるほどの被害をもたらした台風です。
その他、東北〜九州を襲った枕崎台風、関西全域を襲った室戸台風は2,000人を超える犠牲者を出しました。東北〜関東を襲ったカスリーン台風、北海道を襲った洞爺丸台風も、犠牲者が1,000人を超える被害を出しました。
住宅への被害で見る台風ランキング
次に、住宅への被害で見る台風ランキングを見ていきましょう。
順位 | 台風名(被災地):発生年 | 住宅への被害 | |
1位 | 伊勢湾台風(全国的・九州を除く):1959年 | 833,965棟 | |
2位 | 室戸台風(全国的・特に近畿):1934年 | 499,444棟 | |
3位 | ルース台風(全国的・特に山口):1951年 | 221,118棟 | |
4位 | 洞爺丸台風(全国的・特に北海道):1954年 | 207,542棟 | |
5位 | 台風19号(全国的):1991年 | 170,447棟 |
住宅への被害で見ても、伊勢湾台風が国内で最も被害をもたらした台風といえます。
九州を除く全国的な被害となった伊勢湾台風では、実に833,965棟もの住宅が被害を受けたとされており、二番目の室戸台風と比べても被害棟数は約2倍です。
三番目のルース台風と四番目の洞爺丸台風でも、約20万棟もの住宅が被害を受けました。
1991年の台風19号では約17万棟もの住宅が被害を受けるなど、いかに台風による住宅への被害が甚大かが見て取れます。むしろ、人的被害よりも住宅への影響の方が甚大です。
ゆえに、台風への備えはどちらも考慮する必要があるでしょう。
台風への備えとしてできること

台風については、個人でできる範囲で備えを万全にしておくことが重要です。
ここでは、台風の備えとしてできることについて詳しく解説します。
住宅のメンテナンスを行っておく
まずは、住宅のメンテナンスを行っておきましょう。
特に、築年数が何年何十年と経過している住宅では、大雨や強風で窓ガラスが割れたり、外壁や屋根が飛ばされたりすることがあります。
台風の襲来に備え、外壁や屋根の点検はもちろん窓ガラスの保護を行うのが良いでしょう。
特に、窓ガラスは飛来物で割れることが頻繁に起こるため、飛散防止フィルムを貼ったり防災ガラスに交換したりしておくとより安心です。
ハザードマップを確認しておく
ハザードマップを確認しておくことも、欠かせません。
ハザードマップとは、災害の被害範囲を示した地図のことです。なお、台風に関係するハザードマップとしては、主に以下のようなものがあります。
- 洪水ハザードマップ
- 浸水ハザードマップ
- 土砂災害ハザードマップ
- 内水ハザードマップ
自治体によってハザードマップの種類が変わるため、以上で挙げたものがすべてではありませんが、洪水や土砂災害に関するハザードマップは目を通しておきましょう。
なお、ハザードマップは市区町村役場や不動産会社でもらえる他、ホームページに掲載されていることもあるため、必要に応じて印刷しておくのが望ましいです。
可能であれば、コピーして家族にも配っておくことを推奨します。
避難ルートを確認しておく
避難ルートを確認しておくことも、忘れてはなりません。
自宅から避難所までどのような道順か、どれほどの距離があるかといった情報は実際に歩いて体感しておくと安心です。理想としては、模擬避難訓練を行うことが求められます。
できれば、お子さんやお年寄りと一緒に避難訓練を行い、どれくらいの時間がかかるか、避難する場所まで迷わず行けるかといった点を確認しておくと良いでしょう。
防災用品を準備しておく

必要に応じて、防災用品を準備しておきましょう。
防災用品に関しては、衛生用品に救急用品、生理用品に日用品といったものがありますが、LEDランタンやカセットコンロといった生活を守るためのものも必要です。
特に、台風では停電が発生することもあるため、ポータブル電源といった非常用電源も備えておくとより安心できます。
ポータブル電源があればデバイスの充電から電気製品への給電まで1台で担えるため、備えておいて損はありません。
Ecoflowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusなど、急速充電対応のモデルであれば、台風が来るとわかってから充電しても間に合うため、まだお持ちでない方は一度購入を検討するのが良いでしょう。
EcoFlow DELTA 3 Plusは、安全性や耐久性にも優れているため、防災用品としてだけでなくアウトドア用品としても便利です。
商品情報については、以下のリンクからご覧いただけます。

世界一やばい台風のよくある質問

世界一やばい台風については、よくある質問にも目を通しておくとより理解しやすいです。
ここでは、世界一やばい台風のよくある質問について詳しく解説します。
台風の勢力はどうやって決まるの?
台風の勢力は、以下のような要因で決まります。
- 雨風の影響
- 海水温の上昇
- 気圧の下降
以上の条件が重なると、スーパー台風と呼ばれる巨大台風に成長することがあるため、常にニュースを確認しながら避難が必要かどうか判断したいところです。
台風の勢力は年々拡大している?
台風の勢力は、年々拡大しているとは断言できません。
一方、以前と比べると巨大な台風へと成長しやすい傾向にあります。地球温暖化による過度な気候変動が背景にあり、過去と比較すると台風の勢力が拡大しやすい状況です。
今後も、台風による甚大な被害は定期的に発生するでしょう。
まとめ
世界一やばい台風がもたらす被害、世界一やばい台風ランキング(海外・国内)、台風への備えとしてできること、よくある質問を解説しました。
一概に世界一やばい台風をどう分類するのかは難しいところではありますが、死者・行方不明者をはじめ、住宅への被害で見るとわかりやすいです。
具体的に、海外ではポーラ・サイクロン、国内では伊勢湾台風が市場最も甚大な被害をもたらした台風とされています。
一方、台風は勢力の大きさや強さに関係なく、甚大な被害をもたらす恐れもあるため、十分に注意が必要です。停電といった二次被害にまで発展する可能性があるため、ポータブル電源などを備えて対応することが求められます。
ポータブル電源に関しては、Ecoflowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusといった高性能なものがあると安心です。
特に、高出力・大容量のものであれば、仮に台風で停電が発生しても耐えられます。
まだお持ちでない人は、ぜひ購入をご検討いただけると幸いです。