台風の備えとしては、台風養生テープがあると便利です。
台風養生テープは窓ガラスを養生するためのテープで、大雨や強風で窓ガラスが割れるのを防ぐ他、割れたガラス片が飛び散らないようにするものです。
割れたガラスで怪我をしないためにも、正しく貼ることが求められます。
一方、貼り方や貼る理由についてはよくわかっていない人もいるでしょう。
この記事では、台風養生テープとは何か、窓ガラスへの貼り方、貼る理由、ない場合の代用品、よくある質問をわかりやすく解説します。
台風養生テープとは何か

台風養生テープは、窓ガラスを守るための防災用品です。
ここでは、台風養生テープとは何かについて詳しく解説します。
窓ガラスを養生するためのテープ
台風養生テープとは、窓ガラスを養生するためのテープのことです。
台風が上陸すると、大雨や強風により窓ガラスが割れることがあります。
そうした窓ガラスを保護するために貼るのが養生テープの役目といえるでしょう。窓ガラスに養生テープを貼ることで、台風の二次被害を防ぐことにもつながるため、貼っておいて損はありません。
なお、これらの台風養生テープは100円均一ショップやホームセンターで販売されているため、普段から自宅に備えておくと良いでしょう。
養生という言葉の意味
養生とは、もともと医療現場や建築現場で使用される言葉です。
- 医療では、衛生を守り健康の増進に心がけることを指す
- 建築では、対象物の破損防止のために手を打つことを指す
転じて、窓を保護するためのテープという意味合いで、台風養生テープと名付けられた商品が販売されるようになりました。
なお、台風が迫っている状況では売り切れることがあります。
台風が上陸してから買いに行っても売り切れで手に入らないことがあるため、日常生活などで見かけたらすぐに購入しておきましょう。
台風養生テープの窓ガラスへの貼り方

台風養生テープは、正しい貼り方を守ることが重要です。
ここでは、台風養生テープの窓ガラスへの貼り方について詳しく解説します。
STEP1.X字型になるように貼る
台風養生テープは、X字型になるように貼ることで耐久性の向上は期待できませんが、飛散防止効果が期待できます。
対角線を結ぶように、角から角にかけて貼るのが一般的です。
より飛散防止効果を高めたい場合は、米印となるように十字型にも貼りましょう。X字型と十字型を組み合わせることで、より強度の向上が期待できるでしょう。
STEP2.窓枠に沿うように貼る
窓枠に沿うように貼ることで、より一層の補強につながります。
ただ角を抑えただけでは強度が不十分なため、四つの辺も覆うように貼るのが効果的です。
なお、粘着力が強すぎるものだと糊残りや汚れの原因となることがあるため、比較的剥がしやすいものを選ぶと良いでしょう。売れ筋の商品については、店舗のスタッフに確認しましょう。
台風養生テープを窓ガラスに貼る理由

台風養生テープは、なぜ窓ガラスに貼るのかを知っておきたいところです。
ここでは、台風養生テープを窓ガラスに貼る理由について詳しく解説します。
窓ガラスが割れないようにするため
台風養生テープを貼る主な理由は、窓ガラスが割れないようにするためです。
台風のように大雨や強風を伴う災害は、窓ガラスが飛来物によって割れる恐れがある他、風圧だけでも割れる可能性があります。
養生テープを貼れば絶対に割れないわけではありませんが、窓ガラスがテープで覆われることによって、仮に割れてもガラス片が飛び散るのを防ぐことが可能です。
ガムテープやダンボールと組み合わせれば、より窓ガラスの耐久性を強化できるでしょう。
強力な台風に対しては、飛散防止フィルムや防災ガラスで保護するなど、より万全の準備を進めておくことが求められます。
一度窓ガラスが割れると浸水にもつながるため、テープを貼っておいて損はありません。
なお、台風の大きさや強さの基準、ヘクトパスカルといった単位については他の記事でも解説しているため、興味のある人はあわせて確認しておきましょう。
⇒台風の「大きさ」と「強さ」の基準|影響や被害について詳しく解説
⇒台風のヘクトパスカルとは?大きさや強さの判断基準や備えとなる防災方法を解説
割れた窓ガラスで怪我をしないようにするため
台風養生テープは、割れた窓ガラスで怪我をしないようにするためのものでもあります。
割れた破片が飛び散っていると足を切ったり手に刺さったりすることがありますが、テープで補強しておけば、仮に割れてもガラス片が飛び散るのを防げます。
ガラス片がテープに付着することで、地面に落ちるのを防げるわけです。
日中であれば問題ありませんが、夜中に台風が上陸して停電が発生するとより怪我をしやすくなるため、養生テープは二次被害を防ぐ意味でも貼っておくのが良いでしょう。
ガラスの飛散を防げば、家の損傷やペットへの被害も防ぐことが可能です。
台風養生テープがない場合の代用品

台風養生テープが売り切れていて手に入らない場合、代用品で対応可能です。
ここでは、台風養生テープがない場合の代用品について詳しく解説します。
雨戸やシャッター
台風養生テープの代わりというよりは強化版といえるのが、雨戸やシャッターです。
窓ガラスを直接守るには、雨戸やシャッターを活用するのが有効な手段といえます。
雨戸やシャッターで外部からの雨風を防げば、窓ガラスが割れることは滅多にありません。むしろ、台風による窓ガラスへの被害を最小限に抑えられるでしょう。
雨戸やシャッターは別途で設置できるため、必要に応じて工事しておくと安心です。
最近では、DIYで雨戸やシャッターを備え付ける人もいます。
カーテンやブラインド
台風養生テープの代わりとしては、カーテンやブラインドが活用できます。
カーテンやブラインドを設置しておけば、仮に窓ガラスが割れてもある程度までガラス片の飛散を防ぐことが可能です。
外部からの飛来物には対応できませんが、内部から窓ガラスを守るのには良いでしょう。
なお、カーテンやブラインドは閉めておかないと効果を発揮しないため、台風が過ぎるまでは開けっ放しにしないよう注意しましょう。
ガムテープとダンボール
ガムテープとダンボールも、台風養生テープの代わりとなります。
窓ガラスに合わせてカットしたダンボールをガムテープで固定すれば、窓ガラスの支えとなり、割れるのを防ぐことが可能です。
内側と外側の両面を補強すると、より窓ガラスを守る効果が期待できるでしょう。
なお、最近ではプラダンと呼ばれるプラスチックダンボールもあるため、より耐久性を確保したい場合はプラダンで代用しましょう。
飛散防止フィルム
台風養生テープの代用品としては、飛散防止フィルムもあると良いでしょう。
市販の飛散防止フィルムを窓ガラスに貼っておけば、割れた際の破片の飛散を防げます。JIS規格に適合した飛散防止フィルムを選ぶと、品質が保証されていてより安心です。
飛散防止フィルムはネット通販でも購入できるため、頃合いを見て注文しておきましょう。
防災ガラス
代用品というより基礎から改築が必要ですが、防災ガラスを採用するのも良いでしょう。
防災ガラスは、2枚のガラスの間に樹脂の中間膜を挟んだ構造の特殊なガラスです。一定の対貫通性があり、窓ガラスの飛散防止にもつながります。
強化ガラスでも問題はありませんが、強化ガラスは防災ガラスと比べると耐貫通性が期待できないため、飛来物に備えるには不十分です。
台風のように何らかの飛来物が予想される災害には、防災ガラスが理想といえます。
なお、防災ガラスは防犯性の面でも効果が期待できるため、避難によって自宅をしばらく留守することが予想される点も含め、導入を検討しておきましょう。
ラップ
一見、本当に効果があるか疑念が残りますが、ラップも有効な手段の一つとされます。
ラップを窓ガラス全体に貼り付けることで、強度は期待できませんが、一定の飛散防止効果は期待できます。窓ガラスの耐久性を上げるには不十分ですが、飛び散ったガラスによる怪我を防ぐのには良い方法です。
ラップは自宅のキッチンにあり、すぐに貼れるのも優秀な点です。
道路の冠水などで何も用意できない場合は、ラップで補強しましょう。
台風養生テープのよくある質問

台風養生テープに関しては、いくつか疑問が湧いてくることもあるため、よくある質問に目を通して疑問を解消しておくと安心です。
ここでは、台風養生テープのよくある質問について詳しく解説します。
台風養生テープは意味ないって本当?
台風養生テープは、完全に意味がないとはいえません。
確かに、養生テープを貼るだけで窓ガラス自体の強度を上げる効果はほとんど期待できませんが、ガラス片の飛散を防ぐという意味では一定の効果が期待できます。
むしろ、何も貼らないよりは貼っておいた方が安全です。
もちろん、台風養生テープを貼ったからといって完全に危険を防げるとはいえないため、他の方法と組み合わせて予防対策を打っておくのが良いでしょう。
台風養生テープを貼るのは内側?外側?
台風養生テープを貼るのは、内側と外側の両方が理想です。
内側と外側の両側に貼ることで、より窓ガラスの補強が期待できます。角と角を結ぶX字型と対角線を結ぶ十字型に貼ることで、ある程度のガラス片の防止につながるでしょう。
一方、養生テープはあくまでも台風接近に対する緊急措置であり、被害を完璧に防ぐことは難しいです。台風への備えとしては取り入れやすいですが、簡単に貼れる分、十分な防災機能があるとはいえません。
より窓ガラスを守りたいなら、雨戸やシャッターをはじめ、カーテンやブラインド、ガムテープやダンボールを活用しましょう。
万全を期すなら、飛散防止フィルムや防災ガラスの活用も求められます。
台風養生テープ以外に備えるものは?

台風養生テープ以外に備えるものとしては、飲料水と食料品が挙げられるでしょう。
飲料水と食料品は、3〜7日分を備えておくのが目安とされています。状況によっては停電することもあるため、調理を必要としないものがあると安心です。
必要に応じて、生活用品と防災用品も備えておきましょう。
なお、停電に備える場合はポータブル電源もあると安心です。ポータブル電源とは、持ち運びできる蓄電池のことで、製品によっては数日〜10日分の電力を貯めておけます。
ポータブル電源があれば、停電中もデバイスを充電したり、他の電気製品に給電したりできるため、高出力・大容量のものを用意しておくと良いです。
例えば、Ecoflowで販売しているEcoFlow DELTA 3 Plusは、高出力・大容量で台風による停電にも十分に備えられます。
まだお持ちでない人は、購入をご検討いただけると幸いです。

まとめ
台風養生テープとは何か、窓ガラスへの貼り方、貼る理由、ない場合の代用品、よくある質問を解説しました。
台風養生テープとは、窓ガラスを養生するために貼るテープのことです。
最近では防災用品の一つとして、100円均一ショップやホームセンターで販売されており、貼るだけでガラス片の飛散を防ぐ効果が期待できます。
一方、養生テープだけで台風の被害を抑えられるわけではないため、他の防災用品についても備えておく必要があるでしょう。
例えば、台風の二次被害としてよくある停電に備えるには、ポータブル電源があると安心です。ポータブル電源があれば、デバイスの充電切れに怯えずに済みます。
電気製品も使用できるため、停電に備えるにはポータブル電源が良いでしょう。
なお、EcoflowではEcoFlow DELTA 3 Plusなど、軽量かつ小型でありながら高性能なポータブル電源を販売しているため、まだお持ちでない人は一度購入をご検討いただけると幸いです。