猛暑日が続くと、部屋の中は蒸し風呂のような熱気に包まれます。エアコンに頼ると効率的に室内を冷却できますが、電気代が気になる方も多いでしょう。エアコン以外で部屋を涼しくする方法を知っていれば、家計への負担を抑えつつ夏を快適に過ごせます。
そこで本記事では、暑い部屋を涼しくする方法について解説します。体感温度を下げる対策や、エアコンの効率を上げる方法も掲載しているので、今年の夏を乗り切るための術が身に付くでしょう。部屋の暑さを効率的に緩和したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
エアコン以外で部屋を涼しくする方法7選

真夏にエアコンを稼働していて「冷房の効きが悪い」「電気代が気になる」と思われている方も多いのではないでしょうか。エアコン以外で部屋を涼しくする以下の方法を実践すれば、エアコンの設定温度を下げる必要がありません。
- 方法1|窓を開けて風の通り道を作る
- 方法2|扇風機で涼しい空気を引き込む
- 方法3|換気扇で部屋の空気を外に出す
- 方法4|凍らせたペットボトルを置く
- 方法5|扇風機の前に氷を置く
- 方法6|照明をLED電球に変える
- 方法7|遮光カーテンで直射日光を防ぐ
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
方法1|窓を開けて風の通り道を作る
窓を開けて風の通り道を作れば、体に直接風が当たって涼しく感じられます。室内のこもった熱気を外に追い出せるので、室温を効率的に下げられるでしょう。窓を開ける際に気を付けたい、空気の流れを作るためのポイントは以下のとおりです。
- 部屋の対角線上にある窓を2か所開ける
- 離れた位置にある窓を開ける
- 風が入る窓を小さく、出ていく窓を大きく開ける
夏場に外から帰ってきた際は、エアコンの電源を入れる前に換気しましょう。
方法2|扇風機で涼しい空気を引き込む
室温よりも外気温の方が涼しい場合、室内に向けて扇風機を配置すれば、涼しい風をより多く室内に引き込めます。一方、外気温が高く、室内のこもった熱気を外に出したい場合は、扇風機を窓の方に向けて配置するのがおすすめです。
方法3|換気扇で部屋の空気を外に出す
窓がない部屋を涼しくする方法として、換気扇の運転が効果的です。浴室やトイレ、洗面所などに設置されている換気扇を運転し、他の部屋から流れてきた熱気を外に追い出しましょう。窓を2つ開けている場合も、台所の換気扇を運転すれば、換気をアシストできます。
方法4|凍らせたペットボトルを置く
蒸し暑い部屋を涼しくするためには、湿度を下げる対策も有効です。ペットボトルに水を入れて凍らせておき、部屋に置くだけで部屋の湿度を下げられます。
湿度が高い部屋は空気中の水分が多い状態なので、凍らせたペットボトルで水分が冷やされると、結露が起きてペットボトルの表面に水滴として付着するのです。結果的に空気中を漂う水分量は減少して汗が蒸発しやすくなり、涼しく感じられるようになります。
方法5|扇風機の前に氷を置く
部屋をより冷たい風で冷やすために、扇風機の前に氷を置く方法もおすすめです。扇風機の風で溶かされた氷が水になり、蒸発する際の気化熱によって周囲の熱が奪われます。
さらに、蒸発した冷たい空気は、扇風機の風に乗って部屋全体へと運ばれていくのです。扇風機の前に氷を配置する際は、バケツや専用のボックスに入れる方法があります。
方法6|照明をLED電球に変える
普段、照明に使用している白熱電球をLED電球に変えるだけでも、部屋が涼しくなります。白熱電球は点灯時に表面温度が100〜180℃になるのに対し、LED電球は約50℃です。
白熱電球は熱エネルギーを光エネルギーに変えていますが、LED電球は電気を流すと発光する仕組みなので、発光部から発熱しません。LED電球は白熱電球よりも消費電力が低いため、浮いた電力を冷房に充てられる点も大きなメリットと言えるでしょう。
方法7|遮光カーテンで直射日光を防ぐ
窓に遮光カーテンを取り付けて直射日光を防げば、部屋の温度上昇を抑えられます。エアコンの効きも良くなるので、設定温度を下げる必要がありません。
一般的な遮光カーテンとは、遮光率が99%以上のものを指します。等級がJIS規格によって定められており、室温が睡眠の質に直結する寝室では1級の遮光カーテンがおすすめです。
部屋が暑い!体感温度を下げるための対策3選

部屋が暑い時に手っ取り早く涼みたい場合は、部屋を涼しくするのではなく、以下の方法で体感温度を下げるアプローチがおすすめです。例えば、同じ28℃であっても、湿度80%ではジメジメと蒸し暑く感じるのに対し、湿度50%では涼しく感じやすくなります。
部屋が暑い時に体感温度を下げるための対策は、以下のとおりです。
- 対策1|除湿器で湿度を下げる
- 対策2|保冷剤を体に当てる
- 対策3|扇風機の風に当たる
それぞれの対策について、詳しく見ていきましょう。
対策1|除湿器で湿度を下げる
夏の室内が暑く感じる理由には、湿度も大きく関係しています。除湿器で湿度を40〜60%程度まで軽減できれば、夏のジメジメ感は少なくなるでしょう(※1)。エアコンの電源を入れる前に除湿器で湿度を下げておくと、少ない電力で快適な室温を保てます。
対策2|保冷剤を体に当てる
部屋を涼しくするのではなく、保冷剤を直接体に当てれば、体温が下がって涼しく感じられます。保冷剤は首や脇の下、手首など、皮膚が薄く太い血管が通っている場所に当てると、冷やされた血液が体全体に広がり、効率的に体を冷やせるでしょう。
対策3|扇風機の風に当たる
扇風機の風を直接体に当てるだけでも、体表面の熱が放出されて涼しく感じられます。また、汗をかいている状態で風を浴びれば、気化熱で表面温度が下がるので効果的です。
ただし、室温が上がり切った状態で扇風機から熱風を当てると、体内の熱は下がるばかりかこもる可能性があるため、注意してください。
エアコンの効率を上げて部屋を涼しくする方法

部屋を涼しくする方法として、最も効果的なエアコン。しかし、外気温が暑過ぎると冷却効率が落ちてしまい、設定温度を下げざるを得ないケースも多いでしょう。冷房の設定温度をわずか1℃下げるだけで、消費電力量は約13%も増えてしまいます(※2)。
エアコンの設定温度を変えずに効率を上げて部屋を涼しくする方法は、以下のとおりです。
- サーキュレーターで空気を循環させる
- フィルターをこまめに掃除する
- 風通しの良い場所に室外機を設置する
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
※2参考:環境省「家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る」
サーキュレーターで空気を循環させる
暖かい空気は上に溜まり、冷たい空気は下に溜まる性質があるため、部屋の高さによって温度差が生まれてしまい、冷房効率は低下します。サーキュレーターとエアコンを併用すれば、冷風が循環して部屋全体の温度を均一に保てるのです。
冷たい空気は、足元だけでなく体にまで到達するので、体感温度も下がります。サーキュレーターは遠距離に直線的な風を送るため、エアコンとの併用に最適です。
フィルターをこまめに掃除する
エアコンの運転効率を上げるために、フィルターはこまめに掃除しましょう。フィルターを長期間放置していると、汚れやホコリが目詰まりし、取りこむ空気量が減少します。フィルターを掃除する方法は、以下のとおりです。
- フィルターを取り外す
- フィルターに付いたホコリを掃除機で吸い取る
- フィルターの汚れを水洗いする
- フィルターを完全に乾かして元に戻す
汚れがあまりにも酷い場合は、薄めた中性洗剤で洗ってください。フィルターは2週間に1回のペースで掃除するのがおすすめです。
風通しの良い場所に室外機を設置する
室外機は、エアコンの効きを左右する重要な役割を担います。室外機の前は常にスペースを空けて、風通しの良い状態を保ちましょう。室外機は常に放熱を行っているので、室外機の吹き出し口や周辺がもので塞がれていると、スムーズに空気を循環できません。
持ち運んで部屋を涼しくするポータブルエアコンとは

部屋や車内、テントなど室内外問わず、素早く空間を冷却できるアイテムが、ポータブルエアコンです。室内機と室外機が一体になっているため、設置工事は必要ありません。自由に持ち運べるため、エアコンのない部屋を涼しくする方法としても最適です。
ポータブルエアコンでは、室外機がない代わりに排熱のための排気ダクトを取り付けます。内部に溜まった水は、手動で排水するのが特徴です。コンパクトなデザインなので、日常生活だけでなく、キャンプや車中泊などのアウトドアでも大活躍するでしょう。
部屋が暑い時の対策に必要な性能|おすすめの製品
部屋が暑い時の対策には、強力な冷房性能を備えたポータブルエアコンがおすすめです。15分以内の短時間で空間を冷却できれば、熱中症になる心配もありません。体温調節機能の弱い子供やお年寄りがいる家庭でも、安心して使用できるでしょう。
EcoFlowは、わずか15分で空間温度を約8℃下げられる、1.8kWの冷却性能を備えたポータブルエアコン「EcoFlow WAVE 3」を販売しています。製品の特徴は、以下のとおりです。
- 専用バッテリーで最長8時間連続稼働できる
- 高品質のLFPバッテリーを採用し、10年間も暑さ対策として活躍する
- 最短75分で専用バッテリーパックをフル充電できる
- AC充電やソーラー充電、走行充電、シガーソケット充電に対応する
- スマホアプリでWAVE 3をコントロールできる
- 就寝時は約44dbの超静音で稼働する
- 排水タンクが一杯になると、排水アラートが通知される
- 除湿機能で湿度を下げて、部屋の体感温度を下げられる
「自動冷房暖房オン機能」を搭載し、設定した温度を上回った場合には自動で冷房が稼働するため、就寝中でも熱中症になる心配がありません。部屋を素早く涼しくする方法を確立したい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

100均グッズで部屋を涼しくする方法3選

できるだけコストをかけずに部屋を涼しくしたい方は、100均グッズを活用しましょう。全ての方法を実践したとしても、家計に負担はかかりません。100均グッズで部屋を涼しくする方法は、以下のとおりです。
- 方法1|遮光裏地カーテンで日光を遮る
- 方法2|すきまテープで外からの熱気を防ぐ
- 方法3|エアコン室外機日よけカバーを設置する
それぞれの方法について、詳しく見ていきましょう。
方法1|遮光裏地カーテンで日光を遮る

遮光率99%以上の遮光カーテン。部屋に差し込む日差しを遮り、室温の上昇を防いでくれます。特に日差しが入りやすい南向きの窓に効果抜群です。インテリアを重視する方は「ベージュ」、遮光率の高さを重視する方は「ブラウン」を選びましょう。
方法2|すきまテープで外からの熱気を防ぐ

室温よりも外気温の方が高い場合は、すきまテープで外からの熱気を防ぐ方法がおすすめです。引き戸や窓、ふすま、障子などの隙間を塞いで、熱気の侵入を許しません。また、室内の冷気を外に逃がさず、冷房の効きも良くなるため、エアコンと併用して使いましょう。
方法3|エアコン室外機日よけカバーを設置する

エアコン室外機日よけカバーを設置すれば、室外機に直射日光が当たるのを防ぎ、冷房の効きが向上します。猛暑日でも素早く室内を冷やし、快適な部屋になるでしょう。ただし、排気の方向にスペースを確保できなければ、逆効果になる場合もあるので注意してください。
部屋を涼しくする方法に関するよくある質問

最後に、部屋を涼しくする方法に関するよくある質問を紹介します。
- 熱帯夜に効果的な部屋を涼しくする方法は?
- エアコンがない部屋を涼しくする方法は?
- 2階の部屋やロフトを涼しくする方法は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
熱帯夜に効果的な部屋を涼しくする方法は?
気象庁によると、熱帯夜の年間日数は札幌を除く全国の都市で増加傾向にあります(※3)。熱帯夜に効果的な部屋を涼しくする方法は、以下のとおりです。
- エアコンを朝まで稼働する
- サーキュレーターとエアコンを併用する
- 除湿器で湿度を下げる
快適に眠るのに適した室温は、26〜28℃程度と言われています。熱帯夜は各疾患による死亡リスクを上昇させるため、エアコンを我慢せずに稼働しましょう。
※3参考:気象庁「気温の階級別日数の長期変化傾向」
エアコンがない部屋を涼しくする方法は?
真夏日のエアコンがない部屋は、短時間滞在するだけで汗が滴り落ちるほどの熱気に包まれます。エアコンを取り付けたくても、賃貸物件では難しい場合も多いでしょう。エアコンがない部屋を涼しくするには、以下の方法が効果的です。
- 窓を2か所開けて、空気の通り道を作る
- 扇風機の前に氷や保冷剤を置く
- 除湿器を設置して、湿度を下げる
2階の部屋やロフトを涼しくする方法は?
暖かい空気は上昇する性質があるため、2階やロフトはどうしても暑くなりがちです。また、直射日光を浴びて暑くなった屋根から、2階へと熱が伝わってきます。2階の部屋やロフトを涼しくする方法は、以下のとおりです。
- 換気して溜まった暑い空気を外に逃がす
- 窓の外に打ち水をする
- 窓に遮光カーテンを取り付ける
- サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる
まとめ

本記事では、部屋を涼しくする方法について解説してきました。
エアコンを使わずに部屋を涼しくするには、窓を開けたり換気扇・扇風機を稼働したりして、風の通り道を作る方法がおすすめです。遮光カーテンやLED電球を取り入れるだけでも、室内の快適性は大きく変わるでしょう。
部屋が暑い時に体感温度を上げるための対策としては、除湿器で湿度を下げたり、保冷剤や扇風機の風に直接当たったりする方法があります。エアコンの電気代が気になる方は、フィルターの掃除やサーキュレーターとの併用によって効率を上げる方法も試してみましょう。
EcoFlowは、蒸し暑い部屋を素早く涼しくできるポータブルエアコンを販売しています。室内外問わず、常に涼しい空間で生活したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。