ハイエースは車中泊に最適な車として、多くの方から高い支持を集めています。
広々とした荷室と高いカスタマイズ性で、バン・ワゴン・コミューターなど多彩なモデル展開があり、利用シーンや人数に合わせた最適な一台を選ぶことができます。
さらに、断熱や防虫ネットなどのカスタムパーツも豊富に揃っており、自分好みにアレンジできる点も大きな魅力です。
この記事では、ハイエースが車中泊に人気の理由やモデル比較、車中泊仕様のおすすめカスタム例やモデルケースを詳しく紹介します。
ハイエースが車中泊に人気の理由
引用元：TOYOTA
ハイエースは、なぜ車中泊に最適といわれているのでしょうか。ここでは、ハイエースが人気の理由について詳しく解説します。
スクエアなボディでスペース効率が高い
ハイエースの魅力は、スクエアで無駄のないボディデザインにあります。
もともと商用バンとして設計されたため、荷室スペースが極めて広く、室内の高さや幅も十分に確保されています。
特にバンタイプでは、シートを畳むだけで広大なフラットスペースが生まれ、ベッドキットやマットを敷けばすぐに快適な寝床が完成します。
また、ボンネットが短いため、車体後部のスペースを最大限活用できる点も特徴です。
荷物が多いキャンプや家族旅行でも積載に困ることがなく、足を伸ばして寝られるフルフラット構造は、長時間の滞在でもストレスを感じさせません。
豊富なカスタムパーツ
ハイエース、カスタムパーツが非常に充実している点も大きな魅力です。
- ベッドキット
- 遮光カーテン
- サブバッテリーシステム
- ポータブル電源
- 断熱パネル
- 防虫ネット
- 車載冷蔵庫
- 収納ボックス
- LED室内照明
- 車中泊専用シートカバー など
これらのパーツは純正オプションだけでなく、アフターマーケットでも豊富に展開されているため、自分の用途や予算に合わせて選べます。
また、これらのカスタムパーツを駆使しながら、DIYで自分好みにアレンジする楽しさもハイエースならではです。
多彩なバリエーション
ハイエースはモデルのバリエーションが豊富で、利用シーンや人数に応じて最適な一台を選ぶことができます。
- バン
- ワゴン
- コミューター
- 標準ルーフ
- ハイルーフ
- ミドルルーフ
- グランドキャビン など
バン、ワゴン、コミューターといった基本タイプに加え、標準ボディ、ワイドボディ、スーパーロングといったサイズ展開が魅力です。
乗車人数や荷物の量など、用途に合わせて柔軟に選択できるため、家族旅行からソロキャンプ、仕事と兼用したい方まで幅広く対応できます。
さらに、近年は車中泊仕様のコンプリートカーも多く販売されており、最初からベッドや収納、キッチン設備が備わったモデルも選択可能です。
ハイエース車中泊向きのモデルを比較
引用元：TOYOTA
ハイエースは多彩なボディサイズと仕様で、車中泊に最適なモデルが豊富に揃っています。ここでは、代表的なモデルの車中泊での使い勝手を詳しく比較します。
標準ボディ・標準ルーフ
標準ボディ・標準ルーフは、ハイエースの中でも最もコンパクトで扱いやすいモデルです。
- 全長：約4,695mm
- 全幅：約1,695mm
日本の道路や駐車場事情にもマッチするサイズ感で、普段使いと車中泊の両立がしやすく、大人2人が横になれるスペースを確保できます。
ハイエースの中では車高が低めのため立体駐車場も利用しやすく、都市部での移動や買い物にも便利です。
ソロやカップルでの車中泊、日常使いを重視する方におすすめのモデルといえます。
ロング・ワイドボディ
ロング・ワイドボディは、標準ボディよりも全幅が広く室内空間が広いです。
- 全長：約4,840mm
- 全幅：約1,880mm
全幅約1,880mm、車高もミドルルーフで約2,105mmと余裕があり、ベッドや収納スペースも大きく確保できるのが特徴です。
大人2人以上での車中泊や、荷物が多いアウトドア派にも最適で、家族やグループでの利用にも適しています。
車体が大きくなるため運転には注意が必要ですが、快適な車中泊空間を実現できます。
スーパーロング・ハイルーフ
スーパーロング・ハイルーフは、ハイエースの中で最も大きなサイズを誇ります。
- 全長：約5,380mm
- 全幅：約1,880mm
キャンピングカーのベース車両としても人気で、荷室長や高さが十分にあるため、大人が複数人寝られるだけでなく、キッチンや収納、簡易トイレなども設置しやすい構造です。
長期間の車中泊や本格的なバンライフを目指す方に最適なモデルですが、全高が高いため立体駐車場の利用は注意しましょう。
グランドキャビン仕様
グランドキャビン仕様は、ハイエースワゴンの中でも最大級の室内空間と乗車定員（最大10名）が特徴です。
- 全長：約5,380mm
- 全幅：約1,880mm
スーパーロング・ハイルーフのボディをベースにしており、ファミリーやグループでの長距離移動や車中泊に適しています。
標準で多人数乗車に対応したシートレイアウトや快適装備が充実しているため、ゆったりとした空間で快適な車中泊が楽しめます。
大人数での旅行やイベント参加、グループキャンプなどに便利なモデルです。
ハイエース車中泊のカスタム例
引用元：FLEX
ハイエースは広大な荷室と高いカスタマイズ性を活かし、さまざまなカスタムが可能です。ここでは、代表的なカスタム例を詳しく解説します。
ベッドキット・フルフラット化
ハイエース車中泊カスタムの定番は、ベッドキットを導入したフルフラットな寝床です。
市販のベッドキットは、車種や用途に応じて高さ調整や分割式など多彩なバリエーションがあり、設置も難しくありません。
ベッドキットを使えば、シートを倒すだけでは得られない完全なフラットスペースが確保でき、長時間の睡眠でも体が痛くなりにくいです。
また、ハイエースの車中泊ではDIYでイレクターパイプや木材を使って自作する例も多く、家族で使う場合は二段ベッドにする工夫も見られます。
収納・荷室活用術
ハイエースの荷室は広いため、ベッドキット下やサイドスペース、天井部分まで多様な収納アレンジが可能です。
例えば、取り外し可能な収納ボックスを設置したり、座椅子やテーブルを兼ねた収納家具をDIYすることで、限られた空間を効率的に使えます。
天井にはサイドバーやネットを取り付けて、衣類や小物を吊るす収納も人気です。
荷室を上下2段に分けて、下段に大型のアウトドア用品やスーツケース、上段に寝具や日用品を収納することで、長期の車中泊でも車内が散らかりにくくなります。
プライバシー・防虫対策
窓に遮光カーテンやウィンドウシェードを取り付けることで、外からの視線を遮り、夜間の安眠や着替えも安心です。
さらに、夏場やキャンプ地での車中泊では防虫ネットが効果的。スライドドアやリアゲートに装着すれば、換気しながら虫の侵入を防ぐことができます。
小窓用のネットや、換気用ストッパーと併用することで、防犯面にも配慮した快適な空間が実現します。
ハイエース車中泊を快適にするおすすめアイテム
ハイエースでの車中泊をより快適に楽しむためには、専用アイテムの導入が欠かせません。ここでは、おすすめアイテムを詳しく解説します。
車中泊専用マット
ハイエースで快適な睡眠を確保するためには、車中泊専用マットが重要です。
純正シートの上に寝ると段差や凹凸が気になり、体が痛くなることがありますが、厚みのあるインフレータブルマットやウレタン製の専用マットがあれば安心です。
特に厚さ8cm〜10cmのタイプは、ベッドに近い寝心地を実現し、体への負担を大幅に軽減します。
ハイエースの荷室サイズに合わせて設計された専用マットなら、隙間なく敷き詰めることができ、2枚並べて家族やグループでの利用も可能です。
収納時はコンパクトに丸められる設計が多く、荷物の邪魔にもなりません。快適な車中泊を実現するための必須アイテムといえるでしょう。
アウトドアグッズ
ハイエースでの車中泊を充実させるには、アウトドアグッズの活用がポイントです。代表的なアイテムは以下が挙げられます。
- アウトドアチェア
- テーブル
- ポータブル扇風機
- 防虫ネット
- カーテン・サンシェード
アウトドアチェアは車外でのリラックスタイムや食事、コーヒーブレイクに最適で、コンパクトに収納できるタイプが人気です。
テーブルは車内でも使える折りたたみ式が便利で、食事やパソコン作業、ちょっとした作業スペースとして重宝します。
カーテンやサンシェードはプライバシーの確保や断熱効果もあり、快適な車内空間づくりに欠かせません。
これらのグッズを上手に組み合わせることで、アウトドアでも自宅のような快適さを実現することが可能です。
ポータブル電源
車中泊で家電製品を使ったり、スマホやタブレットの充電をしたりする場合は、ポータブル電源があると便利です。
特にハイエースのような大容量車両では、冷蔵庫や電子レンジ、電気毛布など複数の機器を同時に使う機会も多くなります。
ポータブル電源があれば、エンジンをかけずに電力を確保できるため、夜間や長時間の滞在でも安心です。
EcoFlowの『DELTA 3 1500』や『DELTA 2 Max』は、大容量と高出力を兼ね備えたモデルであり、ハイエースの車中泊に適しています。
いずれも拡張性が高く急速充電に対応。ソーラー充電もできるため、移動中やアウトドアシーンでも効率的に電力を確保できます。
ハイエースの車中泊で使えるポータブル電源をお探しの方は、ぜひ以下の商品ページより詳細をチェックしてください。
ハイエース車中泊に関するよくある質問
引用元：TOYOTA
最後に、ハイエースの車中泊に関するよくある質問を詳しく解説します。
ハイエースで何人まで快適に寝られる？
ハイエースの就寝人数は、ボディサイズやレイアウトによって異なります。
- 標準ボディ：大人2人＋子ども1～2人
- ワイドボディ・スーパーロング：大人3～4人
標準ボディは大人2人、ワイドボディは横向きや2段ベッドを活用すれば最大5人まで就寝できます。収納やレイアウトの工夫が重要です。
DIYと業者施工のどちらがおすすめ？
DIYは、コストを抑えつつ自分好みにカスタムできるのが魅力です。
一方、業者施工は仕上がりや安全性、断熱・電装など専門的な部分で安心感があり、長期利用や本格的なバンライフを目指す方に適しています。
どちらがおすすめかは、予算や用途によって異なります。また、DIYと業者施工を組み合わせるのもおすすめの選択肢です。
車中泊に向いてるグレードは？
車中泊に適しているのは、「バン スーパーGL」や「DX」グレードです。
スーパーGLは、シートアレンジやフルフラット機能が充実しており、荷室も広くカスタムの自由度が高いのが特徴です。
DXはシンプルな内装で、DIYカスタムのベース車両として人気があります。荷室の広さやアレンジの自由度を重視するなら、バン系グレードが最適です。
車検や法規制は問題ない？
車中泊仕様のカスタムは、「荷物」として扱われる範囲であれば車検に問題ありません。
取り外し可能であれば構造変更不要ですが、固定式の家具や電装品を取り付ける場合は、車両重量の増加や構造変更が必要になる場合があります。
また、2017年以降は横向きシートの新規登録ができなくなりましたが、キャンピング登録車や既存車両の継続車検には影響ありません。
まとめ
ハイエースは、広い室内空間と高いカスタマイズ性、豊富なパーツ展開により、車中泊を快適に楽しみたい方に最適な一台です。
ベッドキットや収納カスタム、プライバシー対策などを工夫すれば、自宅のような快適空間を実現でき、長距離移動やアウトドアでも疲れを感じにくくなります。
ハイエースを自分の好み通りにカスタマイズして、快適な車中泊を楽しみましょう。
なお、さらに車中泊を快適にしたい方には、EcoFlowから販売されている大容量のポータブル電源がおすすめです。
ぜひこの機会に、車中泊に搭載する新しいアイテムをチェックしてみてください。