急速充電は、ワット数によって充電時間が延長されたり短縮されたりします。
ワット数が高いと充電速度が速くなるものの、ワット数が低いと充電速度が遅くなるため、具体的な仕組みについては知っておきたいです。
充電速度とワット数の関係を知っておけば、急ぎで充電が必要な場面でも安心です。
この記事では、急速充電のワット数、急速充電とワット数の違い、速度を左右する要素、出先で行う方法、よくある質問をわかりやすく解説します。
急速充電のワット数について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
急速充電のワット数とは

急速充電のワット数とは、充電器が1秒間に給電できる電気エネルギーの量を表す単位のことです。ここでは、急速充電のワット数について詳しく解説します。
充電器が1秒間に供給できる電気エネルギーの量を表す単位
急速充電のワット数は、充電器が1秒間に供給できる電気エネルギーの量を表す単位で、実際に急速充電するためには一定のワット数で出力できる充電器が必要となります。
- スマホ:20~30W以上のもの
- タブレット:30~45W以上のもの
- ノートパソコン:45~65W以上のもの
例えば、スマホを急速充電するには、20〜30W以上の充電器が必要です。
なお、タブレットでは30〜45W以上の充電器、ノートパソコンでは45〜65W以上の充電器が必要となるなど、急速充電するためには各デバイスに合わせる必要があるでしょう。
充電時間はワット数によって延長・短縮される
充電時間は、ワット数によって延長・短縮されます。
- ワット数が高い:多くの電力を供給できる=充電時間が短縮される
- ワット数が低い:少ない電力しか供給できない=充電時間が延長される
充電時間とワット数の関係性はシンプルで、ワット数が高いと多くの電力を給電できることで充電時間が短縮され、逆にワット数が低いと少ない電力しか供給できないことで充電時間が延長されます。
単純計算、10Wより30Wのワット数を誇る充電器を使用した場合、約3倍の速さで充電可能(あくまでも理論上の計算)と言い換えられるのではないでしょうか。
充電速度は端末の性能によっても変わる
充電速度は、端末の性能によっても変わります。
急速充電を行うためには、スマホ・タブレット・ノートパソコンなどのデバイス自体はもちろん、ケーブルなどの周辺機器も急速充電に対応している必要があるわけです。
直近で販売された新しい機種は急速充電に対応しているものが珍しくありませんが、古い機種だと対応していないものもあるため、注意が必要です。
また、充電器の性能によっては同じデバイスでも充電速度が変わることがあるため、急速充電をフル活用したい場合は高性能な充電器を購入しましょう。
なお、急速充電器については以下の記事でも詳しく解説しています。
→携帯性抜群な急速充電器とは?充電器選びのポイントやおすすめの製品も紹介
急速充電のワット数の違い

急速充電のワット数は、使用する端末によって変わるため、各々のデバイスに合わせて導入すべきです。ここでは、急速充電のワット数の違いについて詳しく解説します。
スマホの場合
スマホの場合は、主に20W前後の充電器で急速充電が可能です。
最新モデルなど一部のスマホは30W程度必要となることがありますが、大抵のスマホは20Wの充電器で急速充電できます。
一部、ゲーミングスマホなど、よりスペックを求められるものに関してはよりワット数が必要となるため、使用する機種ごとの判断が求められます。
なお、以下の記事ではスマホの急速充電でバッテリーは劣化するのかについて解説しているため、気になる人は合わせてお読みいただけると幸いです。
→スマホの急速充電でバッテリーは劣化する?劣化防止対策やおすすめ製品も解説
タブレットの場合
タブレットは、主に30Wを超える充電器で急速充電可能ですが、高性能モデルだと45W以上必要です。
普段からプライベートなどでタブレットを使用する人は、30〜45W以上の急速充電器を準備しておくと安心でしょう。
ノートパソコンの場合
ノートパソコンは、主に45Wを超える充電器で急速充電可能ですが、高性能モデルでは65W以上必要となります。
普段から仕事などでノートパソコンを使用する人は、45W〜65W以上の急速充電器を用意しておくと安心ではないでしょうか。
急速充電の速度を左右する要素

急速充電の速度を左右する要素は、ケーブルの種類や充電する環境、端末の仕様などが代表的です。ここでは、急速充電の速度を左右する要素について詳しく解説します。
ケーブルの種類
ケーブルは、USB Type-AではなくUSB Type-Cの方が急速充電に対応しています。
最近のスマホはUSB Type-Cで統一されつつありますが、タブレット・ノートパソコンのなかにはUSB Type-Aを使用するものもあるため、要注意です。
規格や電流値などの性能によっても充電速度が影響を受けることがあるため、使用するケーブルの仕様も見逃せません。
充電する環境
充電する環境によって、急速充電の速度が左右されることがあります。
例えば、スマホ・タブレット・ノートパソコンを起動させたまま充電したり、高温多湿のところに放置したまま充電したりすると充電速度が落ちやすいです。
他にも、以下のような状況で使用するのは避けるべきです。
- バックグラウンドでアプリを起動している
- バッテリーそのものが劣化している
- 本体に熱がこもっている
以上のような状況で使用していると、急速充電の速度が遅くなります。
急速充電の速度を早めるためには、バックグラウンドのアプリを落としたり、バッテリーを交換したり、本体のケースを外して熱を放出したりするのが良いでしょう。
なお、ケーブルの断線や充電器の故障によって充電できなくなることもあるため、状況に応じて交換もしくは修理すると安心です。
端末の仕様
端末の仕様によって、急速充電の速度が左右されることもあります。
スマホ・タブレット・ノートパソコンといったデバイスのなかには急速充電に対応していないものもあり、一定の出力に耐えられるものでないと急速充電は不可能です。
ケーブルや充電器が急速充電に対応していることはもちろん、デバイス本体も急速充電に対応している必要があるわけです。
もし何度やっても急速充電できない場合は、一度機器を見直してみてはいかがでしょうか?
元から急速充電に対応していないものだと、いくら接続しても急速充電されません。
まずは、使用している機器が急速充電に対応しているかの確認が求められます。
急速充電を出先で行う方法

ポータブル電源もしくはモバイルバッテリーがあれば、出先でも急速充電可能です。
ここでは、急速充電を出先で行う方法について詳しく解説します。
ポータブル電源を使用する
ポータブル電源を使用すれば、出先でも急速充電できます。
ポータブル電源とは、持ち運びできる高出力・大容量の蓄電池のことで、アウトドアなど電源の取れない状況でも各種端末の充電が可能です。
キャンプや車中泊といったシーンはもちろん、出張や留学、旅行などでも重宝します。
最近のポータブル電源は本体そのものが急速充電に対応しており、製品によっては1時間ほどで満タンまで充電できるものも珍しくありません。
端子も複数搭載されている製品があり、スマホ・タブレット・ノートパソコン問わず充電できるものも珍しくないです。
よりポータブル電源について知りたい人は、以下の記事もご覧ください。
→ポータブル電源とは?活用シーンや初心者におすすめの選び方を紹介
モバイルバッテリーを使用する

モバイルバッテリーを使用しても、出先で急速充電可能です。
モバイルバッテリーとは、持ち運びやすい携帯型の蓄電池のことで、いつでもどこでもすぐにデバイスを充電できる優れものとなっています。
タブレットやノートパソコンを充電するには十分ではありませんが、スマホを充電するだけなら申し分ない性能で、1台あるだけでも何かと重宝します。
まだモバイルバッテリーをお持ちでない場合は、ぜひEcoFlowの新品モバイルバッテリー、EcoFlow RAPID Power Bank 10000mAh/3 in 1マルチ機能をご検討ください。
当社の製品は最大35W出力、急速ワイヤレス充電に対応しているため、出先で急に充電が必要となっても問題ありません。
本体自体は最大30W入力で、約85分で0%~80%充電可能な他、バッテリー残量が一目でわかる仕様なため、もしまだお持ちでない人でモバイルバッテリーをお求めの人は一度EcoFlowにご相談いただけると幸いです。

急速充電のワット数に関するよくある質問

急速充電のワット数に関しては、いくつかの疑問をお持ちの人もいるはずです。ここでは、急速充電のワット数に関するよくある質問について詳しく解説します。
急速充電対応の充電器はどうやって選べばいい?
急速充電対応の充電器は、端末に合わせたワット数の充電器を選ぶと安心です。
- スマホ:20~30W以上のもの
- タブレット:30~45W以上のもの
- ノートパソコン:45~65W以上のもの
デバイスごとに必要なワット数が変わり、スマホは20〜30W以上、タブレットは30〜45W以上、ノートパソコンは45〜65W以上が目安となります。
あくまでも目安であって、必ず上記の数字に合わせる必要はありませんが、急速充電器という観点で見るとワット数は非常に大事です。
ワット数によって充電速度が決まるといっても過言ではないため、必ずワット数を見てから判断しましょう。
急速充電中にやってはいけないことはある?
急速充電中、過充電にならないように気を付ける必要があります。
過充電とは、充電が100%を超えているにもかかわらず充電し続けることです。
最近のスマホ・タブレット・ノートパソコンは充電が100%に到達した段階で充電が止まるよう設計されていますが、機種によってはそのまま充電されるものもあります。
過剰な充電はバッテリーの劣化につながるため、十分ご注意ください。
また、逆に充電が0%のまま放置する過放電についても、避けるべきです。
充電したまま放置するのも、充電せずに放置するのも避けましょう。
より急速充電の速度をアップさせるには?
より急速充電の速度をアップさせるには、一定数のワット数を持つ急速充電対応の充電器を使用すると良いでしょう。
単純計算で、ワット数が多ければ充電速度は早く、少なければ充電速度は遅くなるため、それぞれのワット数を見て判断するのが良いです。
他方、過度なワット数の急速充電器はスマホ・タブレット・ノートパソコンへの負担も相当なものとなるため、頻繁に耳にするメーカーのものを選ぶことをおすすめします。
よく目にするメーカーのものであれば、より安心ではないでしょうか。
まとめ
急速充電のワット数、急速充電とワット数の違い、速度を左右する要素、出先で行う方法、よくある質問を解説しました。
急速充電に必要なワット数は、使用する端末によって変わります。
例えば、スマホで20〜30W以上、タブレットで30〜45W以上、ノートパソコンで45〜65W以上とデバイスごとに変わる点に注意が必要です。
充電速度自体も状況によって変わるため、効率的に充電するためにはどうするのが適切なのかについては知っておく必要があるでしょう。
なお、外で充電する場合は、ポータブル電源やモバイルバッテリーがあると便利です。
アウトドアにはポータブル電源、日常生活にはモバイルバッテリーと使い分けることで、多種多様な場面で役立つのではないでしょうか。
特に、モバイルバッテリーは数ある蓄電池のなかでも携帯性に優れていて、カバンやバッグに忍ばせておくだけでも重宝します。
EcoFlowでは、EcoFlow RAPID Power Bank 10000mAh/3 in 1マルチ機能といった高性能モバイルバッテリーを販売しているため、気になる人はチェックしていただけると幸いです。
詳しい商品の詳細については、以下のリンクからご覧いただけます。