地震大国の日本に住んでいる以上、地震はいつどこで起きるか分かりません。地震が起きると、ものが簡単には手に入らなくなるため、日頃から地震対策グッズの備えが重要です。停電や断水、避難など、あらゆる事態を想定して、地震対策グッズを選びましょう。
そこで本記事では、家庭で備蓄したい地震対策グッズを紹介します。非常用持ち出し袋の中身や家具の転倒防止グッズ、100均で揃う便利グッズも掲載しているので、地震対策グッズの備えを万全にしておきたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
家庭の備蓄におすすめの地震対策グッズ5選

突然の大地震で物流機能が止まると、必要なものがすぐには手に入りません。地震への備えが不十分だと、心身の健康状態は悪化していきます。地震による避難生活は長期化する恐れがあるため、以下の地震対策グッズを備蓄しておきましょう。
- 飲料水
- 非常食
- 簡易トイレ
- 携帯ラジオ
- 救急セット
それぞれの地震対策グッズについて、詳しく解説します。
飲料水
水は生命維持のために最も欠かせません。人間は水を一滴も飲まないと、わずか4〜5日で息絶えると言われています。飲料水は、一人当たり1日3Lを備蓄しておきましょう。
日常生活で多めにストックしておき、飲んだら都度買い足す方法が、無理なく備蓄できておすすめです。保存水と呼ばれるミネラルウォーターは、通常の水よりも保存期間が長く、5年〜10年も備蓄しておけます。
非常食
地震発生時は、被災のストレスや避難によってエネルギーの消耗が激しいので、非常食による栄養補給が重要です。栄養バランスを考慮して、家族の人数や好みに合った食品を選びましょう。賞味期限はこまめにチェックし、切れる前に消費・買い足す必要があります。
地震対策としておすすめの非常食は、以下のとおりです(※1)。
主菜 | 肉・魚・豆の缶詰、レトルト食品、乾物 |
副菜 | 野菜の缶詰、インスタント味噌汁、梅干し |
主食 | パックご飯、カップ麺、缶詰パン |
果物 | 果物の缶詰、果物ジュース |
簡易トイレ
断水中も便器に設置して用を足せる地震対策グッズが、簡易トイレです。断水・給水管の破損や浸水、停電などが起きていると、トレイで水を流せない恐れがあります。
簡易トイレを既存の洋式便器に取り付けて用を足せば、水や電気は必要ありません。吸水シートや凝固剤で水分を安定化し、袋でしばって保管しておけます。
携帯ラジオ
地震発生時の情報収集源として役立つ地震対策グッズが、携帯ラジオです。持ち運びしやすい軽量コンパクトなラジオで、避難場所まで持ち出して使用できます。
災害時は、通信回線の混雑や誤った情報の錯綜などが理由で、スマホによる情報収集は望ましくありません。携帯ラジオであれば、周波数を合わせて迅速に情報収集が可能です。
救急セット
地震が起きると、家具の転倒や落下、避難時に怪我を負いやすくなります。医療機関も診療を行っていない可能性があるので、救急セットを用意しておきましょう。救急セットに入れる中身は、怪我や病気に備えるために以下のグッズがおすすめです。
- 絆創膏
- 消毒液
- はさみ
- ガーゼ
- ピンセット
- 包帯
- 常備薬
- 市販薬
避難する際に持ち運べるよう、小さなポーチにまとめておきましょう。
非常用持ち出し袋に必須!地震対策グッズ3選

地震によって自宅や隣家に倒壊の危険がある場合や、水害・土砂災害の被害を受けている場合、防災グッズを備蓄していない場合には、避難しなければなりません。避難する際に必要な非常用持ち出し袋の中に入れるべき地震対策グッズは、以下のとおりです。
- 防災用ヘルメット
- 防寒グッズ
- 衛生用品
それぞれの地震対策グッズについて、詳しく見ていきましょう。
防災用ヘルメット
地震によって避難している道中では、がれきが頭上から落ちてきて大怪我を負うリスクがあります。落下物による衝撃を抑えるために、防災用ヘルメットを用意しておきましょう。
防災用ヘルメットを選ぶ際には、厚生労働省の「保護帽の規格」に適合しているかが重要です。国が定める検定基準に合格しているので、頭部損傷を防げる頑丈な強度を誇ります。
防寒グッズ
冬の屋外は特に冷え込むので、防寒グッズを用意しておきましょう。地震によってライフラインが停止すると、避難場所で暖房機器が使えません。
ダウンジャケット、ジャンパー、厚手の長袖・ズボンを着込み、手袋やマフラー、ニット帽で素肌の露出を避けてください。毛布やカイロ、防寒シートは避難場所で役立ちます。
衛生用品
地震が起きると衛生状態が悪化するので、感染症のリスクが高まります。特に避難所では多くの人が密集しているので、感染が拡大しかねません。避難所でも健康状態を保つために、以下のような衛生用品を備蓄しておきましょう。
- 歯ブラシ
- 歯磨き粉
- アルコール消毒液
- ウエットティッシュ
- マスク
- 携帯トイレ
- 生理用品
- ドライシャンプー
家具の転倒防止に備える!地震対策グッズ3選

東京消防庁が実施した調査によると、近年発生した地震における負傷者の30%〜50%は、家具類の転倒・落下が原因です(※2)。生活空間から極力家具をなくし、レイアウトを見直したら、以下の地震対策グッズを使って家具と床・壁を固定してください。
- 突っ張り棒
- 粘着マット
- 扉開放防止器具
それぞれの地震対策グッズについて、詳しく見ていきましょう。
※2参考:東京消防庁「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」
突っ張り棒
ネジ止めすることなく、家具と天井の隙間を埋められる地震対策グッズが、突っ張り棒(ポール式)です。家具の両端かつ側板部の壁側奥に設置します。
ただし、天井との空きが大きい場合は、他の固定器具を使用しましょう。天井の強度が弱い場合は、天井側に家具の幅以上の板で補強し、突っ張り棒と板をネジ止めすると安心です。
粘着マット
マット式と呼ばれる粘着マットがあれば、粘着性のゲルで家具の底面と床面を固定できます。突っ張り棒と併用すれば、器具の効果はさらに高まるのが特徴です。
粘着マットの数は、設置する家具の重量に合わせて増やしましょう。粘着マットは100円ショップでも販売されているので、手軽に地震対策が行えます。
扉開放防止器具
地震の揺れで食器棚の扉が開くと、食器が落下して破片が飛び散ります。観音開きの扉に設置して、ものが飛び出すのを防ぐ地震対策グッズが、扉開放防止器具です。
扉開放防止器具には、粘着タイプやチェーンタイプ、掛け金タイプ、感震ラッチなどの種類があります。重量の大きい収納物が入っている本棚には、ネジ固定できるタイプを取り付けてください。
地震による停電対策を万全に!ポータブル電源

地震によって送電設備が損傷を受けると、3日以上に及ぶ停電が発生する場合があります。停電生活中も健康的な生活を維持するためには、ポータブル電源が欠かせません。ポータブル電源とは、内部に大量の電気を蓄え、停電中も電化製品を動かせる地震対策グッズです。
地震による停電中にポータブル電源が活躍する場面を紹介します。
- エアコンや扇風機などの冷暖房機器で、快適な気温を維持できる
- 電子レンジやケトルを使い、非常食を簡単に温められる
- 冷蔵庫に給電し、食品が傷むのを防げる
- LEDランタンを点灯させて、夜の暗闇を照らせる
- 家族との連絡手段になるスマホを、常にフル充電にしておける
- 防災ラジオを稼働し、災害情報を迅速に収集できる
ポータブル電源は持ち運びできるので、自宅のリビングやトイレ、脱衣所、キッチンなど、あらゆる場所で活躍します。ソーラーパネルと併用すれば、太陽光発電によって停電が復旧するまでに充電切れになる心配はありません。
地震対策に必要な性能|おすすめの製品
地震対策グッズとして自宅に用意するポータブル電源は、高出力かつ大容量のタイプを選びましょう。例えば、1日に以下の家電を使用する場合を想定します。
- エアコン(500W):5時間
- 電子レンジ(800W):30分
- 炊飯器(350W):1時間
- テレビ(100W):6時間
3日間生活するためには、最低でも出力1,750W・容量3,850Whのポータブル電源が必要です。消費電力の高いドライヤーや電気ストーブなどを使用する際には、さらに出力・容量が大きいポータブル電源を用意する必要があります。
EcoFlowは、定格出力3,600W・容量4,096Whのポータブル電源「DELTA Pro 3」を販売しています。「DELTA Pro 3」の特徴は、以下のとおりです。
- X-Boost機能で最大5,100Wの家電を稼働できる
- エクストラバッテリーで最大24kWhまで容量を拡張できる
- X-Stream 3.0高速充電テクノロジーを導入し、65分で80%まで充電できる
- ソーラーパネルを使えば、最速2時間10分で満充電できる
- 動作音はわずか30dBなので、就寝中も安心して稼働できる
- UPS機能によって停電時に10ms以内で電気供給源を切り替える
- LFPバッテリーを採用し、10年以上も地震対策グッズとして活躍する
コンパクトなデザインには握りやすいハンドルを備え、自宅のあらゆる場所で活躍します。家庭の地震対策を万全にしたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

100均で揃う!地震対策に最適な便利グッズ3選

地震対策グッズといえば、高価なものばかりと思われている方は多いのではないでしょうか。しかし、近所にある100均でも手軽に必要な物資を揃えられます。100均で揃う地震対策に最適な便利グッズは、以下のとおりです。
- 災害備蓄用ライト24時間
- 手袋型ハンディシャンプー
- 軍手・ロープ・笛3点セット
それぞれの地震対策グッズについて、詳しく見ていきましょう。
災害備蓄用ライト24時間

折り曲げるだけで光りを放つ災害備蓄用ライト。地震によって停電が発生しても、素早く辺りを照らして安全を確保できます。発酵させるのに、火や電気は一切必要ありません。
発熱しないため、子供や高齢者が使っても安心です。吊り下げ用フックや穴が付いているので、天井や器具に取り付けられます。24時間と長時間発光する点も魅力です。
手袋型ハンディシャンプー

水がいらない手袋型ハンディシャンプー。手袋で拭くだけで、簡単に頭皮までをスッキリさせられます。洗い流しや拭き取りは不要なので、断水が起きていても問題ありません。
フルーティフローラルの香りを採用しているので、使用後の爽快感も抜群です。アルコールを使用しておらず、子供や高齢者にも安心して使用できます。
軍手・ロープ・笛3点セット

地震対策グッズとして、軍手・ロープ・笛の3点が入ったセット。がれきや割れたガラス、流木などを触る際には、軍手が活躍します。
ロープワークを習得している方であれば、救助活動にロープがあると便利です。身動きが取りづらい状況で周囲に助けを求めるために、笛は常備しておきましょう。
【条件別】地震対策として必要なものリスト

最後に、地震対策として必要なものリストを以下の条件別に紹介します。
- 子供・赤ちゃん連れに必要な地震対策グッズ一覧
- 女性に必要な地震対策グッズ一覧
- ペット連れに必要な地震対策グッズ一覧
それぞれの地震対策グッズについて、詳しく見ていきましょう。
子供・赤ちゃん連れに必要な地震対策グッズ一覧
避難所では大人向けの備えはあっても、小さな子どもに必要な物資が揃っているとは限りません。子供・赤ちゃん連れに必要な地震対策グッズ一覧は、以下のとおりです。
- おむつ
- おしりふき
- 粉ミルク
- 哺乳瓶
- 離乳食
- おやつ
- 着替え
- 歯ブラシ
- ビニール袋
- 授乳ケープ
- バスタオル
- 母子手帳のコピー
- お気に入りのおもちゃ
小学生以上の子供がいる場合は、気を紛らすトランプやオセロなども用意しましょう。
女性に必要な地震対策グッズ一覧
女性は地震対策グッズを揃える際に、生理や衛生面などを気にする必要があります。女性に必要な地震対策グッズ一覧は、以下のとおりです。
- 生理用品
- 下着や着替え
- 髪ゴム
- 手鏡
- 携帯用浄水器
- 防犯ブザー
- ブランケット
- 使い捨てカイロ
- 化粧落とし
- 化粧品
非常用持ち出し袋の中身は、持ち運びしやすいように軽量さを重視しましょう。
ペット連れに必要な地震対策グッズ一覧
地震発生時に大切なペットを守れるのは、飼い主だけです。避難所では、支援物資の中でペット用グッズが後回しにされる場合があるので、準備を万全にしておきましょう。ペット連れに必要な地震対策グッズ一覧を紹介します。
- ペットフード
- 水
- キャリーバッグやケージ
- 首輪
- リード
- トイレ用品
- 予防接種証明書
- ウェットタオル
- お気に入りのおもちゃ
- ゴミ袋
- 迷子札
まとめ

本記事では、家庭で揃えておきたい地震対策グッズを紹介してきました。
地震が起きると物流機能が停止し、物資の調達が困難になります。健康的な生活を維持するために、飲料水や非常食、簡易トイレ、携帯ラジオ、救急セットを用意しておきましょう。
地震による負傷原因として上位を占める家具の転倒・落下・移動を防ぐには、突っ張り棒や粘着マット、扉開放防止器具が必要です。女性や子供連れ、ペット連れは、必要になる地震対策グッズが増えるので注意しましょう。
EcoFlowでは、地震による停電時でも電化製品を動かせる高出力・大容量のポータブル電源を販売しています。在宅避難における停電対策を万全にしたい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。