いつ起きるか分からない地震が怖いと感じるのは、災害大国である日本で暮らす私たちにとって、ごく自然なことです。地震への恐怖を和らげるためには、恐怖の正体を明確にし、地震への対策を万全にするしか方法はありません。
そこで本記事では、地震が怖いと感じる理由や対処法について解説します。地震発生時の正しい行動や、地震に備えて必要なアイテムも掲載しているので、地震の恐怖を和らげるための対策を講じたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
地震が怖いと感じる7つの理由

日本に住んでいると、地震が怖いと漠然とした不安を抱えている方は、多いのではないでしょうか。地震に対する恐怖の正体を明確にすれば、適切な対策を講じられます。地震が怖いと感じる主な理由は、以下のとおりです。
- 理由1|地震は予測が難しい
- 理由2|強い揺れに対する恐怖
- 理由3|建物の倒壊に対する恐怖
- 理由4|家族の安否不明に対する恐怖
- 理由5|二次災害に巻き込まれる恐怖
- 理由6|孤立感や避難の不安
- 理由7|ライフライン寸断への恐怖
それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
理由1|地震は予測が難しい
地震は他の災害と異なり、正確な予測ができません。例えば、台風や豪雪、火山の噴火などの災害は、気象情報や火山観測を基に、ある程度の発生時期や規模を予測できます。一方の地震は、以下のような理由から正確に予測するのは困難です。
- 規模が大きく、実験で再現できない
- 頻繁にデータを蓄積できない
- 地震の発生源を直接観測できない
いつ起こるかわからないという不確実性が、地震に対する恐怖をより強めています。
理由2|強い揺れに対する恐怖
規模によらず地震の経験がある方であれば、揺れを感じた時の恐怖心は理解できるでしょう。地震による揺れは、ときに建物を倒壊させるほどの威力を持ちます。
気象庁が公表する震度の階級によると、震度6以上の地震では立っていられないほどの揺れに見舞われます(※1)。家具の転倒や窓ガラスの飛散で大怪我にもつながりかねません。
※1参考:気象庁「震度について」
理由3|建物の倒壊に対する恐怖
「もし、突然の揺れで自分や家族のいる建物が倒壊したら…」と漠然とした不安に駆られる方もいるでしょう。震度6の地震では耐震性の低い木造建物、震度7では耐震性の低い鉄筋コンクリート造の建物が倒壊するリスクが高まります。
特に、旧耐震基準で建てられた住宅にお住まいの場合は、震度5程度の地震しか想定されていないため、倒壊への恐怖心はより強まるでしょう。
理由4|家族の安否不明に対する恐怖
地震発生時に家族の安否が分からなくなり、そのまま二度と会えなくなるのでは、という恐怖に駆られる場合もあります。日中帯に仕事や学校などで、家族が別々の場所で生活している家庭では、地震発生の直後に連絡が取れるとは限りません。
通信回線の混雑や、停電によるスマホの充電切れなどが原因で、電話が使えないケースもあります。家族の生死が分からないまま避難生活を送る絶望感は、想像を絶するものです。
理由5|二次災害に巻き込まれる恐怖
地震の恐ろしさは、揺れそのものだけでなく、揺れの後に引き起こされる二次災害にもあります。地震の後に起こりうる二次災害は、津波、土砂災害、火災などです。2011年に発生した東日本大震災では、死亡した15,844名のうち、92.4%が津波による溺死でした(※2)。
理由6|孤立感や避難の不安
地震が怖いと感じる理由のひとつに、孤立感や避難の不安があります。地震発生時には、以下のようなリスクから、必ずしも避難場所にたどり着けるとは限りません。
- 公共交通機関が運休している
- 道路が地割れや土砂災害によって通行できない
- 家具の転倒や窓ガラスの破損で怪我を負っている
さらに、物資不足や他の被災者との接触が不安を増幅させます。家族と離れ離れになった際には、孤立感を抱えながらの生活が続くことに、恐怖と不安が募るでしょう。
理由7|ライフライン寸断への恐怖
地震による電気・ガス・水道などのライフライン寸断も、地震が怖いと感じる理由のひとつです。ライフラインが寸断すると、日常生活に以下のような支障をきたします。
- 冷暖房機器で室温を調節できない
- 冷蔵庫内が常温になり、食品は腐敗する
- 夜は暗闇の中で生活しなければならない
- トイレで水を流せない
- お風呂やシャワーで体を洗えない
- 加熱調理ができず、食中毒のリスクが高まる
- 飲み水や生活用水を確保できない
自宅の衛生状態は悪化し、健康を損ねるリスクも高まるでしょう。
地震が怖い人へ|安心するための対処法5選

地震は予測ができないため、恐怖心を完全になくすことは難しいでしょう。しかし、万全な対策を講じておけば、恐怖心は多少なりとも和らげられます。地震が怖いと感じる人が、安心するためにできる対処法は、以下のとおりです。
- 対処法1|建物の耐震化を行う
- 対処法2|安否確認の方法を決めておく
- 対処法3|ハザードマップを確認する
- 対処法4|家具類の転倒防止対策を行う
- 対処法5|防災グッズを備蓄しておく
それぞれの対処法について、詳しく見ていきましょう。
対処法1|建物の耐震化を行う
揺れによる建物の倒壊に恐怖心がある方は、建物の耐震化を行いましょう。旧耐震基準で建てられた建物は、耐震性が不十分である可能性があります。
建物を耐震化する主な流れは、耐震診断、耐震改修計画、耐震改修工事(建て替え)です。自治体によっては耐震化助成制度があるので、まずは市役所に相談してみましょう。
対処法2|安否確認の方法を決めておく
地震で家族と離れ離れになる恐怖を和らげるためには、安否確認の方法を事前に決めておくことが大切です。災害時に活躍する家族との安否確認サービスを紹介します。
安否確認の手段 | 内容 |
災害用伝言ダイヤル(171) | 被災者の電話番号をキーに、音声を録音・再生できる |
災害用伝言板(web171) | 被災者の電話番号をキーに、テキストを登録・確認できる |
対処法3|ハザードマップを確認する
地震の発生タイミングは予測できませんが、自宅周辺で起こりうる被害はハザードマップから予想できます。ハザードマップとは、被害の範囲や避難所を地図化したものです。
危険と思われる箇所が事前に分かれば、安全な避難経路を導き出せます。自宅から近い避難所もいくつか特定できるので、災害時には迅速な避難が可能になるでしょう。
対処法4|家具類の転倒防止対策を行う
地震の揺れが怖いと感じる方は、家具類の転倒防止対策が必要不可欠です。近年発生した地震による負傷原因として、家具類の転倒・落下が30〜50%を占めました(※3)。
まずは、家具の配置を見直し、出入り口や廊下を塞がないレイアウトにしましょう。続いて、器具を使って家具と床や壁を固定していきます。
対処法5|防災グッズを備蓄しておく
ライフラインの寸断や避難生活に対する恐怖心を和らげるには、防災グッズの備蓄が必要です。災害によって物流が停止していると、必要な物資がすぐには手に入りません。地震に備えて、事前に備蓄したい防災グッズを紹介します。
- 飲料水
- 非常食
- 懐中電灯
- 衛生用品
- 防災ラジオ
- 携帯トイレ
- 救急セット
- ポータブル電源
飲料水や非常食は、1週間分を確保しておけば安心です。
地震の恐怖を解消!揺れた時の正しい行動

突然の地震に襲われた時の正しい行動を理解しているだけでも、地震の怖さは和らぎます。地震発生時の行動が分からなければ、いざという時にパニックに陥り、危険な行動を取りかねません。地震の揺れを感じた時の正しい行動は、以下のとおりです。
- 1.地震発生直後の行動
- 2.揺れが収まってから2~3分
- 3.揺れが収まってから3~10分
それぞれの行動について、詳しく見ていきましょう。
1.地震発生直後の行動
地震の揺れを感じたら、まずは落ち着いて身の安全を確保しましょう。座布団やクッションなどで頭を守り、倒れてくる家具に警戒しながら頑丈な机の下に入ります。
机の下に入るまでの道中にドアや窓があれば、素早く開けて逃げ道を確保してください。コンロの火を使っている最中に地震が起きた場合は、火を消して元栓を閉めます。
2.揺れが収まってから2~3分
揺れが収まったのを確認したら、火元を確認し、出火していた場合は消火活動を行います。天井に届くほど火の勢いが強い場合は、その場から逃げてください。
家族の安全を確認後、非常用持ち出し袋を手元に用意して靴を履きましょう。続いて、隣近所と声をかけ合い、安否を確認します。特に一人暮らしの高齢者や要配慮者がいる場合は、積極的な声かけが大切です。
3.揺れが収まってから3~10分
火の始末が完了したら、ラジオで災害情報を収集します。SNSには誤った情報も錯綜しているので、惑わされないように注意してください。
避難指示が発令されている場合には、速やかに避難しましょう。家屋倒壊のリスクがある場合も迅速な避難が欠かせません。子供がいる家庭では、幼稚園や学校にお迎えに行きます。
地震の怖さを和らげる!ポータブル電源とは

地震による停電が長引くと、冷暖房機器や調理家電が使えない状況で、数日間過ごさなければなりません。夜になると辺りは真っ暗闇に包まれます。地震が怖い大きな理由として挙げられる停電に備えるためには、ポータブル電源が欠かせません。
ポータブル電源とは、内部のバッテリーに大量の電気を蓄え、停電中も電化製品に給電できる機器です。地震による停電時にポータブル電源が活躍する場面を紹介します。
- エアコンや扇風機などの冷暖房機器を使い、体温を維持できる
- 電子レンジや電気ケトルを使い、簡単に非常食を温められる
- 冷蔵庫に給電し、食品が傷むのを防げる
- 夜間にLEDライトを点灯し、明るい環境で生活できる
- 防災ラジオを動かし、災害情報を迅速に収集できる
- 家族との連絡手段になるスマホを、常にフル充電にしておける
ポータブル電源とソーラーパネルを併用すれば、長引く停電生活で充電切れになる心配もありません。自宅だけでなく、避難所まで持ち運んで使用できます。
地震対策に必要な性能|おすすめの製品
地震による停電が怖い方は、高出力なポータブル電源を選びましょう。停電時に複数の電化製品を動かして普段通りの生活を維持するためには、出力の高さが重要です。
例えば、エアコン(500W)や電子レンジ(1000W)、炊飯器(350W)、冷蔵庫(150W)を同時に動かすには、出力2,000Wのポータブル電源を用意する必要があります。
EcoFlowは、最大出力2,000Wのポータブル電源「DELTA 3 Plus」を販売しています。「DELTA 3 Plus」の主な特徴は、以下のとおりです。
- コンセントから最短56分、ソーラーパネルから70分で急速充電できる
- UPS機能を搭載し、停電時には10ms以内で電気供給源が切り替わる
- 12時間以内に悪天候が予想されると、優先的に本体が充電される
- LFPバッテリーを搭載し、10年以上も自宅の停電対策で活躍する
- 約12.5kgの軽量コンパクト設計で持ち運びやすい
- 高性能BMSを搭載し、発火や爆発からの安全を確保する
- 出力600W未満の動作時に稼働音を30dbに抑えられる
容量は1,024Whから5kWhまで拡張できるので、家族の人数が多い家庭でも問題ありません。避難生活における家族の健康を守りたい方は、ぜひ製品情報をチェックしてください。

地震が怖いに関するよくある質問

最後に、地震が怖いに関するよくある質問を紹介します。
- 地震が怖いために眠れない場合の対処法は?
- 地震が異常に怖いのは病気ですか?
- 地震と津波・台風はどっちが怖い?
- 緊急地震速報の音が怖い理由は?
それぞれの回答について、詳しく見ていきましょう。
地震が怖いために眠れない場合の対処法は?
過去に大きな地震を経験したり、地震に関する悲惨なニュースを見たりした後は、眠れなくなることも少なくありません。地震が怖いと感じて眠れない時は、寝室で万が一地震が起きた時に危険が及ばないかを確認してください。
重たい家具が頭の近くにある場合は、倒れてきても体に当たらない位置に移動させるだけでも安心感につながります。身の安全を確保できたら、ストレスを緩和するために音楽を聴いたり、瞑想をしたりする方法もおすすめです。
地震が異常に怖いのは病気ですか?
地震に対して異常な恐怖心がある方は、不安障害の一種である「地震恐怖症」を患っている可能性があります。地震恐怖症では、地震に対する不安や恐怖から、動悸や息切れ、冷や汗、吐き気などを発症するのが特徴です。地震恐怖症の悪化は、うつ病につながります。
地震と津波・台風はどっちが怖い?
内閣府が公開している昭和20年以降の自然災害による死者・行方不明者数の上位を見てみると、地震の次に台風が多い結果となりました(※4)。死者・行方不明者数で判断すると、地震と台風では地震の方が怖いと言えるでしょう。
一方で、最も多くの死者・行方不明者数を記録した2011年の東日本大震災では、津波による溺死が全体の90%以上を占めています(※5)。そのため、海岸付近にお住まいで、地震よりも津波が怖いと回答する方も多いでしょう。
※4参考:内閣府「令和6年版 防災白書」
※5参考:内閣府男女共同参画局「平成24年版男女共同参画白書」
緊急地震速報の音が怖い理由は?
スマホから流れる緊急地震速報の音を聞くと、反射的に身構える方も多いでしょう。緊急地震速報の音が怖いと感じるのは、聴いたことがない楽音で作曲されているためです。全ての周波数を持っており、リラックス状態であっても聞いた瞬間に危機感を呼び起こします。
まとめ

本記事では、地震が怖いと感じる理由について解説してきました。
地震が怖いと感じる理由には、予測できない不確実性や強い揺れへの恐怖、建物が倒壊する恐怖、家族の安否不明への恐怖などが挙げられます。地震の恐怖感を少しでも和らげるためには、適切な対策を講じるしか方法はありません。
建物の耐震化や家具の転倒防止対策を行えば、揺れに対する恐怖心は緩和されるでしょう。避難や生活に対する不安を抱えている方は、必要な防災グッズの備蓄が重要です。
EcoFlowでは、停電時の電気供給源になる小型設計のポータブル電源を販売しています。災害時も複数の電化製品を同時に稼働し、快適な生活を継続したい方は、ぜひ製品の購入を検討してください。