キャンプでの扇風機の必要性について考えたことはありませんか。扇風機は、暑さ対策をはじめ、虫除けや火起こしにも活用できる便利なアイテムです。
キャンプといえば、自然の中で過ごすイメージがあるため、扇風機のような電化製品は不要と思われがちです。しかし、近年のキャンプスタイルの多様化や快適性の追求により、扇風機の需要が高まっています。
事実、扇風機はキャンプの質を大きく向上させる可能性を秘めた存在です。
この記事では、キャンプに扇風機が欠かせない理由、選び方やおすすめのキャンプ用扇風機3選をわかりやすく解説します。
キャンプでの扇風機の必要性について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
キャンプに扇風機が欠かせない理由

キャンプに扇風機と聞くと、多くの人は必要性を感じないかもしれません。
しかし、扇風機はキャンプの快適性を大きく向上させるアイテムです。涼を取るだけでなく、虫除けや火起こし、さらには冬場のサーキュレーターとしても活用できます。
ここでは、キャンプに扇風機が欠かせない理由を詳しく解説します。
夏は暑さ対策になる
夏のキャンプで扇風機は、暑さ対策に最適なアイテムです。風に直接当たると体感温度を下げられるため、快適に過ごせます。
特に、暑くなりやすいテント内は扇風機が大活躍します。テント内で動作させておけば、こもりがちな空気を循環させ、快適な環境を維持できるでしょう。
また、熱中症のリスクを軽減し、快適なキャンプを実現できます。このように、扇風機は夏のキャンプに欠かせないアイテムです。
虫除け対策になる
扇風機は、意外にも虫除け対策が期待できるアイテムです。
蚊やハエなどの虫は、風があると飛びにくくなる特性があるため、動作させておけば寄せ付けずに済みます。
例えば、テント内から外に向かって扇風機を稼働させれば、虫の侵入を防ぐことができます。これにより、虫除けスプレーなどの化学製品に頼らずに、自然な方法での対策が可能です。
快適なキャンプを実現させるには、虫対策も欠かせません。扇風機を活用し、衛生的かつ心地の良いキャンプ環境を作りましょう。
その他の虫除け方法については、以下の記事をご覧ください。
火起こしに使える
ポータブル扇風機は、火起こしを簡単にするアイテムとしても活用できます。従来の火吹き棒などを使用する方法と比べると、労力と時間を大幅に節約できる点が魅力です。
火起こしは、キャンプの中で時間のかかる作業のひとつです。しかし、ポータブル扇風機を使用すれば、着火が簡単になり、準備にかかる時間を短縮できます。
これにより、他の楽しみにより多くの時間を割けるでしょう。
効率的な火起こしは、キャンプ全体の質を向上させます。無駄な苦労を省きたいのなら、ポータブル扇風機の使用がおすすめです。
サーキュレーターとしても使える
扇風機は、サーキュレーターとしての機能も果たします。
特に、冬場のキャンプでは重宝するでしょう。
例えば、暖房器具を使用しても冷気が足元に溜まり、テント内が十分に温まらないケースがあります。一方、扇風機をサーキュレーターとして使用すれば、テント内の空気を効果的に循環させられます。
テント内の温度が均一化されるため、快適な環境を作り出せるでしょう。
冬場のキャンプを快適に過ごすには、適切な温度管理が欠かせません。扇風機をサーキュレーターとして活用すれば、効率的に暖かさを保てるでしょう。
キャンプで使用する扇風機の選び方

キャンプで使用する扇風機を選ぶ際は、用途や環境に合わせて適切なものをピックアップする必要があります。
ここでは、サーキュレーターとの違い、設置方法、給電方法、持ち運びやすさ、風の強さ、静音性、その他の機能など、さまざまな観点から最適な扇風機を選ぶためのポイントを紹介します。
サーキュレーターとの違いを理解しておく
扇風機とサーキュレーターは、一見すると似ているように見えますが、役割は異なります。
扇風機は主に狭い範囲に風を送り、体に直接当てて涼を取ることが目的です。一方、サーキュレーターは広範囲に風を送り、空気を循環させる役割があるため、部屋全体の空気を動かし、温度を均一化するのに最適です。
そのため、扇風機とサーキュレーターは、キャンプでの用途に応じて使い分けましょう。例えば、テント内での使用なら扇風機が適していますが、大型テントや複数のテントがある場合はサーキュレーターが効果的です。
設置方法から選ぶ
キャンプ用扇風機には、さまざまな設置方法があります。
主な種類は、以下の通りです。
- スタンド型
- 吊り下げ型
- 卓上型
- ハンディ型
それぞれに特徴があるため、キャンプスタイルや使用環境に応じて選ぶ必要があります。 ここでは、各タイプの特徴とメリットを解説します。
スタンド型
スタンド型扇風機は、安定性と風量の強さが特徴です。地面に直接設置できるため、大型テントや広いスペースでの使用に適しています。
高さ調節が可能なものも多く、さまざまな状況に対応できるのがメリットです。また、強力な風量で広範囲をカバーできるため、大人数でのキャンプや長時間の使用に適しています。
ただし、サイズが大きいため、持ち運びや収納には注意が必要です。車でのキャンプなど、荷物スペースに余裕がある場合に持っていくとよいでしょう。
吊り下げ型
吊り下げ型扇風機は、テントやタープの天井から吊るして使用します。スペースを取らず、風を効率的に循環させられる点が特徴です。
キャンプで使用するメリットは、テント内の空間を有効活用できる点です。地面やテーブルのスペースを占有せず、効率的に風を送れます。
また、高い位置から風を送るため、テント内全体を均一に冷やせます。就寝時の使用にも適しており、快適な睡眠環境を作り出すのにも役立つでしょう。
卓上型
卓上型扇風機は、コンパクトさと使いやすさが特徴です。テーブルや地面に直接置いて使用できるため、設置場所に困りません。
キャンプで使用するメリットは、持ち運びが容易で、さまざまな場所で使用できる点です。テント内はもちろん、タープ下やキャンプサイトのテーブルなど、どこでも手軽に設置できます。
ただし、サイズが小さいため、風量は大型のものに比べると弱くなります。しかし、ソロや少人数でのキャンプには、十分な性能を発揮してくれるでしょう。
ハンディ型
ハンディ型扇風機は、小型で携帯性に優れています。手持ちで使用できるため、移動しながらの使用が可能です。
キャンプで使用するメリットは、多様性に優れている点です。暑さ対策はもちろん、火起こしの際の送風や、虫除けにも活用できます。
また、バッテリー内蔵型が多いため、電源の確保が難しい場所でも使用が可能です。アウトドア活動全般で活躍する、万能型の扇風機といえるでしょう。
給電方法で選ぶ
キャンプで使用する扇風機を選ぶ際は、給電方式に注目しなければいけません。主な種類は、3つあります。
- AC給電式
- 充電式
- 乾電池式
特徴はそれぞれ異なるため、キャンプの環境や使用状況に応じて選ぶ必要があります。ここでは、各給電方式の特徴やメリット・デメリットを詳しく解説します。
AC給電式
AC給電式扇風機は、コンセントに接続して使用するタイプです。安定した電力供給が可能で、長時間の連続使用に適しています。
メリットは、電源の心配をせずに使用できる点です。風量も強く、大型のものが多いため、広い範囲をカバーできます。
デメリットは、電源が必要なため、使用場所が限られる点です。電源設備のあるキャンプ場や、ポータブル電源を持参する場合に適しているといえるでしょう。
ポータブル電源で動かせる扇風機の稼働時間については、以下の記事をご覧ください。
→ポータブル電源で扇風機は何時間使用できる?選び方・種類・場面を解説
充電式
充電式扇風機は、内蔵バッテリーを充電して使用するタイプです。携帯性に優れ、電源のない場所でも使用できます。
メリットは、コードレスで使用できる点です。場所を選ばず、自由に移動させながら使用できます。また、USBポートからの充電が可能なものも多く、モバイルバッテリーなどで充電が可能です。
デメリットは、バッテリー容量に応じて使用時間が限られる点です。長時間のキャンプでは、予備のバッテリーや充電器の準備が必要になる場合があります。
乾電池式
乾電池式扇風機は、一般的な乾電池で動作するタイプです。電源の確保が難しい場所でも使用できます。
メリットは、電池交換ですぐに使用を再開できる点です。また、予備の電池を持参すれば、長期間の使用もできます。
デメリットは、電池のコストがかかる点や使用済み電池の処理が必要な点です。さらに、風量が弱めの製品が多いため、広範囲をカバーするには不向きな場合があります。
持ち運びやすさで選ぶ
キャンプで使う扇風機を選ぶ際は、持ち運びやすさを確認しましょう。
一般家庭で使用する大型の扇風機は、車で移動したとしても荷物になるため、できるだけコンパクトなサイズの製品を選んでください。
例えば、折りたたみ式や分解可能なタイプがおすすめです。
また、重量も考慮すべきポイントです。軽量な製品なら、キャンプサイト内での移動をスムーズに行えます。バックパックやキャンプバッグに収納できるサイズであれば、より便利です。
風の強さで選ぶ
キャンプ用扇風機を選ぶ際は、風の強さにも注目しましょう。使用目的に合った風量の製品を選べば、快適なキャンプを実現できます。
例えば、テント内での使用やソロキャンプなどの小規模な環境では、風量が弱くても十分対応できるでしょう。しかし、大人数でのキャンプや屋外での使用では、ある程度の風量が必要です。
風量を選ぶ際は、以下を考慮しましょう。
- 使用環境の広さ
- 参加人数
- 屋内(テント内)か屋外か
- 季節や気温
また、風量に合わせて首振りの有無を確認しておいてください。首振り機能があれば、より広範囲をカバーできるため、空気を効率的に循環させられます。
静音性で選ぶ
キャンプで使う扇風機は、静音性も確認しましょう。特に、夜間や就寝時の使用を考えると、静かな動作音の製品を選ぶべきです。
一般的に、風量の強い扇風機は音が大きくなる傾向があります。そのため、睡眠を妨げないよう、適度な風量と静音性のバランスが取れた製品を選んでください。
静音性を重視する場合は、以下に注目するとよいでしょう。
- デシベル値(dB)の表記
- DCモーター採用の製品(ACモーターより静音)
- ユーザーレビューでの静音性評価
また、就寝時用の静音モードが搭載されている製品もあります。このような機能があれば、昼夜問わず快適に使用が可能です。
その他の機能
扇風機には、送風機能以外にもさまざまな付加機能があります。キャンプでの使用を想定する場合、以下のような機能が役立つでしょう。
- リモコン操作:離れた場所から操作できて便利
- タイマー機能:就寝時や節電に役立つ
- 角度調整:風向きを細かく設定可能
- LEDライト付き:夜間の照明として活用できる
- USB充電ポート:スマートフォンなどの充電に便利
- 防水・防塵機能:アウトドアでの使用に適している
用途に応じた機能が搭載された製品を選べば、快適で便利なキャンプを実現できます。
おすすめのキャンプ用扇風機3選
ここでは、おすすめのキャンプ用扇風機を3つ紹介します。
キャプテンスタッグ UK-4066 CS ファン付きCOBランタン

出展:CS ファン付きCOBランタン(ブラック) – アウトドア・キャンプ用品 – キャプテンスタッグ
キャプテンスタッグのUK-4066 CSファン付きCOBランタンは、ファンとランタンが一体化した便利なアイテムです。
暖色のCOBライトを使用しており、テーブル上でも眩しすぎず快適に照明を提供します。サイズは幅87mm、奥行87mm、高さ140mmで、重量は240gと軽量です。
連続使用時間はライトのみで約8時間、ファンはローモードで8時間、ハイモードで5時間、ライトとファン併用時は2時間と、ニーズに合わせて使用できます。
スノーピーク フィールドファン MKT-102

出展:フィールドファン(MKT-102) | フィールドギアの通販(アウトドア・キャンプ用品)はスノーピーク(Snow Peak)
スノーピークのフィールドファン MKT-102 は、暑い季節のキャンプを快適にサポートします。
リチウムイオンバッテリー(別売り)に対応しているほか、AC電源とバッテリの両方で使用できるのが特徴です。
重量は1.3kgと軽量ながら、最大風速は180m/分とパワーがあります。
ロゴス マルチ na どこでも扇風機

出展:マルチ na どこでも扇風機(充電・AC・乾電池)|ギア|野電|クールアイテム|製品情報|ロゴスショップ公式オンライン
ロゴスのマルチnaどこでも扇風機は、AC電源、蓄電池、乾電池の3電源方式を採用した便利な扇風機です。
約1.2kgのコンパクト設計で、テントや車内でも難なく使用できます。風量は2段階に調整可能なほか、ファンの角度は約120度動かせるため、好みの風向きを設定できます。
EcoFlow RIVER 3 Plusならキャンプでも扇風機の電源確保が可能

キャンプでの電源確保の自由度を向上させたいなら、ポータブル電源EcoFlow RIVER 3 Plusがおすすめです。
286Whの容量を持ち、最大600Wの定格出力を提供します、さらにX-Boost機能を使えば最大900Wまで稼働が可能になるため、扇風機はもちろん、多くの電化製品を使用できます。
また、234✕232✕146mmのコンパクトで軽量な設計のため、持ち運びや収納がしやすいメリットがあります。さらに、30dB以下の静音設計のため、夜間でも安心して使用が可能です。
キャンプでの扇風機を利用したい方は、ぜひRIVER 3 Plusを検討してみてください。EcoFlow RIVER 3 Plusの詳しい製品情報は以下のページをご覧ください。

まとめ
キャンプに扇風機が欠かせない理由、選び方やおすすめのキャンプ用扇風機3選を解説しました。
キャンプでの扇風機の使用は、快適性を大きく向上させてくれます。暑さ対策だけでなく、虫除けや火起こし、冬場にはサーキュレーターとしても活用できるのが魅力です。
選ぶ際は、設置方法や給電方法、持ち運びやすさなどを考慮しましょう。また、電源確保の課題には、EcoFlow RIVER 3 Plusのようなポータブル電源の使用が効果的です。
キャンプスタイルに合わせて適切な扇風機を選び、ポータブル電源と組み合わせて、快適で充実したキャンプを実現しましょう。