精神的にも肉体的にも癒される温泉は、日本人の心の故郷ともいえる場所ですが、最近では外国人観光客で混雑しているところも珍しくありません。
せっかく癒されに行くのに、混雑していてゆっくりできなくては本末転倒です。
ゆえに、穴場の温泉地を求めている人もいるのではないでしょうか。
この記事では、全国の穴場温泉地23選、選び方、メリット、デメリットをわかりやすく解説します。
穴場の温泉地について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
全国の穴場温泉地23選
日本にある人気の温泉地は有名がゆえに外国人観光客などで混雑しており、ゆっくりできないことがあるため、あまり海外で知られていないところから選ぶのが良いです。
ここでは、全国の穴場温泉地について詳しく解説します。
北海道
北海道の穴場温泉地には、以下のようなものがあります。
- カルルス温泉
- 小金湯温泉
- 白金温泉
- 吹上温泉
- 豊平峡温泉
例えば、北海道を代表する温泉郷、登別温泉から約8kmほど離れたところにあるカルルス温泉は、外国人観光客にあまり知られていない穴場です。
同じく、北海道を代表する温泉郷として知られる定山渓温泉からやや離れている小金湯温泉や豊平峡温泉も穴場といえるでしょう。
どちらも泉質は良質で、非日常感を得られます。
さらには町営ホテルが1軒しかない白金温泉、北の聖地と呼ばれる白銀荘がある吹上温泉など、北海道は穴場温泉地が目白押しです。
東北
東北の穴場温泉地には、以下のようなものがあります。
- 穴原温泉
- 酸ヶ湯温泉
- 谷地温泉
東北の穴場温泉地として紹介したいのが、福島指折りの温泉街、飯坂温泉の中心より約2kmほど離れたところにある穴原温泉です。
穴原温泉は奥飯坂との別名で呼ばれ、知る人ぞ知る温泉地となっているため、外国人観光客を見かけることは滅多にありません。
静かな空間で優雅な時間を過ごせるため、賑わう温泉地を避けたい人に良いでしょう。
別の温泉としては八甲田山の絶景を拝める秘湯として知られる酸ヶ湯温泉、谷地温泉なども外せません。
関東
関東の穴場温泉地には、以下のようなものがあります。
- 川治温泉
- 宝川温泉
- 万座温泉
関東で江戸時代からある温泉地として知られている川治温泉は、日本を代表する鬼怒川温泉から約12kmほど離れている穴場温泉地です。
かつてバブル期に最盛期を迎えたものの一時的に衰退し、現在は廃墟も残っている温泉地ですが、素朴でのどかな情緒を感じられる素敵な温泉といえるでしょう。
大自然に囲まれた宝川温泉や万座温泉など、関東にも穴場温泉地はいくつかあるため、気になる人はぜひ訪れてみてください。
関東の穴場温泉地については他の記事でも解説しています。
→【関東】人が少ない日帰り温泉14選!車・電車で行きたい温泉や貸切個室も厳選
中部
中部の穴場温泉地には、以下のようなものがあります。
- 粟津温泉
- 上林温泉
- 西浦温泉
- 西山温泉
- 松之山温泉
中部の穴場温泉として紹介したいのが、北陸最古の温泉として知られる粟津温泉です。
粟津温泉は奈良時代の718年に開湯した由緒ある温泉地で、泉質は無色透明であっさりしているものの、体の芯まで温めてくれることで知られています。
加賀温泉郷の一角を担う温泉としても知られており、最近ではカップルやファミリーなどからも支持を集めている穴場温泉地といえるでしょう。
中部には他にも上林温泉、西浦温泉、西山温泉、松之山温泉など、全国的には浸透していないものの地元の人から愛される名湯が目白押しです。
関西
関西の穴場温泉地には、以下のようなものがあります。
- 赤穂温泉
- きのえ温泉
- 渡瀬温泉
関西でミネラル成分を含む塩化物泉として知られている赤穂温泉は、肌に吸い付くような泉質のお湯を持つ穴場温泉地です。
瀬戸内海の絶景が眺められる風光明媚な温泉地で、海を臨む露天風呂に入れるという贅沢な温泉といえるでしょう。
情緒溢れるきのえ温泉や渡瀬温泉など、関西にも穴場温泉地はいくつかあるため、気になる人はぜひ訪れてみましょう。
九州
九州の穴場温泉地には、以下のようなものがあります。
- 杖立温泉
- 原鶴温泉
- 妙見温泉
九州で穴場温泉地とされているのが、杖立温泉、原鶴温泉、妙見温泉などです。
杖立温泉は独特の雰囲気を持った温泉集落の景観が温泉マニアの間で話題となっているものの、外国人観光客などには知られていない温泉となっています。
川を挟んだ町のあちこちから立つ湯煙は、秘湯感を醸し出しており、派手ではないものの味のある絶景に癒されること間違いなしです。
とろみのある肌触りの原鶴温泉、緑に包まれている妙見温泉など、九州もまた穴場温泉地の宝庫といえるでしょう。
沖縄
沖縄の穴場温泉地には、以下のようなものがあります。
- シギラ黄金温泉
沖縄には温泉のイメージがあまりないですが、シギラ黄金温泉をはじめ、いくつかの穴場温泉地があります。
源泉温度50度で日量800トンの良質なお湯をたたえるシギラ黄金温泉は、日本最西端かつ日本最南端と立地的にも秘湯感が味わえる温泉施設です。
宮古島の絶景温泉として知られ隠れ家的リゾートとしても知られているため、お忍びで温泉旅行を楽しみたい人に良いです。
水着で入るジャングルプールもあるなど、1人でも仲間とでも楽しめる穴場温泉といえるでしょう。
穴場温泉地の選び方
穴場温泉地の選び方に決まりはありませんが、以下の点を意識すると選びやすいです。
- 距離で選ぶ
- 食事で選ぶ
- 接客で選ぶ
- 泉質で選ぶ
- 料金で選ぶ
穴場温泉はあまり知られていない分、車でしかアクセスできないところが一部あるため、まずは自宅からの距離で選ぶと良いでしょう。
いくら穴場が良いとしても車で数時間〜十数時間とかかるところは運転するだけで疲れるため、2〜3時間で行ける適度な距離のところを選ぶのが望ましいです。
サービス面では、食事や接客で選ぶのが良いでしょう。
穴場温泉地によっては高級温泉旅館のようなサービスは期待できないことも多く、場合によっては必要最低限のサービスしかないところも少なくありません。
穴場となっているのには何かと理由があるため、下調べしてから行くことを推奨します。
なお、効能を重視する人は泉質、費用を重視する人は料金で選ぶなど、求めているものに合わせて選ぶと失敗を避けられます。
穴場温泉地のメリット
穴場温泉地は、お湯があまり汚れていない、貸し切り状態になることがある、コストパフォーマンスに優れている、シーズン中も混雑していないことがメリットです。
ほとんど知られていないのも、メリットと言えるでしょう。
ここでは、穴場温泉地のメリットについて詳しく解説します。
お湯があまり汚れていない
穴場温泉地は、お湯があまり汚れていないことがメリットです。
インバウンド効果により外国人観光客が押し寄せるようになった温泉では、マナーを知らない(守らない)人によってお湯が汚れることがあります。
周知の徹底によってマナーは改善されてきているものの、未だに浸透しているとはいえず、お湯が汚れている温泉も珍しくありません。
対して、穴場温泉地は訪れる人そのものが限られるため、お湯が綺麗なままです。
安心して入れるという点では、穴場温泉地に軍配が上がります。
貸し切り状態になることがある
穴場温泉地は、貸し切り状態になることがあるのもメリットです。
外国人観光客に限らず、名のある温泉には常に人がいて脱衣所や洗い場、お風呂やサウナが埋まっています。
結果的にリラックスできず、消化不良のまま帰ることになりかねません。
対して、穴場温泉地は自分1人だけという状況が頻繁にあるため、ある意味貸し切りです。
込み具合を気にせず入れるのは、穴場温泉地ならではのものといえます。
コストパフォーマンスに優れている
コストパフォーマンスに優れているのも、穴場温泉地のメリットといえるでしょう。
例えば、同じ料金を払うにもかかわらず、人が多くて温泉を満足に満喫できない場合と人が少なくて温泉を独り占めできる場合とでは、どちらの方が良いかは明白です。
同じ料金を払うなら、やはり快適に温泉を楽しめる方が良いでしょう。
そういう意味では、穴場温泉地の方が気兼ねなく楽しめます。
シーズン中も混雑していない
シーズン中も混雑していないのは、穴場温泉地のメリットといえるのではないでしょうか。
例えば、大型連休などの長期休暇の時期は、人気の温泉地が大混雑します。有名であればあるほど他県からも入浴客が訪れ、ゆったりと入るのは厳しいです。
対して、穴場温泉であればシーズン中も大して混雑しておらず、自分のペースでどのように入ろうが文句をいわれることはないでしょう。
これらの点から見ても、穴場温泉の方が静かに楽しめます。
ほとんど知られていない
穴場温泉地の良いところをもう一つ挙げるなら、ほとんど知られていない点があります。
外国人観光客はもちろん日本人にもほぼ知られていないようなところだと、非日常的な特別感を味わうことが可能です。
知り合いに話す際にも、レアな温泉ほど自慢できるでしょう。地元の人以外は誰も知らないような温泉をひっそりと楽しめるのも、穴場温泉地のメリットではないでしょうか。
穴場温泉地のデメリット
穴場温泉地は、アクセスしにくい立地にある、得られる情報が限られる、設備が充実していないのがデメリットです。
ここでは、穴場温泉地のデメリットについて詳しく解説します。
アクセスしにくい立地にある
穴場温泉地は、アクセスしにくい立地にあるのがデメリットです。
よく知られている温泉地までは主要な駅から無料のシャトルバスが出ていたり、電車や路線バスが出ていたりしますが、穴場温泉地は車での移動が基本となります。
免許を持っていない人にとっては、なかなか厳しい条件といえるでしょう。
穴場温泉地でも多方面からアクセスできるところはありますが、山奥にあるような温泉はただ行くだけでも一苦労ではないでしょうか。
移動疲れが出ては本末転倒なため、自宅からのアクセスを見て判断すると良いでしょう。
得られる情報が限られる
穴場温泉地は、得られる情報が限られるのもデメリットです。
人に知られていないということは、情報が少ないということを意味します。
最近ではインターネットもSNSもあるため、単に情報を集めるだけなら簡単ですが、実際にどのような温泉なのかは行ってみないことにはわかりません。
名のある温泉地と比べても情報は限られていて深く調べるのは難しいため、限られた情報を頼りに行くことになりかねません。
そのため、地元の温泉に詳しい専門誌をはじめ、地元の温泉を詳細に紹介しているブログなどを活用すると良いでしょう。
設備が充実していない
設備が充実していないのも、穴場温泉地のデメリットとなるでしょう。
最近では空前のサウナブームを受けてお風呂をリニューアルしているところもありますが、穴場温泉地に行くほど設備が限られます。
必要最低限のタオルはあっても、付帯の飲食店がなかったり、休憩所がなかったりすることは珍しくありません。
名のある高級温泉旅館をイメージして行くと拍子抜けすることがあるため、設備に関しては過度に期待しないのが良いです。
むしろ、不便さを楽しむという気概で行くと穴場温泉地をより楽しめるでしょう。
まとめ
全国の穴場温泉地23選、選び方、メリット、デメリットを解説しました。
日本には全国各地に穴場温泉地があり、名の知れた温泉からちょっと離れるだけで入浴客が全然いないところも珍しくありません。
人で賑わう温泉地も良いですが、インバウンド効果によって外国人観光客が大量に押し寄せている今、あえて穴場温泉地に行くのもありではないでしょうか。
なお、穴場温泉地は自宅からかなり距離があることも珍しくないため、ポータブル電源などを持ち込むと良いです。
車にポータブル電源を積んでおけば、写真を撮ったり電話したりすることでなくなった充電を即座に充電できます。
EcoFlowで取り扱っているEcoFlow RIVER 3 Maxなど、コンパクトなものであればサイズ的にも車に積みやすいため、邪魔になることはないでしょう。
EcoFlow RIVER 3 Maxは急速充電対応で、AC入力だと約1時間で充電できるため、急に温泉旅行に行くことになっても対応できます。
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