キャンプでパエリアを作りたいものの、上手く調理できるか心配という方は少なくないでしょう。
アウトドアの醍醐味といえば、自然の中で作る料理です。しかし、パエリアとなると、難しそうと感じて断念するケースは珍しくありません。
とはいえ、キャンプならではの調理器具を使えば、パエリアも簡単に作れます。さらに、失敗しないコツさえ押さえれば、本格的な味わいを楽しめるはずです。
この記事では、パエリア作りに使うキャンプならではの調理器具、作るポイント、おすすめの具材13選をわかりやすく解説します。
キャンプでパエリアを作ろうと思っている方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
パエリア作りに使うキャンプならではの調理器具
ここでは、パエリア作りに使うキャンプならではの調理器具を解説します。
スキレット
スキレットは、キャンプでパエリアを作るのに最適な調理器具です。
鋳鉄製で熱伝導性に優れ、熱を均一に伝えるため、パエリアのような米料理に適しています。メリットは直火にかけられるほか、焚き火やバーナーでの調理に向いている点です。
また、深さがあるため具材をたっぷり入れられ、おこげ(ソカラット)も作りやすいです。
使用前に油をなじませるシーズニングを行えば、より使いやすくなるでしょう。手入れは簡単で、使用後は洗剤を使わずお湯でさっと洗い、しっかり乾燥させるだけです。
メスティン(飯ごう)
メスティン(飯ごう)は、キャンプでパエリアを作るのに適した調理器具です。
軽量でコンパクトなアルミ製の容器で、持ち運びやすく収納にも重宝します。
また、熱伝導性が高いため、パエリアの米を均一に炊けるのがメリットです。蓋がついている性質上、蒸らし工程も簡単に行えます。
さらに、直火にもかけられるため、焚き火やバーナーでの調理に向いています。さまざまなサイズがあり、人数に合わせて選べるのも魅力です。
使用後は食器用洗剤で洗い、よく乾燥させるだけで手入れが完了します。メスティンはキャンプでの調理の幅を広げてくれる、使いやすい道具といえるでしょう。
ダッチオーブン
ダッチオーブンは、キャンプでパエリアを作るのに適した調理器具です。
鋳鉄製で熱を均一に伝え、保温性も高いため、パエリアのような米料理に適しています。
特徴は、蓋つきで熱を閉じ込めながら調理できる点です。そのため、ふっくらとしたパエリアが作れます。
直火はもちろん、炭火での調理にも向いており、蓋に炭を置けば上下から加熱できます。加えて大容量のため、大人数分のパエリアを一度に作れるでしょう。
使用後はブラシでこすり洗いし、よく乾燥させてから油を塗って保管します。重量があるため持ち運びには注意が必要ですが、本格的な調理を楽しみたい方におすすめです。
シェラカップ
シェラカップは、キャンプでパエリアを作る際に便利な調理器具です。
ステンレス製で軽量かつ丈夫なため、持ち運びやすく長期間使用できます。コンパクトな設計のシェラカップは、少量のパエリアを手軽に作るのに適しています。
また、目盛りがついているものもあり、材料の計量にも便利です。パエリアの具材を切ったり、調味料を混ぜたりする際の下ごしらえにも活用できます。
使用後は食器用洗剤で洗い、よく乾燥させるだけで手入れが完了します。多目的に使えるコンパクトな道具のため、キャンプの必需品として人気です。
キャンプでパエリアを失敗しないで作るポイント
ここでは、キャンプでパエリアを失敗しないで作るポイントを解説します。
米は洗わずに使う
パエリアを作る際は、米を洗わずに使うのがポイントです。
米を洗うと余分な水分が米に染み込み、肝心のスープが米に浸透しにくくなります。洗米によって余計な水分を含むと、ベチャッとした食感になりがちです。
洗わない米を使えば、パエリアの特徴である粒立ちの良さと、スープの旨味をしっかりと米に閉じ込められます。
ただし、洗米しないことに不安のある方は、無洗米の使用がおすすめです。
ビチャビチャにならないように火加減に注意する
パエリアを美味しく仕上げるには、火加減に細心の注意を払わなければいけません。
火力が弱すぎると、水分が十分に蒸発せずビチャビチャの状態になりやすいです。
理想のパエリアは、米がふっくらと炊けつつも、底に香ばしいおこげ(ソカラット)ができる程度です。キャンプでの調理では、焚き火やバーナーを使用するため、家庭のコンロよりも火力の調整が難しいですが、加熱時間を少し長めにすると上手くいく可能性があります。
また、調理器具の特性を理解し、熱の伝わり方を考慮しながら調整する意識も大切です。適切な火加減で調理すれば、キャンプでも本格的な美味しさのパエリアを楽しめるでしょう。
本格派を作るならサフランを使う
本格的なパエリアを作りたいなら、サフランの使用がポイントです。
サフランは、パエリアに特徴的な黄金色と独特の香りを与えるスパイスです。使用方法は、あらかじめ少量の温水につけて色出しをし、そのサフラン水を調理の際に加えます。
これにより、パエリア全体に色と香りが行き渡ります。
サフランは高価なスパイスですが、少量で十分な効果が得られるため、キャンプ用に小分けにして持参するとよいでしょう。使用すれば、見た目も香りも本格的なパエリアに仕上がり、キャンプでの食事をより特別なものにできます。
ただし、サフランの風味が苦手な方がいるため、好みに応じて使用量を調整しましょう。
ふっくらとした仕上がりが好みなら蓋をする
パエリアは本来、蓋をせずに調理するのが一般的です。
しかし、ふっくらとした仕上がりを好む場合は、蓋をして調理しましょう。
蓋をすると水分と熱が逃げにくくなり、米がより均一に炊けます。特に、キャンプでの調理では風や気温の影響を受けやすいため、蓋をすれば安定した仕上がりになりやすいです。
また、使用する調理器具に蓋がない場合は、アルミホイルで代用できます。
ただし、蓋をしすぎると水分が多くなりすぎる可能性があるため、途中で蓋を外して水分を飛ばす工程を入れましょう。
蓋の使用はキャンプでのパエリア作りをより簡単にし、失敗のリスクを減らせます。好みの食感に合わせて、蓋の使用を調整してみてください。
パエリアに入れたいおすすめの具材13選
パエリアの魅力は、多様な具材を楽しめる点です。本来は魚介類が主流ですが、キャンプでは好みの具材でアレンジできます。
エビ、イカ、あさり、ムール貝などの魚介類は定番で、旨味を引き立ててくれます。一方、鶏肉、豚肉、牛肉などの肉類も相性が良く、ジビエを使えば独特の風味を楽しめるでしょう。
野菜では、パプリカ、トマト、ブロッコリー、アスパラガスなどが彩りと栄養を添えます。きのこ類は旨味を増してくれるだけでなく、食感のアクセントになります。
これらの具材を組み合わせれば、キャンプならではの創造的なパエリアを調理可能です。季節や入手しやすさを考慮しながら、好みの具材を選んでみてください。
ここでは、パエリアに入れたいおすすめの13個の具材を紹介します。
エビ
エビは、パエリアに欠かせない定番具材です。
甘みと旨味がパエリア全体の味を引き立て、見た目にも華やかさを添えます。
大きめのエビを使うと存在感があり、食べ応えも増します。
調理の際は、殻付きのままでもむいた状態でも使用できますが、殻付きの方が旨味が逃げにくいです。ただし、殻付きの場合は食べにくさを考慮する必要があります。
エビは火が通りやすいため、米と一緒に炊くのではなく、米が炊けてから上に並べて蒸し焼きにするのがおすすめです。
イカ
イカは、パエリアに独特の食感と風味をもたらす人気の具材です。
歯ごたえと甘みが、パエリアの味わいを豊かにします。
主に、輪切りやリング状に切って使用すると、見た目も美しく仕上がります。
米と一緒に炊くと硬くなりやすいため、米が炊けてから上に並べて蒸し焼きにするのがよいでしょう。
あさり
あさりは、パエリアに深い旨味と磯の香りをもたらす絶品の具材です。
小ぶりながら、その濃厚な味わいがパエリア全体を引き立てます。殻付きのまま使用すると、見た目にも華やかさが増すでしょう。
調理の際は、あさりの砂抜きを事前に行ってください。米と一緒に炊き込めば、あさりの旨味がパエリア全体に行き渡ります。
ただし、火の通りすぎに注意が必要なほか、殻が開いたら取り出すのがコツです。キャンプでは、砂抜き済みの冷凍あさりを使用すると手間が省けます。
ムール貝
ムール貝は、パエリアに高級感と豊かな風味をもたらす魅力的な具材です。
大ぶりな姿と鮮やかな色合いが、パエリアを見た目にも華やかに演出します。特有の甘みと旨味は、パエリアの味わいを一層引き立ててくれるでしょう。
調理の際は殻付きのまま使用し、米と一緒に炊き込むのがおすすめです。殻が開いたら取り出してください。
キャンプでは、事前に洗浄済みのムール貝を使用すると便利です。
鶏肉
鶏肉は、パエリアに適度な旨味とジューシーさをもたらす具材です。
柔らかな食感と親しみやすい味わいが、パエリアを食べやすくします。もも肉やむね肉を一口大に切って使用すると、食べやすく仕上がるでしょう。
また、調理の際は米と一緒に炊き込めば、旨味がパエリア全体に行き渡ります。皮付きの鶏肉を使用すると、より豊かな風味を楽しめるでしょう。
豚肉
豚肉は、パエリアに独特の旨味と食感をもたらす具材です。
程よい脂の甘みが、パエリアの味わいを豊かにします。バラ肉やロース肉を一口大に切って使用すると、食べやすく仕上がるでしょう。
調理の際は、米と一緒に炊き込めば、豚肉の旨味がパエリア全体に行き渡ります。また、事前に軽く焼いてから加えると、より香ばしい風味を楽しめます。
キャンプでは、薄切りの豚肉を使用すると火の通りが早く便利です。
豚肉の旨味がしみ込んだパエリアは、満足感のある一品となるため、キャンプでの食事をさらに楽しいものにしてくれます。
牛肉
牛肉は、パエリアに贅沢な風味と食感をもたらす高級感のある具材です。
濃厚な旨味が、パエリアの味わいを格上げします。サーロインやリブロースなどの柔らかい部位を一口大に切って使用すると、食べ応えのある仕上がりになるでしょう。
調理の際は米と一緒に炊き込むのではなく、別に焼いてから上に乗せるのがおすすめです。牛肉の旨味を最大限に引き出し、ジューシーな食感を保てます。
ジビエ
ジビエは、パエリアに独特の野性味と深い旨味をもたらす個性的な具材です。
鹿肉やイノシシ肉などを使用すれば、通常のパエリアとは一線を画す味わいを楽しめます。濃厚な風味は、新たな魅力を加えてくれるでしょう。
調理の際は、臭みを取るためにワインやハーブでマリネしてから使用するのがおすすめです。また、火の通りに注意が必要で、硬くなりすぎないよう適度な加熱を維持しなければいけません。
パプリカ
パプリカは、パエリアに鮮やかな彩りと甘みをもたらす具材です。
赤、黄、オレンジなど、色とりどりのパプリカを使えば、見た目にも華やかなパエリアに仕上がります。爽やかな食感と自然な甘みは、味わいにアクセントを加えてくれるでしょう。
調理の際は細切りや角切りにして使用し、米と一緒に炊き込むと風味が全体に行き渡ります。ただし、火を通しすぎると食感が失われるため、途中で加えるのもよいでしょう。
トマト
トマトは、パエリアに爽やかな酸味と自然な甘みをもたらす具材です。
鮮やかな赤色は、視覚的にも魅力的にしてくれるほか、酸味はパエリア全体の味わいをさっぱりとさせ、食べやすくしてくれます。
調理の際は角切りにしたフレッシュトマトを使用するか、缶詰のダイストマトを活用するのがおすすめです。米と一緒に炊き込めば、トマトの旨味と水分がパエリア全体に行き渡ります。
キャンプでは、缶詰のトマトを使用すると便利です。
ブロッコリー
ブロッコリーは、パエリアに鮮やかな緑色と食感をもたらす具材です。
特徴的な形状と栄養価の高さは、見た目にも栄養的にも豊かにしてくれます。また、ブロッコリーの軽い苦味と食感は、味わいにアクセントを加えます。
調理の際は小房に分けて使用し、米が炊けてから上に並べて蒸し焼きにするのがおすすめです。ブロッコリーの鮮やかな緑色と適度な歯ごたえを保てます。
アスパラガス
アスパラガスは、パエリアに洗練された風味と食感をもたらす高級感のある具材です。
細長い形状と鮮やかな緑色は、視覚的にも魅力的にします。また、独特の香りと軽い苦味は、味わいに深みを与えるでしょう。
調理の際は斜め切りにして使用し、米が炊けてから上に並べて蒸し焼きにするのがおすすめです。アスパラガスの食感と風味を最大限に活かせます。
きのこ
きのこは、パエリアに独特の食感と旨味をもたらす具材です。
しいたけ、エリンギ、マッシュルームなど、さまざまな種類のきのこを組み合わせれば、複雑な味わいと食感を楽しめます。
また、きのこの持つ旨味成分は、パエリア全体の味を引き立ててくれるでしょう。
調理の際は適度な大きさに切って使用し、米と一緒に炊き込むのがおすすめです。きのこの旨味がパエリア全体に行き渡ります。
EcoFlow DELTA 3 Plusを使えばパエリアを簡単に調理可能!
EcoFlow DELTA 3 Plusは、キャンプでのパエリア作りを簡単にする優れたポータブル電源です。
使用すれば、炊飯器や電気鍋を使ってパエリアを調理できます。
1,500W出力(X-Boost使用時は2,000W)の高出力を備えているため、ほとんどの家電製品を問題なく動かせます。キャンプ場でも家庭と同じような調理環境を整えられるほか、パエリア作りの難易度が大幅に下がるでしょう。
さらに、1,024Whの大容量バッテリーを搭載しているため、長時間の使用も可能です。ソーラーパネルを接続すれば、自然エネルギーを活用して充電できます。
このように、DELTA 3 Plusを使えば、キャンプでのパエリア作りがより手軽で楽しいものになり、アウトドア料理の幅が大きく広がります。興味がある方は、ぜひ製品詳細ページをチェックしてみてください。
まとめ
パエリア作りに使うキャンプならではの調理器具、作るポイント、おすすめの具材13選を解説しました。
キャンプでのパエリア作りは、適切な調理器具と具材選び、失敗しないためのポイントを押さえる必要があります。
スキレットやメスティン、ダッチオーブンなどの調理器具を活用し、エビやイカ、野菜など好みの具材を組み合わせれば、オリジナリティあふれるパエリアを作れるでしょう。
また、EcoFlow DELTA 3 Plusのようなポータブル電源を使えば、より簡単に調理が可能です。 ポイントを押さえ、自然の中で絶品のパエリアを作ってみてください。