嵐山は京都でも有名な紅葉の名所として知られ、毎年秋になると国内外から行楽客が訪れる場所です。
ただし、初めて嵐山の紅葉を見る人は、どの時期に行けばいいのか、どの場所を訪れればいいのかわからない人もいるのではないでしょうか。
この記事では、嵐山の紅葉狩りの見どころ、観光シーズン、散策スポット、行楽客が守るべきことをわかりやすく解説します。
嵐山の紅葉について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
嵐山の紅葉狩りの見どころ
初めて嵐山の紅葉を見る人は、見どころについて知っておくと安心です。ここでは、嵐山の紅葉狩りの見どころについて詳しく解説します。
鮮やかな色合いの紅葉を見ることができる
嵐山は、寒暖差があることで鮮やかな色合いの紅葉になりやすいとされています。
夏から冬にかけて急激に朝晩が冷えるようになり、イチョウ・カエデ・モミジなどの木々が一気に紅葉します。この急激な寒暖差により、嵐山の紅葉はより美しくなるのです。
山を覆う紅葉が一面を覆い尽くす姿は感動の絶景で、特に渡月橋から眺める京都の景色・風景は言葉になりません。
赤・黄・オレンジなど、暖色系の色合いに染まる嵐山の紅葉は必見です。
期間限定のイベントが開催される
嵐山に限らず、秋の京都では期間限定のイベントが各地で開催されます。
代表的なところでは、例年11月に開催される嵐山もみじ祭りが有名です。当イベントでは紅葉に関する催しが行われるなど、行楽客必見です。
大々的なイベントがない場所でもライトアップが行われることがあるため、訪れる予定の場所でライトアップが行われるのかは先にチェックしておきましょう。
公共交通機関が各所に通っている
京都は、公共交通機関が各所に通っていて比較的楽に移動できます。
電車やバスはもちろんタクシーでの移動もでき、碁盤の目状に張り巡らされている京都の街並みを効率的に回れます。なかでも、タクシーは京都の足として便利です。
京都は細かな裏路地や小道が迷路のように張り巡らされているため、紅葉目的で各地を回る予定の人はタクシー移動が役立つでしょう。
街中には流しのタクシーも走っているため、必要に応じて利用するのが良いです。
神社仏閣などの歴史的建造物がある
嵐山周辺には、神社仏閣などの歴史的建造物が残されています。
世界遺産に登録されている神社仏閣が多く、天龍寺をはじめとする国宝・重要文化財も少なくありません。
天龍寺は池に映し出される鮮やかな紅葉を見ることができる曹源池庭園、紅葉のトンネルが広がる裏道参道など見どころ満載です。
紅葉と和風建築との調和が素晴らしく、京都らしさを感じられる場所といえるでしょう。
他にも、嵐山周辺は林の小径など風情を感じられるところがいくつかあるため、素敵な写真を撮るのにも良いエリアといえるのではないでしょうか。
ライトアップが凝っている
京都の紅葉は、ライトアップが他と比べて非常に凝っています。
日本各地で紅葉のライトアップは行われていますが、京都は日本の伝統建築と紅葉のライトアップが見られるため、他にはない美しさがあります。
世界遺産に登録されている神社仏閣でのライトアップも行われており、幻想的かつ神秘的な夜景を見るのに良いでしょう。
拝観料はかかりますが、名のある神社仏閣と紅葉のライトアップは京都らしさに溢れています。せっかく秋の京都を訪れるなら、ぜひライトアップも見てみてください。
嵐山の紅葉の観光シーズン
嵐山では、例年11月上旬〜12月上旬が紅葉の見頃です。ここでは、嵐山の紅葉の観光シーズンについて詳しく解説します。
例年だと11月上旬~12月上旬
嵐山の紅葉は、例年だと11月上旬〜12月上旬に見頃を迎えます。
京都は夏から冬にかけて急激に紅葉が進む土地で、嵐山では11月上旬頃から徐々に紅葉が始まり、12月上旬頃に終わるのが一般的です。
季節によって紅葉シーズンは変わりますが、例年通りなら11月上旬〜12月上旬に訪れるのが良いでしょう。
しかし、期間は条件によって若干前後することがあるため、基本的にはテレビや新聞の他、SNSのタイムラインで情報収集しておくと安心です。
リアルタイムの様子がわかれば、紅葉が見頃の場所を的確に選んで回れます。
以下の記事では11月下旬〜12月が見頃な紅葉スポットについて解説しているため、あわせてお読みください。
→【2024年】11月下旬〜12月が見頃な紅葉スポット10選!地域別に詳しく解説
11月には紅葉のお祭りがある
11月には嵐山もみじ祭りなど、紅葉に関するお祭りがあります。
嵐山もみじ祭りは京都嵐山で毎年11月の第2日曜日に開催されるお祭りで、平安貴族が愛した嵐山の紅葉の美しさを讃え、嵐山の守護神である蔵王権現に感謝する行事として行われるお祭りです。
大堰川に今様船・天龍寺船・平安管弦船など、嵯峨嵐山の社寺にちなんだ船が浮かび、平安貴族の舟遊びを再現するお祭りとして知られています。
船上では今様や平安管弦などの演舞が披露され、河原では伝統的な行事が催されるなど、秋の嵐山を訪れるならぜひ参加したいお祭りといえるでしょう。
12月には散り紅葉が見られる
12月には、散り紅葉の儚い絶景が見られます。
散り紅葉とは紅葉が散る様子を指す言葉で、嵐山では12月頃が見頃です。散り始めた葉が地面を赤・黄・オレンジに染め、一面に紅葉の絨毯ができ、美しい風景を描きます。
嵐山は紅葉そのものが美しい場所として知られていますが、散り紅葉によって生み出される絶景も見逃せません。
嵐山の紅葉の散策スポット
嵐山で紅葉を見るなら、訪れる場所をいくつか絞っておくと効率的です。ここでは、嵐山の紅葉の散策スポットについて詳しく解説します。
嵐山モンキーパーク
出典:かさこワールド
嵐山モンキーパークは、嵐山連峰の一つに数えられる岩田山にある公園です。
野生のニホンザルが暮らす公園で、柵のない園内に約120頭のニホンザルがいることで知られています。
約6,000m2という広大な敷地面積に広がる紅葉が見事で、運が良ければニホンザルと紅葉のコラボレーションを写真に収められるでしょう。
ビジターセンターでは餌を購入でき、金網越しの餌付け体験も可能です。
京都市内を一望できる展望台もあるため、絶景と動物の両方を見てみたい人はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。
嵯峨野トロッコ列車
出典:KYOTO SIDE
嵯峨野トロッコ列車は、嵐山と亀岡を結ぶ観光列車です。
トロッコ嵯峨駅からトロッコ亀岡駅まで約25分、ちょっとした小旅行気分を楽しめる乗り物で、車窓から美しい紅葉のトンネルが見られます。
トコトコと進む観光列車からの眺めは嵐山でも有名な絶景で、秋は国内外からの行楽客で賑わっています。
特に光の幻想列車と題して演出された沿線では、神秘的なライトアップが楽しめる他、場所によってはイルミネーションまで眺められるため、必見です。
竹林の小径
竹林の小径は、嵐山の代名詞として知られる竹林です。
竹の青と葉の赤のコントラストが見事で、平安時代の趣を感じられる場所となっています。
一度竹林に入ると外の景観と遮断されるため、まるでタイムスリップしたかのような感覚が味わえるのが特徴で、約400mの遊歩道をのんびりと歩けます。
ライトアップも行われるため、ぜひ着物を着て訪れてみてはいかがでしょうか。
天龍寺
出典:caede
天龍寺は、京都の世界遺産として登録されている寺院です。
臨済宗天龍寺派の大本山として知られ、かつて足利尊氏が後醍醐天皇の冥福を祈るために後嵯峨上皇の亀山殿の跡地に創建した場所とされています。
日本で最初に史跡・特別名勝に指定された場所としても知られ、境内の紅葉の美しさは嵐山でも指折りです。
なかでも、曹源池庭園と紅葉の共演は非常に美しく、嵐山を訪れるなら一度は見ておきたい絶景といえるでしょう。
渡月橋
出典:caede
渡月橋は、嵐山と嵯峨野を隔てる桂川に架かる橋です。
かつて亀山上皇が橋の上空を移動していく月を眺めて「くまなき月の渡るに似る」と感想を述べたことから名付けられた場所で、現在では嵐山を代表する観光地となっています。
周辺には飲食店やお土産屋が立ち並んでおり、ただ美しい景観を見るだけでなく食べて買って満喫できる場所といえるでしょう。
嵐山で行楽客が守るべきこと
嵐山で紅葉狩りをするなら、守るべきマナーやルールについて知っておくのが望ましいです。ここでは、嵐山で行楽客が守るべきことについて詳しく解説します。
キャンプは許可されているところでのみ行う
嵐山周辺にはキャンプ場があり、いつでもどこでも秋キャンプが楽しめるようになっているのですが、キャンプは許可されているところでのみ行うようにしましょう。
禁止されている場所でキャンプするのは、マナー的にもルール的にもアウトです。
むしろ、整備が行き届いているキャンプ場の方が快適に過ごせるため、紅葉キャンプをする予定の人は嵐山のキャンプ場を調べてから訪れてみてください。
以下の記事では紅葉キャンプの魅力について解説しているため、あわせてご覧ください。
→紅葉キャンプの魅力を徹底解説!注意点やおすすめスポットも併せて紹介
ゴミの不法投棄・ポイ捨てはしない
当たり前のことですが、ゴミの不法投棄・ポイ捨てはしないでください。
京都はオーバーツーリズムの関係で、行楽客によるゴミの不法投棄・ポイ捨てが散見されています。自ら出したゴミは、自分自身で持ち帰るのが基本です。
写真撮影・動画撮影に配慮する
写真撮影・動画撮影する場合は、近隣住民や他の行楽客に配慮しましょう。
最近、無断で撮影してトラブルになる人が後を絶ちません。住居にカメラを向けたり敷地に無許可で入ったりと行楽客による迷惑行為が横行しているため、十分にご配慮ください。
騒音・振動に十分配慮する
嵐山には普通に生活している人もいるため、騒音・振動にも十分配慮してください。
早朝や深夜に歩き回ったり騒いだりすると迷惑になります。京都の伝統家屋は音が響きやすい構造のものもあるため、話し声や笑い声などにも配慮が必要です。
舞妓を無断で撮影しない
舞妓さんを無断で撮影するのは、禁止されています。最近は行楽客による舞妓さんの盗撮が問題となっており、祇園などでは厳しく対応しています。
無断で撮影するのはもちろん、髪を触ったり腕を引っ張ったりする行為も禁止されているため、舞妓さんを見かけても見るだけにしましょう。
列に割り込みしない
嵐山の人気店などでは行列ができていることがあるのですが、列に割り込むのはNGです。
誰かに待ってもらって後から大勢で押しかける人もいますが、原則は最初から並んでいた人しか入れません。
神社仏閣の拝観によっては予約できるところもあるため、予約をしてから訪れるようにしましょう。
まとめ
嵐山の紅葉狩りの見どころ、観光シーズン、散策スポット、行楽客が守るべきことを解説しました。
嵐山の紅葉は、鮮やかな色合いの紅葉が見られる点、期間限定のイベントが開催される点、公共交通機関が各所に通っている点、神社仏閣などの歴史的建造物がある点、ライトアップが凝っている点などが見どころです。
観光シーズンは主に11月上旬〜12月上旬とされ、散策スポットとしては嵐山モンキーパーク、嵯峨野トロッコ列車、竹林の小径、天龍寺、渡月橋などがあります。
周辺にはキャンプ場もあるため、より紅葉を肌で感じたい人は秋キャンプするのも良いでしょう。
紅葉キャンプなら、より紅葉を間近で楽しめます。
ただし、京都のキャンプ場は電源などを備えているところもありますが、何もないところも珍しくないため、ポータブル電源があると安心です。
EcoFlowで販売しているEcoFlow DELTA 3があれば、いつでもどこでも電源を確保でき、家電も自由に使用できます。
EcoFlow DELTA 3は急速充電対応で超静音設計となっているため、嵐山でキャンプしたい人にも良いです。
製品自体は安全性・耐久性に配慮して製造されているため、アウトドアの他にリモートワークや非常用電源としても便利でしょう。
ポータブル電源は幅広い場面で役立つ優れものだからこそ、まだ持っていない人はぜひ一度導入を検討してみてはいかがでしょうか。
詳細はEcoFlowの公式ホームページをご覧ください。