ポータブル電源の持ち時間の計算式は「ポータブル電源の容量×0.8÷家電の消費電力」となっており、比較的簡単に計算可能です。
しかし、具体的にどのように計算すれば良いかわからない人もいるかもしれません。
この記事では、ポータブル電源の持ち時間の計算方法、バッテリー残量を左右する要素、寿命を削らないための予防対策をわかりやすく解説します。
ポータブル電源の持ち時間の計算について知りたい方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
ポータブル電源の持ち時間の計算方法
ポータブル電源の持ち時間の計算は難しくなく、自力ですぐに計算可能です。
ここでは、ポータブル電源の持ち時間の計算方法について詳しく解説します。
持ち時間=ポータブル電源の容量×0.8÷家電の消費電力
持ち時間の計算式は「ポータブル電源の容量×0.8÷家電の消費電力」となっており、ポータブル電源の容量に0.8を掛けて家電の消費電力で割るとすぐに計算できます。
参考までに、2,500Whのポータブル電源で40Wのノートパソコンを使用する例と、1,500Wのポータブル電源で10WのLED照明を使用する例を見てみましょう。
- 2,500Whのポータブル電源で40Wのノートパソコンを使用する例
→2,500Wh×0.8÷40W=50時間 - 1,500Whのポータブル電源で10WのLED照明を使用する例
→1,500Wh×0.8÷10W=120時間
上記の計算式に当てはめると2,500Whのポータブル電源で40Wのノートパソコンなら約50時間、1,500Whのポータブル電源で10WのLED照明なら約120時間は使用できる計算です。
他にもポータブル電源の容量と家電の消費電力さえわかればすぐに計算できるため、使用したいものに合わせて計算してみてください。
バッテリー残量は使用する環境によって変化する
ポータブル電源のバッテリー残量は使用する環境によって変化するため、注意が必要です。状況によっては電力ロスが発生し、想定よりも持ち時間が短くなることがあります。
バッテリー残量については必ずしも計算通りになるとは限らないため、どのような環境で使用するのかを想定して計算しておかなければいけません。
家電の機能・性能によっても使用時間は変化するからこそ、どのような場面に用いるのかは具体的にイメージしておきましょう。
充放電を繰り返すことで寿命が劣化する
ポータブル電源は充放電を繰り返すことで寿命が劣化します。状態によっては故障・破損し、完全に停止することがあるため、注意が必要です。
何度も充放電すると寿命は削られていくため、適切な方法で保管しなくてはなりません。
なお、他の記事では蓄電池容量の計算方法、ポータブル電源の使用時間は自分で計算できるかどうかについて解説しているため、あわせてご確認ください。
→蓄電池容量の計算方法は?上手な活用術と失敗しない選び方を解説
→ポータブル電源の使用時間は自分で計算できる?計算手順や知っておくべきポイントを紹介
バッテリー残量を左右する要素
バッテリー残量を左右する主な要素は、過酷な環境で稼働させている、充放電しながら機器を使用する、複数の機器を接続するなどです。
ここでは、バッテリー残量を左右する要素について詳しく解説します。
過酷な環境で稼働させている
過酷な環境で稼働させていると、バッテリー残量が影響を受けやすくなります。特に、過度に暑い場所・寒い場所ではバッテリーの消耗が激しくなるため、注意が必要です。
熱気に包まれていると本体がダメージを受ける他、冷気に包まれていると電池をより消耗するようになるため、過酷な環境での稼働は極力控えましょう。
アウトドアやリモートワークなど、使用する環境によっては過酷な環境で稼働させなくてはならないことがあるかと思いますが、可能であれば快適な環境でご使用ください。
充放電しながら機器を使用する
充放電しながら機器を使用すると、バッテリーが減りやすくなります。
何度も充放電するとバッテリーが消耗されて寿命が短くなるため、過度な充放電には注意しておきたいです。
ポータブル電源の特性上充放電を繰り返すことになりますが、100%と0%を繰り返しているとバッテリーがさらに減りやすくなります。
複数の機器を接続する
複数の機器を接続しても、バッテリーが減りやすくなります。
一緒に接続するとバッテリーに負担がかかって寿命が短くなるため、複数の機器の使用には注意しておきたいです。
ポータブル電源によっては接続ポートが何個か設けられているものもありますが、電力消費の激しい家電を同時につなぐとバッテリーがより減りやすくなります。
なお、他の記事では家庭用バッテリーの魅力とは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの充電方法について解説しているため、あわせてご参照ください。
→家庭用バッテリーの魅力とは?種類や特徴について詳しく解説
→リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの充電方法を解説!寿命を延ばすコツや適切な保管場所
寿命を削らないための予防対策
寿命を削らないためには、風通しの良い場所で保管する、定期的に保守点検する、電池がゼロのまま放置しない、パススルー充電しないなどの予防対策が必要です。
ここでは、寿命を削らないための予防対策について詳しく解説します。
風通しの良い場所で保管する
風通しの良い場所で保管することで、高温多湿を避けられます。
ポータブル電源はある程度の環境に強い構造なのですが、高温多湿な環境には弱いため、風通しの良い場所での保管が求められます。
暑すぎても寒すぎてもポータブル電源にダメージが蓄積されてバッテリーの寿命が削られやすくなるため、保管場所には細心の注意を払いましょう。
家に置きっぱなしにしたり、外に出しっぱなしにすると気づかないうちに寿命が削られていることもあるからこそ、適切な保管場所を確保してください。
定期的に保守点検を実施する
定期的に保守点検を実施することで、異変に気づけます。
ポータブル電源から異音や異臭がするようならすぐに停止させ、症状から交換や修理が必要かを検討します。
変な音や匂いが発生しているにもかかわらず使用を続けていると最悪の場合は爆発・発火する可能性もゼロではありません。
もちろん、ポータブル電源は安全性・耐久性に配慮して設計されているため安心して使用できるのですが、異変があるなら使用は一旦控えてください。
もし自力でのメンテナンスが大変そうなら、数ヶ月に一度もしくは半年に一度の割合でプロに診断してもらうのが良いでしょう。
電池がゼロのまま放置しない
電池がゼロのまま放置すると、バッテリーが劣化します。
いわゆる過放電が続くとバッテリーそのものがダメになるため、充電が完全になくなる前に電力供給して過放電になるのを防ぎたいです。
ポータブル電源は充電が0%のまま放置されると、そこから電力を取り出そうとして過放電を引き起こすのですが、この過放電はバッテリーに相当な負担をかけます。
過放電を放置すると寿命は加速度的に削られていくため、できれば定期的に充電してバッテリーが40〜60%になるよう維持しましょう。
ただし、充電が100%になっているにもかかわらず充電を続けるのもバッテリーに負担をかけるため、80%を超えた段階で充電を終えるのもありです。
パススルー充電しない
パススルー充電しても、バッテリーが劣化します。
パススルー充電とは、ポータブル電源を充電しながら家電に給電することを指します。充電性能そのものに負荷をかけるパススルー充電は、ポータブル電源にとって大敵です。
最近ではパススルー充電に対応した機種もありますが、寿命を長持ちさせるなら原則は避けるのが良いでしょう。
できれば充電は充電で完了させ、給電は給電として行うようにしたいです。
なお、他の記事では家庭用蓄電池の寿命と耐用年数はどれくらいなのか、太陽光パネルの寿命は何年なのかについて解説しているため、あわせてご覧ください。
→家庭用蓄電池の寿命と耐用年数はどれくらい?長持ちさせるコツと製品の選び方
→太陽光パネルの寿命は何年?法定耐用年数と期待寿命、寿命を延ばす方法を解説
長寿命の製品をお探しならEcoFlowがおすすめ
長寿命の製品をお求めなら、EcoFlowの製品をご検討ください。
当社では長寿命の製品に定評があります。なかでも、容量1,024WhのEcoFlow DELTA 3 Plusや容量2,048WhのEcoFlow DELTA 2 MAXは幅広い環境に対応可能です。
ここでは、両製品の容量から代表的な家電の使用時間を紹介します。
- EcoFlow DELTA 3 Plus(容量1,024Wh)
→炊飯器(700Wの場合):約1.2時間
→冷蔵庫(600Wの場合):約1.4時間
→電子レンジ(500Wの場合):約1.6時間
→エアコン(400Wの場合):約2.0時間
→テレビ(67Wの場合):約12.2時間
→スマホの充電器(20Wの場合):約41.0時間 - EcoFlow DELTA 2 MAX(容量2,048Wh)
→炊飯器(700Wの場合):約2.3時間
→冷蔵庫(600Wの場合):約2.7時間
→電子レンジ(500Wの場合):約3.3時間
→エアコン(400Wの場合):約4.1時間
→テレビ(67Wの場合):約24.5時間
→スマホの充電器(20Wの場合):約81.9時間
上記は一般的な家電の消費電力から計算したもので、各家電の機能や性能に左右されるため、あくまでも目安としてお考えください。
うまくポータブル電源を活用すれば災害などで停電が発生しても、数時間〜数十時間は持つため、あらかじめ充電しておくと安心です。
EcoFlow DELTA 3 PlusもEcoFlow DELTA 2 MAXも高出力・大容量で知られており、どちらも持ち運び可能なポータブル電源となっています。
安全性・耐久性に配慮して開発されているのはもちろん、誰でも持ち運べるサイズ・重量・形状となっているのも嬉しいポイントです。
日本ではいつどこで巨大災害が発生するかわからず、突然電気が使えなくなることがあるかもしれません。そんなとき、ポータブル電源が1台あるだけで安心感が変わってくるのではないでしょうか。
もちろん、ポータブル電源だけで何日も過ごせるわけではありませんが、製品によっては数日分〜10日分のエネルギーを貯められるため、数日間の停電なら耐えられます。
日本の停電は1〜2日で復旧することがほとんどであるため、EcoFlow DELTA 3 PlusまたはEcoFlow DELTA 2 MAXがあれば「電気が使えなくて困る」という事態を防げるはずです。
どちらも普段はアウトドアやリモートワークなどに使用できるため、防災グッズとしてはもちろん、普段使いの電力供給源としても重宝するのではないでしょうか。
まだポータブル電源を購入しておらず、今後のために導入したいとお考えの方は、ぜひ公式ホームページをご覧ください。
まとめ
ポータブル電源の持ち時間の計算方法、バッテリー残量を左右する要素、寿命を削らないための予防対策を解説しました。
ポータブル電源の持ち時間は「ポータブル電源の容量×0.8÷家電の消費電力」で計算できるため、各家電に合わせて計算しておくのが良いでしょう。
事前に計算しておけば、停電が発生してもどれくらい持つのかがわかります。
ポータブル電源は製品によって容量が限られているものと十分なものがあるため、バックアップ電源としてどれくらい使用できるのかは前もって計算しておきたいです。
「ポータブル電源の容量×0.8÷家電の消費電力」に当てはめるだけで計算できるため、停電時に必要となりそうな家電をピックアップして計算しておくのが良いでしょう。
具体的に何時間使えるのか把握しておくだけで、安心感が変わってきます。
なお、EcoFlowではEcoFlow DELTA 3 PlusやEcoFlow DELTA 2 MAXなど、幅広いシチュエーションに用いられるポータブル電源を取り扱っています。
EcoFlow DELTA 3 Plus・EcoFlow DELTA 2 MAXはEcoFlowの主力商品で、家電の約99%に使用できる他、100%充電で数日分〜10日分のエネルギーを貯めておけるため、いざというときも安心です。
万が一災害による停電が発生しても瞬時に切り替わり予備電源として機能するなど、バックアップ電源としても役立ちます。
仕事中や勉強中に突然データが失われることを防げるのはもちろん、停電時に何もできなくなるのを防げます。
EcoFlow DELTA 3 PlusもEcoFlow DELTA 2 MAXも業界トップクラスの急速充電に対応しているため、ある程度予想できる大雨や台風にも備えられるでしょう。
もちろん、突然キャンプ・車中泊の予定が入っても約1時間でフル充電できるため、準備に支障が出ません。
まだポータブル電源をお持ちでない人は、ぜひ一度EcoFlowの公式ホームページをご覧ください。