- ポータブル電源でエアコンは動かせる?
- ポータブル電源を使ってエアコンを動かすメリットは?
- ポータブル電源を選ぶ際のポイントを知りたい
このような疑問や悩みがある方もいるでしょう。結論、高出力のポータブル電源を使えば、自宅のエアコンを動かすことが可能です。
ただし、エアコンを動かすためには条件があるほか、製品を選ぶ際にも意識すべきポイントが存在します。そこで今回は、ポータブル電源でエアコンを動かせるシーン、利用するメリット、選び方を詳しく解説します。
ポータブル電源とエアコンを使って快適な環境を構築したい方は、本記事を最後までご覧ください。
ポータブル電源を使えばエアコンを動かせる?
高出力のポータブル電源を使えば、自宅のエアコンを動かすことが可能です。停電によって電力供給が途絶えたときでも、ポータブル電源があればエアコンを動かして温度調節ができます。
ただし、ポータブル電源を使ってエアコンを動かすためには、以下2つの条件を満たす必要があります。
- エアコンが100V電源の機種である
- ポータブル電源の定格出力がエアコンの最大消費電力を上回っている
一般家庭に設置されている多くのエアコンは100V電源の機種であるため、ポータブル電源のAC出力ポートに接続すれば問題なく動かせます。ただし、大型エアコンの場合は200Vの可能性があるため注意が必要です。
また、エアコンに限らず家電製品を動かす上では、ポータブル電源の定格出力が電気機器の最大消費電力を上回っている必要があります。その基準を満たしていない場合、電力不足でエアコンを動かすことができません。
上記の2点をクリアすれば、ポータブル電源を使ってエアコンを動かすことができます。ポータブル電源を選ぶ際は、特に定格出力に意識を向ける必要があります。
ポータブル電源でエアコンを動かす主なシーン
ポータブル電源でエアコンを動かす主なシーンは以下の通りです。ポータブル電源が求められる場面が意外と多いことがわかります。
- 日常生活
- アウトドア
- 緊急時
それぞれのシーンを1つずつ見ていきましょう。
シーン1.日常生活
ポータブル電源を活用することで、自宅のどの場所にいても温度調節を図れるようになります。日常生活で使用する場合、備え付けのエアコンではなくポータブルクーラーなどに用いることが基本です。
例えば、真夏日に自宅の庭でDIYを行う際、ポータブルクーラーとポータブル電源を持ち込めば、外にいても効果的な暑さ対策を行えます。また、自宅内で電源を使用できない場面でも、ポータブル電源を用意すれば快適に過ごせます。
シーン2.アウトドア
アウトドア活動においてもポータブル電源が活躍します。アウトドアでは電源を確保できる場面が限られますが、ポータブル電源を持参すればエアコンを使って暑さ・寒さ対策を行えます。
【ポータブル電源とエアコンが活躍する主なアウトドア】
- キャンプ
- 車中泊
- ハイキング
- 登山
- 釣り
例えば、ポータブル電源でエアコンや扇風機を使用すれば、キャンプ時のテント内を快適な温度に保てます。車中泊でも同じく、備え付けのエアコンよりも効果的に温度調節を図れます。
シーン3.緊急時
自然災害によって停電が発生すると、電力会社からの電力供給が絶たれるため、冷暖房器具を使用できなくなります。その点、ポータブル電源があれば、停電時でもエアコンなどを使って快適な環境を構築できます。
例えば、地震や台風によって停電が起こったとしても、ポータブル電源でエアコンや冷蔵庫を稼働させれば、普段の日常生活を維持することが可能です。また、ラジオやスマートフォンの充電を行うことで、緊急時の情報収集にも役立ちます。
→ポータブル電源は防災グッズとして必要なのか?用意すべき5つの理由
ポータブル電源でエアコンを動かすメリット
本項では、ポータブル電源でエアコンを動かすメリットを3つ紹介します。
- 外出先でも自由に使用できる
- 効果的な暑さ・寒さ対策になる
- 節電効果に期待できる
以下、それぞれの詳細を見ていきましょう。
メリット1.外出先でも自由に使用できる
1つ目のメリットは、外出先でも自由に使用できることです。外出先で備え付けの電源がない状況でも、ポータブル電源の電力供給により、エアコンを使って温度調節ができます。
キャンプや車中泊、釣りといったアウトドア活動だけでなく、緊急時に学校や公園に避難する場面でも、ポータブルクーラーを使って快適に過ごせます。「備え付け電源がない」「コンセントを挿す場所がない」といった問題を解決します。
メリット2.効果的な暑さ・寒さ対策になる
効果的な暑さ・寒さ対策になることもメリットの1つです。ポータブル電源を活用すれば、エアコンをさまざまな場所で動かせるようになるため、極端な気温のなかでも問題なく過ごせます。
例えば、野外イベントやキャンプ場では、常設の電源設備がないケースもありますが、ポータブル電源があれば冷暖房器具を利用できます。これにより、暑い日や寒い日でも、アウトドアをより快適に楽しむことができるでしょう。
特に長期間のアウトドア活動では熱中症対策や凍え防止に役立つため、ポータブル電源とエアコンの組み合わせが重要となります。
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メリット3.節電効果に期待できる
ポータブル電源とソーラーパネルを併用し、太陽光発電システムを構築すれば節電効果に期待できます。昼間はソーラーパネルで発電した電力を使い、夜間はポータブル電源に貯めた電力を使用することで、電力会社から購入する電力量を減らすことが可能です。
仮に1日中エアコンを使っていたとしても、太陽光発電システムで電力を補うことができれば、電気代はほとんど発生しません。もちろんエアコンだけでなく、冷蔵庫やテレビ、電子レンジなど、ほかの家電製品にも電力を供給できます。
ポータブル電源とソーラーパネルを効果的に活用することで、大幅な節電効果に期待できるのです。
→太陽光発電の仕組みをわかりやすく解説!必要となる機器やメリット・デメリットを紹介
エアコンを使用できるポータブル電源の選び方
ポータブル電源と一言で言っても、その製品は多岐にわたります。ポータブル電源を選ぶ際は、以下5つのポイントを意識してみてください。
- バッテリー容量
- 定格出力
- ソーラーパネル充電
- バッテリーの安全性
- 利便性
これらのポイントを押さえることで、自身の状況に適した製品を見つけやすくなります。
ポイント1.バッテリー容量
エアコンの使用を考慮すると、バッテリー容量が重要なポイントとなります。なぜなら、ポータブル電源のバッテリー容量がエアコンの稼働時間に直結するためです。
例えば、大容量のバッテリーを持つポータブル電源を選べば、エアコンを長時間使用できます。特に真夏日のキャンプや停電時にはエアコンの長時間使用が求められるため、大容量バッテリーのポータブル電源が活躍します。
バッテリー容量:小 | 200〜500Wh |
バッテリー容量:中 | 700〜1,500Wh |
バッテリー容量:大 | 2,000〜3,000Wh |
ただし、バッテリー容量が大きい製品はコストが高く、それでいてサイズ・重量が大きくなります。その点を踏まえて、バッテリー容量を選択するようにしましょう。
→大容量ポータブルバッテリーは本当に必要?大容量を買うべき5つの理由
ポイント2.定格出力
定格出力もまた、ポータブル電源を選ぶ上で非常に重要です。エアコンを使用する条件として、ポータブル電源の定格出力がエアコンの最大消費電力を上回っている必要があります。
エアコンを動かすには大きな電力が必要であり、ポータブル電源の定格出力が低いと、エアコンを動かすことができません。エアコンだけでなく、さまざまな家電製品に対応するためにも、十分な定格出力を持つポータブル電源を選択する必要があるのです。
ポイント3.ソーラー充電
3つ目のポイントは、ソーラー充電に対応しているかどうかです。ポータブル電源の製品によっては、ソーラーパネルの充電に対応しており、電力の自給自足を図れるものがあります。
ソーラーパネルを使って充電できれば、ポータブル電源の電力が不足していても、自家発電によりエアコンを使って温度調節を行えます。特に長期間の停電が想定される場面では、ソーラーパネルを用いた発電システムが重宝されます。
ただし、充電速度はソーラーパネルの大きさや天候に依存するため、雨天の場合や小さいソーラーパネルでは十分な充電に期待できません。その点を踏まえて、ポータブル電源やソーラーパネルを選ぶようにしましょう。
ポイント4.バッテリーの安全性
ポータブル電源を選ぶ際は、バッテリーの安全性にも注力しましょう。バッテリーの問題が起きた場合は、エアコンを使用できなくなるのはもちろんのこと、重大な事故につながる恐れがあります。
例えば、過充電や過放電などが原因でバッテリーに負荷がかかると、発火や爆発の危険性が伴うケースがあります。このリスクを避けるためにも、製品の安全基準を確認し、信頼性の高い製品を選択するようにしましょう。
また、バッテリーの安全性は電池の種類によっても異なります。リン酸鉄リチウムイオン電池が採用されている製品であれば、高い安全性を実現していると言えます。
→ポータブル電源を選ぶならリン酸鉄リチウムポータブル電源をおすすめ
ポイント5.利便性
利便性が高いポータブル電源を選ぶことは、エアコンの利用において重要です。利便性が高い製品を選ぶことで、エアコン利用時のストレスを軽減し、幅広いシーンでの快適性が向上します。
【利便性が高いとされる機能】
- LEDライト
- 急速充電
- パススルー
- EPS機能
- スマホ連携
これらの便利機能が搭載されていれば、エアコンを使ってより快適に過ごすことができます。ただし、機能が多いほど費用が高くなる傾向にあるため、利用目的とバランスを取りながら選ぶことが大切です。
エアコンを使用できるおすすめのポータブル電源3選
エアコンを使用できる高性能のポータブル電源として、以下のEcoFlow製品を紹介します。ポータブル電源の導入を検討している方は、以下の詳細をチェックしてみてください。
DELTA Pro
EcoFlowの「DELTA Pro」は、「とにかくパワフルなポータブル電源がほしい」という方に向いています。本製品のバッテリー容量は3,600Whで、専用のエクストラバッテリーを最大2台接続すれば、容量を10,800Whへと増やすことが可能です。
また、定格出力も高水準なので大型エアコンも動かせます。ソーラーパネルと併用すれば、太陽光発電システムの構築も可能です。
容量 | 3,600Wh |
定格出力 | 3,000W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm |
重量 | 約45kg |
出力ポート | 合計:15 AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |
DELTA 2 Max
高性能なポータブル電源として、「DELTA 2 Max」をおすすめします。本製品は充電速度が優れており、0%から80%までの充電が43分で完了します。
バッテリー容量・定格出力ともに高水準なので、自宅のエアコンに電力供給することが可能です。導入すれば、非常用電源として十分な効果を発揮するでしょう。
容量 | 2,048Wh |
定格出力 | 2,400W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm |
重量 | 約23kg |
出力ポート | 合計15 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station |
DELTA 2
機能性と携帯性のバランスを求める方は、バッテリー容量1,024Whの「DELTA 2」をご検討ください。定格出力1,500Wというパワフルな性能を持ちながら、約12kgという軽さを実現しています。
普段使いはもちろんのこと、アウトドア活動や緊急時にも活躍します。なお、専用エクストラバッテリーを接続すれば、最大3,040Whまで拡張することが可能です。
容量 | 1,024Wh |
定格出力 | 1,500W |
AC充電入力 | 最大1,200W |
サイズ | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約12kg |
出力ポート | 合計15 ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケットx1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |
まとめ
本記事では、ポータブル電源でエアコンを動かせるシーン、利用するメリット、選び方を詳しく解説しました。
高出力のポータブル電源を使えば、自宅のエアコンを動かすことが可能です。日常生活や緊急時はもちろんのこと、アウトドア活動でもエアコンを使用できます。
エアコンを動かすためのポータブル電源を選ぶ際は、バッテリー容量・定格出力・ソーラーパネル充電・バッテリーの安全性・利便性の5つを意識するようにしましょう。自身の状況に適した製品を見つけやすくなるはずです。
なお、本サイトを運営するEcoFlowは、大容量かつ高出力のポータブル電源を多数販売しております。ポータブル電源の購入を検討している方は、以下の製品をぜひチェックしてみてください。