「大容量ポータブルバッテリーは本当に必要なの?」という疑問をお持ちの方もいるでしょう。結論、大容量ポータブルバッテリーが必要かどうかは、利用人数や利用シーンによって異なります。
使用状況によっては、小容量バッテリーで事足りる場合もあります。しかし、災害時の非常用電源として活用したい、ハイパワーな家電製品を動かしたい、という場合には大容量ポータブルバッテリーの用意がおすすめです。
本記事では、大容量ポータブルバッテリーが必要な理由、特におすすめの製品を3つ紹介します。ポータブルバッテリーの購入で悩んでいる方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
大容量ポータブルバッテリーは本当に必要?
大容量ポータブルバッテリーが必要かどうかは、利用人数や利用シーンによって異なります。そもそも大容量ポータブルバッテリーを導入すれば、日常生活やアウトドア、緊急時がより快適となります。
なかでも、以下のような用途を求める方に、大容量ポータブルバッテリーの用意が推奨されます。
- 災害時の非常用電源として数日間の電力を賄いたい
- ハイパワーな家電製品を動かして屋外のDIYなどに活用したい
- キャンプや車中泊で消費電力が高い電気機器を使用したい
大容量ポータブルバッテリーを購入する前には、必ず「何の目的で使うのか」「何人が何日使うのか」を明確にしておきましょう。
例えば、キャンプや災害時に家族4人分のスマートフォンを3日間充電したい場合、「約5,000mAh(=18.5Wh)×4台×3日間」という計算式により、222Whの電力が必要となります。この場合、300〜400Wh程度のポータブルバッテリーで事足ります。
一方で、スマートフォンの充電のほかに、電子レンジや冷暖房器具、冷蔵庫などを使用したい場合、小容量ポータブルバッテリーでは電力が足りません。災害時に最低限の電源を確保する目的であれば、容量は2,000~3,000Wh程度は用意しておくべきと言えるでしょう。
大容量ポータブルバッテリーが必要な5つの理由
大容量ポータブルバッテリーは、小容量の製品よりもメリットが大きくなります。本項では、必要な理由を5つの項目に分けて詳しく解説します。
- 容量の大きさに比例してバッテリーの寿命も長くなるから
- インバーターの性質により高い効率が発揮されるから
- 将来を見据えた投資になるから
- 用途や使用場面が広がるから
- 単純に電気機器の使用時間が長くなるから
以下、それぞれの理由を1つずつ見ていきましょう。
理由1.容量の大きさに比例してバッテリーの寿命も長くなるから
大容量の製品はバッテリーにとって最適な状態を維持しやすいほか、1サイクルにかかる時間も長くなるため、結果的にバッテリーの寿命が長くなります。
そもそもバッテリーの寿命は使用回数、すなわち「サイクル」を基に計算されます。1サイクルは、充電残量が0%の状態から100%まで充電し、その充電を0%になるまで放電し切った状態を指します。500サイクルのポータブルバッテリーであれば、500回の充放電ができるということです。
ここでのポイントは、大容量バッテリーほど1サイクルにかかる時間が長くなるという点です。1サイクルにかかる時間が長くなれば、ポータブルバッテリーを使用できる時間が増え、小容量ポータブルバッテリーに比べて寿命が長くなります。
また、バッテリーを80%まで充電し、残量が20%を下回らないようにすることで、バッテリーの負荷を抑えることが可能です。大容量ポータブルバッテリーは80%〜20%の維持がしやすい関係上、バッテリー負荷の軽減に期待できます。
→ポータブル電源の保管方法を徹底解説!保管場所の選び方や長持ちさせる5つの工夫
理由2.インバーターの性質により高い効率が発揮されるから
2つ目は、インバーターの性質により高い効率が発揮されるという理由です。インバーターとは、可変電圧・可変周波数の交流電流に変換する装置のことです。
電気機器のモーターの回転数を変化させ、目的に沿って正確に制御する役割を担っています。インバーターと変換効率の関係・特徴は以下の通りです。
- インバーターの変換効率は出力電力の大きさによって65%〜90%と変化する
- 変換効率はバッテリー容量に影響を与える
- 変換効率が悪いとバッテリーの寿命が短くなる
一般的にポータブルバッテリーの容量が大きければ、その分インバーターのサイズも大きくなります。また、バッテリーと同じように負荷が大きければ大きいほど、変換効率が高くなるという特性を持ちます。
これらの理由から、大容量ポータブルバッテリーは通常よりも高い変換効率が発揮されやすくなるのです。
→インバーターとは?仕組みや役割、メリット・デメリットを徹底解説
理由3.将来を見据えた投資になるから
将来を見据えた投資になるという点も考慮すべきです。通常の電化製品と同様に、ポータブルバッテリーも使い続けると次第に劣化していきます。
ポータブルバッテリーを使い始めて5年後には、パフォーマンスの低下や蓄電量の減少が見られることがあります。その点、大容量ポータブルバッテリーは長期的に見て、制約を少しだけでも緩和することが可能です。そのほか、以下のようなメリットが見込めます。
- 消費電力を細かい単位で気にしなくて良い
- 消費電力が多い電気機器でも問題なく使用できる
- 電池持ちを気にせず余裕のあるアウトドアが行える
これらのメリットからも、バッテリー容量の選択が将来の利便性に大きく影響を与えることがわかります。「どのような将来を望むのか」という点を考慮して、適切なバッテリー容量を選ぶようにしましょう。
理由4.用途や使用場面が広がるから
大容量ポータブルバッテリーは使用中にバッテリー残量、使用時間を気にすることなく、さまざまな場面で活躍します。用途や使用場面が広がる理由は以下の通りです。
- バッテリーの容量が圧倒的に大きい
- 定格出力が大きく使える電気機器が多い
- コンセントを接続するなど端子の種類が多い
用途や使用場面が広がると、大人数での利用に対応できるほか、余裕をもって外部デバイスへの給電が行えます。普段の利用でも、災害時の利用でも、大容量バッテリーのほうが安心です。
また、ソーラーパネルと接続して太陽光発電システムを構築すれば、用途や使用場面がさらに広がります。大容量ポータブルバッテリーとソーラーパネルの同時購入も検討してみてください。
→EcoFlowの大容量ポータブルバッテリーとソーラーパネルのセット商品はこちら
理由5.単純に電気機器の使用時間が長くなるから
バッテリー容量が大きければ、単純に電気機器の使用時間が長くなります。電気機器の使用時間が長くなることで、ポータブルバッテリーの利便性が高まり、アウトドアや緊急時に快適に過ごしやすくなります。
例えば、スポットクーラーや車載冷蔵庫などの電気機器は、一般的に消費電力の高い製品だとされており、どうしても使用時間が限られてしまいます。その点、大容量ポータブルバッテリーを用意すれば、長時間でも問題なく使用し続けることができます。
大容量ポータブルバッテリーならEcoFlow製品がおすすめ
本サイトを運営するEcoFlowでは、大容量ポータブルバッテリーを多数販売しています。大容量かつ高機能なポータブルバッテリーをお探しなら、以下3つの製品をぜひ確認してみてください。
- DELTA Pro
- DELTA 2
- DELTA 2 Max
なお、ポータブルバッテリーのスペックを確認する際は、以下の項目を考慮するようにしましょう。自身の目的に合った製品を見つけやすくなるはずです。
目的 | チェック項目 |
どのような電気機器を使用したいのか | 定格出力 |
利用したい時間と人数はどのくらいか | バッテリー容量 |
同時にいくつの電気機器を使用したいのか | 出力端子の種類と数 |
それでは、各製品の特徴を1つずつ解説していきます。
DELTA Pro
「DELTA Pro」は、「とにかくパワフルなポータブルバッテリーがほしい」という方におすすめの製品です。自然災害などで停電が起こったとしても、パワフルな本製品があれば、数日間は充電切れの心配なく普段と同じような生活が送れます。
具体的には、「DELTA Pro」のバッテリー容量は3,600Whなので、1日の消費電力を1,800Whと仮定すると約2日分の電力をまかなえます。また、専用のエクストラバッテリーを最大2台接続すれば、容量を10,800Whへと増やすことが可能であり、停電時でも6日程度の電力を供給することが可能です。
さらに、電化製品99.9%に対応しているため、いざというときに使えない電化製品はほとんどありません。この大容量バッテリーを活かして、家庭用蓄電池としてソーラーパネルを利用した太陽光発電システムを構築することもできます。
容量 | 3,600Wh |
定格出力 | 3,000W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm |
重量 | 約45kg |
出力ポート | 合計:15AC×5USB×6DC×2シガーソケット×1アンダーソン×1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |
DELTA 2
「DELTA 2」は、EcoFlow史上累計販売台数No.1モデルをリニューアルした製品です。「軽くて大容量のポータブルバッテリーがほしい」という方に推奨されます。
重さは約12キロと「DELTA」シリーズのなかで最も軽く、それでいて高い機能性を有しています。バッテリー容量は1,024Wh搭載しているため、大人数のキャンプにも対応可能です。
また、定格出力も1,500Wと高出力で、90%以上の一般家電を快適に動かせます。「DELTA Pro」と同じく、バッテリー容量が足りないと感じたら専用エクストラバッテリーを接続することで、最大3,040Whまで拡張することができます。
容量 | 1,024Wh |
定格出力 | 1,500W |
AC充電入力 | 最大1,200W |
サイズ | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約12kg |
出力ポート | 合計15ACx6USBx6DCx2シガーソケット x1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |
DELTA 2 Max
3つ目に紹介する「DELTA 2 Max」は、「充電速度が早い大容量ポータブルバッテリーがほしい」という方に向いている製品です。業界最速レベルの充電速度を誇ります。
「DELTA 2」の約2倍のバッテリー容量を持ち、それでいて充電は「DELTA 2 Max」のほうが早く完了します。一般的なポータブルバッテリーでは、80%までの充電に約5~9時間必要としますが、本製品ならわずか43分で80%まで充電可能です。
また、ソーラーパネルからの充電速度も向上しているため、太陽光を利用して電力を自給自足する際も快適です。
容量 | 2,048Wh |
定格出力 | 2,400W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm |
重量 | 約23kg |
出力ポート | 合計15 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station |
まとめ
本記事では、大容量のポータブルバッテリーが必要な理由、特におすすめの製品を3つ紹介しました。
一般的にバッテリー容量が大きければ大きいほど、寿命が長く、変換効率が良いとされています。また、大容量ポータブルバッテリーであれば、アウトドアから災害時まで、幅広い用途で使用することが可能です。
「災害時の備えとして非常用電源を用意したい」「アウトドアをより快適なものにしたい」「大人数のキャンプをめいいっぱい楽しみたい」という方は、大容量ポータブルバッテリーの購入を検討してみてください。
大容量かつ機能性に優れたポータブルバッテリーをお求めなら、今回紹介した「DELTA」シリーズがおすすめです。用途や目的に合わせて、以下3つの製品をご検討ください。
DELTA Pro | DELTA 2 | DELTA 2 Max | |
容量 | 3,600Wh | 1,024Wh | 2,048Wh |
定格出力 | 3,000W | 1,500W | 2,400W |
AC充電入力 | 最大1,500W | 最大1,200W | 最大1,500W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm | 49.7 × 24.2 × 30.5 cm |
重量 | 約45Kg | 約12kg | 約23kg |
出力ポート | 合計:15AC×5USB×6DC×2シガーソケット×1アンダーソン×1 | 合計15ACx6USBx6DCx2シガーソケット x1 | 合計15 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-max-portable-power-station |