冬キャンプにはたくさんの魅力があるものの、寒さ対策をしないと凍えてキャンプどころではない、という大きな注意点があります。雪や寒さによって思わぬトラブルを引き起こすリスクもあるため、必ず寒さ対策を万全にして冬キャンプに臨みましょう。
そこで今回は、冬キャンプの寒さ対策について、4つのジャンルに分けて詳しく解説します。これから冬キャンプを行う予定の方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。冬キャンプの具体的対策を深く理解できるはずです。
冬キャンプの魅力
冬キャンプは夏に比べて非常に寒く、場合によっては雪によるトラブルが発生します。寒さに凍えてしまい、キャンプどころではなくなるという注意点もあります。
しかし、冬キャンプにしかない魅力があるのも事実です。例えば、空気が澄んでいて気持ちが良い、星空が綺麗に見える、虫が少なくて快適に過ごせる、などが挙げられます。そのほか、汗による不快感が少ない、焚き火で盛り上がれる、雪遊びができる、といったように数々の魅力があります。
とはいえ、気をつけるべき点も存在するため、良い点と悪い点の両方を理解した上で冬キャンプに臨みましょう。
冬キャンプの寒さ対策:服装・必需品
冬キャンプの魅力がわかったところで、寒さ対策を4つの項目に分けて解説します。まずは「服装・必需品」の対策を見ていきましょう。
冬キャンプに適切な服装
冬キャンプを行う際は、寒さ対策のために防寒着を着用することを強くおすすめします。防寒着にもオシャレなものがあるため、好みに合ったデザインを選択しましょう。
基本的な服装としては、ベースレイヤー、ミドルレイヤー、アウターの重ね着をします。各種防寒着は防風性・防水に優れた生地を選択することで、さらに寒さを軽減できます。また、以下のようなアイテムも大切です。
- ダウンウェア
- インナー
- ニット帽子
- 手袋
- ネックウォーマー
- 耳当て
- 防寒マスク
これらのアイテムを身に着け、肌の露出を抑えて寒さを凌ぎましょう。
冬キャンプに用意すべき必需品
冬キャンプは服装だけでなく、事前に用意すべき必需品もあります。主に以下のようなものが挙げられます。
- ホッカイロ
- 充電式カイロ
- ブランケット
- ホットカーペット
- 湯たんぽ
これらの必需品を活用すれば、寒さをより防ぐことができます。現地で手に入らない場合もあるため、少し多めに持っておくことをおすすめします。
なお、湯たんぽについては、直火であたためられる製品を選択しましょう。お湯を入れ替える必要がないため、冬キャンプでは特に重宝されます。寒さを忘れて快適に過ごせるはずです。
冬キャンプの寒さ対策:テクニック
冬キャンプを快適に過ごすためには、以下3つのテクニックが重要となります。特に寒さが苦手な方は、以下の詳細をご確認ください。
- できるだけ肌を露出させない
- 層を重ねてテント内をあたたかくする
- 焚き火やストーブを用意する
それぞれ1つずつ解説します。
テクニック1.できるだけ肌を露出させない
1つ目のテクニックは、できるだけ肌を露出させないことです。耳・首元・足元をしっかり守ることで、寒さをかなり軽減できます。
ダウンジャケットやニット帽、ネックウォーマー、毛糸の靴下、スキーウェアなどを着用し、できるだけ肌の露出を防ぎましょう。気温に応じて調整できる組み合わせを見つければ、さらに冬キャンプを快適に過ごせます。
テクニック2.層を重ねてテント内をあたたかくする
層を重ねてテント内をあたたかくすることも大切です。夏と同じようにテントを展開してしまうと、テント内が冷えて凍えてしまいます。テント内の寒さを軽減させるためにも、シートやマットを重ねて層をつくりましょう。
また、テントの床にホットカーペットやブランケットを敷くだけでも、保温性が高まり全然違います。床に何かを敷く場合は順番が大切で、ブルーシート、テント、マット、ホットカーペット、ブランケットの順番がおすすめです。
テクニック3.焚き火やストーブを用意する
3つ目のテクニックは、焚き火やストーブを用意することです。焚き火は暗くなってからだと作業がしづらくなるため、明るいうちから準備を始めましょう。
柔らかい焚き火の炎でくつろげば、体だけでなく心まであたたかくなるはずです。焚き火が難しい場合は、ストーブを利用して快適な環境を構築しましょう。
冬キャンプの寒さ対策:食べ物・飲み物
続いて、冬キャンプの寒さ対策「食べ物・飲み物」を解説します。ホットな食べ物や飲み物を用意すれば、体の芯からポカポカとあたたかくなります。寒さ対策に向いている食べ物・飲み物は以下の通りです。
- バーベキュー
- キムチ鍋
- ホットコーヒー
- ホットココア
- ホットワイン
上記の食べ物・飲み物を詳しく見ていきましょう。
バーベキュー
キャンプでは定番の「バーベキュー」。バーベキューコンロ・グリルで焼いたアツアツの食材を頬張れば、口だけでなく体まであたたかくなります。食材は旬の野菜を用意すれば、テンション上がること間違いなしです。
また、バーベキューではニンニクやサツマイモ、玉ねぎ、豚肉など、冷え防止の効果がある食材をたくさん摂取できます。しばらくコンロ・グリルをつけっぱなしにしておけば、暖炉代わりにもなります。
キムチ鍋
寒い季節には「キムチ鍋」もおすすめです。唐辛子や生姜には体をあたためる作用があるため、冬キャンプと相性バッチリです。
また、豚肉や大豆に含まれるビタミンB1や柑橘系に含まれるビタミンCにも、体をあたためる作用があるとされています。そのため、柚子と生姜を入れたキムチ鍋は、冬キャンプに理想的な料理だと言えるでしょう。
ホットコーヒー
食べ物だけでなく、飲み物でも寒さを軽減できます。休憩がてら、「ホットコーヒー」で体の芯からあたたまりましょう。
また、アイリッシュコーヒーなどのコーヒーを使ったホットカクテルにすれば、キャンプでの楽しみ方が広がります。好みのホットカクテルを見つけて、寒い冬のキャンプを盛り上げましょう。
ホットココア
ホットコーヒーに続き、「ホットココア」もおすすめです。子供から大人まで楽しめるホットココアは、食物繊維が豊富に含まれているため、便秘解消につながると言われています。
また、あたたまりの持続時間が長く、冷え性改善の効果にも期待が持てます。ぜひ子供と一緒にホットココアで一息つきましょう。
ホットワイン
「ホットワイン」はスパイスを合わせて作るため、アルコールが苦手な方でも飲みやすいのが特徴です。体がすぐにあたたまるだけでなく、寝付きが良くなる、動脈硬化予防など、嬉しい効果に期待できます。
代表的なホットワインとしては、ヴァンショーやジンジャーハニーホットワイン、レモンのホットワインなどが挙げられます。好みのホットワインをぜひ作ってみてください。
冬キャンプの寒さ対策:アイテム
最後に、寒さ対策として用意すべきアイテムを紹介します。冬キャンプの寒さが気になる方は、ぜひ以下のアイテムをチェックしておきましょう。
- コットン素材のあたたかいテント
- 底冷えを防げるマット
- 保温力が高いシュラフ
- すぐにあたたまれる電気ストーブ
- ホットドリンクに便利な電気ケトル
- 寝るときにあたたかい電気毛布
- さまざまな場面で活躍するポータブル電源
各アイテムを順番に解説します。
コットン素材のあたたかいテント
冬キャンプには、コットン素材の「あたたかいテント」がおすすめです。ナイロン素材のものより風を防いでくれるほか、ストーブなどの火に強いため火事になりにくいという利点があります。
素材以外にも、テントの広さや形状にもこだわりましょう。2ルームのテントであれば、テント内が広々としているため、あたたかい空気を外に逃がすことなく快適に過ごせます。また、スカートが付属したテントなら足元の冷気を防いでくれます。
底冷えを防げるマット
冬キャンプは「マット」を敷く敷かないで、寒さに大きく影響を与えます。冬キャンプはいかに地面の冷気を遮断するのかがキーポイントになるため、断熱性の高いシートを床に敷きましょう。
テント下に敷くマットとしては、グランドシートやインナーマットが挙げられます。銀マットも合わせて敷くことで、地面の冷気を大幅に軽減できます。
保温力が高いシュラフ
「シュラフ」の保温力にもこだわりましょう。シュラフは製品によって素材や厚さが異なるので、必ず分厚い冬キャンプ用の製品を選択してください。
保温力の高いシュラフを用意できなければ、マミー型と封筒型を合わせて使用する、シュラフに布団やブランケットを入れる、などの方法で寒さをカバーできます。また、インナーシュラフを使用して寒さを和らげることも可能です。
すぐにあたたまれる電気ストーブ
冬キャンプで一般的に推奨されるのは石油ストーブです。点火・消火作業が簡単で、暖房効果が高いという利点を持ちます。
しかし、一酸化炭素中毒になる危険性があるため、適度な換気を必要とします。換気をすると、せっかくあたためた空気を外に逃がしてしまうので、隙間風が苦手な方にはあまり向いていません。
そこでおすすめしたいのが、比較的安全な「電気ストーブ」です。電気ストーブであれば、テント内で気軽に使用できるほか、持ち運びの負担を軽減できます。とはいえ、火災の危険性がないとは言えないため、使用する際は十分に注意をはらいましょう。
ホットドリンクに便利な電気ケトル
「電気ケトル」があれば、ホットドリンクをすぐに作れるため非常に便利です。電力を必要とするという課題はありますが、少量のお湯を素早く沸かすことができるので、冬キャンプでは何かと重宝します。
また、電気ケトルはガスや火を使わないため、テント内でも安全に利用できるという魅力もあります。冬キャンプを実行する際は、ぜひ電気ケトルの持ち込みを検討しましょう。
寝るときにあたたかい電気毛布
「電気毛布」を持っていけば、冬キャンプでも快適に寝ることができます。テントやシュラフのサイズに合わせて用意しましょう。
ただし、長時間使用すると脱水症状になるリスクがあります。また、寝付きが悪くなることもあるため、快適に眠れる温度に調整しましょう。
なお、電気毛布も電気ストーブや電気ケトルと同じように、電源を確保しなければ使えません。事前にキャンプ場で使えるのかどうかを、確認しておくことをおすすめします。
さまざまな場面で活躍するポータブル電源
電気ストーブや電気ケトル、電気毛布を使用する際に重宝される「ポータブル電源」。キャンプ場に電源があれば必要ありませんが、それ以外の場面ではポータブル電源が大活躍します。
スマホの充電はもちろんのこと、簡単な調理器具やLEDランタン、冷蔵庫、音楽再生機器などを使用できるようになります。
また、キャンプ先で災害が起きたとしても、しばらくの間はポータブル電源の電力でまかなえるのも魅力です。ソーラーパネル付きの製品であれば、日中に太陽光で充電できるため、電力に困りづらくなるでしょう。
特に大人数でキャンプをする場合は、電気機器を利用する場面が増えるため、ポータブル電源の用意をおすすめします。なお、EcoFlowが販売する「DELTA Max 1600」であれば、大人数でのアウトドアに向いています。ポータブル電源の購入を考えている方は、ぜひ以下のページから詳細をご確認ください。
→大人数のアウトドアにおすすめのポータブル電源「DELTA Max 1600」はこちら
まとめ
本記事では、冬キャンプの寒さ対策について、4つのジャンルに分けて詳しく解説しました。
冬キャンプは夏に比べて非常に寒いですが、空気が澄んでいて気持ちが良い、星空が綺麗に見える、虫が少なくて快適に過ごせるなど、たくさんの魅力があります。ただし、寒さ対策をしないと凍えてキャンプどころではないため、ぜひ本記事で解説した寒さ対策を参考にしてみてください。
なお、今回紹介した電気ストーブや電気ケトルを使用するためには、何かしらの方法で電力を確保しなければなりません。キャンプ場に電源があれば問題ありませんが、もしない場合はポータブル電源の活用をおすすめします。
本サイトを運営するEcoFlowは、多種多様なポータブル電源を販売しております。冬キャンプに向いている製品もあるため、興味がある方はぜひ製品の詳細をご確認ください。