1,000Whのポータブル電源がどれくらい持つのかご存知でしょうか?利用シーンによって異なりますが、基本的にアウトドアなら3〜4日ほど持ちます。
日常やアウトドア、非常時など、幅広いシーンで活躍する大容量のポータブル電源。しかし、メリットが大きい反面でデメリットも一部存在します。そのため製品を購入する際は、良い点と悪い点の両方を確認した上で十分に検討しましょう。
今回は、1,000Whのポータブル電源の利用シーン、メリット・デメリットを詳しく解説します。大容量バッテリー搭載の製品をお探しの方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。
1,000Whのポータブル電源はどれくらい持つ?
1,000Whのポータブル電源はどれくらい持つのでしょうか?容量が1,000Whあれば、基本的に3~4日のアウトドアで快適に使うことができます。
しかし、使用する電気機器の消費電力や使用時間に応じて、バッテリーの持ち時間は大きく変わります。例えば、消費電力が50Wの電気機器を使用する場合、単純計算で約20時間の使用が可能です。一方、消費電力が200Wの機器では、5時間程度しかバッテリーが持ちません。
つまり、ポータブル電源の持続時間は使用する電気機器の消費電力、使用時間によって異なるため、バッテリー容量だけで一概に判断するのは難しいと言えます。また、持ち時間を計算する際は、ポータブル電源の自然放電も考慮する必要があります。
したがって正確な持ち時間を知りたい場合は、用いる予定の電気機器の消費電力と使用時間を把握し、ポータブル電源の容量と照らし合わせることが大切です。
1,000Whのポータブル電源の利用シーン
1,000Whの大容量ポータブル電源であれば、さまざまなシーンで利用できます。主な利用シーンは以下の通りです。
- 火を使わないで料理を満喫する
- 冷暖房を使って快適に過ごす
- プロジェクターやゲーム機で楽しむ
- スマホやPCを充電して外出テレワーク
- 緊急時に非常用電源として使う
- 電源コンセントの代わりにする
それぞれの利用シーンを詳しく解説します。
利用シーン1.火を使わないで料理を満喫する
1,000Whのポータブル電源を使えば、火を使わずに料理を楽しめます。電気調理器具をポータブル電源と接続することで、火を使えない環境でも、焼き・蒸し・煮るなど幅広い調理が可能です。
キャンプや車中泊、登山などで本領を発揮します。例えば、電気グリルやインバーター式の電子レンジで調理する、炊飯器を使って車内でお米を炊く、といった使い方ができます。
「火や煙を気にせずに料理を楽しみたい」といった方は、このような使い方を検討しましょう。
利用シーン2.冷暖房を使って快適に過ごす
アウトドアなどの外出先でも、冷暖房を使って快適に過ごせます。1,000Whのポータブル電源であれば、定格出力の高い電気機器にも基本対応しているため、消費電力が大きい冷暖房器具の利用が可能です。
熱中症や脱水症状のリスクがある夏はポータブルクーラーや扇風機を使って快適に、凍傷のリスクがある冬はヒーターを使って快適に過ごせます。特に気温が極端に偏りがちな季節では、ポータブル電源を使った冷暖房対策が重視されます。
なお、EcoFlowが提供するポータブルエアコン「WAVE 2」は冷暖房機能を搭載しているため、暑さと寒さの両方の対策が可能です。持ち運びが容易なので、アウトドアや緊急時の避難先でも活躍します。
→パワフルでコンパクトな冷暖房機「EcoFlow WAVE 2」はこちら
利用シーン3.プロジェクターやゲーム機で楽しむ
ポータブル電源の電力を使えば、外出先でもプロジェクターやゲーム機を使ってエンターテイメントを楽しめます。
外出先でプロジェクターやゲーム機を使用する場合、何かしらの方法で電源を確保しなければなりません。その点、大容量のポータブル電源を持っていれば、キャンプ場に備え付けの電源がなくても、大勢で映画を鑑賞したり、大画面でゲームを楽しんだりなど、友達や家族と最高のひとときを過ごせます。
複数ポートが備わっているポータブル電源であれば、スピーカーや照明器具も同時に使用できるため、夜のパーティーなどでも活躍します。なお、プロジェクターの消費電力は1時間あたり100W程度なので、8時間以上は映画を楽しむことが可能です。
利用シーン4.スマホやPCを充電して外出テレワーク
4つ目の利用シーンは、スマホやPCを充電する必要がある外出テレワークです。コロナ禍の影響により、テレワークを導入する会社が増えました。
「テレワークは自宅で行う」が基本ではありますが、1,000Whのポータブル電源があれば、外出先でもスマホやPCを充電してテレワークが行えます。外出先でのオンライン学習にも対応できるため、仕事だけでなく勉強にも役立ちます。
また、ポータブル電源は基本複数のUSBポートが搭載されているので、複数のデバイスを同時に充電することも可能です。大容量のポータブル電源を用意し、平日に家族とプチ旅行を実施してみてはいかがでしょうか。
利用シーン5.緊急時に非常用電源として使う
キャンプや車中泊のアウトドアだけでなく、自然災害による緊急時にもポータブル電源は活躍します。電力会社からの電力供給が停止されたとしても、ポータブル電源に蓄電した電力を使用すれば、いままで通り快適な生活を送れます。
特に、ペットを飼っていて空調管理が必要な家庭、小さな子どもがいる家庭、気温が極端に偏りがちな地域に住んでいる家庭では、ポータブル電源の備えが非常に重要です。また、緊急避難場所に長期滞在するシーンでも、1,000Whのポータブル電源が重宝されます。
利用シーン6.電源コンセントの代わりにする
1,000Whのポータブル電源は、電源コンセントの代わりとしても使用できます。自宅の庭で工事やイベントをする際、近くに電源がなかったとしても、ポータブル電源があれば電動工具や音響機器を快適に使用でき、作業効率が上がります。
また室内で延長ケーブルを用意できない状況でも、ポータブル電源がその代わりになるため、生活の質の向上が見込めます。
1,000Whのポータブル電源を使うメリット
1,000Whのポータブル電源を導入すれば、主に以下3つのメリットが見込めます。導入を検討している方は、ぜひ以下の利点を確認してみてください。
- 長期間のアウトドアに対応できる
- 緊急時でも安心して過ごせる
- 複数の電気機器を同時に使用できる
各メリットを順番に見ていきましょう。
メリット1.長期間のアウトドアに対応できる
1つ目のメリットは、長期間のアウトドアに対応できることです。大容量であるため、数日間のキャンプや車中泊でも安定して電力を供給でき、快適な時間を過ごせます。
「車中泊で全国を回りたい!」という場合でも、ソーラーパネルと組み合わせれば、標準的な生活水準を維持しながら全国旅行を楽しめます。これは、小容量のポータブル電源では難しいため、大容量ならではのメリットだと言えます。
メリット2.緊急時でも安心して過ごせる
1,000Whという大きな容量が備わっていれば、緊急時でも安心して過ごせます。容量が少ないと「すぐにバッテリーが切れてしまうのでは」という不安感に襲われるため、快適な生活を送ることができません。
その点、1,000Whのポータブル電源なら停電が起きてもライフラインとして活躍し、安心感を与えてくれます。避難場所で数日間過ごさなければならない状況でも、スマホやPCの充電、ヒーターなどを使用できるため、これまでの生活を維持できます。
メリット3.複数の電気機器を同時に使用できる
複数の電気機器を同時に使用できるという利点もあります。大容量のポータブル電源は基本的に出力ポート数が多く、同時に複数の電気機器を使用できます。
アウトドアや緊急時、自宅など、あらゆるシーンでこの複数利用が重宝されます。例えば、アウトドアやイベントを楽しむ際に、調理器具や照明、音響機器などを同時稼働させれば、その行事をさらに盛り上げることが可能です。
外出先でより充実した時間を過ごすためには、電気機器の複数利用に対応したポータブル電源が必要になるのです。
1,000Whのポータブル電源を使うデメリット
1,000Whのポータブル電源を購入する場合、メリットだけでなくデメリットも一部考えられます。良い点と悪い点の両方を理解した上で、大容量ポータブル電源の購入を決めましょう。
- 小容量の製品に比べてコストが高い
- 重量・サイズが大きくなる
- 充電時間が長くなる
それぞれのデメリットを1つずつ解説します。
デメリット1.小容量の製品に比べてコストが高い
1つ目のデメリットは、小容量の製品に比べてコストが高くなることです。ポータブル電源は容量の大きさに比例して、コストも高くなる傾向にあります。
バッテリー容量がたくさんあるということは、性能が高い製品ということなので、大容量のポータブル電源は数万円〜数十万円のコストが基本かかります。自身の状況や予算を踏まえて容量を選ぶことが大切です。
デメリット2.重量・サイズが大きくなる
重量やサイズが大きくなることも大容量のデメリットです。たくさんの電力を蓄積するには大きな場所が必要になるため、その分ポータブル電源本体の重量やサイズも大きくなります。
重量やサイズが増えると持ち運ぶ際に負担になりやすいほか、収納場所に苦労することがあります。使い勝手と携帯性のバランスを考慮し、製品の容量を選択しましょう。
デメリット3.充電時間が長くなる
容量が大きくなれば、充電時間が長くなるというデメリットがあります。基本的には容量が大きくなるにつれて、その分充電完了までの時間が延びます。
ただし、これはソーラーパネルを併用すれば、充電完了までの時間を短縮することが可能です。また、充電性能に優れている製品もあるため、製品を購入する際は仕様をしっかりと確認しましょう。
なお、EcoFlowが販売する「RIVER 2」シリーズは、従来製品を凌駕する圧倒的な充電スピードを実現しています。充電スピードにこだわりたい方は、以下の製品情報をご検討ください。
→携帯性抜群!充電性能に優れた「RIVER 2」シリーズはこちら
【容量別】ポータブル電源の選び方|製品の比較
ポータブル電源の容量は幅広いため、「どうやって製品を選べばいいかわからない」という方もいるでしょう。そこで本項では、ポータブル電源の容量別に製品を比較し、選び方を解説していきます。
1,000Wh前後のポータブル電源
1,000Wh前後のポータブル電源は、一般的なアウトドアや非常用電源として適切です。複数の電気機器を同時に使用でき、長期間のキャンプや車中泊にも対応可能です。そのほか、停電が起きた際の非常用電源としてなど、幅広いシーンで活躍してくれます。
DELTA 2 | RIVER 2 Pro | |
容量 | 1,024Wh | 768Wh |
定格出力 | 1,500W | 800W |
AC充電入力 | 最大1,200W | 100-120V 50Hz/60Hz, 最大10A |
サイズ | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm | 26.9 x 25.9 x 22.6cm |
重量 | 約12kg | 約7.8kg |
出力口 | 合計15
ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケット x1 |
合計11
ACx4 USB-Ax4 DC5521ポートx2 シガーソケットx1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/river-2-pro-portable-power-station |
1,500〜3,000Whのポータブル電源
1,500〜3,000Whのポータブル電源は、非常用電源に適しています。一部の家電製品や大型の電気機器も使用できるため、電力供給が数日間絶たれたとしても、これまで通りの生活を安心して送れます。
DELTA Max 1600 | DELTA Pro | |
容量 | 1,612Wh | 3,600Wh |
定格出力 | 2,000W | 3,000W |
AC充電入力 | 最大1,500W | 最大1,500W |
サイズ | 49.7×24.2×30.5cm | 63.5×28.5×41.6cm |
重量 | 22Kg | 45Kg |
出力口 | 合計:15
AC×6 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 |
合計:15
AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-max-1600-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |
まとめ
本記事では、1,000Whのポータブル電源の利用シーン、メリット・デメリットを詳しく解説しました。
ポータブル電源は容量に応じて、重量やサイズ、コスト、充電完了までの時間が異なります。「容量が大きければ良い」というわけではありませんが、大容量の製品であれば幅広いシーンに対応できます。
ぜひ本記事を参考にし、自身の状況に適したポータブル電源を見つけてみてください。なお、本サイトを運営するEcoFlowは、以下のような大容量ポータブル電源を販売しております。大容量の製品をお探しの方は、ぜひ製品情報をご確認ください。