停停電はいつ起こってもおかしくありません。復旧までに時間がかかるケースも多く、急に電気が使えなくなると、日常生活や仕事に大きな支障が出てしまいます。そのリスクを小さくするには、どうして発生するのか理解したうえで、日頃から万全の備えをしておくことが重要です。そこで今回は、停電の原因について説明し、具体的な対策を解説していきます。
停電の原因は？
停電の原因は下記の4つに大きく分類できます。
・鳥獣
・自然災害
・事故
・計画停電
この4点について詳細を記載するのでチェックしておきましょう。
鳥獣
カラスなどの鳥は巣を作る場所として電柱を選ぶことがあります。それだけなら大きな問題はありませんが、巣の材料として金属が使われていると話は別です。たとえば、ゴミ捨て場から針金のハンガーを調達してくる鳥も見受けられます。そのような金属が電線に接触すると、想定外の方向に電気が流れることで停電が起こってしまいます。鳥の巣がよく作られるのは春から夏にかけての期間です。パトロールを実施する自治体もありますが、すべての巣を撤去するのは容易ではありません。また、鳥以外の獣類の活動が原因になることも多いです。ヘビなどが電線の上を移動する際、となりの電線に触れると、体の中を電気が流れて停電を誘発します。
自然災害
台風がやってくると停電の可能性が一気に高くなります。強風で吹き飛ばされた物体が電線を切断したり、大雨による土砂崩れで電柱が倒れたりするリスクがあるからです。また、落雷も停電を引き起こす代表的な自然災害です。雷が変圧器や電線を直撃すると、送電の設備が使えない状態になってしまいます。さらに、大雪のせいで停電になることも珍しくありません。雪が上に積もることで電線の重量が増えていきます。その状態で風を受けたときに、激しく揺れて他の電線に接触することが原因です。木が雪の重みに耐えきれず、倒れるときに電線や電柱に衝突することでも停電が起こります。もちろん、揺れや液状化で倒壊を招く地震も原因になりやすいです。
事故
突発的な事故によって停電が発生することも少なくありません。たとえば、トラックなどの車両が電柱に衝突すると、そのショックで送電の設備が機能しなくなるケースもあります。事故の発生時に停電が起こらなくても、修理する際に安全性を確保するため、一時的に送電を中断することも多いです。また、運航中の船舶が原因で停電になるトラブルも過去に発生しています。搭載しているクレーンが触れて、電線が切断されてしまったのです。停電を起こす他のシチュエーションとしては、重機を使用して行う土木作業も挙げられます。ショベルカーで地面を掘るときに、地中に埋設している電線を損傷させる事故がありました。
計画停電
猛暑の夏場などは、電力の消費量が発電量を上回りかねません。電力会社が需要の傾向を分析し、その状態になりそうだと判断した場合、計画的な停電を実施する可能性があります。これは大規模な停電が発生するリスクを下げるための施策です。一部の地域への供給をあらかじめストップすることで、電力が枯渇することを防いでいます。対象の地域を順番に切り替えて実施していくため、輪番停電といわれることも多いです。実施が決定した場合、電力会社や自治体から日時などの詳細な情報が提供されます。
どのような対策をすべきか？
以下に挙げるのは日頃から行える停電の対策です。
・電気を使わないグッズを用意
・安全に避難するための準備
・EcoFlowポータブル電源＋ソーラーパネルセットを導入
・業務継続計画の策定
上記の4点についてポイントを以下にまとめます。
電気を使わないグッズを準備
電力のインフラが復旧するまで、数日かかるケースもあります。そのような状況も想定し、電気が不要なグッズを用意しておきましょう。特に重要なのは防寒や飲食に関係するものです。寒さが厳しい時期にエアコンを使えないと、健康面に深刻な被害が生じかねません。毛布やアウトドア用のジャケットなどは、そのようなリスクの回避に有効です。ガス式やカセットボンベ式のストーブも役に立ちます。ただし、一酸化炭素中毒を避けるため、屋内用を選択する必要があります。また、オール電化の家庭は、停電するとIHコンロを利用する調理が不可能です。こちらの対策としては、卓上式のカセットコンロなどを準備しておくことが挙げられます。
安全に避難するための準備
夜間に停電が起こると照明が消えてしまいます。地震などの自然災害が原因の場合、パニック状態に陥る人もいるでしょう。そのような状況でも避難が必要なら、すみやかに実行しなければなりません。したがって、平常時から避難経路を十分に確認しておく必要があります。避難経路上に、懐中電灯や非常時持ち出し袋を置いておくことも大切です。また、ブレーカーの位置を確認することも忘れてはいけません。避難前にブレーカーを落とさないと、通電火災が起こるリスクもあるからです。電力の復旧に伴い、停電前に使用中だった電気ストーブなどの加熱が再開されます。その際にカーテンなどが触れており、引火する事態が過去の震災で多く発生しました。
EcoFlowポータブル電源＋ソーラーパネルセットを導入
電力の供給源を別に用意しておけば、停電になっても家電製品などを利用できます。パソコンやスマートフォンなどを使えると、自然災害が発生したときも連絡や情報の入手が可能です。十分な容量を持つバッテリーと、容易に発電できる装置をそろえておきましょう。単純にバッテリーを用意するだけだと、使用する機器の消費電力が大きい場合、すぐに使えなくなってしまいます。詳細は後述しますが、EcoFlowポータブル電源とソーラーパネルのセットを導入しておけば、そのような心配は不要です。
業務継続計画の策定
事業を営んでいる場合は、業務継続計画（bcp）を策定しておくことも重要です。業務継続計画とは、緊急事態の発生時に事業を継続する手段をまとめたものです。停電という状況下において、事業の中核部分を立て直す方法について検討しておきましょう。取引データのバックアップや従業員の安全確保など、さまざまな観点で復旧の体制を構築しておく必要があります。
家庭の人数を考慮して選択！ポータブル電源＋ソーラーパネルセット
前述のように、EcoFlowポータブル電源とソーラーパネルのセットは停電対策に有効です。使用する人数を考慮したうえで、適切なセットを選択しましょう。
【1】一人暮らしなら「RIVER Pro＋110wソーラーパネル」
RIVER Proは容量を抑えたコンパクトなポータブル電源です。その扱いやすさからデイキャンプなどでよく利用されています。1200Wのデバイスにも対応しており、一人暮らしならこれ一台で十分です。テレビや冷蔵庫など、日常生活に必要な家電製品をほとんど使えます。110wソーラーパネルを2枚使えば、4～8時間で満充電が可能です。
【2】2～3人なら「DELTA Max＋160wソーラーパネル」
同居人がいるなら、防災用電源としても定評のあるDELTA Maxが良いでしょう。定格出力が2000Wなので、ヘアドライヤーのような消費電力が大きな家電製品を使っても問題はありません。160wソーラーパネルを4枚使うと、10時間未満で十分に充電を完了できます。また、出力ポートを多く搭載しているため、2～3人ぐらいなら各自が好きなタイミングで使用できます。
【3】大人数なら「DELTA Pro+400wソーラーパネル」
停電の発生時に友人や親族が居合わせる場合もあるでしょう。人数が多くても、DELTA Proを導入しておけば安心です。3600Whという圧倒的な容量を誇っており、もはやポータブル電源の域を超えているといっても過言ではありません。なお、400Wの高出力ソーラーパネルに対応しており、3枚まで接続して充電できます。
停電中も不便なく生活できる仕組みづくりを！
日頃から停電を想定し、十分な対策をしておくことが大事です。複数の観点で準備しておけば、発生時のリスクを大きく低減できます。特に重要なポイントは、家庭への電力供給が途絶えた状況でも、従来の生活を不便なく続けられるようにすることです。EcoFlowポータブル電源の導入を中心として、それを可能にする仕組みを早めに築いておきましょう。