Image 1
Image 2

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの充電方法を解説!寿命を延ばすコツや適切な保管場所

  • リン酸鉄リチウムイオンバッテリーってそもそも何?
  • リン酸鉄リチウムイオンバッテリーはどうやって充電するの?
  • バッテリーの寿命は工夫次第で延ばせるの?

このような疑問をお持ちの方もいるはずです。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーとは、バッテリーの正極にリン酸鉄リチウムが使用された電池のことです。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの主な充電方法は、ソーラー発電システム、走行充電器、外部充電器の3つです。それぞれ異なる特性を持つため、充電の仕方や注意点を利用前にチェックする必要があります。

そこで今回は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの特徴や充電方法、バッテリーの寿命を延ばすコツを解説します。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに興味がある方は、ぜひ本記事を最後までご覧ください。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーとは?

07 01

そもそもリン酸鉄リチウムイオンバッテリーとは、バッテリーの正極にリン酸鉄リチウムが使用された電池のことです。リチウム(Li)と鉄(Fe)、リン(P)が材料として使われていることから、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーと呼ばれています。主な特徴は以下の通りです。

  • 電池内で発熱しても熱暴走が起こりにくい
  • 充電のサイクル回数が多くて寿命が長い
  • 原材料費が安いため比較的安価で製造できる

安全性が高く長寿命であるため、最近はリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが主流になりつつあります。モバイルバッテリーやポータブル電源でも、このリン酸鉄リチウムイオンバッテリーが採用されることが多くなりました。

リチウムイオンバッテリーの種類

リチウムイオンバッテリーにはリン酸鉄リチウムイオンバッテリー以外にも、以下のような種類があります。同じリチウムイオンバッテリーでも、種類によって特徴が異なります。

バッテリーの種類 特徴
NCA系リチウムイオンバッテリー 耐熱性が高く、高エネルギー密度化に優れている
三元系リチウムイオンバッテリー 発熱量が少なく、低温時の放電特性に優れている
ニッケル系リチウムイオンバッテリー 容量は大きいが、安全性に課題あり
マンガン系リチウムイオンバッテリー 原材料費が安価で、熱安定性に優れる
リチウムポリマー系リチウムイオンバッテリー 形状の自由度が高く、重量が小さい

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの主な充電方法

07 02

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの主な充電方法は以下の3つです。各方法の特徴や充電の仕方を詳しく解説します。

  1. ソーラー発電システム
  2. 走行充電器
  3. 外部充電器

1つずつ順番に見ていきましょう。

充電方法1.ソーラー発電システム

ソーラー発電システムは、ソーラーパネルを使って発電した電力をバッテリーに蓄電する充電方法です。厳密にはソーラーパネルのほかに、「チャージコントローラー」というソーラーパネルの電圧値・電流値を調整する機器を用います。

ソーラーパネル単体で充電しようとすると、電圧値・電流値が高すぎてうまく充電できません。その点、チャージコントローラーを使って電圧値・電流値を調整すれば、バッテリーに負担を与えることなく、正しく充電を行えます。

ソーラーパネルとチャージコントローラーがセットになった商品も販売されているため、初めてリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを利用する方はセット商品を選択しましょう。

ソーラーパネルとチャージコントローラーが一体になったEcoFlow製品はこちら

充電方法2.走行充電器

走行充電器で充電を行う方法もあります。走行充電器とは、車に搭載されている発電機を利用し、メインバッテリーからサブバッテリーへ充電するための機器のことです。

走行充電器を使った充電方法は、車のエンジンがかかっている状態でメインバッテリーからサブバッテリーへ充電するので、メインバッテリーがあがってしまう心配はありません。また、メインバッテリーの容量がない場合は、基本的に充電を停止してくれるので安心です。

走行充電器にもさまざまな種類があり、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーへの充電に対応しているものとそうでないものがあるため、製品の特徴を確認してから購入しましょう。

充電方法3.外部充電器

3つ目は、外部充電器を使って充電する方法です。外部充電器は、AC電源を利用してバッテリーへの充電を行うための機器です。

自宅にあるコンセントや、キャンプ場のサイト内にある備え付け電源などがAC電源に該当します。複雑な配線などはないため、基本知識さえあれば簡単に充電を開始できます。

外部充電器も走行充電器と同様、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに対応した製品とそうでない製品があるため、十分にチェックした上で購入しましょう。12V・24Vシステムなどの違いにも注意が必要です。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの寿命を延ばすコツ

07 03

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに負担をかけないためには、正しい方法で充電する必要があります。充電方法以外にも、普段からの使い方を工夫することで、バッテリーの劣化を遅らせて寿命を延ばすことが可能です。具体的な方法は、大きく以下の3つです。

  1. 過充電を避ける
  2. 過放電させない
  3. パススルーを控える

それぞれのポイントを順番に解説します。1つのバッテリーを長く愛用したい方は、ぜひ以下の詳細をご確認ください。

コツ1.過充電を避ける

1つ目のコツは、過充電を避けることです。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーはフル充電の状態でさらに充電し続けると、過充電となりバッテリーに負担がかかってしまいます。

バッテリー容量を低下させようとする作用が働くことからも、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの寿命を縮めるリスクとなります。バッテリーの温度上昇を招くこともあるため、意識して過充電を避けるようにしましょう。

コツ2.過放電させない

バッテリーを過放電させないことも大切です。リン酸鉄リチウムイオンバッテリーのバッテリー残量は、使用していなくても自然放電によって少しずつ減少していきます。

また残量が0%になっても自然放電は止まらないため、0%の状態からさらに電力を放出しようとします。その現象が続くとバッテリーの劣化を招き、最悪の場合は、充電ができない状態になってしまうため注意が必要です。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを長期保管する場合は、60〜80%ほどバッテリー残量を残した上で、定期的なメンテナンスを心がけましょう。

コツ3.パススルーを控える

3つ目のコツはパススルーを控えることです。パススルーとは、バッテリーを充電しながら電力を供給することを指します。

パススルーはバッテリーに負担をかけ、劣化を早めることにつながります。バッテリーが高温となり、充電消費を早めるリスクもあるため注意しましょう。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに適した保管場所

07 04

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの寿命を伸ばしたいなら、保管場所にも注意を向けましょう。保管場所によってはバッテリーの負担となり、寿命を早めてしまうリスクがあるためです。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーに適した保管場所は、一言で言えば人間が快適と感じる場所です。具体的には、風通しが良くて直射日光が当たらない場所などが挙げられます。

一方でリン酸鉄リチウムイオンバッテリーの特性上、高温多湿な場所は得意ではありません。真夏の車内や冷暖房の前、窓際での保管は要注意です。

高温な場所で保管すると製品内部に熱がこもり、バッテリーの劣化につながります。また湿気の多い場所では、腐食や腐敗によって不具合を起こす可能性があるため注意が必要です。

【リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの保管に適した場所】

  • リビングや居間などの日差しが当たらない場所
  • 密封されていないテント内で高温多湿にならない場所
  • 自宅の玄関や廊下などの湿気が程よい場所

【リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの保管がNGな場所】

  • 直射日光が当たる窓際
  • 天候の影響を受けるベランダや庭
  • 風通しがまったくない押入れのなか
  • 気温が極端に低いときのタープ下
  • 気温が極端に高くなりがちな真夏の車内

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源

07 05

リン酸鉄リチウムイオンバッテリーが使われている代表的な製品としては、カーバッテリーやモバイルバッテリー、ポータブル電源などが挙げられます。これらの製品は、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用したことで、高い安全性と長寿命を実現しています。

本項では、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載のポータブル電源を2つ紹介します。大容量バッテリーを積んだEcoFlow製品は、日常生活だけでなく、アウトドアや緊急時にも活躍します。安全性の高いポータブル電源をお求めの方は、ぜひ以下の製品情報をご確認ください。

RIVER2 Pro

EcoFlowが提供する「RIVER2 Pro」は、近日発売予定の最新ポータブル電源です。768Whという十分なバッテリー容量を確保しつつも、約7.8kgという軽重量を実現。定格出力も800Wと申し分ありません。

また、消費電力が大きい電気機器を使用する場合は、X-Boostモードをオンにすれば、最大1,000Wまで出力を上げることが可能です。電子レンジやドライヤー、電気ケトルの利用にも対応できます。

さらに、従来製品を凌駕する圧倒的な充電スピードも実現しています。業界トップクラスの高速充電を誇り、わずか70分で0%から100%まで充電が可能。アウトドアや緊急時などで、まとまった時間が取れないシーンで重宝されます。

もちろんリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用しているため、高い安全性と長寿命を確保しています。充放電サイクル約3,000回を実現しており、これは単純計算で1週間に6回使用しても約10年間は使用可能です。

「アウトドアで荷物の負担を減らしたい」「手軽に持ち運べるタイプがほしい」そんな方におすすめのポータブル電源です。

容量 768Wh
定格出力 800W
AC 入力 100-120V 50Hz/60Hz, 最大10A
サイズ 26.9 x 25.9 x 22.6cm
重量 約7.8kg
出力口 合計10
公式サイト https://jp.ecoflow.com/products/river-2-pro-portable-power-station

DELTA2

次に、バランスに優れたパワフルなポータブル電源「DELTA2」を紹介します。バッテリー容量は1,024Whで、定格出力も1,500Wと高性能。日常、レジャーから緊急時まで、これ1台で電力をまかなえます。

また、AC6口を含む合計15ポートが備わっているため、電気機器の複数利用にも対応可能です。バッテリー容量が足りないと思ったら、専用エクストラバッテリーをケーブルでつなぐことで、簡単に2,048Whまで増量できます。大人数のアウトドアや緊急時の電力確保に最適です。

リン酸鉄リチウムイオンバッテリー搭載により、安心の長寿命と高い安全性も確保。「RIVER2 Pro」と同様に、充放電サイクル約3,000回を実現しています。「パワフルで携帯性の高いポータブル電源がほしい」「1つの製品を長く愛用したい」という方におすすめです。

容量 1,024Wh
定格出力 1,500W
AC充電入力 最大1,200W
サイズ 40.0 x 21.1 x 28.1 cm
重量 約12kg
出力口 合計15

ACx6

USBx6

DCx2

シガーソケット x1

公式サイト https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station

まとめ

本記事では、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーの特徴や充電方法、バッテリーの寿命を延ばすコツを解説しました。

リチウムイオンバッテリーには、NCA系リチウムイオンバッテリー、三元系リチウムイオンバッテリー、ニッケル系リチウムイオンバッテリーなど、さまざまな種類があります。なかでもリン酸鉄リチウムイオンバッテリーは、高い安全性と長寿命を実現できるという利点があることから、ポータブル電源など多くの製品に採用されています。

なお、ポータブル電源やソーラーパネルを販売するEcoFlowは、リン酸鉄リチウムイオンバッテリーを搭載した製品を多数販売しております。高性能かつ安全性の高いポータブル電源をお求めの方は、ぜひ以下の製品情報をご確認ください。

製品名 RIVER2 Pro DELTA2
容量 768Wh 1,024Wh
定格出力 800W 1,500W
AC 入力 100-120V 50Hz/60Hz, 最大10A 最大1,200W
サイズ 26.9 x 25.9 x 22.6cm 40.0 x 21.1 x 28.1 cm
重量 約7.8kg 約12kg
出力口 合計10 合計15

ACx6

USBx6

DCx2

シガーソケット x1

公式サイト https://jp.ecoflow.com/products/river-2-pro-portable-power-station https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station
Image 1
Image 2

コメントを書く

コメントを入力してください
お名前を入力してください