日本は災害が多い国であるため、「非常用としてポータブル電源を購入したいが、そのためだけに購入するのはもったいない」と思う方も多いのではないでしょうか?
たしかに、ポータブル電源はそれなりの金額がする反面、活用シーンが限られてくるイメージが強いかもしれません。
しかし実際は、非常用電源としてでなく日常生活のさまざまなシーンで活用可能です。
そこで本記事では、ポータブル電源のさまざまな使い道を紹介します。
活用するための考え方やおすすめ商品もご紹介しますので、この記事を読んでポータブル電源をより有効活用しましょう。
ポータブル電源って何に使うの?
おもなポータブル電源の使い方は以下の3つです。
・被災時の電力供給
・レジャーやスポーツなどのアウトドアにおける電力供給
・日常生活における電力供給
ポータブル電源の使い道は災害用だけではなく、アウトドアのときにも活用できます。
ポータブル電源は、電源が確保しづらい野外や山中でのキャンプや、釣りなどのさまざまなレジャーにおける「快適な空間作り」に活躍します。
ただし、あまりレジャーに行かない方にとっては、関係ない話と感じるかもしれません。しかし、ポータブル電源を使えば日常生活の利便性を高めることも可能です。
たとえば、コンセントがない庭やベランダでも手軽に電化製品が使用できますし、屋内での電源不足も解消します。
このようにポータブル電源は、アウトドアや日常生活など、さまざまなシーンでの快適度を上げる機能をもっているといえるでしょう。
そもそもポータブル電源ってなに?
ポータブル電源とは、大容量・高出力の充電池のことです。内蔵されたリチウムイオン電池などに外部から電力を充電し、溜めた電力を使用できます。
通常、電源がないところでは家電は利用できませんが、ポータブル電源さえあれば、電源が備え付けていない場所や屋外でも家電を利用できるようになります。
ポータブル電源とモバイルバッテリーの違いは?
ポータブル電源とモバイルバッテリーは、どちらも電気を蓄え、出力するという役割をもつものです。しかし、ポータブル電源には、モバイルバッテリーよりも高出力かつ大容量という特徴があります。
モバイルバッテリーはかばんの中に入れて持ち運ぶことが想定されているため、大きさも小さく、おもな用途はスマートフォンやタブレット、ノートパソコンなどの充電です。一方、ポータブル電源は容量が大きく、出力が高いため、日常的に利用する家電など、消費電力の高い電化製品にも使用できます。
また、モバイルバッテリーは通常USB出力だけですが、ポータブル電源はACコンセントも利用可能です。
コンセント代わりに活用!自宅でのポータブル電源の使い道
自宅でも、ポータブル電源を有効活用できるシーンはたくさんあります。
そのなかから、自宅でのポータブル電源活用方法として代表的な4つの使い道を紹介します。自身の状況に合った、最適な使い道を模索してみてください。
在宅勤務
コロナ禍により突然在宅勤務になったものの、集中できる環境でなかったり、自室に電源が足りなかったりというケースはよくみられます。
そのような場合でも、ポータブル電源を活用することで、新たにワークスペースを作成可能です。ポータブル電源があれば、コンセントがない空間でもパソコンを利用できるようになるため、ベランダや車内での在宅勤務も可能となります。
自宅では業務に集中できないという方は、ポータブル電源を使って野外で仕事してみるなど、非日常的な働き方もおすすめです。
電源がない場所でも家電が使える
コンセントの位置により、家電の配置場所は自由が効かないため、好きな配置にできない経験がある人もいるでしょう。また、家電を利用したいのに、電源がなく断念することもあるかもしれません。
しかし、そのような状況でもポータブル電源を使えば、快適な空間作りが可能です。
コンセントの配置を気にせず、自由に家電が使える環境を作れるため、日常生活におけるストレスを軽減できます。
コンセント不足を解消
家族が多いご家庭の場合、おのずと使用する電化製品の数も多くなります。
家族全員が1台ずつスマートフォンを所持しているご家庭も珍しくなく、充電のための電源が足りないというケースも。
対策として延長コードの活用が挙げられますが、散らかった印象を与えやすいうえに、足が引っかかる危険性も考えられます。
ポータブル電源であれば、必要なときに取り出して使えるため、普段は部屋をすっきりと利用できます。
庭仕事や快適なお庭時間のために
庭にコンセントがない場合、草刈りや木の剪定などの庭仕事や畑仕事で電動機器を使う際には室内の電源を利用しなければなりません。その際には窓や玄関を開け放さなければならず、虫が室内に入ってしまう可能性があります。
ポータブル電源があれば、屋外でもどのような場所でも電源が確保でき、室内から電源をとる必要はありません。
そのほか、庭でバーベキューやパーティーなどを行うときに、扇風機や電気ヒーターも利用可能です。暑さ・寒さ対策となり、季節を問わず快適に食事を楽しめます。
アウトドアにぴったりなポータブル電源の使い道
日常生活でも有効活用できるポータブル電源ですが、アウトドアのシーンでも大いに活躍します。
具体的にどのように活用するのか、アウトドアにおけるポータブル電源について紹介します。
キャンプ
屋外キャンプでは電源がないことが一般的ですが、ポータブル電源があれば場所を問わず電化製品を利用できます。
炊飯器やトースターなども使えるようになり、キャンプでもこだわりある食事をとれるでしょう。
ほかにも、冬は電気毛布やストーブ、夏は扇風機を使用すれば、季節を問わず快適なキャンプができるようになります。
火起こしや後片付けの時間を短縮できる分、遊びやのんびり自然を感じる時間が増えるので、満足度の高いキャンプができるでしょう。
車中泊
車中泊は、移動しながら宿泊もできる利便性が魅力的で、軽バンを「車中泊仕様」に改造する方もいるほどです。
そのようななか、ポータブル電源は車中泊を快適にする便利アイテムとして注目されています。
ポータブル電源があれば、冷暖房機器や調理用電化製品だけでなく、仕事のためのPCなど、エンジンを切った状態でも電化製品を使用可能です。
サーフィンなどの屋外スポーツ
ポータブル電源は屋外スポーツのときにも活躍します。
特にサーフィンなどマリンスポーツをする場合、終わったあと海水を落とすためにシャワーを浴びたいもの。しかし、オフシーズンや周りに施設が少ない海では、自宅や近くの施設に移動するまでシャワーを浴びれません。
そのようなとき、ポータブル電源とポータブルシャワーがおすすめです。場所を選ばずにさっと砂を洗い流せるため、大変便利です。
防災意識を高める!災害に備えたポータブル電源の使い道
停電時でも電化製品が使えるようになるため、ポータブル電源は防災グッズとして注目を集めています。
では、具体的にどのような状況においてポータブル電源が必要になってくるのでしょうか。災害時におけるポータブル電源の使い道を3パターン紹介しますので、参考にしてみてください。
停電時の非常電源になる
災害時は避難所で生活する可能性がありますが、コロナ禍では避難所の利用人数が抑えられることが予想されます。場合によっては、電気が通っていないまま在宅避難生活を送ることになるかもしれません。そのため、停電時の電力確保はより大きな課題となっています。
停電時には情報を得るためのテレビやラジオが使えないのはもちろん、安否確認に必要不可欠な携帯電話も充電できません。
被災時の不安を一刻も早く取り除くためにも、ポータブル電源を用意しておき、不足の事態に備えましょう。
コンパクトなポータブル電源なら避難生活にも持ち込める
避難所では、大勢の人が集まっているため、自由に電源を利用できない可能性があります。
実際に、多くの人がスマートフォンの充電を求め、電源の奪い合いになったこともあるそうです。避難所での生活のためには、持ち運びしやすいコンパクトなポータブル電源が便利です。
コンパクトなポータブル充電器は駆動音も小さく、避難所生活でも問題なく使用できるため、避難所生活における電力不足への有効的な対策といえます。
ガスが止まってもお湯が使える
災害時には、電力だけでなくガスが止まってしまう場合もあります。
そのような状況下でもお湯が沸かせるよう、ポータブル電源と電力で動くポットやケトルなどを備えておきましょう。
お湯が利用できないと、冬場は体を洗うこともできず、大変不便です。電気やガスが止まってもお湯を作り出せる環境を用意しておくと安心です。
用途別のおすすめポータブル電源
この章では、「ポータブル電源を購入したいけどどれがよいのか分からない」という方のためにおすすめの製品を紹介します。
使用する用途によって必要なスペックは変わるので、もっとも使用する頻度が高いシチュエーションを考慮しつつ、最適な製品を購入しましょう。
ポータブル電源を選ぶ際は、以下の4つの項目がチェックポイントです。
・容量
・出力
・出力ポート
・充電方法
自宅で使用するときにおすすめのポータブル電源
自宅での使用におすすめな商品が「EcoFlow Technology(エコフローテクノロジー)社」が提供するポータブル電源「RIVER Pro(リバープロ)」です。
軽く小さいボディで持ち運びに便利なだけでなく、大容量・高出力を実現。
独自の「X-Boostテクノロジー」を搭載しており、最大1200W出力のデバイスにも電力供給が可能です。
さらにコンパクトになった「RIVER mini(リバーミニ)」というワイヤレスタイプも発売しているので、持ち運びしたい方はこちらも検討してみてください。
引用:「EcoFlow RIVER Proエコフローリバープロ-EcoFlow Japan」
製品名 | RIVER Pro (リバープロ) |
---|---|
値段 | ¥79,800 |
重量 | 7.6kg |
寸法 | 28.9x 18.0 x 23.5 cm |
充電方法 | ・AC壁コンセント ・12Vシガーソケット ・ソーラーチャージャー |
バッテリー容量 | 720Wh (28.8V) |
入力方法・フル充電時間 | ・1.6 時間(AC) ・7.5時間(12V シガーソケット) ・4.5時間-9時間(2x110Wソーラーチャージャーを快晴状態の天候で使用した場合) |
出力 | ・定格出力600W(X-Boostモード起動時最大1200W) |
出力方法 | ・AC出力(x3) ・USB-A出力(x2) ・USB-A急速充電(x1) ・USB-C出力(x1) ・シガーソケット出力(x1) ・DC5521 出力(x2) |
アウトドアで使用するときにおすすめのポータブル電源
アウトドアにおすすめなポータブル電源が「EFDELTA(イーエフデルタ)」です。
「防災製品等推奨品」として認定されている本製品は、高出力と大容量を誇るポータブル充電池であり、最大13台ものデバイスを同時接続できます。
1時間で0から80%まで急速充電できるという「X-Streamテクノロジー」に加え、シガーソケットやソーラーでも充電できるので、アウトドアでの電力供給に最適な製品といえるでしょう。
引用:「EFDELTA|EcoFlow Japan ポータブル電源」
製品名 | EFDELTA(イーエフデルタ) |
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値段 | ¥139,500 |
重量 | 14 kg |
寸法 | 40 x 21 x 27 cm |
バッテリー容量 | 1260Wh |
入力方法・フル充電時間 | ・1.6 時間(AC) ・10〜12時間(12V /24Vシガーソケット) ・4時間-8時間(4x110Wソーラーチャージャーを太陽光全体で同時に使用) |
出力 | ・AC出力最大1600W(16A) ・瞬間最大出力3100W(31A) |
出力方法 | ・AC出力(x6) ・USB-A出力(x2) ・USB-A急速充電(x2) ・USB-C出力(x2) ・シガーソケット出力(x1) |
防災用として使用するときにおすすめのポータブル電源
防災用としておすすめのポータブル電源が「DELTA Proデルタプロ」です。
ポータブル電源としては圧倒的な3,600Whもの容量を誇る本製品ですが、専用のエクストラバッテリーを最大2台接続することで10,800Whもの驚異的な大容量を実現しました。
容量だけでなく、3000Wから6000Wという高出力であり、最大15デバイスの同時接続が可能です。もちろん「X-Streamテクノロジー」も搭載しています。
さらに、スマート発電機と合わせて使用することで、ガソリンで発電した電力で効率よくバッテリーの充電が可能です。
これだけの容量と出力があれば、復旧まで何日かかるか分からない被災時の電力供給にも、十分に対応できる製品といえるでしょう。
引用:「DELTA Proポータブル電源|EcoFlow Japan」
製品名 | DELTA Pro(デルタプロ) |
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値段 | ¥399,300 |
重量 | 約45kg |
寸法 | 63.5x 28.5 x 41.6 cm |
バッテリー容量 | 3,600Wh,48V |
入力方法・充電時間 | ・AC充電入力電力 ・AC充電入力電圧 ・ソーラーチャージ入力 ・シガーソケット |
出力 | ・AC出力最大3000W ・瞬間最大出力6000W |
出力方法 | ・AC出力(x5) ・USB-A出力(x2) ・USB-A急速充電(x2) ・USB-C出力(x2) ・シガーソケット出力(x1) ・DC5521(×2) ・アンダーソンコネクター(×1) |
さらに詳細なポータブル電源の選び方を知りたい方は、「ポータブル電源の選び方(前編)」「ポータブル電源の選び方(後編)」も合わせてチェックしてみてください!
ポータブル電源の使い道は多種多様!買って損なし
さまざまなシーンで活躍できるポータブル電源。
防災やアウトドアはもちろん、普段使いすることで便利で快適な日常生活が送れます。
特に、EcoFlow Technology(エコフローテクノロジー)が提供しているポータブル電源は、「X-Stream」や「X-Boost」などの独自技術により、他製品にはない利便性を実現しています。
活用するシーンごとに選べるラインナップも豊富ですので、ぜひ日常生活に導入してみてください!