- 車中泊で使う車はどう選べばいいの?
- ボディタイプごとのメリットやデメリットを知りたい
- おすすめの車種を教えてほしい!
このような疑問や悩みをお持ちの方もいるはずです。車内のスペースが狭いと、楽しいはずの車中泊が窮屈に感じてしまい、快適に過ごすのが難しくなります。
とはいえ、車内のスペースが広ければ良いというわけではありません。車中泊をする目的や状況に応じて、適した車はまったく異なるのです。そこで今回は、車中泊で使う車の選び方、ボディタイプごとの違い、おすすめの車種を詳しく解説します。
車中泊で使用する車の選び方|意識すべき3つのポイント
快適な車中泊を実現するためには、車選びが特に重要です。車中泊に使う車を選ぶ際は、以下のポイントを意識してみてください。
- 車内に十分な高さと広さがある
- フルフラットなスペースを確保できる
- ボディタイプを目的に合わせる
各ポイントを1つずつ解説します。
ポイント1.車内に十分な高さと広さがある
1つ目のポイントは、車内に十分な高さと広さがあることです。十分な高さと広さを確保できないと、快適に車中泊を楽しめないどころか、窮屈でストレスに感じてしまいます。
この十分な高さと広さというのは、車内で過ごす人数や持っていく車中泊グッズによっても異なります。必要な高さの目安は、天井に頭がぶつからない程度です。圧迫感がなければ、十分快適に過ごせるでしょう。
必要な広さの目安としては、「肩幅+40cm程度」だと言われています。どれだけ快適なアイテムを揃えても、車内の高さと広さは後々調整できないため、慎重に選ぶことをおすすめします。
ポイント2.フルフラットなスペースを確保できる
フルフラットなスペースを確保できることも重要です。車内に十分なスペースを確保できても、シートが凸凹だと快適に過ごせません。睡眠を取るときに、無理な姿勢を強いられてしまい、首や腰にストレスがかかってしまうためです。
フルフラットシートを採用している車であれば、基本的にフラットなスペースを作れるため安心です。ただし、一部に段差ができてしまう、シートの間に隙間ができてしまうなど、実際の環境は車によって異なります。
フルフラットなスペースを確保し、快適に車中泊を行いたいなら、車の購入時に実際の車内環境をしっかりと確認しましょう。
ポイント3.ボディタイプを目的に合わせる
車中泊に使う車を購入する場合、ボディタイプを目的に合わせましょう。車のボディタイプには、軽自動車、ミニバン、ステーションワゴンなど、さまざまなタイプがあります。
どのタイプにもメリット・デメリットの両方があるため、一概には言えませんが、車中泊に適しているとよく言われるのはミニバンです。広々とした空間を確保できるほか、床面をフラットにできる車が多いのも魅力です。
軽自動車やステーションワゴンも、目的や状況によっては車中泊に向いています。それぞれの特徴を比較し、自身の状況を踏まえた上で、ボディタイプを決定しましょう。
軽自動車・ミニバン・ステーションワゴンの特徴
車中泊に向いているボディタイプとして、軽自動車・ミニバン・ステーションワゴンの特徴をそれぞれ解説します。各ボディタイプのメリット・デメリットが理解できれば、状況に合った車を見つけやすくなるはずです。
軽自動車
「軽自動車だと車内が狭いから車中泊に向かないのでは?」と思われがちですが、軽自動車でも車内のスペースが広く、車中泊グッズをたくさん積める車種が販売されています。
軽自動車の主なメリットは、税金や維持費が安く、小回りがきくことです。軽自動車は車体が比較的小さいため、狭い道を楽々通れるだけでなく、狭い駐車スペースにも車を停めることができます。
購入費用が安いという点からも、車中泊に軽自動車を用いる人が増加傾向にあります。フルフラット対応の車種が多数販売されているのもポイント。
【メリット】
- 購入費用や維持費を抑えられる
- 市街地でも運転しやすい
- 狭い駐車スペースにも停められる
【デメリット】
- 車体サイズの関係上、積載量が限られる
- 就寝用スペースが狭い
- ほかのタイプに比べて走行性能が劣る
ミニバン
ミニバンは車内スペースが広いため、車中泊に向いているタイプとして有名です。車中泊グッズをたくさん積めるだけでなく、就寝用のスペースも十分に確保できます。
フルフラットシートを採用している車が多い、というのもポイントです。各シートをベッドのように水平に倒し、それぞれをつなぐことのできる車が多いため、凸凹が少なく快適な睡眠を実現できます。
さらにボディ後方にあるリアゲートを大きく開閉でき、車中泊グッズを出し入れしやすいというのもミニバンの利点です。走行性能も申し分ありません。
【メリット】
- 車内スペースを十分に確保できる
- フルフラットシート車が充実している
- 車中泊グッズを出し入れしやすい
【デメリット】
- 安全性能が劣る場合がある
- 車体が大きいため駐車しづらい
- 車高が高いため乗り降りが不便
ステーションワゴン
ステーションワゴンは車体が2BOXで、車高が低いワゴン車を指します。ボディが強く、走行が安定しているため、車中泊でのトラブルを最小限に抑えられます。
ステーションワゴンの主な利点は、スタイリッシュなデザインを採用した製品が多く販売されており、自分好みのデザインを選択しやすいことです。また、積載量が多いというのもステーションワゴンのメリットです。
「カッコイイ車を車中泊で使いたい」「高速道路や陸橋などで爽快に運転したい」という方に推奨されます。
【メリット】
- ボディが強く、走行性能が高い
- デザインにこだわった製品が多く販売されている
- ラゲッジスペースが広い
【デメリット】
- 居住スペースはそこまで広くない
- 車中泊グッズをたくさん積むと居住スペースが狭くなる
- 製品によっては購入価格が高額
車中泊におすすめの車|軽自動車
車中泊におすすめの軽自動車を3つ紹介します。車中泊向けの軽自動車を探している方は、以下の製品をチェックしてみてください。
1.ダイハツ|ウェイク
軽自動車とは思えないサイズ感を誇る軽ハイトワゴンです。車内スペースが広いため、複数人でも窮屈に感じることが少なく、運転席から荷室までをフラットにできる「フラットモード」を搭載しているのもポイント。
全長:3,395 mm
全幅:1,475 mm
全高:1,835 mm
乗車定員:4人
2.ホンダ|N-BOX
ホンダのN-BOXは、多彩なシートアレンジが可能です。フルフラットにはなりませんが、足を伸ばせるスペースを作れます。車中泊向けの社外カスタムパーツが豊富です。
全長:3,395 mm
全幅:1,475 mm
全高:1,790-1,815 mm
乗車定員:4人
3.スズキ|エブリイワゴン
乗用車としての乗り心地を重視しながら、広いスペースを確保したエブリイワゴン。フルフラットにした状態でも、後ろに車中泊グッズを十分に積むことができます。2段ベッドセットを活用すれば、最大4人まで足を伸ばして快適に過ごせます。
全長:3,395 mm
全幅:1,475 mm
全高:1,815-1,910 mm
乗車定員:4人
車中泊におすすめの車|ミニバン
続いて、ミニバンのおすすめ車種を3つ紹介します。ミニバンは車内のスペースを十分に確保できるため、広さにこだわりを持つ方におすすめです。
1.ホンダ|フリード+
フリードから3列目のシートを取り除いた5ナンバーサイズのミニバンです。ゆったりくつろげる車内スペースを実現。専用装備の荷室用ユーティリティーボードを使えば、完全にフラットな空間を作れます。
全長:4,295 mm
全幅:1,695 mm
全高:1,710 mm
乗車定員:5人
2.日産|セレナ
車中泊と言えばこの車。セレナの魅力は、ミニバンクラスで最も広い車内空間です。2列目・3列目のシートを倒してフラットな空間を作れるほか、カスタムパーツが多数展開されているのもポイント。
全長:4,690-4,765 mm
全幅:1,695-1,715 mm
全高:1,870-1,895 mm
乗車定員:7・8人
3.トヨタ|ノア
子育て世代のファミリーに人気のノア。トヨタの高い安全性が採用されているため、ドライブを安心して行えます。インテリア性とデザイン性が高いのも魅力。
全長:4,695-4,710 mm
全幅:1,695-1,735 mm
全高:1,825-1,870 mm
乗車定員:7・8人
車中泊におすすめの車|ステーションワゴン
次に、ステーションワゴンのおすすめ車種を3つ紹介します。それぞれの特徴、乗車定員をご確認ください。
1.スバル|レヴォーグ
高い走行性能と安全性が特徴のレヴォーグ。荷室が広く、車中泊グッズを十分に積め込めます。また後部席を倒すことで、広々とした車内スペースが実現します。
全長:4,755 mm
全幅:1,795 mm
全高:1,500 mm
乗車定員:5人
2.ホンダ|ジェイド
車高が低いステーションワゴンですが、ホンダのジェイドなら6人まで乗車できます。歩行者を検知し、自動でブレーキをかけてくれる「ホンダセンシング」が搭載されていることから、高い安全性を実現していると言えます。
全長:4,650 mm
全幅:1,775 mm
全高:1,530 mm
乗車定員:6人
3.トヨタ|カローラツーリング
バランスが良いステーションワゴンを求める方は、トヨタのカローラツーリングがおすすめです。走行性能は申し分なく、車内のスペースも少人数の車中泊であれば十分です。デザインもスタイリッシュなので、心地よいドライブが楽しめます。
全長:4,495 mm
全幅:1,745 mm
全高:1,460 mm
乗車定員:5人
車中泊を快適に過ごすための3つのテクニック
最後に、車中泊を快適に過ごすためのテクニックを3つ紹介します。これから車中泊を実施する方は、以下のテクニックをぜひご参考ください。
- 駐車場の目星を付けてから出発する
- 便利アイテムを揃えておく
- ポータブル電源を用意する
それぞれのポイントを詳しく解説します。
テクニック1.駐車場の目星を付けてから出発する
1つ目のテクニックは、駐車場の目星を付けてから出発することです。駐車可能なスポットであっても、車中泊が禁止されている場合があります。また車中泊がOKのスポットでも、施設が十分に整っておらず、快適に過ごせないといったケースも。
「車中泊ができると思って訪れたけど長居できなかった…」というトラブルを避けるためにも、事前に車中泊できるスポットをリサーチしてから出発しましょう。
テクニック2.便利アイテムを揃えておく
快適な車中泊を実現するためには、便利アイテムを揃えておくことも重要です。車中泊の途中で買い入れることもできますが、地域や場所によっては販売店がすぐに見つからない場合があります。
特に車中泊初心者の方は、販売店のリサーチや買い出しが負担になってしまうため、できるだけ便利アイテムを揃えてから決行しましょう。初心者が用意すべき車中泊のアイテムは、以下の記事で詳しく解説しています。
→「車中泊初心者に必要なもの一覧!基本知識や気を付けたいポイントも解説」
テクニック3.ポータブル電源を用意する
電気機器を用いてより快適に過ごしたいなら、ポータブル電源を用意しましょう。ポータブル電源があれば、近くに備え付け電源がなくても小型扇風機や電気ケトル、LEDランタンなどを自由に使用できます。
EcoFlowが提供するポータブル電源は、携帯性と機能性の両方を満たしているため、車中泊などのアウトドアに向いています。ポータブル電源の購入を検討している方は、以下の製品情報をご確認ください。
→携帯性と機能性を兼ね備えた「RIVER2」シリーズはこちら
→大容量で高出力なポータブル電源「DELTA」シリーズはこちら
まとめ
本記事では、車中泊で使う車の選び方、ボディタイプごとの違い、おすすめの車種を解説しました。
車中泊に適した車は、目的や状況に応じて大きく異なります。ボディタイプごとにメリット・デメリットがあるため、それぞれの特徴を理解し、目的や状況を踏まえた上で選ぶ必要があります。
車中泊に使う車を購入予定の方は、ぜひ本記事の内容を参考にしてみてください。なお、本サイトを運営するEcoFlowは、アウトドア向けのポータブル電源を多数販売しております。車中泊をより快適なものにしないなら、以下製品の購入を検討してみてください。
製品名 | DELTA2 | DELTA Pro | RIVER 2 | RIVER 2 Max |
容量 | 1,024Wh | 3,600Wh | 256Wh | 512Wh |
定格出力 | 1,500W | 3,000W | 300W | 500W |
AC充電入力 | 最大1,200W | 最大1,500W | 最大360W | 660W |
サイズ | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm | 63.5×28.5×41.6cm | 24.5 x 21.5 x 14.5cm | 26.9 x 25.9 x 19.6cm |
重量 | 12kg | 45kg | 約3.5kg | 約6.1kg |
出力口 | 合計15
ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケット x1 |
合計:15
AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 |
合計11 | 合計11 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/river-2-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/river-2-max-portable-power-station |