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今注目の「家庭用蓄電池」は本当に必要?メリット・デメリットを総ざらい

近年、設置件数が右肩上がりに増加している「家庭用蓄電池」。

環境問題や防災の観点から注目されている家庭用蓄電池ですが、仮に導入したとして使いこなせるのか不安という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、家庭用蓄電池について詳しく解説します。

蓄電できる仕組みや種類など基本的な部分から、メリット・デメリット等の実用的な部分まで、この記事を読めば家庭用蓄電池の基礎知識が身に付きます!

家庭用蓄電池導入への不安を解消するためにも、しっかりと把握しておきましょう。

家庭用蓄電池とは?

そもそも、家庭用蓄電池がどのようなものなのかよく分からないという方もいるのではないでしょうか。

そのような方のために、発電の仕組みや蓄電池の種類を紹介します。

家庭用蓄電池が注目されている理由についても触れますので、導入する前にしっかり把握しておきましょう。

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家庭用蓄電池ってどんなもの?

家庭用蓄電池とは、一般住宅で使用できる二次電池やバッテリーのこと。

太陽光発電設備や電力会社から供給された電力を貯蓄でき、家庭内で電力が必要な時に供給可能です。

家庭用蓄電池は、主に「防災」と「エコ」の2つの観点から注目が高まっています。

例えば、災害による停電時でも電力を確保できるため、必要最低限の生活を維持できます。

また、家庭用蓄電池を太陽光発電と組み合わせて使用することで電力を有効活用することができるため、温室効果ガスの削減が世界的な課題になっている現在、省エネへの取り組みになるとして政府や企業などさまざまな団体から推奨されています。

導入コストが高いのがデメリットである家庭用蓄電池ですが、国や自治体から補助金が出る場合もあり、導入を検討する方への後押しになっているのです。

家庭用蓄電池が注目されているもう1つの理由

もう1つ、家庭用蓄電池が注目されている理由に「卒FIT」の影響があります。

「FIT」とは「再生可能エネルギーの固定買取制度」のことで、太陽光発電を代表とする再生可能エネルギーによる発電の普及を目的とした制度です。

本制度を利用すると、自宅で太陽光発電を行い、余った電気を電力会社が市場価格より高い固定価格で買い取ってくれるため、家庭への太陽光発電設備の導入を大きく推進しました。

ところが、固定価格による電力買取は10年間という期限が決まっており、FIT制度の適用期間を終える、いわゆる「卒FIT」することで、買取電力が一般相場と同価格になり、電気を売ることで得られていた収入が減少してしまいます。

2009年に余剰電力の買取制度がスタートしているため、2019年以降卒FITを迎える家庭が増えてきている状況があり、売電をやめる家庭が増加しているのです。

卒FITされた人たちの中には、家庭用蓄電池によって発電した電気を貯め、自家消費することで、電気事業者からの電気購入量を減らすという方法に切り替える方も多く、家庭用蓄電池の需要が改めて増加している一因となっています。

家庭用蓄電池の種類

家庭用蓄電池は大きく分けて次の2種類に分類されます。

種類 特徴
定置式蓄電池 据え置き型で確保したスペースに設置するタイプ。
一般的には、「創エネ機器」として電気料金の削減に用いられる。
容量が大きく、急速充電が可能なリチウムイオン電池が採用されているものが多いため、比較的高価である。
移動式蓄電池 ポータブル式蓄電池とも呼ばれる移動できるタイプ。
一般的には、緊急時の非常用電源として用いられる。
定置式と比べて容量は小さいが、安価である場合が多い。
近年では、軽量化や複数台接続して容量を拡張できるものもあり、バリエーションが豊富である。

導入を検討している方は、それぞれの特徴をしっかり把握し、ご自宅の状況に合ったものを選択しましょう。

家庭用蓄電池の設置価格・費用相場

定置式の家庭用蓄電池を設置する場合、総額(本体価格+設置費用)で約75万〜250万円が相場になります。

内訳としては、蓄電池自体の本体価格は50〜200万円、設置費用が25万〜50万円です。費用に大きな開きがあるのは、次の3つのポイントによるものです。

・容量
・機能
・設置業者

機能や設置業者で費用に差は出てきますが、覚えておきたいポイントとしては蓄電池本体の価格を決めるのは「容量」がベースになっているという点です。

リチウムイオン蓄電池の場合、1kWhあたり約11万円高くなる可能性もあるので、目的に合わせた容量と価格のバランスをよく考えて選びましょう。

移動式の場合、設置費用は必要ないので定置式に比べて低価格です。もちろん、容量によって本体の価格は変動しますが、蓄電池導入のハードルが比較的低いと言えるでしょう。

家庭用蓄電池のメリット・デメリット

蓄電池の設置を検討している方の中には、メリットばかりに目がいってしまい、デメリットを考慮していないケースがあります。

そこで、家庭用蓄電池を導入した場合、どのようなメリットやデメリットが発生するのか紹介します。購入後に後悔しないためにも、事前に把握しておきましょう。

メリット①停電時も電源が確保できる

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災害による停電が発生したとしても、家庭用蓄電池があれば電源確保に困りません。

さまざまな電化製品が生活の軸になっている現代において、いつ復旧するか分からない停電への不安は大きいと言えます。

そのような不安を解消するための対策として家庭用蓄電池は非常に有効です。

例えば、蓄電池で動かせる電化製品は容量によって異なりますが、一般的に人気のある5〜7kWhの蓄電池の場合、次のような電化製品を動かせます。

電化製品 消費電力
電気ケトル 1,200〜1,300W
ドライヤー 600〜1,200W
エアコン 500〜2,000W
電子レンジ 500〜1,000W
冷蔵庫 200〜500W
液晶テレビ 100〜300W
スマホの充電 3〜5W

5〜7kWhの蓄電池の場合、4〜5時間程度で充電できるという点も、電力を継続的に供給しやすく、安心できるポイントと言えるでしょう。

メリット②電気代を安くできる

蓄電池を用いれば電気代を削減できるというメリットも得られます。電気の基本料金は年単位で設定されることが多いです。

年ごとの基本料金は、「直近の1年間で最も電気を使用した時間帯(30分間)の電気使用量」によって決まります。

例えば、年間平均の電力消費量が300kWだとしても、夏場にわずか1時間冷房を使いすぎたことにより電力消費量が600kWの時間帯があったとします。

その場合、600kWが基準となり翌年の基本使用量が算出されるのです。

したがって、使用電力が多い時間帯の電力を削減し、足りない電力を蓄電池で補うことで翌年以降における電気の基本料金を削減できます。

また、時間帯別の電力契約を選んでいるご家庭なら、料金が安い深夜に蓄電池を充電し、料金が高い日中は蓄電池の電力を使うことで、確実に電気料金を節約できます。

電気代をどうにか節約できないか頭を抱えている方にとって、蓄電池のメリットは特に大きいと言えるでしょう。

メリット③設置にあたり補助金が出る

家庭用蓄電池の導入における懸念点としては、高額な設置費用がかかることが挙げられますが、国や自治体が実施する補助金制度が存在します。

補助金制度を活用することで、家庭用蓄電池をお得に設置できる可能性があるので、チェックしてみましょう。

ちなみに2022年2月時点で、国からの補助金制度はありませんが、自治体が実施する補助金制度はあります。お住まいの自治体が実施しているかどうか各自ご確認ください。

ただし、申請のタイミングや条件は制度によって異なるので、注意が必要です。

例えば、地域によって「工事契約前に申請が必要な場合」と「設置後の申請も可能な場合」があり、確認を怠ると対象外となってしまう可能性もあります。

補助金額についても「設備代のみ」や「工事費用も含む」などさまざまなパターンがあるので、条件をしっかり確認したうえで申請手続きを行いましょう。

メリット④卒FITの方に最適

卒FITを控えているご家庭にとって、家庭用蓄電池の導入は大きなメリットを獲得できます。

FIT期間終了後は、相場より高い固定価格での買取がなくなるため売電収入は非常に少なくなります。自宅で発電した電気は売却するより自家消費した方がお得になるでしょう

自家消費に転向するご家庭において、夜間や雨の日でも発電した電力を活用できる蓄電池は、必須と言っても過言ではありません。

すでに導入している方も多い家庭用充電池を利用して、卒FITのデメリットを少しでも軽減させましょう。

デメリット①価格が高い

停電対策として有効な家庭用蓄電池ですが、電力の供給がいつ復旧するか分からない非常時を想定する場合、大きな容量が必要です。

季節や環境によって異なりますが、4人家族の家庭における1日の電力使用量は、約10kWhと言われており、一般的に人気の高い5〜7kWhの蓄電池では、1日もたない可能性があります。

しかし、大容量の蓄電池の場合、100万円以上のコストがかかるケースも。

安心を買うために必要な出費ではありますが、導入コストの高さはデメリットと言わざるを得ないでしょう。

デメリット②寿命がある

家庭用蓄電池には充電できる回数が決まっており、寿命があります。

現在、さまざまな新型蓄電池が誕生し、耐用年数は増加していますが、寿命があるということは把握しておくべきです。

蓄電池の寿命は「サイクル」と言われる、「充電と放電を1セットとして何度くり返せるか」を示した単位で表されます。

定置式の場合、4000サイクル(約10年)で蓄電できる容量が7割から9割まで減少するとも言われているため注意が必要です。

家庭用蓄電池で一般的に使用されているリチウムイオンの電池は、電力容量が100%や0%の状態よりも、50%程度に保っているのが好ましいとされています。

少しでも寿命を長持ちさせるためには、残容量50%程度の状態を維持できるようなサイクルを心がけましょう。

デメリット③設置スペースが必要

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定置式を導入する場合、設置スペースが必要です。

そこまで大きいスペースは必要ありませんが、敷地面積がシビアな都市部の場合、調整が必要なケースも考えられます。

また、設置場所には次のような条件が必要になる場合もあります。

・直射日光が当たらないこと
・高温多湿でないこと
・重塩害地域でないこと

上記のような条件を満たす場所が屋外にない場合、屋内に設置できるタイプも存在します。ただし、多少の運転音が発生するため、寝室や勉強部屋をさけるなど、設置場所には注意が必要です。

家庭用蓄電池のデメリットを解消する「移動式」という選択肢

家庭用蓄電池のデメリットを解消するためには「移動式」を導入するという選択肢もあります。

そこで、移動式の特徴とともにおすすめの製品を紹介しますので検討してみてください。

移動式タイプの特徴

移動式と定置式蓄電池の特徴を比較した表を用意しましたので、確認してみてください。

  定置式 移動式
容量 主に創エネ機器として用いられるため、容量が大きい 主に非常用として用いられるため、容量が大きいものも存在するが、
定置式と比べると小さい傾向がある
設置スペース 条件に合ったスペースが必要 不要
費用 設置費用、本体価格を合わせた総額が高く、
導入へのハードルが高い
設置費用がかからないうえ定置式に比べると安価で導入しやすい

導入コストがかかっても容量が大きい蓄電池が欲しい場合は定置式、容量を少し削ってコストを抑えたい場合は移動式がおすすめです。

ただし、移動式の弱点ともいえる容量に関しては、複数台つなげたり、セクストラバッテリーを取り付けることで、改善できる製品も存在します。

防災の観点から考えた場合、自宅への発電しかできない定置式に対し、移動式なら避難所生活になった場合にも活用することが可能です。

そのような点からも、移動式はこれから蓄電池の導入を検討している方に、特におすすめの製品といえるでしょう。

EcoFlow【DELTA Proデルタプロ】

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防災用としておすすめのポータブル電源兼家庭用蓄電池が「DELTA Proデルタプロ」です。

ただでさえ、ポータブル電源としては圧倒的な3,600Whもの容量を誇る本製品ですが、専用のエクストラバッテリーを最大2台接続することで10,800Whもの驚異的な大容量を実現しました。

容量だけでなく、3000W〜6000Wという高出力であり、最大15デバイスの同時接続が可能です。

「X-Streamテクノロジー」というEcoFlow(エコフロー)独自の急速充電システム採用で、継続的な電気供給を可能にしただけでなく、ソーラー発電やシガーソケットからの充電にも対応しています。

さらに、「DELTA Pro」と連動して効率よく充電ができる「スマート発電機」を合わせて活用すれば、ポータブル電源の充電がなくなってしまった時に自動的にガソリンで発電し電気を充電してくれる便利な機能まで備えています。

これだけの容量と出力があれば、復旧まで何日かかるか分からない被災時の電力供給にも、十分に対応できる製品といえるでしょう。

気になる方は製品のスペックをまとめた表を用意したので確認してみてください。

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引用:「DELTA Proポータブル電源|EcoFlow Japan

製品名 DELTA Pro(デルタプロ)
値段 ¥399,300
重量 約45kg
寸法 63.5x 28.5 x 41.6 cm
バッテリー容量 3,600Wh,48V
入力規格 ・AC充電入力電力
・AC充電入力電圧
・ソーラーチャージ入力
・シガーソケット
出力 ・AC出力最大3000W
・瞬間最大出力6000W
出力規格 ・AC出力(x5)
・USB-A出力(x2)
・USB-A急速充電(x2)
・USB-C出力(x2)
・シガーソケット出力(x1)
・DC5521(×2)
・アンダーソンコネクター(×1)

 さらにDELTA Proについて詳しく知りたい方は「大容量・高出力の最強ポータブル電源-DELTA Pro」もご覧ください。

家庭用蓄電池にはさまざまなメリットが。
定置式のハードルが高い時はポータブル電源もオススメ

防災やエコだけでなく電気代の節約などさまざまなメリットが得られる家庭用蓄電池ですが、デメリットも存在しています。

コストや設置場所の問題から定置式の導入が難しい場合や、ご自身のライフスタイルに合わない場合は移動式蓄電池がおすすめ。

高性能で定置式にも劣らない容量をもつ移動式充電池を導入して、もしもの時に備えましょう。

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