キャンパーとはキャンプをする人のことだけでなく、キャンピングカーのことも意味する言葉です。また、自動車でキャンプをすることをオートキャンプといいます。ここでは、オートキャンパーのためのキャンピングカーについて解説します。人気のハイエースをキャンプ仕様にした特装車から、軽自動車キャンピングカーまで、その種類や価格についてまで詳しく紹介します。
キャンパーとは?キャンパーの定義
「キャンパー」という言葉には、キャンプをする人という意味のほか、キャンプ用の設備のある自動車、すなわちキャンピングカーの意味もあります。キャンピングカーは日本では旅行やキャンプ、バーベキューなどでの利用が主流なため、コンパクトなタイプが主流ですが、海外では実際に家として利用することのできる大型のものが主流となっています。キャンピングカーは確かに家として住むこともできるほど、車中泊をするためのさまざまな設備が搭載されています。フルフラットのベッド、キッチンや洗面台とその水、冷蔵庫やエアコン、電子レンジなどの電化製品、カーテンなどの装備が代表的です。そして電化製品を稼働したりスマホを充電するための電源としてサブバッテリーやソーラーパネル、自動発電システムなども必要になります。オプションでシャワーやトイレ、FFヒーター、換気扇などをつけることも可能です。
自動車を使ったキャンプのことをオートキャンプといい、キャンプをする現地までキャンピングカーで移動でき、そのままテントを張る必要もなくキャンプをすることができます。車内にキッチンもあれば、通常のキャンプのように外に調理器具などを準備する必要もないので、手間が少ないだけでなく時間的に余裕のあるキャンプが楽しめるでしょう。キャンプ場を利用する場合には、キャンピングカーの入場が可能なオートキャンプ場などの施設を利用する必要があります。
キャンパー・キャンピングカーの種類について
では、キャンパーすなわちキャンピングカーにはどんな種類があるかを紹介しましょう。
キャブコン
「キャブコン」はキャブコンバージョンの略称です。トラックなどをベースとし、キャビン部分を取り付けたタイプとなります。キャンパーときいたときに多くの人がイメージするのは、このタイプではないでしょうか。大型なので広々としたスペースがあり大勢でくつろぎながら利用できます。トイレやシャワーなどの設置も可能なので、居住空間としては非常に快適です。特に人数の多いファミリーにぴったりです。ただし、日本では土地や道路が狭いため、駐車スペースや運転の面でデメリットがあります。
バンコン
「バンコン」はバンコンバージョンの略称です。ハイエースやキャラバンなどのバンをベースとしてキャンピングカーとして改造したものがあります。一般的なバンとサイズが同じなので、普通自動車の駐車場も利用でき、普段使いの車としても活躍します。そのため、日本では人気が高い主流のタイプです。逆にいえばキャンピングカーとしての空間が限られているため、ルーフをつけるなどの改造によって空間を広げることも可能です。
軽キャンピングカー
国土の狭い日本ならではのキャンパーが「軽キャンピングカー」です。軽自動車をキャンピングカーとして改造したものなので、日常の足としても使いやすく、人気を集めています。ただし、室内は当然狭いので、あくまで1人旅に使いたい人、パートナーと2人だけの利用に限ると割り切れる人におすすめです。
フルコン
「フルコン」とは、全改造を意味するフルコンバージョンモデルの略称です。専用のシャシーを使い、ボディ部分は1からオリジナルで設計して作る、キャンパーの中ではその専門性で最高峰といえるモデルです。すべてがキャンピングカー専用に作られるため、居住空間も広く設備なども充実できるので快適です。また、車体が重くなりすぎないように設計するため、安定して運転することもできます。「セミフルコン」はバスのボディをベースにキャブとフロアを残し、キャンピングカー用のシェルを繋げたものです。フルコンはキャンピングカー専用のもので作られますが、セミフルコンはバスがベースになっているところが違いとなります。デメリットは購入費用が高いこと、専用で駐車場が必要なこと、修理の必要があるときに対応が難しくなることなどがあります。
バスコン
「バスコン」は「バスコンバージョン」の略称です。バンを改造して作ったキャンパーがバンコンですが、バスコンはバスを改造して作ったキャンパーのことをいいます。海外では大型バスをベースとしたものが多いですが、日本ではマイクロバスがベースになっているものが主流です。広いので快適に過ごせ、大人数での利用に適しています。ただし、行く先先での駐車場所や取り回し性にも注意して利用する必要があるでしょう。
キャンピングトレーラー
「キャンピングトレーラー」は、車そのものではなく、専用トレーラーを自家用車と繋げ、牽引して移動するタイプのキャンパーです。750kg以内のキャンピングトレーラーであれば、牽引免許も必要なく、普通免許で運転ができます。ただし、通常の車を運転するのとはかなり勝手が違うため、移動するには慣れが必要となるでしょう。車そのものではないので価格が安く、居住空間が広めなところ、内装が充実しているところなどがメリットですが、運転の特殊さや駐車スペースが2台分必要な点がデメリットといえます。
キャンパーはどんなものを選ぶといい?おすすめ順ランキング!
では、オートキャンパーになりたい人のために、おすすめのキャンパーベスト3を紹介します。
ハイエースバン 2.0 DX ロング ハイルーフ GLパッケージ
快適に過ごせて内装も充実したキャンピングカーを探すと高額な輸入車がピックアップされがちです。しかし、国産車のハイエース特装車を使ってカスタマイズしたキャンパーなら価格を低く抑えられ、好きなオプション装備を選ぶなど自分好みの1台にすることもできます。高品質な自慢のキャンパーを手に入れたい人には、ハイエースをカスタマイズしたキャンパーがおすすめです。こちらのモデルの本体価格は499.8万円(税込)。
FLEX トヨタ ハイエースバン 2.0 DX ロング ハイルーフ GLパッケージ オリジナルキャンピングカーナロータイプ#1:https://www.flexnet.co.jp/detail/3870236207.html
キャンパー厚木オリジナルキャブコン「Puppy 480」
「Puppy 480」はキャンピングカー販売会社のキャンパー厚木で販売しているオリジナルキャブコンです。4名までの乗車・就寝が可能。お手頃な価格ながら、冷蔵庫やエアコン、トリプルサブバッテリー、インバーター、昇圧走行充電システム、FFヒーターといった充実の装備が揃っています。標準装備のままでも十分に思えるほどですが、それ以外にも豊富なオプションも装着可能です。日本の道路に適したサイズで運転もしやすく、初心者にも使いこなしやすいモデルといえるでしょう。車両本体価格は663万円〜(税抜)です。
厚木オリジナルキャブコン”Puppy 480”:http://www.camperatsugi.com/puppy480debuted/
JP STARの軽キャブコン「Happy1+」
「Happy1+」はJP スターが制作した軽キャブコンです。小型ですが、4名まで乗車・就寝が可能となっています。カップルや夫婦だけでなく、家族での利用にもぴったり。可愛らしいデザインのボディはツートンカラーで7つのバリエーションがあり、デザイン性にこだわりがある人や女性にもおすすめです。車高が高めな点は要注意ですが、小型なので小回りが効き、駐車場に困ることもありません。内装もスタイリッシュでシンプル、おしゃれで落ち着く空間なので、非常に高い人気を集めています。価格は360万円~(税込)。
KWORKS JPSTAR Happy1+:https://kworks-hiroshima.com/jpstar-h1
それでも、どんなタイプのキャンパーがいいのかわからない、どんな設備があるといいか具体的にわからないという人には、レンタカーを利用してみるのがおすすめです。1度レンタカーで何かしらのキャンピングカーを体験してみて、購入する際には自分にとって重視したいところ、不要なところなどを考えて選ぶといいでしょう。
お手頃価格の軽やハイエース特装車など選択肢は豊富!自分だけのキャンパーでオートキャンパーになろう!
アウトドアブーム、リモートワークの普及などいろいろな要素から、キャンパーはブームを呼んでいます。手頃な価格で買える軽のモデル、自在にカスタマイズできるハイエース特装車を利用したモデルなど、そのバリエーションも豊富です。もともとオートキャンパーに興味があった人はもちろん、新たに自分だけの空間が必要な人も、キャンパーの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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