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太陽光発電の蓄電池はなぜ必要か

電気代の高騰により、光熱費の節約に頭を痛める人は多いのではないでしょうか。同時に、自然災害などで一時的に電気が供給されなくなったときの備えについて考える人もいるでしょう。予備電源があれば、緊急事態でも困ることはありません。しかし、電気代の節約や利便性を考えたとき、他にもよい選択肢はあります。今回は、太陽光発電が可能な蓄電池の必要性やメリット・デメリット、他の予備電源について紹介していきます。

そもそも蓄電池とはどういったもの?

蓄電池とは、簡単にいえば固定された大きな電池のことです。設置した機械の中に電気を蓄えておき、必要に応じてそこから電力を使います。そもそも、蓄電池は工場や会社、施設などで使用されていたものです。例えば、製造業などは停電によって電気の供給が中断されると、製造ラインがそのまま止まってしまいます。状況によっては、作業が中断されることで製品に何らかの支障が出ることもあります。

医療施設や介護施設などは、電気が止まることで命や健康に関わる事態も起こり得るわけです。蓄電池があれば、停電に見舞われても継続的に電気を使うことができます。そういった理由で、工場や会社などでは以前から蓄電池が使われているのです。一般家庭においても、停電時に蓄電池があれば電気の使用に困ることはありません。蓄電池はエアコンの室外機のように設置工事が必要で、屋内と屋外のいずれかに設置して使用します。

蓄電池に電気を溜める方法は種類あります。一つは電力会社から供給された電気をそのまま蓄える方法、もう一つは太陽光発電による蓄電方法です。太陽光発電を電気に変換し、そして蓄電池に溜めていきます。いずれの方法でも、緊急事態に電気をそのまま使えるため重宝です。自然災害や火災などで一時的に電気の供給が止まっても、電気を使い続けることができます。太陽光発電は蓄電池との相性もよいことから、セットで導入する傾向が見られます。

なぜ一般家庭でも蓄電池の需要が高まったのか?

そもそも工場や施設などで使われてきた蓄電池ですが、なぜ一般家庭でも使われるようになったのでしょうか。ここでは、蓄電池の需要が高まった理由や背景について触れていきます。

#災害時の予備電源

2011年3月11日に発生した東日本大震災は、まだ記憶に新しいという人もいるでしょう。地震をはじめ、日本はさまざまな自然災害が多い国です。台風や洪水など、自然の猛威によって停電が起これば、その間電気が使えなくなります。しかし、現代において長らく電気を使わずに生活することはできません。食事の用意から洗濯、情報の収集に至るまで、さまざまな場面で電気を必要とします。他の人と連絡を取るにも、電力なしでは難しくなります。そのため、災害時でも利用可能な予備電源として蓄電池が注目されるようになったのです。

#FIT・FIP制度による電気の買取

2009年に、国は再生可能なエネルギーで発電した電気を「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」として一定期間、一定価格で電力会社が買取るという約束をしました。この制度は一般的にFIT・FIP制度と呼ばれており、発電設備の導入にともなう高いコストの回収を目的としています。コスト回収の見通しを立てやすくすることで、普及を進めるのも目的の一つです。

経済産業省自然エネルギー庁のホームページを見ると「太陽光」「風力」「水力」「地熱」「バイオマス」のいずれかを活用した発電であることが、買取の条件にあげられています。つまり、太陽光発電を利用できる蓄電池は対象であり、導入にかかったコストの回収が可能なのです。こうした国の政策がハードルを緩やかにし、一般家庭でも蓄電池の導入に踏み切るきっかけになっています。

#電気代を節約するための手段

蓄電池の導入を後押しした理由としては、電気代の高騰もあります。電気代を少しでも節約するには、自家発電した電気を買取ってもらうのも一つの手段です。それだけではありません。電気が安い時間帯に蓄電池に溜めておけば、結果として電気代の節約につながります。電気の利用が欠かせない現代においては、電気代を気にしながら使うのはストレスになりますよね。自家発電も可能な蓄電池なら、電気代を抑えながら使うことができます。

蓄電池を導入するメリット・デメリット

何かを検討するときは、それによってどういったメリットがあるのか、そしてデメリットは何があるのか知っておくのは大切なことです。メリットとデメリットを比較することで、本当に自分に合っているのかどうか判断できます。実際に導入してからデメリットに気づくのは、できるだけ避けたいものです。そこで、ここでは蓄電池を導入するメリット・デメリットをそれぞれ紹介していきます。

#蓄電池のメリット

蓄電池を導入するメリットで一番にあげられるのは、停電のときの予備電源にできることです。説明してきたように、日本は自然災害が多い国です。地震だけではありません。台風もありますし、地域によっては年に何度もやってきます。倒木などで送電線が切れるなど、自然災害によって停電が発生しやすい状況が作られやすいのが日本です。一旦停電すれば、復旧するまで電気は使えなくなります。

特に、オール電化の家庭では料理の準備から入浴に至るまで生活のさまざまなことができなくなるのは不便です。蓄電池があれば、そういった心配もなく停電時にも電気が使えます。また、近年は夏になると高温注意報が出される地域が増えており、エアコンの使用は健康にも直結しています。30度を超える日は年々多くなっているため、熱中症を防ぐうえでもエアコンは必要不可欠です。昨今では、在宅で仕事をする人も増えています。オンラインでの作業中に電気が停まってしまうと、仕事にも影響を及ぼします。

蓄電池を使えば、万が一の停電にもエアコンが止まったりパソコンが使えなくなったりする心配がありません。そして、もう一つのメリットは電気代の節約を可能にすることです。契約プランにもよりますが、夜間は電気代が下がることも多く、その間に電気を溜めておけばトータル的に電気代を安く収めることができます。太陽光発電によって溜めた電気の買取りも、節約に一役買っています。

#蓄電池のデメリット

一方、蓄電池のデメリットは、導入にコストがかかることです。停電時には心強い存在になる蓄電池ですが、その分初期費用がかかります。安いものでも100万円ほど、高いものになれば200万円ほどかかる蓄電池もあります。初期費用の相場が100〜200万円となると、実際の導入を迷う人は多いでしょう。

設置工事が必要な点も、蓄電池のデメリットの一つです。工事費用と時間がかかるだけではありません。設置場所も必要です。機種によって違いはありますが、蓄電池は家庭用のものでも横幅は80cm程度、奥行きは40cm程度はあります。エアコンの室外機で考えると、1〜2台分に相当する大きさです。高さも1mに及ぶのが一般的で、屋外でも屋内でもそれだけの場所を確保する必要が出てきます。

そして、もう一つのデメリットは、一旦設置すると容易に動かせないことです。例えば、後から家のリフォームが必要になったとしましょう。手を加えたい場所に蓄電池があった場合は、思うようにリフォームを進めることができません。蓄電池のある場所を外してリフォムーをすることになります。設置した後は動かせないことを考え、蓄電池の導入には工事前にしっかり設置場所を検討することが求められます。

蓄電池とポータブル電源はどう違う?

家庭用の予備電源として昨今注目を集めているのが、ポータブル電源です。緊急用の電源を検討している人の中には、蓄電池とポータブル電源のどちらがいいのか迷っている人もいるかもしれませんね。そこで、蓄電池とポータブル電源の違い、ポータブル電源ならではのメリットなどを紹介していきます。

#蓄電池とポータブル電源の違い

蓄電池もポータブル電源も、電気を溜めて使うという点では同じです。一番の違いは「工事の有無」と「設置場所」にあります。蓄電池は、どこか場所を決めて設置しなければなりません。工事を行ってきちんと設置し、それで初めて使えるようになります。先ほど説明したように、一度設置すれば動かすことはできず、違う場所へ移動するのはまず無理です。どうしても移動が必要になったときは、もう一度工事を行うしかありません。

対して、ポータブル電源は工事が不要です。その名の通り移動が容易で、どこか一カ所に決めて置く必要がなく、好きな場所で使うことができます。手軽さの要因の一つになっているのが、サイズと重量です。蓄電池よりもずっとコンパクトで、場所も取りません。機種や容量にもよりますが、軽いものだと数kg程度、重いものでも20kg程度です。蓄電池は50〜200kgほどもあるため、たとえ固定しなくても移動はまず無理でしょう。

どちらも太陽光発電ができる点は同じです。ただし、蓄電池のほうは太陽光パネルを屋根などに設置する必要があります。ポータブル電源はその必要はなく、コンパクトで持ち運び可能なパネルを使います。

#ポータブル電源の特徴とメリット

ポータブル電源は、移動できる蓄電池といったところです。家の中はもちろん、家の外でも自由に持ち運んで使うことができます。そのため、キャンプや車中泊などアウトドアを楽しむ人の間でも人気が高まっています。太陽光発電用のパネルも一緒に運べるので、車に積んでしまえば移動は簡単です。行先で電気の量が減っても、太陽光発電で再び電気を溜めることが可能になります。電源が取れない屋外でも、照明や電気調理器、スマートフォン、パソコンなどさまざまなものへの電力を供給できます。

ポータブル電源の良さは、アウトドアを気軽に楽しめるだけではありません。災害によって避難を余儀なくされたときも、心強い電力になってくれます。例えば、洪水被害に遭ったとき、場所を移動できない蓄電池はそのまま水に浸かってしまいます。ところが、ポータブル電源なら、2階以上のフロアに上げて避難しながら電気の使用も可能です。

マンションや敷地の狭い家など、蓄電池の設置場所に困っていた家庭でも、ポータブル電源なら心配は要りません。置き場所を考えることもなく容易に移動でき、屋外使用もできるのがポータブル電源の特徴でありメリットです。家庭用電源としても重宝しますが、屋外イベントの電源としても使えます。車に簡単に積むことができますし、必要な場所に置いて使えるので便利です。

ポータブル電源で人気が高く使い勝手がよいのは?

ポータブル電源はいろいろなものが出ていますが、使い勝手など総合的におすすめなのがEcoFlowポータブル電源です。では、なぜEcoFlowポータブル電源がおすすめなのか、その理由をいくつか紹介します。

#コンパクトなのにパワフル

EcoFlowポータブル電源は、コンパクトでありながらパワフルです。中でも、DELTAシリーズは可搬式で持ち運びしやすいため、屋外でも大容量の電源として活躍してくれます。サイズも豊富で、もっとも小さいDELTA miniからもっとも大きなDELTA Proまで6種類の中から目的に応じて選べます(2023年9月現在)。大容量であり高出力の非常用電源として、屋外で活躍してくれる頼もしいポータブル電源です。

#充電方法が豊富

EcoFlowポータブル電源のDELTAシリーズは、充電方式が複数用意されています。家庭用のACコンセントの他に、車のシガーソケットからの充電と太陽光発電による充電も可能です。充電が思うようにできていない場合でも、車のシガーソケットを使えば移動中に充電することもできます。車で連泊するときや数日のキャンプのときは、EcoFlowポータブル電源専用のソーラーパネルを日中広げておきましょう。それだけで充電でき、長期の日程でも電源の心配をせずに楽しめます。

#太陽光発電でも急速充電

EcoFlowポータブル電源の特徴の一つは、専用のソーラーパネルが複数あることです。ソーラーパネル1枚あたりの充電時間は4〜8時間ほどで、サイズに応じて充電にかかる時間が変わります。しかも、2枚組み合わせて使えば急速充電も可能になります。実際には組み合わせによって充電時間には違いがあり、例えば、DELTA miniにもっとも大きいEcoFlow400Wソーラーパネル1枚で充電する場合、かかる時間は3〜6時間です。

日中ソーラーパネルを広げておけば、十分フル充電できます。専用のソーラーパネルはどれも折りたたみ式でコンパクトです。車に積む場合も家庭に備えておくときも、場所を取ることがありません。使うときだけ広げておけばいいのです。コンパクトに収納し、広げればパワフルに充電してくれます。

太陽光発電で充電可能な予備電源があると便利

災害時の予備電源やキャンプなど屋外で電気を使うなら、ポータブル電源があると便利です。コンパクトなサイズ感で移動しやすく、置き場所も取りません。さらに太陽光発電にも対応していれば、屋外でも充電しながら連日使うことができます。地震や台風などによる停電時の備えやアウトドアでの使用を考えているなら、EcoFlowポータブル電源を検討してみましょう。

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