- 緊急時に非常用電源は本当に必要なの?
- 非常用電源として活躍する製品を知りたい
- 非常用電源の選び方を教えてほしい
このような疑問や悩みを抱えている方もいるはずです。自然災害などによる停電時には、電力会社からの電力供給が絶たれてしまうため、快適に生活を送るには非常用電源が必要となります。
とはいえ、非常用電源にはさまざまな種類があるため、製品選びで迷ってしまう方もいるでしょう。そこで本記事では、緊急時に非常用電源が求められる理由、製品の選び方やおすすめのポータブル電源を解説します。
緊急時に非常用電源は必要?
緊急時には非常用電源が本当に必要なのでしょうか?結論、緊急時に快適に過ごすためには、大容量バッテリーを搭載した非常用電源が必要です。
地震や台風、落雷などの災害時には、一時的もしくは長期的に停電となり、電力会社からの電力供給を絶たれてしまうことがあります。この場合、スマホの充電はもちろんのこと、ヒーターや照明などの電気機器を使用できなくなります。
一時的な停電ならスマホ用のモバイルバッテリーで事足りるように思えますが、モバイルバッテリーは基本的に端末の充電にしか使えません。快適な生活を送るためには、端末の充電のほかにも電気機器を使用する必要があるため、大容量バッテリーを搭載した非常用電源が求められるのです。
ポータブル電源が非常用電源として選ばれている理由
非常用電源として、多くの人に選ばれているのは大量の電力を蓄積できるポータブル電源です。なぜ、ポータブル電源が非常用電源として選ばれているのでしょうか?選ばれている主な理由としては、以下の4つが挙げられます。
理由1.定格出力が高いから
1つ目は、定格出力が高いからです。そもそも定格出力とは、安定して出力できる電力の量のことです。
電気機器の消費電力が非常用電源の定格出力を上回る場合、電気機器に電力を供給して動かすことができません。「非常用電源を用意したのに電気機器を動かせない」というトラブルには注意が必要です。
その点、ポータブル電源は高い定格出力を搭載している機器が多いため、一般的な電気機器であれば問題なく動かせます。この高い定格出力を搭載しているからこそ、多種類の電気機器を使用しなければならない非常時に重宝されるのです。
理由2.バッテリー容量が大きいから
ポータブル電源が選ばれるのはバッテリー容量が大きいから、という理由もあります。バッテリー容量が大きければ、電力会社から電力を供給できない状況だとしても、自宅の電気機器を長時間使用できます。
非常用電源のバッテリー容量は、「Wh(ワットアワー)」で表されます。ただし、バッテリー本体の制御基板に必要な電力量に加え、さらに交流から直流に戻す際に約20%の変換ロスが発生するため、表記されているバッテリー容量を電気機器にフルで使用できるわけではありません。
例えば、バッテリー容量が250Whと記載されている場合、「250×0.8-基盤制御電力量」という計算式で算出できるので、実使用可能量は約200Whとなります。
ポータブル電源のバッテリー容量は1,000Whを超えるものが多く、なかには3,000Whを超える製品まであります。これほど大きなバッテリーを積んでいれば、長期間の停電が起きても問題なく乗り切れるはずです。
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理由3.携帯性が高いから
携帯性が高いからという理由も挙げられます。ポータブル電源はその名前の通り、コンパクトで軽量な製品が多く、携帯性に優れているのが特徴です。
長期間の停電で避難を強いられる場合では、荷物の負担になりにくいポータブル電源が重宝されます。また、ポータブル電源はさまざまな製品が販売されているため、負担を抑えたい場合は軽量な製品、負担を気にしないなら大容量バッテリーの製品、といったように状況に応じて製品を選択することが可能です。
理由4.メンテナンスが簡単だから
4つ目は、メンテナンスが簡単だからという理由です。せっかく非常用電源を用意しても、いざというときに使えなければ意味がありません。
非常用電源は種類によって、面倒なメンテナンスが必要なものや、専門業者に管理を依頼するものもあります。その点、ポータブル電源はメンテナンスが簡単で、かつ壊れにくく安全機能が搭載されている製品がほとんどです。
とはいえ、まったく故障しないわけではなく、場合によっては専門業者への修繕依頼が必要になることもあります。ご自身でメンテナンス等が難しい場合は、専門業者へ相談してみてください。
非常用原電として活躍するポータブル電源の選び方
ポータブル電源の種類は多岐にわたるため「どの製品が自分に合っているのだろう?」と、迷ってしまう方もいるはずです。非常用電源として使うポータブル電源を選ぶ際は、以下5つのポイントを意識してみてください。
- 定格出力の数値
- 充電方法の種類
- バッテリー容量の大きさ
- サイズや重量
- 電池の種類
それぞれのポイントを1つずつ解説します。
ポイント1.定格出力の数値
1つ目のポイントは、定格出力の数値です。前述した通り、使用する電気機器の消費電力よりもポータブル電源の定格出力が上回っていなければ、その電気機器に電力を供給して使用することはできません。
そのため、ポータブル電源を選ぶ際は定格出力の数値に注力する必要があるのです。多種類の電気機器を使用したい場合は、定格出力が1,000W以上の製品をおすすめします。
また、なかには起動時に運転時よりも消費電力が高くなる電気機器もあるため、消費電力だけでなく起動電力も確認する必要があります。電気機器の消費電力と起動電力の目安は以下の通りです。
起動電力 | 電気機器 | 消費電力(W) | 起動電力(W) |
消費電力の1.0倍 | スマホの充電器 | 15 | 15 |
ノートパソコン | 30 | 30 | |
液晶テレビ | 150 | 150 | |
小型電気ケトル | 450 | 450 | |
IH炊飯器 | 800 | 800 | |
ヒーター | 900 | 900 | |
消費電力の1.1〜2.0倍 | 扇風機 | 35 | 50 |
電子レンジ | 1,300 | 1,500 | |
ドライヤー | 1,200 | 1,450 | |
消費電力の2.1〜5.0倍 | 小型クーラー | 250 | 900 |
家庭用冷蔵庫 | 300 | 1,200 |
また、複数の電気機器を動かす場合、消費電力の合計が定格出力を上回っている必要があります。同時に電気機器を使用したいのであれば、できるだけ定格出力の大きいポータブル電源を選択しましょう。
ポイント2.充電方法の種類
ポータブル電源を選ぶ際は、充電方法の種類も重要です。ポータブル電源には、ACアダブター充電・シガーソケット充電・ソーラー充電・EVステーション充電・スマート発電機充電など、多種類の充電方法があります。
これらの充電方法に対応しているのかどうかは、製品の種類によって異なります。例えば、コストを抑えられた製品であれば、ACアダプター充電とシガーソケット充電のみで、ほかの充電方法には対応していません。
一方、多機能なポータブル電源であれば、ほぼすべての充電方法に対応しているため、緊急時に電源を確保できない状況でも、ほかの方法で柔軟に充電することができます。ポータブル電源の製品を選ぶ際は、充電方法の種類にもこだわってみてください。
ポイント3.バッテリー容量の大きさ
3つ目のポイントは、バッテリー容量の大きさです。非常用電源として備える場合は、1,000Wh以上の大容量モデルを選択することをおすすめします。
バッテリー容量をたくさん搭載した製品であれば、数日間の停電でも問題なく電力を供給できます。とはいえ、バッテリー容量が大きくなれば、その分購入コストや製品の重量も大きくなるため、予算や荷物の負担を考慮した上で選択しましょう。
ポイント4.サイズや重量
ポータブル電源を選ぶ際は、サイズや重量にも意識を向けましょう。サイズや重量が大きい製品であれば、当たり前ですが持ち運ぶ際に荷物の負担になります。
非常用電源は自宅で利用するだけでなく、屋外に持ち運ぶ可能性もあるため、できるだけコンパクトな製品が推奨されます。製品によっては片手で持ち運べるものもあるため、製品を選ぶ際はサイズや重量にも注力してみてください。
ポイント5.電池の種類
5つ目のポイントは、電池の種類です。ポータブル電源には主に、リチウムイオン電池・リチウムポリマー電池・リン酸鉄リチウム電池の3種類が採用されています。
それぞれの電池で特徴が異なりますが、最近はリン酸鉄リチウム電池が主流になりつつあります。なぜなら、リン酸鉄リチウム電池は安全性が高く、サイクル寿命がほかの電池に比べて長いためです。
リン酸鉄リチウム電池は、発火や爆発が起こりにくいという特徴があります。また、バッテリー内部には安全保護システムが搭載されており、バッテリーの充電・放電を管理してくれます。
「安全で長寿命なポータブル電源を探している」という方は、リン酸鉄リチウム電池を採用している製品がおすすめです。
→リン酸鉄リチウム電池採用!パワフルなポータブル電源「DELTA 2」はこちら
非常用電源におすすめのポータブル電源4選
ポータブル電源の選び方がわかったところで、おすすめのポータブル電源を4つ紹介します。非常用電源の購入を検討している方は、ぜひ以下の製品をご参照ください。
- RIVER 2
- DELTA2
- DELTA Max1600/2000
- DELTA Pro
各製品の特徴を順番に解説します。
RIVER 2
はじめに紹介する「RIVER 2」は、10月25日に発売されたばかりのポータブル電源です。EcoFlow史上最速の充電性能を誇っており、ACコンセントからなら約60分で充電が完了します。
本体はコンパクトで軽量なので、緊急時に屋外へ持ち運ぶ際に活躍します。「コンパクトで携帯性に優れるポータブル電源がほしい」という方におすすめです。
容量 | 256Wh |
定格出力 | 300W |
AC充電入力 | 最大360W |
サイズ | 24.5 x 21.5 x 14.5cm |
重量 | 約3.5kg |
出力口 | 合計11 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/river-2-portable-power-station |
DELTA2
「DELTA2」は、すべてがハイパフォーマンスなポータブル電源です。EcoFlow史上累計販売台数No.1モデルを3年ぶりにリニューアルした製品であり、ブランド創業5年のテクノロジーとノウハウを集約しています。また、リン酸鉄リチウム電池を採用しているため、安全性が高くサイクル寿命が長いのも特徴です。
容量 | 1,024Wh |
定格出力 | 1,500W |
AC充電入力 | 最大1,200W |
サイズ | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm |
重量 | 約12kg |
出力口 | 合計15
ACx6 USBx6 DCx2 シガーソケット x1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station |
DELTA Max1600/2000
「DELTA Max」は、大容量バッテリーを搭載したポータブル電源です。1,612Whと2,016Whの2種類の容量を展開しているため、ご自身の状況に合わせて製品を選択できます。外付けのエクストラバッテリーを取り付ければ、最大約6,000Whまで拡張可能です。
容量 | 1,612Wh/2,016Wh |
定格出力 | 2,000W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 49.7×24.2×30.5cm |
重量 | 22Kg |
出力口 | 合計:15
AC×6 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 |
公式サイト(1600モデル) | https://jp.ecoflow.com/products/delta-max-1600-portable-power-station |
DELTA Pro
最後に紹介する「DELTA Pro」は、ポータブル性を兼ね備えた家庭用蓄電池です。バッテリー容量は驚異の3,600Wh。用途に応じて容量を10,800Whまで増やすことが可能です。「とにかく大容量のポータブル電源がほしい」という方に向いています。
容量 | 3,600Wh |
定格出力 | 3,000W |
AC充電入力 | 最大1,500W |
サイズ | 63.5×28.5×41.6cm |
重量 | 45Kg |
出力口 | 合計:15
AC×5 USB×6 DC×2 シガーソケット×1 アンダーソン×1 |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |
まとめ
本記事では、緊急時に非常用電源が求められる理由、製品の選び方やおすすめのポータブル電源を解説しました。
自然災害等により、一時的もしくは長期間の停電が起こった場合、電力会社からの電力供給が止まるため、すべての電気機器が使用できなくなります。しかし、ポータブル電源などの非常用電源があれば、停電時でも電気機器を使用して快適に生活を送ることが可能です。
非常用電源として活躍するポータブル電源の種類は多岐にわたります。ポータブル電源の購入を検討している方は、ぜひ以下の製品の購入をご検討ください。
製品名 | RIVER 2 | DELTA2 | DELTA Max1600/2000 | DELTA Pro | |
容量 | 256Wh | 1,024Wh | 1,612Wh/2,016Wh | 3,600Wh | |
定格出力 | 300W | 1,500W | 2,000W | 3,000W | |
AC充電入力 | 最大360W | 最大1,200W | 最大1,500W | 最大1,500W | |
サイズ | 24.5 x 21.5 x 14.5cm | 40.0 x 21.1 x 28.1 cm | 49.7×24.2×30.5cm | 63.5×28.5×41.6cm | |
重量 | 約3.5kg | 約12kg | 22Kg | 45Kg | |
出力口 | 合計11 | 合計15 | 合計:15 | 合計:15 | |
公式サイト | https://jp.ecoflow.com/products/river-2-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-2-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-max-1600-portable-power-station | https://jp.ecoflow.com/products/delta-pro-portable-power-station |