5月に日本百名山を巡る旅に出かけた大学生ふたりの旅も冬期に突入しました。ふたりは11月から12月にかけて、北関東の山々や奥秩父山系、そして中国・四国地方へ南下をしたようです。
今回は至仏山(群馬県)、男体山(栃木県)、瑞牆山(山梨県)、大山(鳥取県)、剣山(徳島県)をご紹介します。
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トップ画になっているのは、荒々しい岩肌が目を引く瑞牆山です。奥秩父山域の主脈のひとつで、登山道中でも奇岩の数々に出合うことができます。(瑞牆山について、詳しくは後章へ)
尾瀬ヶ原の風景を織りなす至仏山
こちらの写真は標高2,228mの至仏山(しぶつさん)からの眺望です。至仏山は尾瀬ハイキングを象徴する山で、燧岳と対峙し本州最大級の湿原「尾瀬ヶ原」の景観を作り上げています。2億3000年前の隆起で誕生したと言われており、氷河期から残る高山植物が残されているのも特徴。春にはミズバショウやカキツバタ、夏にはニッコウキスゲの大群や水生植物のヒツジグサなど、四季の移ろいに合わせ花々が咲き誇ります。
登山ルートは主に2つ。鳩待峠から小至仏山を経由するルートと、山ノ鼻から東面を登るルート(下山は不可)です。たっぷりと尾瀬を歩きたいのならば、山ノ鼻の山小屋やキャンプ指定地を拠点に、尾瀬ヶ原と至仏山を結ぶ周回ルートがおすすめです。山頂からは360度の大パノラマが広がり、対をなす燧岳や谷川連峰、尾瀬ヶ原が眼前に広がります。
4月からゴールデンウィークまでは雪山登山を楽しめます。その後、6月下旬の残雪期までは入山禁止期間となり、山開きは7月1日です。
ふたりは山のふもとをベースキャンプにし、共に旅を続けるバンの車中で時折PC作業をしています。EFDELTAポータブル電源があれば、作業中のバッテリー切れも心配することなく快適に作業が続けられます。車中泊での全国行脚にぴったりのアイテムです。
奥日光を代表する霊山・男体山
栃木県・日光の風光明媚な景色を作り上げる男体山は、標高2486mの霊山です。780年代より山全体が信仰の対象となっており、山頂には二荒山(ふたらさん)神社奥宮や二荒山大神宮があります。毎年7月31日には登拝祭が行われ、山頂を目指し多くの参拝客が8月1日深夜0時に登頂をはじめるのも男体山の風物詩です。
登山コースは勝道上人が実際に歩んだと言われる二荒山神社コースが唯一の登山道。東武日光駅より東武バス湯元温泉行きに乗車し、「二荒山神社中宮祠」で下車。徒歩1分で登山口に到着します。
標高差1200mあまりの急登が連続する山道の先には、眼下に中禅寺湖が広がる山頂が待っています。奥日光の山並みとともに、荒々しい姿を残した北面の爆裂火口も必見です。
登山可能なのは4月下旬から11月上旬の登拝門開扉中のみ。それ以外の時期は閉山となり、立ち入りは禁止となっています。
キャンプ中も天気さえ良ければ、外でノマドワーキングするという方法も。風が徐々に冷たくなる11月ですが、太陽が出ている日中であれば心地良く作業ができます。山からの風をたっぷりと感じれば、普段と違った気分でPCに向かえそうですね。
荒々しい巨岩に心打たれる瑞牆山
岩肌がむき出した複雑怪奇な姿の瑞牆山は、はるか昔より登山者の心を奪ってきました。奥秩父山系の西端に位置し、山のすべてが黒雲母花崗岩で形成されています。黒々と輝く巨岩と豊かな樹林が唯一の景観を生み出しており、新緑や紅葉の季節には多くの登山者が訪れる山です。
登山ルートは瑞牆山荘を出発するルートと、みずがき山自然公園からのルートの2種類です。標高2230mの山ですが、本格登山の入門的な山として位置付けられています。山荘ルートは山頂に近付くにつれ徐々に勾配がきつくなり、しっかりと山歩きをしたい人におすすめ。自然公園からのルートは春にはシャクナゲのトンネルが楽しめるなど、季節ごとの見所の多い山道です。
写真は瑞牆山から見た金峰山です。瑞牆山と対をなすようにそびえる東側の金峰山も合わせて登りたい山のひとつ。金峰山荘を起点に1泊2日で金峰山〜瑞牆山を登頂するルートもハイカーから人気のコースです。
こちらは共に旅を続ける車中泊バンの車内の様子です。板張りにカスタマイズした車内はロッジのように居心地の良い空間が広がっています。コルクボードには旅の写真が、作業台にはコーヒーを淹れるための道具類が……。ふたりの旅の様子が伝わってくる1枚です。
そしてEFDELTAは写真中央の下に設置されています。住居スペースの中央に置くことで利便性も高まります。そしてコンパクトに収まるため、インテリアの邪魔をしないのもポイントです。
見る場所によって表情が変わる大山
大山(だいせん)は、標高1709mの中国地方最高峰です。見る方向によって大きく変わる山容も特徴で、特に北面の崩落は凄まじいと日本百名山の生みの親・深田久弥氏も評したといわれるほど。
大山は独立峰の複式火山で、古期の成層火山と新規の鐘状火山で構成されています。のちの小爆発や激しい崩落によって、南壁や北壁の崖が形成されました。一方、西側からは「伯耆富士」や「出雲富士」と賞されるほど、なだらかな山容が広がっています。
霊山としても長い歴史を持ち、出雲国風土記にも登場するほど。古くから信仰の対象として、大切にされ続けています。6月には山の安全を祈願する「大山夏山開き祭」が開催され、この神事を機に本格的な夏山シーズンが到来します。
登山ルートは2種類ありますが、5合目で合流するため体力に合わせてルートを選択しましょう。初心者におすすめなのは夏山登山コースです。豊かなブナの森を抜けた先に広がっているのは、足場の悪い急な崖道と木道の階段。頂上からは米子平野や弓ヶ浜半島、さらに遠くには島根半島も望めます。
こちらはソーラーパネルでEFDELTAポータブル電源に充電をしつつ、温かい飲み物でひと息ついた1枚です。寒さが一段と厳しくなる12月も、電気ケトルをEFDELTAに繋げばどこでもお湯を沸かせます。たっぷりの日差しも電力に変換し、夜の冷え込みに備えましょう。
EFDELTAイーエフデルタ
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四季を通じ豊かな自然を知る山行、剣山
標高1955mの剣山は西日本で2番目の高さを誇る峰です。山岳信仰の山として栄えた霊峰でもあり、平家伝説が残る里としても多くの人に親しまれています。豊かな植生も特徴で、白骨林やブナ、シデなどの原生林が広がり、夏になればキレンゲショウマやシコクフウロなどの高山植物が花を咲かせます。冬には樹氷が見られ、四季を通じて山深い景色を楽しめるのが特徴です。
4月下旬から11月末までは「剣山観光登山リフト」が運行され、起点の見ノ越駅から山頂付近の西島駅までを結びます。西島駅から山頂までは4ルートの登山道が整備されており、体力やレベルによってコースを選ぶことが可能です。
比較的歩きやすいのは「大劔神社コース」。道中には大劔神社や日本百名水にも選ばれた御神水(おしきみず)、さらに平家の落人が埋蔵金を隠したといわれる剣山本宮 宝蔵石神社があります。
山頂からは石鎚山をはじめ、天気が良ければ瀬戸内海や土佐湾まで見渡せることも。「剣山頂上ヒュッテ」には食事処や売店もあるため、初心者も安心して登頂にチャレンジできそうです。おすすめは剣山頂上ヒュッテに1泊し、ご来光や雲海を望むプラン。絶景とともに春夏秋冬の移ろいを堪能できます。
ふたりの旅も銀世界へ突入です。ベースキャンプでは雪の上に敷物をし、くつろぎながらデイキャンプを楽しむふたりの様子が。冬は寒さで電子機器のバッテリー消耗も早くなりがちですが、大容量のポータブル電源さえあれば安心ですね。
半年以上経ったふたりの旅も佳境へ近づいてきました。終わりが近づくのは名残惜しいものですが、彼らがチャレンジし続ける姿を最後まで応援したいですね。次回の記事もお楽しみに。